- 2017ホノルル・センチュリー・ライドで失ったもの、それはフロントライト
- ◎VOLT800を買いなおす?
- ◎それまではREC-MOUNTSを使ってGARMINのEDGE1000とCATEYE800を2階建て方式で装着
- ◎ところがそのREC-MOUNTSにはクリティカルな欠点が……
- ◎ホノルル・センチュリー・ライド本番ではREC-MOUNTSを使わないことを決心
- ◎REC-MOUNTS以外の選択肢を探る
- ◎同居人のバイクがTREK。なのでボントレガー
- ◎ただし、ボントレガーのステムを使うことが前提の製品
- ◎ライトブラケットの取り付け場所に悩む
- ◎VOLT800、残念
- ◎とりあえずCATEYE純正ブラケットに戻すしかない
- ◎Bikeguyを発掘
- ◎入念な滑り止め対策を施さなかったばかりに……
- ◎帰国後にとった行動
- ◎BONTRAGERにはボントレガーを
- ◎同居人とは別の手段を模索していた私ですが……
- ◎悪魔の囁き
- ◎ION800RTこそ正解。これからはリモートコントロールでしょ
- ◎補足 BONTRAGER IONシリーズの最新情報(2018/09現在)
2017ホノルル・センチュリー・ライドで失ったもの、それはフロントライト
同居人は往路のどこかで、私は復路、ゴール間際の路面が荒れた下り坂で、その振動に耐えきれず、愛機?CATEYE VOLT800が後方へぶっ飛んでいった……。
同居人のはいつ落ちたかわからず、ロスト。
私のは後ろを走っていた同居人が気づいてピックアップ(傷だらけになりましたが)。
という出来事については過去に記事にしております。
そちらを読んでいただければ話は早いのですが、改めてもう少し詳細に説明してから本題に入りたいと思います。
◎VOLT800を買いなおす?
で、その後、つまり帰国後の話です。
VOLT800を買いなおした、というながれの話を記事にしたいのですが、これがなかなかうまく行きませんでした。
というのも、いろいろあってCATEYEのフロントライトが使いづらくなっていたからです。
ではなぜCATEYEのフロントライトが使いにくくなったのか?
端的にいうとREC-MOUNTSとの決別によるものです。
というわけで、備忘録的に一連の流れなど。
◎それまではREC-MOUNTSを使ってGARMINのEDGE1000とCATEYE800を2階建て方式で装着
REC-MOUNTSは両面を活用して2種類のデバイスをハンドルバーの前方に取り付けられるので重宝しています。
たいていは上面にGARMINのEDGEシリーズなどのサイクルコンピュータを装着。そして下側にはいろんなものを。
私の場合はCATEYEのヘッドランプを装着しておりました。
購入したのはCATEYEを下側につけるキット品です。
人によってはGoProなどを装着されている方も多いのではないでしょうか。
何しろハンドルバー部分に干渉する部分が最小限ですから、それはもうスッキリとまとまります。
なので愛用者も多い……のではないでしょうか。
とにかくハンドルやステム上にサイクルコンピュータやヘッドランプのブラケットを取り付けたりしなくていいのは見た目もスッキリしますし、ハンドルバーを握る部分が減りませんのでロングライドでは多少なりとも披露削減に寄与すると思われます。
◎ところがそのREC-MOUNTSにはクリティカルな欠点が……
圧倒的な? 指示を受けている製品に対して「欠点」とか書いてしまうと語弊がありますね。
なので、あくまでも個人の見解的使用感の範囲での意見・感想として受け流していただくと幸いです。
要するにGARMIN互換と言われるMount部分が弱いんです。
弱いというのは、ちょっとした力が加わるだけでサイクルコンピュータ本体が簡単に脱落するんですよ。
マウント側を破損させないように一定の力が加わると外れるように設計されているのでしょうから、「欠点」ではなく「仕様」なのでしょう。
で、その「一定の力」が「ほんのちょっと当たっただけで」と思うのか、「コレくらいなら外れてくれたほうがいい」と思うのかの違い。
つまりこの件については見解の相違がいろいろありそうです。
私に関しては「え? ちょっと手があたった程度でしょ? そんなので外れてたらヤバくない?」と感じておりました。
つまりハズレやすさについてストレスがあったということなのです。
まあ、アレです。
恋人が出来て舞い上がっている時は気づかなかったのに、付き合いだして時間が経ち、相手のことをだんだんわかってくると、気になるところが目に付き出す、というアレみたいなものでしょう。
例えば、食事の時、恋人の箸の持ち方が美しくないとか、咀嚼する時にクチャクチャと音をたてるとか、パスタを食べる時にズズっと音をたててすするとか、テーブルに肘をついて食べるとか、平気でゲップをするとか、そんな些細なことが気になってくるような、そんなイメージです。
◎ホノルル・センチュリー・ライド本番ではREC-MOUNTSを使わないことを決心
ということで、外れやすいREC-MOUNTSに対してそういう「もやもや」が続いていた私ですが、とうとうそれがしきい値を超える日がやってきました。
「やっぱり、ライド中にサイクルコンピュータを落下させて無くしては大変だ」という被害妄想に取り憑かれて夜も眠れなくなる……ほどではありませんが、ホノルル・センチュリー・ライドだけではなく、将来?のことも見据えて今の彼氏(REC-MOUNTS)とはここできっぱりと別れて、別の恋(マウントシステム)を見つけることにしたのです。
◎REC-MOUNTS以外の選択肢を探る
ハンドルバー周りのオーガナイザー(マウント処理方法)について改めて検討することにしました。
要するにタイトルの通りです。
REC-MOUNTSに関してはは前述の通りで、私には「簡単に外れる」というネガがあってチョイスの対象にはなりません。
また、これは「別れた後だから」悪口を重ねてしまうようなものなのですが、REC-MOUNTSって、REC-MOUNTS自体の取り付けが結構センシティブなんですよ。REC-MOUNTSにもいろいろ種類があるのですが、最も細身でスッキリ装着できると考えて、見た目のいい細身のクランプのモデルはオール金属(アルミ)。
そしてステムをまたぐように二箇所でネジ止めしないといけません。
当然ながら締め付けがゆるいと走行中の振動でどんどんお辞儀していきます。
更に、そのネジ止め部分が二箇所×2もあります。ハンドルへの本体取付部(左右)と、アームとアダプタをつなぐ部分(左右)です。
都合4つのネジに関してきちんとトルク管理をして、締め付けすぎず、かつお辞儀しないというポイントを探る必要があります。
とまあ、そういうわけでREC-MOUNTS以外でなんというか、こうもっとシンプルで調整が楽な、つまり「イケてる」感じのものがないものか? といろいろと調べることにしました。
◎同居人のバイクがTREK。なのでボントレガー
実際に新しい恋を探そうとすると、別れた恋人……じゃなくてREC-MOUNTSがいかに「イケている」製品なのかを再確認することになりました。
だって、他にはああいうのってあんまりないんですよ。
仕方がないので、とりあえずGARMINのサイクルコンピュータについては、純正のブラケットを使うことにいったん決めたのですが、その時にフト思い出したのが、同居人のバイクに取り付けられていた、ちょっと特殊なステムの事でした。
「確か、なんか純正のマウントオプションがあったような……」
同居人のバイクはTREK(コンタドールがいなくなって寂しがっておりましたが、来年はリッチー・ポートが加わることになり、同居人は喜んでおります)なのですが、そのTREKのロードレーサーについているステムが変わっているんですよ。
自社のサイクルコンピュータや、GARMIN、さらにはGoproなどのアクションカムをハンドルバーを侵食せずにスマートに取り付けることができるように、ブラケットシステムを構築していたのです。
TREKの場合、フレームはTREKですが、サドルとかシートポストとかホイールとかタイヤとかハンドルバーとかステムといったパーツはTREKではなくボントレガー(BONTRAGER)という日本人的には奇妙な発音の別ブランドで展開しているんです。
SHIMANO製品が対応していない太いタイヤ(32cとか)を履かせる為に、純正ブレーキなんかも作ってます。
そのBONTRAGER製品の中に、ステムに取り付けるサイクルコンピュータのマウントがあるのです。
それは「ブレンダーシステム」と呼ばれるもので、方式は違うものの、REC-MOUNTSのように上下垂直方向に別デバイスを取り付けることができるアタッチメントが用意されているのです。
いやあ、見つけた瞬間「これだよ!」と思いましたね。
でも……。
◎ただし、ボントレガーのステムを使うことが前提の製品
ブレンダーシステムのwebサイトを見ていただくとおわかりかと思いますが、まあそういうことなのです。ブレンダーシステムとはアタッチメント系ではなくステム込みのシステム。
なので、基本的にはBONTRAGERのステムが標準でついてくるTREK専用品といえるもの。
もちろんTREKユーザーである同居人のバイク(のステム)には使える事がわかっていますので、とりあえず導入してみることにしました。
・W540565「Elite stem blender monobase」×2
・529590「garmin high mount」
以上3点を取り付けました。
モノベースは、文字通りアタッチメントを取り付けるためのベースで、そのもの自体がGopro互換のマウントになっています。
つまり、他に何も介さずにGoproを取り付ける事が可能なのです。
これは要するにREC-MOUNTSで使っていたCATEYE用のブラケットがそこに取り付けられるという意味です。
モノベースはステムの先端、ハンドルバーを止めるクランプの内側にはめ込む形のもので、上下別々に取り付けます。
上から見るとこういう感じ
下側はこんな感じ。
◎ブレンダーシステムがあまりにクールなので、私のバイクにも導入する事を決心
いやあ、ブレンダーシステム、いいです。
これを一度使っちゃうと、もはや元彼(REC-MOUNTS)の事など記憶の彼方に消え去りました。
そして思いました。
「(同居人のバイクが)羨ましい、いやむしろ妬ましい」と。
なので、私もブレンダーシステムを導入することにしました。
そう、ステムをBONTRAGERに交換です。
それまで使っていたのはカーボンの軽量タイプのものですが、BONTRAGERのカーボンステムはなんといか、ハイエンド製品で、主に値段が個人的に現実的ではありません。
というわけで、贅沢は言わず、ここは通常のアルミステムをチョイスしました(2017年モデルのELITEというアルミステム。結構軽量で価格もリーズナブル。良い製品です)。
構成は同居人と全く同じです。
なお、人によっては「ブランド合わせ」などにこだわる人もいらっしゃると思います。つまりボントレガーはTREK以外につけるとかっこ悪い、とかそういう感覚です。
だったらイタリアブランドのピナレロとかコルナゴやフランスブランドのビアンキとかラピエールのフレームにはSHIMANOとか合わないんじゃね? つか、ブリジストンにカンパのホイールってどうなの? と言いたくなるというか、つまり個人的には全く気にしません。
チネリのハンドルはチネリバイク専用品ではないのです。ましてやTREKはパーツ系にTREKと一切記載せず、「ぼんとれがー!」って別ブランドにしてますからむしろハードルは低い。
問題は「ぼんとれがー!」という発音がなんとなく「ふざけてんの?」的な雰囲気を醸し出しているところでしょうか(私がそう思っているだけなんでしょうけど)。
むしろBONTRAGERはTREK以外の人も積極的にチョイスしていいアフターパーツが豊富だと思っているくらいですし。サドルバッグとかトップチューブバッグとかけっこうおすすめですよ。
TREKもだからこそあえて別ブランドにして展開しているのでしょうし、もっと注目されてもいいパーツブランドなんですがね。
で、結果として、極楽極楽。
というか、BONTRAGERブレンダーシステムのガーミン用のブラケットは、REC-MOUNTSのように簡単に外れることはありません。
基本的にGARMINの純正ブラケットと同等のホールド力ではないかと思われます。
◎ライトブラケットの取り付け場所に悩む
そんなこんなで、GARMINのサイクルコンピュータ取り付けについては解決しました。
付属の純正品、ハンドルバー片持取り付けのブラケットとは違ってブレンダーシステムだとハンドルバーへの無駄な干渉は一切なしです。
モノ自体はプラスチック製ですからアルミ製のREC-MOUNTSのような「ブツを眺めながら酒が飲める」的な高級感はありませんが、この手のパーツですから黒子に徹している感がしっかりしていて悪くはありません。
なによりそのステルス性が素晴らしい。
自転車に乗った状態で下を向くと、ステムの前方に直接サイクルコンピューターが装着されているようなイメージです。
ということで、残る問題はCATEYEのヘッドランプ、VOLT800の取り付けです。
モノブロック自体がGopro仕様であることは既述のとおりなのですが、残念ながらVOLT800のブラケットをモノブロックに直接取り付けるわけには行きません。
場所的、スペース的にフロントライトを取り付けることが出来ないのです。
だってステムの根本にそんなスペースありませんから。
そこでGoproマウントを前方に移動させる延長アダプターが必要になります。
こういうヤツです。
これを使ってGoproマウント部分を前方に移動させ、VOLT800を装着できるだけのスペースを確保するという作戦です。
◎VOLT800、残念
結論から書きますと、VOLT800は同居人のバイク(のブレンダーシステム)にも、私のバイク(のブレンダーシステム)にも取り付けはできませんでした。
厳密に言うと取り付けは問題なくできます。
が、実用に供する事ができない状態でしか取り付けられなかったのです。
具体的には、ハンドル周りのワイヤー類に干渉してしまい、装着不能でした。ちょうどいいところにワイヤーの隙間がないのです。
もちろん、無理やり装着することは可能ですが、ワイヤリングにストレスを掛けることになりますのでそれは避けたいところです。
ということで、ブレンダーシステム、惜しかった、ということになってしまいました。
そういうこともあろうかと、長さが違う三種類の延長アダプターがセットになったものを買ったんですがね。
まあ、そもそも一番長いヤツじゃないとスペース確保は出来なかったのですが。
複数のジョイントを接続してワイヤー類に全く干渉しないほど前方に突き出すというやぶれかぶれ的な解決策はあるにはあるんですが、ジョイント部分を増やすのは避けたいし、長くなるとブランブランと大きく動いていいことないし、何よりかっこ悪いのでちょっとそれはパス。
◎とりあえずCATEYE純正ブラケットに戻すしかない
これも結論から言いましょう。
ダメでした。
ええ、理由も全く同じ。ケーブルアウターと干渉してまともに装着できる場所がないのです。
◎Bikeguyを発掘
さて困った。
なにしろ一連の交換作業を終え、ライト問題が表に出てきたのはホノルル・センチュリー・ライド直前。
いろいろと考えた結果、手持ちのパーツを使うことにしました。
それが、Bikeguyブランドの「バイクライトホルダー」という商品。
これは結構な便利品で、夜間ライドなどで補助ライトが必要ない場合に重宝します。
ヘルメットなどにも装着できるのではないでしょうか。
とにもかくにも、これを使ってCATEYEのVOLT800を取り付けることにしたのでした。
◎入念な滑り止め対策を施さなかったばかりに……
冒頭に書いたとおり、本番で二人揃ってまさかのVOLT800落下、うち一個をロストという悲劇が生じてしまいました。
念のために書いておきますが、バイクライトホルダーが悪いのではなく、振動による脱落の可能性を考え、防止措置を講じなかった私のミスです。
力自慢の私が結構強く締め付けましたので「これだけ締めたら普通は落ちないよね」などと慢心してしまったのですね。
振動のパワーを完全に侮っていました。
このバイクライトホルダーを使ってみようと思われた方は、
1.休憩のたびに死ぬほど締め直す
2.ライトを装着してベルクロの前後にあたる部分に輪ゴムを巻くなどしてストッパーを付けておく
などの対策はしておいたほうがいいと思います。
◎帰国後にとった行動
とりあえずVOLT800を一つロストしたので、同居人用にフロントライトを購入するわけですが、お気に入りのCATEYEのVOLT800を再度買う……事はしませんでした。
バイクライトホルダーを使わないと取り付けられないんですもん。
「ハンドルバーに異物を取り付けたくない。後付感100%でかっこ悪い」
ですよねー。
なのでその性能に惚れて選んだVOLT800なのですが、チョイスからは外すことにしました。
◎BONTRAGERにはボントレガーを
そゆこと。
同居人用にチョイスしたのはBONTRAGERのION800Rというフロントライトです。
BONTRAGERのフロントライトなんてそれまでノーマークだったんですが、調べてみると、なかなかどうして実力派です。
最大光量はどちらも同じ800ルーメンで、要するに「めっちゃ明るい」ライトです。
でも、ION800RはVOLT800に比べると、小型で圧倒的にスリム。
なので、純正のブレンダー用ブラケットがそのまま使えます。延長アダプターなど不要。しかもブラケットは正状態、つまりブラケットにぶら下げるのではなく、上方、上側にライト本体を装着することが可能なのです。
そこはサイクルコンピュータの直下で、全くワイヤーに干渉しないセーフゾーンなので。
○とはいえ、「合法ロリモード」のあるVOLT800は名機と言える
細かいスペックを比較するとVOLT800が機能的には優位であることがわります。
具体的にはバッテリマネジメントに一日の長があることと、「ハイパーコンスタントモード」の存在、そして大きいのは「バッテリ部分が切り離せる(交換できる)」という機能性です。
VOLT800の「ハイパーコンスタントモード」というのは、日中にこそ使ってほしい? モードで、このモードにさえしておけば、突然トンネルが現れても、特にモードを切り替える必要がないんです。
言い換えると走っている途中で日没を迎えてもモード切替不要。夜間走行もそのままオッケーです。
実はハイパーコンスタントというのは光の増減であって点滅ではないのです。そう、滅、つまりオフにはならず、常時点いているわけです。「常時点灯だが光量が変化する」というモード。なので光の増減で目立ちつつ、合法でもある、という「それだよ、それ」的なモードです。
「さすがスイッチ」じゃなくてCATEYE(すみません、ネタが古くて)。
言ってみれば、見た目は小学生、実は20歳超えているという「合法ロリ」モードと言っても過言ではないでしょう。
○ION800Rのある2つの「フラッシュモード」を単体で使用すると基本的に夜間走行では違法
ION800Rには「ナイトフラッシュ」と「デイフラッシュ」という2つのモードがあります。
一見すると「ナイトフラッシュって、ひょっとしてハイパーコンスタント的なモード?」って思っちゃうのですが、全然違います。
残念ながらどちらもただの「点滅」のようです。
150ルーメンで早い感覚で点滅を繰り返すのが「ナイトフラッシュ」。
300ルーメンでナイトフラッシュの二倍の間隔で点滅するのが「デイフラッシュ」です。
仕事量が同じなので計算上持続時間も20時間と同じ、というからくりです。
○外側ION800R、中身VOLT800であったなら……
バッテリ交換は、まあ諦めるとして。
日本の法律下で使用する場合は断然VOLT800のハイパーコンスタントが文字通り輝きます。
ION800Rではトンネルを前方に見かけたらスイッチを押してモードを切り替える必要がありますからね。
でも走りながらそんな事をやっていたらバランス崩しますので危険です。
つまりいったん止まる必要があって、ちょっと面倒くさいです。
けど、VOLT800が装着できない(しにくい)のですからそのへんはガマンしましょう、というところですね。
○普段遣いは「デイフラッシュ」かな
なのでION800Rを使わざるを得ないのですが、日中走行についてはやっぱり「デイフラッシュ」を選択するのがベターでしょう。
トンネルを見つけても切り替えの必要がない常時点灯でもいいのですが、日中のライトオンの意味は「自車の存在を周りにアピールすること」が目的ですから、常時点灯より点滅の方が目的にかなっています。
そしてナイトフラッシュより光量の大きいデイフラッシュのほうがいいという寸法です。
もちろん、迷惑にならないように光軸管理には気を遣う必要がありますが。
そしてこのモードならバッテリは20時間保ちますので、ホノルル・センチュリー・ライドをはじめとしたロングライドイベントでバッテリ切れの心配がありません。二回分くらい使えますからね。
「ハイパーコンスタント」は7.5時間で微妙。というか私達の場合だとこの時間でのホノルル・センチュリー・ライド完走は確実にムリ。つまり途中で予備バッテリに交換する必要があります。
基本的に夜間に走らない我々的にはトンネルだけ気をつければION800Rのデイフラッシュモードでオッケーだと判断しました。
◎同居人とは別の手段を模索していた私ですが……
一方で私ですが、傷だらけのVOLT800を眺めながらも、「こいつは使いたくないな」と考えておりましたが、同居人のバイクに取り付けたION800Rのスマートさにイチコロ(死語?)。
結果、「ええい、私もION800Rを買っちゃうぜ」ということになりました。
◎悪魔の囁き
全く同じもの、つまりBONTRAGER ION800Rにするつもりだったのですが、長身でイケメンなショップのお兄ちゃんに耳元であることを囁かれてしまい、私の理性は吹き飛びました。
その悪魔の囁きとは?
「RTだと、実はBONTRAGERのトランシーバー使わなくても、GARMINのEDGEシリーズとペアリングして使えますよ」
「な、なんだってーー!!」
ということで気づいたら私のブレンダーシステムには黒いION800R、いやION800RTが装着されておりました。
◎ION800RTこそ正解。これからはリモートコントロールでしょ
最初は単にGARMIN上でスイッチ操作ができるのって楽しいな、程度に思っていたION800RTですが、なんとスイッチ自体は自動でON/OFFできちゃいます。GARMIN本体の電源を入れれば自動的に光りだしますし、ライドを終えるとオフになります。あえてライトの画面を呼び出していちいち操作する必要なし。
しかもモードを「オート」にしておけば、デイフラッシュで走っていても、トンネルに入ったら自動的に点灯モードに切り替わるんですよ、コレが。
GARMIN EDGE側の照度センサーでコントロールしちゃうようなのです。
つまり「ハイパーコンスタント」要らず、になってしまうのです。
すごくない?
そんなわけでION800RT、実に快適でございます。
先にこの事を知っていたら同居人のものもRTにしていたのですが、その時は「悪魔の囁き」がなかったんですよね。同じショップで買っているんですけど、対応してくれた人が違うんです。
持つべきものは悪魔的スタッフさんですな。
そんな感じでホノルル・センチュリー・ライドから帰った後、去年の秋からはサイクルコンピュータとヘッドランプに関しては見た目的にも、性能含めた運用的にもストレスフリーで快適に過ごしております。
REC-MOUNTSの外れやすさやハンドル直付けブラケットなどでストレスを感じていらっしゃる方は、ステム交換が前提ですが、BONTRAGERのION、それもRTシリーズを一度ご検討いただければ幸いです。
あ、私はTREKの回し者ではございません。
むしろユーザーですらありません。
なので。
◎補足 BONTRAGER IONシリーズの最新情報(2018/09現在)
なんて感じでこの記事を書いて、早速掲載しようと思ったのですが、その前にION800RとRTの価格差ってどれくらいだっけ? 的なチェックをするためにTREKのサイトを見に行ったのですが、すでにION800Rは販売終了。ION800RTのみとなっていました。
しかもそのION800RTには上位モデルが発売されていました。
その名もION Pro RT。
最大1300ルーメンだそうで、VOLT800をパワーでねじ伏せてきました。さすがスイッチ……じゃなくてさすがアメリカ。
Proではバッテリ容量が上がっているようなのでそれに合わせてデザインは太くなっているようですが、TREKのサイトでは重さの表記はあってもサイズ表記がないようなのでどれくらい肥大化しているのか不明です。
どちらにせよハイエンド系のIONシリーズは無線接続モデルのみのラインナップに整理されているようで、あとは価格がもう少しこなれてくるといいのですが。