ThinkPad E450を他機と比較してみる(もしくは拡張性についての考え方。あるいはE450を選んだ真の理由?)(初出:2015/06/25)
ちゃろー(・∀・)
ひょっとしたらE450感想文最終回かもしれません。
そろそろめんどくさいので。(´д`)
とりあえず快適です。
というか、今まで使っていた安物13.3インチのニセhd解像度(1280×768)の東芝DynaBookに比べたら、天国と地獄と言ってもまったく言い過ぎではないと断言できるほど満足しておりますし、やっぱり安物はあかんな、と痛感しております。
安物と言っても、件のDynaBook、1年ほど前に7万円程度したものなんですがね。
プラス3万円くらいでこんなに違うなんて、1年前にもっとちゃんと考えて選んだらよかったと思ってます。1年間のストレスを考えたらすごく高くついた買い物でした。
ということで重さ以外はほとんど文句のないE450なんですが、改めて運用してみると、意外にも
「X1 CarbonとかX250にしなくてよかったー」
と、心から思っています。
いえ、ディスっているわけではないのですよ。私の使い方だとThinkPadラインではE450がたぶんベストなんだと言うことです。
実はE450に決める際に、T450シリーズ(というか、T450s)にしようかで少し迷ってました。
なぜT450sかというと、基本的なディメンションはE450と同じなのですが、
1)軽い(ボディなどパーツ軽量化に結構カネがかかっているのであろう)
2)ディスプレイにIPSが選べる
というPointをどうするかで悩んでいたわけです。
多少高くなっても、そこはそれ、今度は結構長く(たぶん3年くらい?)使うつもりなので10万円を超えてもいいかな、と思っておりました。なんだかんだでボーナスが出たところなので、プラスアルファを足して買うタイミングとしてはベストでしょう。
数万円の追加であれば、気に入ったスペックにして長く愛でる方がいいに決まってます。
そういうわけで、ほとんどT450sに決めかけていたのですが、スペックをチェックしていてあることに気づいてやめたのです。
E450に決めた瞬間と言ってもいいでしょうね。
それは拡張性の差。
T450の下位モデルであるはずのE450の方が拡張性が高いってちょっと意味不明なんですが、実際にそうなんだから仕方ありません。
具体的にはonelinkポートの有無です。
E450にはX1 Carbonと同様にこのOneLinkポートがあるんです。
X250にはありませんので、OneLinkDockを使いたいと思った時点で実は候補落ちしておりました。
ちなみにOneLinkポートというのはOneLingドックをつなぐためのポートです。
要するにドックです。
ケーブル一つでドックにつなぎ、各種I/Oを増設。もちろん電源もケーブル供給で、要するにデスク上で使う際にケーブルがごちゃごちゃしなくてすっきりできるし、足りないポートがあるなら補える、というアレです。
実は私、ドックって好きなんです。
最初に出会ったのがAppleのPowerBook Duo210/230と一緒に華々しくデビューしたあのDuo Dock。
いやあ、シビレましたねえ。
買いましたねえ。
ディスプレイまで揃えちゃって、サイバーな動作をみるたびにエクスタシーを感じていたものです。
まあ、DuoDock以降、あれほどエレガントで大がかり?なDockは結局世に出ませんでしたが、ThinkPadシリーズを使っていた時もカパっとはめてI/O増やすDock系は必ず運用していました。
家と会社のデスクの両方に置いて、同じ環境作ったりしてましたっけね。
あの頃と違って今はプライベートPCを会社のネットワークにつなげたりはできませんが、そういう時代だったんです。
閑話休題。
で、ThinkPad系のDockもいろいろと変遷して、最新のソレがOneLinkというポートでつなぐOneLink Dockというわけです。
興味のある方はこちらをご参照あれ。
そういうわけで、私はProじゃない通常版を購入しました。
通常タイプとProとの違いをPro側から見ると……。
1)USBポートの数がProは2個多く、合計6個
2)ディスプレイポートとDVIポートがある
3)そのわかり、HDMIがない
4)付属するACアダプタの要領が大きくなる(65W→90W)
※どちらにも1000base-T対応のRJ45ポート(有線LANポート)があります。
ということで、USBポートが2つ多いのは魅力ながら、Dockに接続するディスプレイはHDMIだけでオッケーなので、Pro版の必要性はなしと判断して通常版を導入しました。
背面にUSBポートが2つ、LANポート、HDMIポートがあって、前面にアクセスしやすいUSBポートが2つ。上部にノートPC本体の電源ボタンと全く同様の動きをする電源ボタンが備えられております。
私は背面USBに外付けのDVDマルチドライブ(というかBlu-rayもR/Wできるけど)と、USB接続のデジタルアンプを接続しております。
USBメモリなどのやりとりについては前面のポートの方がやりやすいですし、小型で実用的。よくできたDockだと感心しております。
これがざっと1万円程度なのですから、昔のIBM時代のDockが3万円とか5万円とか7万円とかしていた時代に比べるとほとんど天国のようです。
さらに65WのACアダプタがちゃんと付属しておりますので、ケーブルをつなぐことで本体の充電もOK。ということは本体についてきたアダプタが浮く訳です。つまり人によっては追加投資をせず、余ったそれを会社に置いとけば電源の心配はまったくなしでしょうね。
私の場合は旅行グッズを突っ込んでいるドロワーにブチぶちこみました。いちいち取り外してケーブルまとめて、という準備をせずに予備としてそのまま鞄に放り込める感じです。
欲を言えば前面にカードスロットがあるとベターかな、と。
E450の場合はSDカードリーダが本体についてますので必要ではないのですが、カードスロットがないX1Carbonを使っている人は是非ほしいと思うんじゃないでしょうか。
まあ、余裕ある背面USBの一つにカードリーダー差し込んどけ、ということなんでしょうが、本体にあってもDockにもう一つあるとカード同士直接コピーできたりと、eye-fiカードを挿しっぱなしにしておいてクラウドへの自動アップローダーにしたりと、いろいろ使い途があるので重宝すると思うんですよね。
それからX1 CarbonよりE450の方が魅力的だと思ったのは、メモリスロットが2つあるからです。
X1 Carbonはスロットゼロ。オンボードのみで、しかもCTOできず8GB固定です。
8GBもあればマジで充分だと思うんですが、メインマシンのiMacが16GBだとスワッピングするので32GBまで拡張していることもあって、メモリは多い方が精神的に安心できるんです。
まあ、本当に必要はないと思うんですが、そのメインマシンのiMacが故障したりした時につなぎでメインにしておくなんてことがあるかもしれません。そのときたった8GBのメモリでPhotoshopをぶん回すのはつらいかなーなんて、ありもしないような強迫観念にとらえられると「たぶんしないけど増設できる」のと「増設は不可能」なのとでは雲泥の差があると思ったわけでして。
あと、8GBの低電圧対応のE450対応メモリが手元に一枚あったってのも大きな理由だと白状しておきましょう。
「このメモリを突き刺したい」
そんなパッションを満たすためにはX1 Carbonではムリなんです。
8GB×1で、スロットが1つ空いてるE450じゃないとこの欲望は昇華できなかったんです。
煩悩が選ばせたマシン、それがThinkPad E450なのかもしれません。
こういうのはホラ、アレですよ。
別に知らない中ではないにしろ、恋愛感情なんて全く抱いてなかったけど、よく見ると結構かわいい女の子に告白されて「フリーなんだったらいいじゃないですか。私とつきあってくださいよ」なんてグイグイ迫られたなんてシチュエーションを想像してください。
手元に8GBのメモリがある、というのはこういう状況です。
だったらこう答えるしかないわけです。
「やらせてくれたらつきあってもいい」
そう、刺せるなら、刺せることができるモノを選んだっていいじゃないか!(・∀・)
双方合意なら、何の問題もないじゃないか。
お互いをよく知るには一番的確かつ早い方法じゃないか。
そこで断られたなら、要するにそこまで好きって事じゃないわけで、つきあわなくて正解なんじゃないか。
ということで、我が手持ちの8GBメモリを手つかずの、空いたスロットに、誰よりも最初に差し込みたいが為に、E450を選んだ私を誰が責められるというのか!
とまあそういうわけで電源ONにする前にサクっと16GBにしてあげちゃいました。
いやあ、無駄っていうのはこういうことを言うのでしょうね。
で、贅沢だなあ、という満足感をこういう事で覚えるのって、デジタルジャンキーならではですよねー。
最近ED気味だったんですが、まだまだ現役で頑張れるかもしれない、という自身を取り戻した今日この頃です。
そういう意味では回春剤としても効果があったぜE450、みたいな?
「今後のためにメモリが増やせるとうれしい」つながりで、E450はHDD交換もサクっとできちゃうのがいいんです。
128GBのSSDモデルにしましたが、私個人の使い方だと128GBもあれば超余裕だからです。
しかし、今後ずっと「超余裕」かどうかはわかりません。明日のことは誰もわからないのです。
で、「超厳しい」という状況になっても、E450だと簡単に換装ができちゃうのもポイント高いんです。
出た当初は軽く10万円を超え、まるで高嶺の花だった512GBのSSDが、調べてみると今ではなんと25000円程度で買えちゃうというのがわかっちゃいました。円高でこれですからね。
夕べアマゾンでチェックしていてその事実を知り興奮した私は「いっそ現時点で換装しちゃう? 最初から余裕の512GBで使っちゃう?」なんてもう少しでポチりそうだったんですが、もちろん思いとどまりました。
だって現時点では無用の長物ですからね。
メモリだって別に8GBのままで全然オッケー、16GBは無用の長物です。でもそっちはすでに手元にありましたし、追加のお金もかかりません。何より「使わないでおいたら、家庭内紛失するに決まっている」と思ったので刺しておく方が合理的だっただけの話で、あえて購入してまで増やすのはちょっと違う、という感じじゃないですか?
あ、Dockは10万円の構成のうちには入ってません。周辺機器は別腹、というか別計算です。
ということで、まだ使い始めて三日目ですが、X220以来、久しぶりのThinkPad、E450の事はとっても気に入ってます。
最後にcrystal disk markのスコアなど。
ダウンロードしたソフトがキャラ入りのヤツだったのには驚きましたが、ダウンロードし直すのも面倒だったのでお許しを。