「ケーニグセグのレゲーラかっけー」というところで前回は終わりました
じゃなくて、ゲタマ社のGE2903のパチもん……もといリプロダクション品に狙いを定めた私は、今度は「どこでGE2903ジェネリックを買うか」について悩むことになります。
なんというか、人間ってHomo sapiens(考える人)じゃなくて、Homo solliciti(悩む人)ですよね。
でもまあ、こういう買い物で悩むのは望むところというか楽しみというか。
で、引っ越しが終わって相当経ったある日、話の流れでソファの話題になったんですよ。
そこでここぞとばかりに同居人にGE2903の写真などを見せつつ「ソファはコレにしようと思ってるんだけど」的な事をアピール? しました。 もちろんジェネリックであること、値段のことも伝えた上で、ですが。
すると写真を少し眺めていた同居人がポツリとこう言ったのです。
「ハイバックのソファにするって言ってなかったっけ?」
確かに。
より安楽なのは頭まで受け止めてくれるハイバックソファ。
大昔から私は同居人にそう言っていたのです。
だがしかし。
GE2903のデザインの前に、後ろ頭まであるハイバックという要件はもはやどうでもいい話です。
「うーん」
同居人はGE2903が気に入らないのではなく、私が重要な要件だとしていたハイバックソファを簡単に取り下げたことに対して不信感を抱いている模様でした。
まあ、アレです。
「このソファはほとんど思いつきで決めたな?」と思われたということです。
うーん……鋭い。
私は別にハイバックが必須要件ではない事を伝えました。
「そもそもハイバックソファというのがソファとしては少数派だし、要するに必要とされてはいないのですよ、ハイバックソファなんて」
などと言い訳する私。
そしてその場の結論はこうなりました。
「ともかくソファなんて座ってみないとわからないでしょ?」
そう、要するに「却下はしないが、実物で私を納得させろ」ということです。
そもそも同居人はソファの選定に関しては、基本的に私の意向を汲んでくれようとしているのです。
だって結婚当初からソファが欲しいと言っている私ですからね。今度のマンションもソファ前提で間取りを変更したようなものですし、だったら(私が)納得の行くソファを選んで欲しいと考えている様子。
そしてその時気づいたのですが、そもそも同居人からは予算の提示がありません。
「コレは○○円だよーん」なんて言っても「ふーん」と流す感じですしね。
そういうことで「よし」とばかりに実際にGE2903に座れる店舗を探してみました。
ここで少し、GE2903のジェネリック品について。
既に触れましたが、実は選択肢が結構あります。
試しにアマゾン.comでGE290と打ち込んで検索してみてください。
いくつか出てくると思われます。それくらいポピュラーなんですよ。つまりアマゾンでポチれば即買えるんです。
でも、検索で出てくるGE290のジェネリック品をよく見てください。あることに気づくと思われます。
そう、値段の幅が大きすぎるんです。
安いのは6万円以下。高いのは20万円弱まで、ざっと3倍です。
パッと見のデザインはGE2903そのものであのちっちゃい写真だけではよくわかりませんよね。
なので実店舗での在庫を含め、アマゾン以外でいろいろチェックして違いを勉強するわけですが、これがね……。
「さっぱりわからん」
のですよ。
コピー商品にもいろいろあって、ほぼ完コピ品(こちらが正しくジェネリックと言うべき?)から、見えない部分をリーズナブルにけっこう大胆にリファインしたもの(これは劣化コピー品?)まで。
あと、コレばっかりはそれこし実際に座ってみないとわからない、クッションの違い。
3つ割り、つまり3人分の座面とバックに分かれているのがオリジナルですが、これがまちまち。3分割っぽくなっているけど実際は一枚だとか、あえて二分割にしちゃって開き直って?いるものとか、細かくチェックするといろいろある。
そうそう。木も違う。同じGE2903のコピーでも基本的に値段の高い系はオークが標準で、6万円以下のものはアッシュ材。
うーん、オリジナルってオークとチークとビーチと……アッシュ材なんてあったっけ?
アタリマエですが、クッションカバーのファブリック自体がそれぞれ結構違う。
あと、お高めのジェネリック品は木材やクッションカバーの素材など、組み合わせに結構な選択肢がある模様。
こうなるとチキンな私はこう考えるわけです。
「6万円以下のGE2903でも良い気がするけど、世の中うまい話なんてない。6万円は6万円なりのシロモノなのだ」と。
いえ、6万円のソファをディスっているわけではないですよ?
オリジナルの1/10以下の値段であることを言っているわけです。同じデザイン、同じ作りの椅子、要するに同じ椅子を違う会社が作って、値段がどれも全然違うのには意味があるのだろうな、という話です。
そして私は調査を進めていくうちに、更なる問題を発見してしまうのでした。
「実物に座れない」
そうなんです。実物を展示している店が近くにまったくないんです。
いえ、すべての家具屋をチェックしているわけじゃありません。ただweb上でチェックしただけですが、どうやらこれらのGE2903コピー品は大阪ではちょっとお目にかかれなさそうです。
私の検索テクニックと根性がないのかもしれませんが……。
あ、本物のゲタマのGE2903に座れる店は見つけましたけど、多分本物には座らないほうがいろんな意味でいいと判断しましたので行ってません。(^o^)
まさか東京まで行ってチェックするっていうのもバカバカしいですしね。
5万円だ7万円だって言ってるのにただ座ってみるだけに往復の新幹線代を3万円も払ってどうするのか。
いや、二人で行くから更に倍か。
そんな金あったら予算を増やすわ! でございますよ。
つまりこういうことです。
「座って試せないソファは買えない」
そして私のソファはお預けのまま何も進展せずに更に二ヶ月が過ぎたのでした。
そんなある日のこと、IKEAに行きました。
照明を買いに。
というか、照明の話は長くなりそうなので、別エントリーにしておきます。
長くなったので続く
IKEAのスポットライトを同時に3つも買っちゃったよ、というのが前回までのお話でした。