デイパック(の中味)と向き合ってみた(初出:2017/07)
第八期:経験とは取捨選択の精度が高まるという事である(たぶん)。
私的なサドルバッグについての変遷を述べてきたわけですが、ここでいったんデイパックに話を戻します。
ロードレーサーに乗り始めて1年くらい経った頃でしょうか。
 私の仲で、バッグ系におけるもっとも大きな変化がありました。
 それは「デイパックはもう持たないぞ」宣言です。
 いやまあ、特に誰に対して宣言するわけでもありませんし、必要に迫られたなら今後も普通に持ちますけどね。
 要するに標準装備としてデイパックはないな、と考えるようになったわけです。
 ライドになれてくると持ち物もだんだん変化してきます。自分のライドスタイルの確立がはじまったという感じでしょうか。
 結果として自分にとって必要な物と必要でない物がだんだんわかってきたという事なのでしょう。
 いや、必要の無いモノを持ちすぎていたという自覚を(ようやく)持った、というべきでしょうか。
そう考えるに至ったのはある金曜日の夜の事でした。
 翌日のライドに備えてその夜もデイパックの中味のチェックをしていた私に、突然天啓が……。
 だって、改めてよく見ると、デイパックの中味には(私には)要らないものがひしめき合っていたのです。
 その際「仕訳け」られてバッグから出されたアイテム達は次の通り。
・雨具
 →ロングライドのライドイベントなどの時は改めて考えるけど、降水確率が40%以上だとそもそも走らない
 ・予備のチェーン錠
 →使った事がない
 ・予備のライト
 →日没前、日没後に走る場合は持つが、そういうライドはまず無い
 ・予備のバッテリ
 →どう考えても普段はいらんだろ
 ・モバイルバッテリ
 →同上
 ・タイヤレバー×3
 →外す時に1つ使うだけ。填める時はレバーなどいらないので1個でオケ。2個オミット。
 ・パンク修理パッチ
 →クリンチャーだし、チューブの補修は家でやれや
 ・タイヤバースト対応パッチ
 →まずありえない
 ・チェーンのコマ、チェーンカッター等チェーン補修一式
 →ありえない(チェーンが切れるとか都市伝説)
 ・タオル
 →普段持っているタオルハンカチで充分
 ・予備のチューブ2本
 →1本で充分じゃ
 ・予備のボンベ
 →普段持っている二本で充分じゃ
 ・手動の空気入れ
 →同居人のサドルバッグに一つ入っているじゃん
 ・サイクルボトル(空。予備)
 →こんなの使った事ないし
 ・リフレクターベスト
 →ブルベ出ないし、夜も走らないし
 ・予備のメガネ
 →いったい私は何を考えていただろうなあ
 ・ウインドブレーカー
 →これも普段は必要無し
 ・軍手
 →医療用使い捨て手袋を3セットも持ってるのに??
という感じ。
 必要の無いモノを取り出すと、残りはごくごくわずかである事が判明。
 つまり容量のおおきなバッグ=デイパックはもはや必要無し、という理解を得ました。
というわけで、以下はほぼ確立してきた(たぶん)現状におけるライドの携行品。
 これらは
  1)サドルバッグ×1
  2)ジャージの背中Pocket
 で全て賄っております。
写真はデイパックの中味では単体で一番重かった独はABUSのチェーン錠1500/110。

 
