ウゥェ~~イ(^^)
クルマ選びで一番大事なのはなんだ? そうだ、見た目だ!!
クルマ選びにおいて何はなくとも愛車の「見た目」が気にいるのは大事な要素です。
当然ですよね。
もう何度も書いてますが、私はMacanの見た目に惚れたわけではありません。
見た目は「ブサイク」だと今でも思っています。
ちなみにクルマの美醜についてはある意味私より好みが厳しい、いや激しい同居人のMacan評ですが……。
おっと、思い出したらまた冷や汗が出てきた……。^^;
Makanが欲しいという話をした時に、当然Macanの画像を見てもらうわけです。
実は今回、Macan購入に於ける最大の山場がこの時だったのかもしれません。
ここで「絶対に嫌」と一刀両断された時点でゲームオーバーなのです。
美醜について同居人が意見を翻すことは過去に例がありません。
私はドキドキしながら、プリントアウトしたMacanのコンフィギュレーター画像をそっと差し出しました。
「……」
画像を見た同居人は一瞬何かを言いかけましたがすぐに口を閉じました。
私は固唾を呑んで感想を待ちますが……しばらくたっても答えがありません。
死刑宣告を待つ時の気分もかくや、と思った私は静寂に耐えきれなくなり、テレビのスイッチを入れました。
「そうそう、公式のプロモーション動画があるから、そっちを見たほうがわかりやすいと思う」
一刀両断される時は、通常は秒です。
秒殺なのです。
でも今回はそうじゃない。
ということは、脈はあるということです。
Macanに限らず、クルマは走っている方が絵になるものです。
というか、「走っている姿より止まっている姿の方がいいクルマ」はダメな車だというのが私の持論です。
それはさておき、私はPORSCHE公式の動画をテレビ画面で再生しました。
(youtubeに上がっているヤツです。ちなみに我が家のテレビはAndroidテレビなのでユーチューブなどのアプリが入っており、タブレットのように使えます)
まずはこれ。
これはMacan2のGTS。
そしてこちらがMacan3、つまり私が注文したGTS。口まわりの違いにご注目。
旧型は「ファミリーでアウトドアも楽しめるし、パパがスポーツカーとしても使えます」というアピール動画でしたが、アルファタウリ所属の角田選手似のアジア系青年が運転するMacan3の方はやや焦点が定まっておらず、何をアピールしたいのかわかりにくいです。音楽も耳障りだし。
標準装備になったアイテムの紹介なんでしょうかね。日本仕様とはちょっと違うんですけど……。
もしくは後席に大人も乗れるし、荷物ものりますよ、あと都会にも似合うでしょ?ってかんじでしょうか。
それはさておき。
黙ったままで2本の動画を見終わった同居人はようやく口を開きました。
「カイエンよりけっこうちっちゃい?」
「横幅は同じようなものだけど、全長は私の足のサイズ分長いかな」
「うーん、(カイエンとの)見分けがつかん」
「鼻先に(私の嫌いな)横スジがあるのがカイエンで、ないのがマカン」
そう言ってカイエンのPVを見せる私。
「うーん……」
その後も結局、Macanの外観について同居人は特になんの感想も述べず、話題は別の項目に移動したのでした。
これは今までになかった反応です。
デザインについては怖くてまだ聞けていません。でもおそらく「ギリセーフ」だったんじゃないかと思います。
というのも、同居人はカエル系キャラが好きなんです。
我が家の寝室には等身大?のケロロ軍曹が鎮座ましましていらっしゃるくらいです(立ってますけどね)。
それにCayenneについてはドライブ中など話題にすることはあるものの、見た目を嫌悪している発言は聞いたことがありません。
そして会話の流れからさっするに、今までCayenneとMacanの区別がイマイチついていなかったと判断していいでしょう。
つまり、今までもMacanを見てCayenneだと思っていたにも関わらず、そのデザインについてついぞダメ出しをしていなかったということですから、要するに「Macanは嫌いではない」と判断できます。
同居人は車の話題をする際、初見(初めてそのクルマを話題にする時)で「気にいる」「気に入らない」をはっきりと口にします。XC40なんて「素晴らしい」評価なんですよね。特にリアのデザインがお気に入りです。
嫌いだと言わない限り嫌いではないのでしょう。つまりMacanのデザインも「嫌いではない」ということです。そもそも同居人がPORSCHEのデザインを褒めていた記憶はありませんから、そのあたりは私と同じかもしれません。
Macanの事はブサイクだとは思いますが決して嫌いではありませんから。
あと、これは私も同じなのですが、クルマでは特にリアのデザインを重視するところがあります。
リアに限れば、私でもMacanはけっこうイケていると思っていますので、たぶんそっちは気に入ったんじゃないかと思うのです。
ええ、さんざんブサイクだ電子レンジでチンして柔らかくなったモチみたいだ、なんてMacanのデザインに文句を言ってますけど、この角度とかは餅っぽさがわかりにくくてけっこうカッコイイじゃん、と思ってます。
ということで……と、すっかり今回の主旨をわすれるところでした。
前回はエクステリアの話でしたが、今回はインテリア系のオプションの話題です。
最初にエクステリアの話を持ち出したのは、「クルマで本当に大事なのはエクステリアじゃなくてインテリアだと思う」という事を言いたかったからなのです。だからインテリア関係のオプション選びはエクステリア以上に真剣になるべし、という感じで。
なぜなら最も長く目にするのはエクステリアじゃなくてインテリアであることが多いはずだから。
とはいうものの、国産に限らず多くの輸入車もインテアリアの色などの選択肢はあってないような場合が多いですよね。
ボディカラーを決めると自動的に内装色も決まってしまうパターンが一番がっかりします。
なんでその組み合わせがマジョリティの意見だと思った? みたいな感じで。
選べるとしても2色とか、せいぜい3色。それもボディ・カラーで選べる色に制限があったりしますよね。
でもPORSCHE Macanは違います。
かなり選択肢が多い。150万円払えばどんな色にでも塗ってくれるボディカラー同じ、とまではいきませんしそれなりに「縛り」はありますが、それでも国産車を初めMercedes、BMWなどメジャーどろこの輸入車よりずいぶんとマシなのは確かです。
もちろん……タダというわけにはいきませんけど。
◎インテリアカラー(優先度B)
GTSの標準シートは「GTSレザーパッケージ(アルカンターラを含む)」というもの。
色は黒。マテリアルはサイド部分がレザーで座面や背中などがアルカンターラ仕上げとなっている模様。
実物を見たことはありませんが、標準で充分満足できるクオリティだと思います。
偶然ですが私のXC40と似たような感じです(XC40はアルカンターラではなくヌバック)。
座面と背中部分をアルカンターラじゃなくてレザーに変えるだけなら、追加料金なしで可能です。
で、おしゃれ心を出してステッチ部分に黒以外の色を選ぶと29万円の追加料金、とあいなります。
さすがにここはシートのステッチ部だけではなく、ダッシュボードやドアの肘置きのステッチなども色付けがなされます。
加えてシートベルトがステッチと同色に変わります。
シートベルトも単独のオプションで色が選べます(74,000円)ので、言ってみればセットオプションということになりますね。
あとはドアの上部まで革張りにすると(エクステンドレザーパッケージ)さらに2倍の61万円。^^;
とまあ、こちらも松、竹、梅、ソレ以上と、いろいろと用意されているわけです。
さて。
私は白系の内装が好みです。
理由は車内が明るくなるからです。清潔感があるのもいいところ。
加えて夏場。炎天下の野外に駐車していても黒いシートと違って座るのが嫌になるほど熱くなりません。
デメリットはご想像どおり汚れが目立つ事でしょう。
いわゆるブルージーンズ系などを履いては乗れません。
私は十数年ものあいだ、ずっと白系内装のクルマを乗り継いでおりましたので、その頃からブルージーンズはすっかりはかなくなりました。
そんな白内装との付き合いも今の愛車、VOLVO XC40で実に久しぶりに黒内装に戻ったような次第です。
もちろん、本当はXC40でも白内装を選びたかったのですが、選べる在庫車には設定がなかったのです(そもそもR-Designには黒しか設定がなかったはず)。XC40は白内装が人気色なのですぐに売れてしまうのだとか。
しかし今回はフルオーダー。
すなわち私はなんの迷いもなく白内装、Macanで言うところの「ペブルグレー」という色を選びました。
一部のプレミアム系イタリア車にあるような「驚きの白さ」ではなく、文字通りグレー系の明るいヤツですが、Macan的にはそれが一番白い内装色でした。
ちなみに「ペブルグレー」のペブル(pebble)は直訳すると丸い小石という意味ですが、カーリングのリンク(カーリングホール)の氷上にストーンの滑りを良くするためにジョウロなどを使って作られる丸いつぶつぶ状の氷を指す言葉でもあるそうです。
小石って言われると色の特定が曖昧ですが、氷だとすると、まあ白っぽい感じですね。
残念ながらそのペブルグレーは当然ながらオプション。それも「グサっとくる」34万円強でございました。
とまあ、長々とかたった上でようやくチョイスしたこの内装色、実は私にとってはさほど優先度は高くありません。
「別に黒でもいいな」と思っているからです。^^;
というのは、XC40で黒内装に戻ったら、なんかこだわりが減ったというか守備範囲が広がったというか。
そうはいいつつ「とりあえず」ということで最初は好みのアイテムを選んで、合計のオプション金額をにらみつつ、価格調整が必要であれば変更するのはやぶさかではない、というつもりでいたのです。
が。
後で詳述しますが、実はこのペブルグレー内装、他のオプションとの辛味で「私には」残念ながら選べないことが判明しました。
だがしかし!
そんな私に朗報が!
がっかりしたすぐ後に、見つけてしまったんですよ。いい色を。
「これしかない」ってやつを。
むしろ最初にみつけとけよ、という話ですよ。
それはブラック内装。でもステッチがパパイヤカラーになるというオプションです。
もちろんセットでシートベルトもパパイヤです。
即決でした。^^;
これはペブルグレーでオーダーした後に見つけていたらかなり後悔していたに違いない案件です。
日頃の行いが良いのでしょうか、どうやら私はツイているようです。^^;
ということで……。
おっと、初っ端にエクステリアデザインの話をしたのにMacanのインテリアデザインについて何も語っていませんでしたね。
えーっと。
……。
現行のVOLVO車のデザインはどれも本当に素敵だなあ、とだけ言っておきましょう。
いいんです。黒内装を選んだので目につきにくいですから。
◎シート(優先度A)
さて、シートの色についての話題はすでに終了しております。
ここで選ぶのは色ではなくて機能によって並べられた松、竹、梅。
Macan GTSの標準シートはアルカンターラとレザーのコンビネーション。メモリー機能付きの8wayの「スポーツシート」です。
そんなシート関係の有償オプションは2つ。
14way(193,000円)の標準シートと18way(244,000円)のスポーツシートです。
私は「ウェイ系」じゃないので吊るしの8wayで充分。
なのでここは標準のままで行こう……と思ったのですが……さっそく罠にはまるところでした。
その罠とは「標準シートを選ぶとステアリングのチルト&テレスコピックが手動式になる」です。
○ステアリングのチルト&シフトはオプションシートを選ぶ事で電動式になる
つまりGTSのステアリングのチルト&テレスコピックは標準では手動式だということです。
でも「電動チルト&テレスコピック」は単独ではオプションリストには存在していないのです。
じゃあどうやって選ぶのか?
お察しのとおり電動ステアリングは14wayか18wayのシートとセット販売されていたのです。
「これが悪名高いPORSCHEの抱き合わせ商法ってヤツか!」
いや、どのメーカーも似たりよったりなんですけどね。^^;
MacanがBMWのX4やMercedes-AMGのGLC 43クーペより優れている唯一の(?)インテリア系装備、それがオプションではありますがこの電動ステアリングのオプション設定です。
次の車には電動チルト&テレスコピック機能の装着は「是非もなし」な私は必然的に不要な「ウェイ」がついているオプションのシートをチョイスする必要があります。
なので問題は選ぶか選ばないかではなく2種類のうちどちらをチョイスするか、です。
14wayシートにはランバーサポートと座面長調整が加わり、
18wayはそれに加え座面とシートバックの脇の部分の開閉機能が追加されます。
これはデブ……体格のいい方にはまったくもって不要な装備と言っていいでしょう。
「ウェイ」はもういいや、と思っている私ですから素直に14wayを選べばいいのですが、事は「ウェイ」の数のだけではないところが悩ましいんです。
というのも14wayは「標準シート」で、18wayが「スポーツシート」になっているからです。
でもGTSの標準シートはスポーツシートで、標準シートじゃないんですよ。
……ややこしいですね。
……スポーツシートがGTSの標準シートなんですよ。
んんん……。
えっと。
試乗したMacan Sは「標準シート」でした。
標準シートはオプションの14wayです。
こ、これでわかりますかね?
Sのシートは、短時間で結論を出すのはアレですが肩周りもたっぷりしていて嫌なところがまったくなく、基本的に非常にいいシートだと感じました。
つまり私としては安い方、つまりSの直接的な上位種である14wayを選べばなんの問題もないわけです。
なんですが……SじゃなくてGTSを選んでしまった為に迷いが生じてしまったのです。
もう一度書きますが、GTSの標準シートはスポーツシートなんですよ。
「標準シートに変えちゃダメだろ?」
「そもそもスポーツカーとしてMacanを買うんだからシートもスポーツを選ぶべきじゃないのか?」
という感じで財布と相談しながらかなり悩んだ結果、「ウェイ系」のノリに負けて? スポーツシートをチョイスすることにしました。
Macanのスポーツシートには座ったことがないので、ちょっとした賭けというか冒険でもありますが、座ってサイド部分をギッチギチに狭く絞って乗り降りに苦労する時を楽しみにしておきます。
○私がステアリングの電動調整機能にこだわるわけ
さて、ここからは余談になります。
私がステアリングの電動調整機能に「優先度A」を付けている、つまりこだわっていることに対して不思議に思っている人がいるかもしれません。
答えは単純で、我が家には「レギュラー・ドライバー」が二人いるからです。メインとサブじゃなくてダブル・メイン、、言ってみれば双璧、例えるならチャゲ&飛鳥、BUZZ、ゆず……みたいな感じです。ええ、風とかグレープとは違うのですよ。
つまり我が家は私だけじゃなくて同居人もクルマの運転は大好きですから、例えばロングドライブの時などは休憩ごと、高速道路であればサービスエリアごとにチェンジするくらいの頻度で交代します。つまり頻繁にドライビングポジションを変える必要があるのです。「ウェイ」が増えれば増えるほど、その必要性はドンドン高まってきます。
なのでメモリー機能付き電動シートは「優先度」どころか前提条件となっています。昔は贅沢な装備でそれなりのグレードの車にしかついていませんでしたが、最近はかなり「降りて」きているのでここに対する心配はなくなりつつあります。
と、ここまでは「メモリー機能付きパワーシート」のお話。
本題はここからです。
いままで使っていたクルマは、そんな単なるメモリー機能付き電動シートでした。
でもドライビングポジションって、調整できるのはシート位置だけじゃないですよね。
今の車はチルト&テレスコピックはアタリマエです。
つまり、いつもこう思っていたのです。
「あー、ハンドル位置もボタン一発で動かしてえー!」と。
「ボタン一発」なんて書いちゃいましたが、XC40もそうなんですが、実は今の車はボタンを押す必要もなくなっています。
持っているキーごとにパーソナライズできるので、所持しているキーごとにクルマが判断して動かしてくれるので、更に楽ちんになっています。
で。
人間、楽を覚えたら堕落します。
最近はシートメモリのボタンがどこに合ったか忘れるような始末です。
でも私はそんな堕落が大好きな人間なので、更なる堕落に邁進したいのです。
なので、電動チルト&テレスコピック機能は「憧れの(堕落)装置」なんです。
でも残念ながらこの機能がついているのはアッパークラスの車に限られています。
BMWやMercedesでもDセグメント(3シリーズやCクラス)くらいでは電動ステアリングを用意してくれていません。このあたりになるとEセグメントからの装備だと判断されているようです。
堕落にはカネが必要ってことなんですね。世知辛い話です。
なので「でかいけど、装備を考えるとやっぱGLEとかX6がいいな」などと思ってしまうわけなのです。
Dセグにもかかわらずこの電動調整式のチルト&シフト機能がついているMacanは奇跡の存在といっても過言ではないでしょう(値段がGLEとかX6クラスなのは考えないことにしています)。
基本的に自分一人しか運転しないのであれば、電動調整式ステアリングはおろかシート自体にも電動調整の必要性はないと思います。
つまりシートやステアリングの電動系はニーズにかなり偏りがあって、こだわる人はかなりこだわるのだというお事を「そんな装備いらんだろ?」と思われている方々にご理解いただけると幸いです。
というわけで、「夢の装備」それが電動チルト&テレスコピックステアリングなのです。
これでドアをあけたらシート、サイドミラー、ステアリングが自動的に調整される。
次なる堕落装置は……電動ルームミラー(バックモニター付き)だな!