趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★パリ・ブレスト・パリへの道 その3

自転車

最終回「外堀を埋めよう」篇(初出:2015/07/16)

「ロードレーサーが欲しい」
そう思った私がやったこと。
当然、「じゃあ、どれを買うか」ですね。
ええ、ネットを漁って物色です。物色。
何しろコンテンポラリなバイク事情なんて全く知りませんからね。
メーカー(ブランド)だって知らない方が多いくらい。
さすがにジャイアントは知ってますが、メリダって?
カンノンダレは知ってますが、アルゴン18って?
ロックは知ってますが、ラピエールって?
フェルトは知ってますが、キャニオンって?
スコットっていつの間にスイスメーカーに?
カレラってドイツじゃないのかよ!
などなど、そういうレベルです。なので真っ先にやったことは、
1)自分が知っているブランドで
2)憧れていたもの
です。
まあ、そうですよね。
で、私があこがれていたのは全部イタリア。
具体的には次のイタリアの3ブランドです。

1)チネリ
2)デローザ
3)コルナゴ

あこがれてましたねえ。かっこよかったですからね。
高校生の時は替えませんでしたが、社会人なら買える。だっていくら高くてもクルマより安いんですからね。まあ、平気で200万とか300万とかするのもありますけど、それでもクルマより断然安い。

見て回りましたよ。
私の勝手なイメージとしては、

1)派手でチャラい「コルナゴ」
2)いいんだか悪いんだかわからないけど、とにかく可愛い「デローザ」
3)クロウト好みでシブい「チネリ」

まあ、実際は私のイメージなんて意味はありませんでしたね。
なんというか、みんな同じ、みたいな?
主に値段が!(・∀・)
みんな高い、みたいな?

昔はコルナゴなんてチンドンヤみたいなロゴ推しの派手派手なフレームだったんですが、今はデローザもコルナゴモみんな似たようなものですね。

そもそも主流派カーボンで、ラグワークのたおやかさで鳴らしたデローザやチネリの特徴なんてもはやナッシング。
ただブランドが違う、みたいな感じ?

「男はクロモリ・ホリゾンタル」
という昭和な美学を持っている私は昨今のカーボン・スローピングなフレームは「ミキストバイクかよ」みたいに見えて仕方ありません。

そこで私は考えました。
「そうだ、オーダーしよう」
それからこうも考えました。
「日本人だったら日本のバイクにのるべきじゃん」
ええ、スウェーデンの会社がベルギーで作った車に乗っていてよく言うよ、とは思いますが。

で、日本のバイクと言えば、
1)ブリッドゲストワン(BRIDGESTONE)
2)パンアソニック(Panasonic)
のどちらかでしょう。
もちろんこれ以外にも色々ありますが、そう言うところのオーダーって面倒なんですよね、納期も長いし。「気が向いたら作ってやるよ」みたいな感じで敷居も高い。
なんというか、こう「蘊蓄の多い蕎麦屋」みたいな感じで私の様な普通のユーザーが関わるようなところではない気がしてなりません。
ブリッドゲストワンもパンアソニックも両方ともかつて私がお世話になったメーカーですし、世界に誇れるブランドです。

で、ちょっと調べたところ……。
「納期1ヶ月」
だいたいどっちもそんな感じでございました。
「蘊蓄がウザい蕎麦屋」ブランドに比べると圧倒的に短いのですが、「今欲しい、即欲しい」という盛り上がりを見せている私には永遠に思えます。

そんなこんなで、再びネットを泳ぎつつ、いろんなブランドのバイクをチェックするわけなのです。
でも、そんなバイクを目的としたネットサーフィンも、現実味がないと途中で飽きてきます。
現実味というのは他でもありません。
1)本当に買うのか?
2)買うとしたら、予算はいくら?
これです。

そこで「今欲しい」「即欲しい」私は、我が家の歩く最高決定機関である同居人に嘆願書を提出する事にしました。
書、といいましても口頭なんですけど。

「色々考えたんですが、やっぱりY3とは別にちゃんとしたロードレーサーが欲しいんですけど?」
「はあっ?」
(やっぱりかー(>_<))

私が言い出すのはわかっていたようで、「ホラ来た」的な剣呑な反応をされてしまいました。
だがしかし。
いつもならここでビビって尻尾を巻いて逃げ帰る私ですが、今回は食い下がりました。
「やっぱりMTBでは長距離サイクリングとかムリなんで」
「はあ? 長距離サイクリングって行ったことないだろ?」
「いや、だからこれから行きたいなーって」
「ウソこけ。BROMPTON買う時も同じ事言ってたけど、全然行ってないだろ? どうなんだ?」
「う……」
同居人の指摘はいつも正しいのです。極めて正論です。ペダル漕ぐよりアクセル踏んだ方が楽なので、だいたいクルマで行くわけですから。
だがしかし。今回の私はちょっと違います。
なぜならハナから「泣き落とし戦法」で行くつもりだったからです。
「だって、親友Aがロード買って、一緒に走りたいねーという話してて……えぐっ……(←泣き落とし部分)でもMTBだと色々アレだし、……えぐっ……おんなじロードだったら楽しいなって……ぐすっ……」
「……まったく」
同居人は泣き落としに入った私を見てため息をつきました。
そりゃそうですよねー。(・д・)

私が言うのもなんですが、ウチの同居人は私に甘いです。激甘です。
私がこんなにダメなヤツなのはきっとカミさんのせいに違いありません。
というか、同居人がいなければ、私はとっくにのたれ死んでいたに違いありません。
つまり、同居人は私にとって天使のような存在なんです。
「はいはい。わかった」
「え? 買っていいの?」
「買うのはいいけど、直したバイクにしばらく乗った後でもいいんじゃないの。今日明日にいるわけじゃないんでしょ?」
「それはまあ、確かに」
「だったら今のバイクにしばらく乗って、じっくり考えてから買いなさい」

(しまった!)
OKされたけど、すぐには買わせないぜ、という飴と鞭が同時に来たわけです。
「今欲しい」「すぐ欲しい」な私にとって、これは敗北と同じ。
しかし、ソコはそれ。「希代の知将」の名をほしいままにする私です。購入を許可されただけでも今回は収穫だと判断し、戦略的撤退を決めました。

購入許可が降りたことで、もう一つの具体的問題である「予算」を考える事にしました。
もちろん同居人が予算を決めるわけですが、その場合考えられるパターンは4つ。

1)「ウチの財力で好きなのを買っていいよ。その代わり長く乗りなよ」(一見青天井だが、罠が怖い)
2)20万円くらいまで
3)15万円くらいまで
4)10万円くらいまで

20万円というのは、今乗っているミニサイクル、BROMPTONがそれくらいだったからです。
普通の人は「自転車に20万円? 頭おかしいんじゃないの?」と思うはずですが、BROMPTONの値段を知っている同居人ですからその辺まではOKだと思うに違いありません。
さらに言えば私にとっては「最初の一台」であって「永遠の一台」ではありません。
つまり、というかたぶん「もっとイイモノ」が欲しくなるに違いありません。なので最初から青天井版にあぐらを掻くと、「次」が困難になるのです。
言い換えると、同居人の思惑はこうだと考えられるわけです。
「BROMPTONが20万だから、ロードレーサーだとそれ以上するだろうし、まあ、30万~40万の間かな? それで10年は遊んでもらわなくちゃ」
30万円の完成車で10年縛られるとちょっとつらいですからね。
それに私にはちゃんとした自覚があります。
「初心者の最初の一台」
というヤツです。

なので、ロードレーサーというものを知って、本当にそれを趣味として続けられるのかどうかを見定める入門用の勉強だいとしては、20万円まで、というのがある意味上限ではないかと考えました。

15万と10万は、オプションです。
もし同居人が「予算は15万(10万)ね」とビシっと決めてきた場合に備えて、その予算ならこれにしようというモデルを、補欠としてチェックして予め覚悟しておかないとガッカリ感で鬱になりそうですからね。

自転車というか、スポーツバイクは大きく分けて2種類の買い方があります。
一つは「自分で組み立てる」もの。
まずはフレームを決めて、あとは予算と目的を横目で見ながらパーツを選んで組み立てる(ショップもしくは自分で)。
もう一つは吊し、いわゆる「完成品」としてのバイクを買うというモノ。

実は私は高校時代は完成品もオーダーも自作も経験しています。
全部ロードレーサーじゃなくてランドナーやスポルティフという感じのツーリングバイクでしたが。
なので、自分でパーツを買って組み立てる方式でも問題はないんです。
最新の知識はありませんが、自転車、とくにロードレーサーなんて使われているパーツは少ないですからね。
でも、敢えてそれは避けました。
ちょっと調べればわかりますが、完成車の方が圧倒的に安い、というかコストパフォーマンスが高いからです。
もちろん好みのパーツで組みたい気持はありますが、殆ど初心者の私にとってその善し悪しなんて意味がありません。
というか「スタンダード」を一台買って、まずはそれを基準に乗り込んでからパーツがどうだこうだと考えた方がいいと判断したからです。

で、物色しましたね。

まずは20万円コースとして候補に挙げたのはこの二台。
予算オーバーではありますが、ソコはそれ、「約20万円」という感じで多少のオーバーと値引きを期待しての選定です。
「約」20万円コースだと、なんとかカーボンフレームを狙えます

チネリ

そしてリドレー
リドレーは我が愛車XC60と同じ故郷(生産された工場の話です。メーカーはスウェーデンの会社)、つまりベルギーの自転車メーカー。
まあ、XC60と違って、バイクが作られてるのは台湾か中国なんですけど、それはチネリもコルナゴもスペシャライズドもキャノンデールもみんな一緒です。

15万円コースと言われたら、それはもう素直にアルミフレームのモデルから。

チネリ

そしてリドレー

10万円コースなら、素直にコレ。たぶんこのクラスだとコストパフォーマンスは最高。

アラヤ

そんなこんなで、Y3を引き取り、しばらく試走して頼んだ後、「やっぱロードが欲しい」と泣きついたそのが、土曜日の午前中。で、その日の夕方、友人と食事の約束があるという同居人を友人宅へクルマで送る次いでに
「この後ちょっと自転車さんに寄って色々話を聞いてから帰るんだけど」
と、ジャブを投げかける私でございました。
同居人もこっちの思惑などわかっているのでしょう。全く無視でございました。(・∀・)
でも、めげずに目星を付けていた自転車さんに向かう私。

TREK Y3以来、いわゆるSportsバイクを買うのは18年振りの私。
自転車屋さんでいろんな自転車を物色したり購入相談してもらったりとなると、二十数年ぶり。
だってY3の時は「こ、こ、こ、これ、これ下さい」で鶏状態で指名買い。購入相談とかナッシングだったし、BROMPTONも指名買いだったし、モデルを決めるのに購入相談はしたけど、そもそも専門店だったのでいわゆる自転車屋さんでは無い感じでしたし。
という事で、今時の自転車屋さん事情にドキドキでございました。
今回、大きく分けて2つのショップにお邪魔したわけですが、なんというかかなり違うスタンスのお店二種類を体験した感じでございました。
具体的には、
A)ブランド専門ショップ
B)昔ながらの店構えだけど、スポーツバイク専門店

Aはまあ、なんというか自動車のショウルームに近い感じのショップでして、幹線道路ではなく地域の高級住宅地を控えたエリアに店を構えてまして、ちゃんと駐車場があるばかりか、けっこう広い。ぱっと見て20台くらい駐められる広大な駐車場を持っていて、店内も当然ながら広くて照明をケチったりしていないので明るく、フロアや壁なんかも綺麗で清潔な感じ。
ゲスト用の休憩エリアも充実していて広いんですよ。自販機で飲み物買ってソファで雑誌読んだり流れているビデオ見たりして仲間の集合場所とかたまり場に使ったりもできる感じ。
ショップが既納客向けのクラブを主宰していて、そのメンバーの為に作っている感じですが別に普通のお客さんが使っても文句は言われなさそうなオープンでカジュアルな雰囲気でした。
なので私はその店にはある意味すぐになじめました。気が向いたらクルマで気軽に寄って、パーツを物色したり、スタッフのお兄ちゃんやお姉ちゃんに新製品の情報聞いたり、みたいな事が気負わず出来そうなのがいい感じです。
駐車場エリアがそこそこあるので、サイズ合わせの試乗や修理・調整後のちょっとしたチェックなんかも車の往来など気にすることなく店の前でできちゃいます。
もちろんショップ内は禁煙で、私も快適にバイクを物色したりできるわけです。
で、ココが重要なんですが、支払にカードが使えます。

で、ショップB。ここはなんというか、昔ながらの店構えの自転車屋さんっていう感じですね。
高校時代に入り浸っていた自転車屋さんの店内からファミリーバイクを排除したような感じでした(スポーツバイク専門店なので)。
なんというか、省エネの為に照明を間引いたような店内に所狭しとバイクを陳列。当然ながらブランド専門ショップじゃないのでその店が取り扱える多くのブランドのバイクがこれでもかとゴッチャリ飾ってありました。
みんな忙しく組み付け作業や接客に追われていて、お客さんもひっきりなしに訪れるし活気があるお店という感じ。でもなんとなく一見さんにはやや敷居が高めな雰囲気も漂ってます。
基本的に駐車場はないか、あっても1台。クルマで行く場合は近所のtimes的な駐車場に突っ込んで、ちょっとあるいて辿り着く感じです。
個人的にはこちらの店の方が緊張しました。
もちろん基本的にカードは使えません。使えなくもないようなんですが「現金での値段で、カードだとカード手数料が上乗せ」的なニュアンスを返されました。まあ、よくあるパターンですね。
あと、なんか「たばこ(の煙)臭」がかなり強かったです。あたりを見渡しても誰もタバコは吸っていなかったので、休憩室とかから漏れているのでしょう。
個人的に店内に長時間滞在するのはムリ目な店でした。

で、実際問題、予算でどのバイクが買えるのか?
両店に共通、というか自転車屋さん業界ではたぶん常識なのでしょうが、私が購入相談をしていてちょっと「うーん」と思ったのが、値段表記です。
どちらの店も基本的に「税抜き」なんですよ。メーカーのWEBサイトもそう。税抜き表記。
もちろん税込み表記をしている店もあるのでしょうし、特価品は「なんと税込み○○円」的な表示もありましたが、基本的には税抜き表記です。税込み表記されてません。
なので「190,000円」と札に書かれていても、実は19万円持っていっても買えない、という事なのです。

ショウケースに飾られていたチネリのバイクの値札が19万円である事を知ったいたいけな私が、汗と涙と鼻水を流しながら働いて働いて働いてやっと手にした19万円を握り締めてその店のドア(引き戸でしたが)を開いて「こ、これくだしゃい」と興奮の余り噛みながらショウケースのそのチネリを指さすと、店のおっちゃんはこういうのです。
「毎度おおきに。ほんなら205,200円になります。あと防犯登録が義務づけられるさかい、プラス600円で合計205,200億万円や」
「え?」

金額表示はどんなことがあっても税込みにすべきだと思う私は、絶望的な1万5千円以上の差額にその場で膝をつくしかなかったのでした……。
みたいな不幸なストーリーが日本各地で日々絶賛産み出されているのではないかと思います。

数百円の商品の8%なら誤差の範囲ですが、十万円を超えるロードバイクの消費税8%はもはや暴力。絶望という名の往復ビンタのような存在です。
なので、値札を見る際は、常に暗算で8%を加算しないとならないわけです。
幸いソロバン二級で暗算が出来る私は総支払額を導き出すことが出来ますが、暗算できないアホな子達はどうするんでしょうね。ああ、今はスマートフォンアプリで電卓ありましたね。お手の物ですね。というか私のたった数ヶ月しかやってないソロバン頭でやる怪しい暗算よりよほど正確に出ますね、ハイ。スミマセンでした。

で、今回。
本当は居心地がよく、クルマでもバイクでも我が家からのアクセスが楽ちんで清潔で明るく快適、かつカード支払全然オッケーなA店で買いたかったんですが、A店のブランドには私が買えるようなモデルがないんです。
もちろん予算内で収まるバイクはあるにはありますが、私が欲しいのはそれじゃない、という感じなんですよ。デザインはともかくカラーリングにまったくシンパシィが……。
この気持、わかっていただけますか?
というわけで、今回は消去法で「たばこ臭い」B店で選ぶ事になりました。
予算と目的(レースなどしない。最終的にはロングライドを楽しみたい)を告げてスタッフのお兄ちゃんのオススメと自分で気になっているモデルの評価などを相談していったん帰宅。

そしてその当日、土曜日の夜の事です。同居人を前に正座して頭を床にこすりつけ、私はこう切り出しました。
「欲しいバイクがだいたい決まりました。つきましては購入の許可を」
「え?」
私の言葉に、意外そうな顔をするカミさん?
「え?」
意外そうな同居人の反応に、胸騒ぎを覚える私。
(早急に過ぎたか。しかし、「セール品で、今じゃないと買えない」「数量限定でツバをつけないともう二度とその値段ではない」等々、理論武装(ウソではありません。ウソなんてばれますから)はしている。たぶんダイジョウブ)
しかし、同居人の答えは意外なものでした。
「てっきりもう買ってきたのかと思ってたのに、まだなんだ?」
「……参りました」
そう来るとは思いませんでしたね。
涙にむせぶ私はしばらくの間、額を床から離す事ができませんでした。

そして翌日曜日。
要するに同居人の予算上限は(1)の青天井。「つまらないモノで中途半端に妥協するより、気に入ったモノを買いなさい」でした。
あまりにありがたい回答に、「で、実際の上限は?」的な事を聞けずに、夜が明けたわけです。

そしていざ自転車屋Bに向かおうとする私は、ようやくその「予算」の確定作業に入りました。
「で、実際いくらくらいまでで決めてきたらいいかな? 気に入ったモノってなると際限がなくなるから」
「フム。ちょっと待ってね」
同居人はちょっと考える振りをすると私を玄関に残し、リビングへ。
そしてほんの1分程後、封筒を私に差し出しました。
「この中で買えるものを買ってきなさい。お釣りはお駄賃じゃないからちゃんと返すように」
銀行の封筒に入った現金を数えた私はあふれ出る涙を拭おうともせず、感謝のあまり土下座すると同居人の足を嘗めてから、勇躍たばこ臭いB店に向かったのでした。

という事で決めたのは、土曜日にショップのお兄ちゃんから「これはお買い得。超オススメ」と言われた2015年モデルのとあるロードバイクでした。
それは先に挙げた5台の中には無いモデルです。
実は店に行くまでは、頭の中ではリドレーのFLENIX ALにほぼ決めていました。
何と言ってもあのクラシックカラーが私のハートを鷲づかみです。
アルミでもいい。だって初心者の一台目だもの。
それよりもデザインが気に入る方が愛着がわくし、大切にするだろうと考えました。
コンポも基本シマノの105で、文句はありません。
固い固いと言われるアルミフレームですが、FENIX ALの場合、「パヴェ(石畳)でテストした」というシールを自社で貼るくらい、アルミなのに乗り心地は保証します、ってなモデルなのです。カーボンのFENIX程じゃないにしろ、アルミとしては乗り心地がいいのであれば、いいのでは? と考えた次第です。
実物も飾られていたので見ましたが、写真より実物の方がかっこよく見えました。

でも、実際に決めたのは違うモデルです。
しかも、店内には飾られもいませんでしたので、試乗どころか実車すら見てないんです。
カタログのちっちゃな写真だけ見て決めた格好ですね。
しかも当然ながら全くのノーマーク。WEBサイトに足を運んだことすらないメーカーの自転車でした。
いやはや、そんなものですよね。

選んだ決め手は機能性とカラーリング。
チネリだリドレーだと候補はあげていたものの、正直にいって自転車のブランドに大きな思い入れはないのでどこのでも良かったので、「お兄ちゃんオススメ」の中からカラーリングに惚れて選んだみたいな所があります。
デザインなどはなんというか、フツーですね。塗装真っ黒にしたらどこのバイクかわからない感じ。いい変えると
「ああ、このシートステイ。ピナレロだね」とか
「このメインチューブとダウンチューブのつなぎ目、TREKだね」とか
「おっとこれはすぐわかる。GTだね」
そんな一目でわかるような特徴のない、フツーな感じ。
なのでカラーリングは大事だな、と。
美醜的には「クロモリ・ホリゾンタル」大好きな私ですが、結局はじめてのロードレーサーはスタンダードなスローピングでした、というオチでございました。

代理店から取り寄せて、組み上げて調整、しかも順番待ちもあるからって感じで、納車は次の日曜日。待ち遠しいっす。(・∀・)
納車されたら走るぞ! 真夏だけど!(・∀・)

因みに予算上限は「親友Aのバイクの値段を超えるなかれ」というもので、実にうまい落とし所だと思いました。
我が同居人ながら、ニクイ演出? に脱帽島倉千代子でございます。

以上「PBPへの道、取りあえずロードレーサー買ったよ」シリーズの終了でございます。