趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★「最強への道」~最終回~

VOLVO XC60

さて、「さいきょうのXC60 T5 SE」最終回はこれ。(初出:2014/12/07)

わかりますよね~。
え、ホイール?
違いますって。
というか、このホイールにこのセンターキャップ、似合いませんねえ。
びっくりです。
うーん、わからないとなると、これでどうです?

もうわかっちゃいましたよね。
え、VOLVO純正のホイールセンターキャップをVSTのホイールに付けている事か、ですって?
いや、それがなぜ「最強」なんです?
ぜんぜんちゃいます。
うーん、じゃあ、おまけです。
これでどうです?

「ああ、スタッドレスタイヤか!」

ちゃいまんがなー!(゚Д゚)
なんでサマータイヤからスタッドレスタイヤに変えたら最強になるんでっか?
ホンマ観察力ありまへんなあ。
ほな、これでどないどす?

ええええええ?
まだわかりまへんの?
しゃあないなあ。
これでどない?

殆ど変わってへんがなー!
ですね。(・∀・)
じゃあ、これでどうだ。
これでわからないとホームズやコナンやじっちゃんの名に賭けるスケベ少年にすらなれませんぜ、ダンナ。

ほら、わかった。
でしょ?
……マジ?
マジでまだワカランとですか?
ほな、ちょっとアングルを変えて撮ってみましょか? あとフォーカスもブツに合わせてみまっさかい、刮目して見てや。

そうじゃん!
バルブキャップじゃん!
ここまで拡大しないとわからないなんて、ダサ。(・∀・)
というか、バルブキャップがでかすぎてダサッ。ですよねー。

ここまでで「ああ、なるほど」と思われた方は素晴らしい。
ここまで書いても「何の話だ?」と思っている人は、ビミョー。
というか、悔い改めていただきたい。

そんなわけで、「さいきょうのXC60 T5 SE(ただしフェイスリフト後)」に仕上げる為の最後のアイテムがコレ、TPMSです。
TPMSって聞いてもまだ「????」の人は、車高を下げることばかり考えてないで、もっと「人類の進歩と調和」について考える時間をとるべきですし、どのクルマを買ってもガンダム的にしてしまう人も、そろそろ「自然の叡智 Nature’s Wisdom」について真剣に悩む時がやってきたと悟るべきでしょう。

TPMSとは……

 T とっても
 P ピンクな
 M マ○○が
 S 好き

の略です!
ああ、素晴らしい!
なんてこったい!(・∀・)

……。
さて。
毎度毎度前振りだけが長く、中身がないと評判の我がブログへようこそ。
今回はTPMS、すなわちTire Pressure Monitoring Systemを付けてみたよ、テヘっというお話です。

ご存じの方はご存じのように、ご存じない方はこれを機会に知っておいていただきたいのですが、このTPMS、欧米では装着が義務化されています。
しかし、いつもの事ですが日本はこの手の「安全装備」を義務化するのに非常に時間がかかります。役人が怠慢というか、頭が固いというか、プライオリティの付け方がわかってないというか、そもそもこういうのを認可する偉いさんは送り迎えともクルマで、自分で車を運転するなんて事はない人なんじゃないの? っていつも思います。
タイヤの空気圧管理がずさんなトラックやダンプカーでいったい何人の人が死んだのか?
もちろん乗用車でも同じです。
あと何人死んだら認可されるんでしょうね。
死人が出ないと設置されない信号機みたいなものなのでしょう。
今回の総選挙の格闘のマニフェストをナナメ読みしましたが、コレについて言及している政党は皆無でした(見逃していたらすみません。ご指摘ください。謝ります)。
奴らは自分の身内が死んだら騒ぐかもしれませんが、人ごとです。
というか、これは穿った見方かもしれませんが、トヨタとかが圧力かけているんじゃないでしょうかね。
「ウチはまだ準備整ってないし、義務化はちょっち待てや。献金しちゃるから」的な?
オートブレーキを認可されるのにVOLVOが1年もかかったのも、トヨタの圧力があったからだという噂がありますしね。
いや、真相はしりませんけど、自分の所が用意できてないからできるだけ送らせたいというのはホンネだろうなあと思います。

いえ、トヨタが巨悪だ、という話はどうでもいいんです。
TPMSのお話ですね。

以前から取り付けたかったんですよ、TPMS。
EVOQUEを購入した直後にショップに見積もりとか出してもらってたんですが、ちょっととんでもない金額だったので「後回し」にしていたのですが、XC60を購入した時にTPMSの事を「思い出し」て、真剣に調べて、今回装着に至ったというわけです。

TPMSと一口に言っても、いくつかの種類があります。
まずは

 1)間接方式
 2)直接方式

に分かれます。
このうち1番の間接方式のTPMSは、確かアメリカでは認可されていません。
簡易方式というか、私は「なーんちゃってTPMS」と呼んでます。というか、これは現在殆どのクルマに装着されているABSのセンサを使って、ソフトウェア的に「リミット」を知らせるようは方式です。
興味がある方は調べていただければわかりますが、現時点では実にいい加減というか精度を信用するレベルにないと思います。
日本で義務化された場合、この安くていっちょ上がり的に取り付け? られる方式をOKとするなら、マジで日本の自動車行政は暗黒だと思います。
自動車業界からのコストかからない方式認めろプレッシャーをはねのけて「何の為のTPMSなのか」を考えて頂きたいと思います。
もっともこの後画期的な発明というかパラダイムシフトが起こって安価でシンプルで高精度、高信頼性の間接式TPMSが発明されれば、それはそれでいいと思います。

というわけで現時点でTPMSといえば2番の直接方式の事だと考えていいと思います。
しかし。
この直接方式のTPMSにも二種類ありまして、それは

 1)エアバルブ一体式(内蔵方式)
 2)バルブキャップ式(外付け方式)

です。
色々な意味で、現状は1番の内蔵式TPMSがもっとも高精度、高信頼性、高耐セキュリティ性を誇っていると思います。さらに言えばホイールバランスを維持しやすいものでもあります。
EVOQUE購入後に見積もりをとったのはこの内蔵式のものだったのです。
そう、つまり内蔵式TPMSは「高価」というデメリットがあるのです。
価格は確かパーツだけで5万円くらい。これに取り付け工賃がつきます。
取り付け工賃にはタイヤの空気を抜いて、取り付けて、また空気を充填してバランスを取る、という所まで込みで、プラス2万円弱でした。
まあ、ちょっち高価ですよね。
タイヤ交換時にまとめてやってもらうと、この2万円はレスできます。
なのでタイミングかもしれません。

ただし。
「なんだ、その程度か。まあいいんじゃね?」
と思われた方はちょっとだけ甘い。
この直接方式が高いのはこのイニシアルコストだけではないんですよ。
ランニングコストがかかります。
それは、このTPMSはタイヤに取り付けたセンサ(多くの場合は空気圧センサとは別に温度センサもついています)のデータを電波で飛ばす為に、センサ側がバッテリを持っています。当然ですね。
もうおわかりでしょう?
そう、バッテリが切れたら交換しないとダメなんです。
場合にも依るでしょうけど2年~3年だそうです。
2年毎にセンサを取り外して一つずつバッテリ変えて(変えられないモノもあるそうですぜ。その場合はセンサ交換ですな)、またもどすという作業です。
たぶん1,5万円~3万円程度かかるんじゃないでしょうかね? いえ、見積もってないのでいい加減な概算ですが。

XC60購入後に調べたら、劇的に安くなってました。
というか、安い商品が出回り始めてたんですね。
センサだけだとそこそこちゃんとしたものに思えるものが2万円~3万円程度で手に入ります。
問題は取り付けです。
残念な事に私はXC60購入直後にスタッドレスタイヤのセットを既に購入しており、TPMSの事を思い出した時には間に合わなかったんです。
思い出していれば、TPMSとセット購入して工賃分を割安にしてもらえたはずなのに、と残念でなりません。

という感じで、ランニングコストの事もちょっと考えて、最初に取り付けるのは外付け式、つまりバルブキャップ式にしようと考えました。
で、見つけたのが「お試し」にちょうどいいと思われる、1万円を切ったこのキットです。

ここでちょっとまとめてみましょう。

◆内蔵式
メリット
・取り付けているのが外からわからない=好きなバルブキャップを取り付けられる
・サイズ制限が緩いので高性能なセンサを取り付け可能
・同様にセンサの種類を増やせる(GPSとか)
・基本的に盗難されない(車ごととかホイールごとやられたらダメですが)
デメリット
・比較的高価
・普通の人は自分で取り付けできない(できる人もいるでしょうが、その時点で普通の人ではないと認識しましょう)
・バッテリ切れの際、交換コストが高い

◆外付け式
メリット
・安価
・普通の人が自分で取り付け可能。しかも相当イージー。というかこれが取り付けられない人は自分が普通の人ではないと認識しましょう。
・自分でバッテリ交換が可能(簡単)。
・サマータイヤとスタッドレス、A車とB車など、複数のクルマやホイールに付け替えがワンタッチ。
デメリット
・圧倒的にかっこ悪い=好きなバルブキャップが取り付けられない
・盗難されやすい(ですよねー)。
・比較的重い為(私のものは11g/1個)、ホイールバランスが崩れる可能性がある

こんな感じです。
一部の高額車には標準もしくはオプションで内蔵式のTPMSを取り付けられるものもありますが、オプションの場合はバッテリ切れの時のコストを予め聞いておく報がいいと思います。まあ、そのレベルの価格帯のクルマを買う人が、2年に一回の2万3万4万5万程度のランニングコストをケチるのもアレですけどね。

そんなわけで取り付けてみました。
大方の予想通り、どのホイールにどのキャップ(センサ)を取り付けるかは決まっています。

私のこの格安キットの場合、センサ側にABCDとアルファベットが記載されていて、マニュアルを読むと

A FL(前輪左)
B FR(前輪右)
C RL(後輪左)
D RR(後輪右)

という指定でした。
交換はマジで簡単です。
ついているキャップをとって、附属の薄いボルトを先にねじ込んで、キャップ式センサをきっちりとねじ込むだけ。
あとは簡易盗難防止として、先にねじ込んでおいたボルトを手前側に回してバルブセンサをキチっと締め上げるだけです。
文字にすると手間そうですが、簡単簡単。ボルトを回す為のスパナが附属していますのでそれを使えばOKです。

というか盗難とかあんまり気にしない人はキャップだけ交換すればいいだけですので。
私もテスト時はボルトは付けずにねじ込んだだけでしたしね。

で、センサを装着したら、あとはモニタ(受信機)をシガーソケットに差し込むだけ。
これでOKです。
ちなみにこの段階ではまだ電波は飛んでません。
マニュアルによると時速20km以上で走行して、初めて電波を飛ばすらしいです。
要するに加速度スイッチが入っている、ということなのでしょう。
遠心力で動くお守りのようなものがあって、時速20kmになるとちょっと動いてスイッチオン。一度オンになったらしばらくはオンのままなので、停車とかでオフにはならないっていう感じ。
シンプルでよく考えられていると思います。

さて、気になる精度ですが、これが手持ちの車載デジタルエアゲージとほぼドンピシャの数値でして。で、車載エアゲージはタイヤショップでチェックしたところ、ほぼ誤差なし、というか気にしなくてもいいレベルというものなので、つまりはこの格安外付けTPMS、精度はOKという事でいいと思います。

写真はちょっとバラついていますが、これはばらついている、という事ですね。
とは言え、チェック用に十数分走ったあとの値でして、冷間時(外気温9度)は全部数値は同じでした。
たぶんこういう感じでしょう。

前輪左と後輪右は冷間時、2.49barであった。
前輪右と後輪左は冷間時、2.48barであった。

十数分走った後に、
前輪左と後輪右は2.60barになっていた。
前輪右と後輪左は2.59barになっていた。

まあ、適当な憶測ですが、走っていると揃っている時間も結構ありますの0.1barまでしか表示できないデジタルの場合はばらつく事もあるという感じで。

そうそう、温度センサに切り替えるのはボタン一つです。

前輪左がちょっと高いですが、これはスタート前に見た時に保管している駐車場でここだけ陽が当たっていたので、それが原因だと思われます。後輪は建物の影に入ってました。前輪の方が温度が高いのは荷重が大きくゴーストップが多い住宅街での走行後だからでしょうね。
とは言え、外付け型の温度は精度高くないと思われますので参考値でしょうかね。

購入していたのですが、ちょっと時間が取れずに、スタッドレスタイヤを履いた際に取り付けたばかりですが、しばらくは様子を見てみようと思います。

いやあ、なんというか、リアルタイムにタイヤの空気圧と温度がモニタできるのって結構感動しますよ。
1万円でかうオモチャとしては満足感が高いです。
今月下旬からスキーに行く事が増えますが、エア圧と温度が可視化されているのは安心感があります。

そうそう、空気圧が下がりすぎたり反対に上がりすぎたりすると、アラームが鳴ります。
defaultでは下限が2.0bar、上限が3.0barになっていて、もちろん変更可能ですが、私の場合、というかXC60の場合はdefaultでいいと思っております。

以上ですが、どうです? バルブかっこ悪いですけど安全性とか考えてアナタもお仲間になりませんか。
値段を気にしなければ最近のヤツはもっと普通のバルブっぽく小さく軽いヤツも出てますし。