J5との比較では、意外に短期間で結論が。(初出:2015/05/01)
「標準ズーム装着のお気楽カメラとしては、J5とPD10-30の組み合わせは至高。一昨日来やがれ、なGM5K」
です。
これはカメラ部分ではなく、主にキットの標準ズームの性能や使い勝手の差によるものです。
ここではJ5キットの良さを挙げるのではなく、GM5Kのネガを挙げましょう。
1)37mmのフジツボフードでは蹴られる(レンズキャップ、マジうざい)
→ 鞄に放り込む普段使いとしてチョイスしにくい
2)テレ端32mmの最短撮影距離が長すぎ
→ 全焦点距離で同一と勝手に思い込んでいたんですが、ワイド端20cm。テレ端30cm。これははっきり言って「寄れないレンズ」認定レベル。この30cmになるのは21mmから(カタログデータ)で、マジ使えない。
さらに言えばテレ端が(J5に比べると)短いので撮影倍率の差はどんどん開く。
3)レンズは繰り出し式だった
→いや、これもちゃんと調べたらわかるものだったので私のリサーチ不足なんですが、イチイチ液晶に「レンズ繰り出せや、ボケ」と出るのがイラっとします。
続いて本体系のネガ。
4)ダイヤルが一つしかなくて設定がメニュー内に
→いや、これも最初からわかって(以下略)
以上。
細かいところを論うとEVFがマジで井戸の中を覗いてる感じでMFとかちょっとムリかなー、と思える程ちっちゃいこととか、相変わらずプログラマブルじゃない赤ポチボタン(録画ボタン)とか、(実質的に)独自規格のUSBポートとか、ちっちゃい液晶とか、GX7とバッテリが違うから使い回しできない(個人的な都合なのは承知)とか、液晶がチルトじゃないとか。
なので主に標準ズームとセットで鞄に放り込んで置く便利な小型軽量カメラとしては×でした。
撮影モードやカスタマイズ性の豊富さでは「格が違うのだよ、格が」と言っていいほどJ5に比べてぶっちぎりに豊富なGM5なのですが、主にキットレンズの使い勝手が悪すぎて当初の思惑に反して、「これならJ5が1024倍いい」と思います。
なんだかんだいってお気楽カメラには描写力や小型軽量さではなくて利便性が勝るという典型的な例じゃないかと思います。
とは言えGM5。
井戸の底ながらもついているのといないのでは全く比べものにならないのがEVF。100%の視野率を誇る構図確認道具としてなら充分。撮影機能と3つ登録出来るカスタムモードを駆使すればサブカメラとしての魅力は高いので、ここはひとつ普段は14mm f/2.4とか15mm f/1.7とかを着けっぱなし鞄に放り込んで置こうかな、と。
でもそうすると手振れ補正機能が×なわけで、だったらNikon1に単焦点でもいいんじゃね? なんて思うとやっぱり「いらない子」かな、とも思うわけで。
ということで、GM5K、私の中では評価はかなり低いです。