フルで行くのらー\(^o^)/
(車選びの)視点を変えるとはどういうことなのか?
それは「ロードバイク・ファースト」を廃止するという事でした。
今まであれこれ書いてきたことは一体何だったのか、という感じですが、人間なんてそういうものです。^^;
「ロードバイク2台と大型スーツケース2個を楽に積み込める車」と限定して車種選びをするから選択肢がなくなってしまうのです。
我が家の目的としては正しいかもしれませんが、我が家のクルマ選びは本当にそれじゃないとダメなのか? それをよく考えてみようということです。
◎「ロードバイク・セカンド」という考え方
思いついたフレーズがこれです。
意味不明?
いえいえ、一部を変更しただけですが、私にとってこれは天啓ともいえるメッセージなのですよ。自分で「私って実は天才なんじゃね?」なんて思ってしまったくらいです。
具体的にはこういうことです。
「荷室にロードバイク2台が載ればいい」と。
「大型スーツケースまでは必要ない」と。
そのロードバイクにしても【楽に】載らなくてもいいんじゃないかな、と。
今の車より(車載が)面倒になってもいいじゃない
だって、1年のうち何回ロードバイクを2台も載せて走るのさ?
そんなロードバイクを「ファースト」にするのはなんか違うと思わない?
そう。
多くてもロードバイクを2台載せるのは年に10回くらい?
ロードバイク(を梱包したシーコン)2台と大型スーツケースを一緒に載せるのは年に1回じゃないの?
つまり年に1度のホノルル・センチュリー・ライド遠征のためだけに、「シーコン2つとスーツケース大2つが乗らないクルマじゃないと話にならない」なんていう考え方が「話にならない」って事を向き合ってみようということなのです。
また、365日のうち、たった10回の為に「楽に載せられる」事を「譲れない願い」として拘泥していていいのか、という事も考えるべきでしょう。
そんなわけでいったん前提が変わってしまった今では、そういう目的での車選びはもはや過去のもの。そう、私の中では「ロードバイク・1st.な車選び」についてははいったんリセットされていたのです。
全部白紙。
なので、同居人に敢えてシトロエン・ベルランゴを見てもらったのは「ホノルル・センチュリー・ライドに特化したクルマ選びというのは、こういうことなのだよ」という現実を認識してもらう為だったのです。
……いやでも、間違って? 同居人がベルランゴを気に入っちゃったのであれば、もちろん買ってましたよ?そういう「覚悟」も込みでシトロエンのディーラーへ足を向けたのです。
とはいえ問題なく却下されましたので、白紙状態からスタートするという私の今回の車選びに、事実上Goサインがでたのでありました。
○ロードバイク・セカンドとは?
ロードバイク・ファーストな車選びは「いったん」置いておくことにしますが、セカンドにした理由について、もう少し説明します。
まずはこれ。
「冷静に考えたら、ロードバイクをクルマに積んで出かけることはそんなにない」
10回くらいって書きましたが、簡単に載せられるクルマがあれば、「今日は気が向いたので遠征にでかけようか」なんて気軽に思っちゃう可能性はあります。そうなると年に20回とか30回に増えちゃうかもしれません。
でも、それだけの為にいろいろと「我慢」をするのはいかがなものか、と考えたわけです。
そこはそれ、アレです、アレ。机上の論理と実践との違いってやつですよ。
実際に乗り換えるのは相当先の話だと思っている状況、つまり漠然とした状況では「これくらいは我慢できるかな」なんて思っているわけです。そしてたぶんほんとうにそうおもっていたりします。
しかし真剣に車選びをする段階になると、建前は本音の前では無力化してしまうものなのです。
「キミの為なら命は惜しくない」なんて普段言っていても、いざ「カルネアデスの板」状態になったら迷わず相手を蹴落として板を独り占めしちゃう……私はそういう人間なのです。(^^)
なのでやっぱり「譲れないもの」、つまり「全くの白紙」といいつつも、いくつかの条件によって自ずと候補は絞られるであろう、というお話です。
◎候補をまったく思いつかないわけではない
と、ここまでが前フリです。
相変わらず長いですね。
そういうわけで肩の力を抜いて「今欲しいクルマは」って考えた時、なんとなく思い浮かぶクルマから選ぶのが幸せなのではないかと思うのです。
書き出すと長くなるので、今回はいきなり「最終選考に残ったクルマ」をこの時点で列挙しちゃいます。
◎最終選考候補車
まず書き出したのは次のクルマたち。
順不同です。
・CITROËN C5 AirCross SUV
・JEEP WRANGLER Unlimited
・PEUGEOT 5008
・TOYOTA RAV4
・Mercedes-Benz GLB 2.0d
・SUBARU REVORG
・Volkswagen TIGAN 4 MOTION TDi
・Volkswagen PASSAT ALLTRACK 4 MOTION TDi
そうなんです。今回は国産車も候補に入れました。
で、こうしてみると大きく2つのGroupに分けられます。
一つはXC60の流れで選ぶコンパクトSUVシリーズ。
もう一つはステーションワゴンシリーズ(青文字)です。
これらは「気になるしけっこう欲しいかも」というパッションがある車たちで、予選突破車というところです。
で、色々冷静に吟味して最終選考に残ったのが次の3台でした。
・CITROËN C5 AirCross SUV
・PEUGEOT 5008
・SUBARU REVORG
まず、最終選考落ちしたクルマにいくつかコメントを。
・JEEP WRANGLER Unlimited
「でっかいジムニー」として興味深いクルマです。
このクルマはいつだって「欲しいな」「乗ってみたいな」と思っているのです。
先代のJKだと、それでもさすがに「内容が古すぎて新車で買うのはためらわれる」レベルだったのですが、JL型にフルモデルチェンジしたことで「買ってもいいレベル」になったのです。
が。
冷静に考えると「ラダーフレームのクルマに一度は乗ってみたい」という興味本位だけで買うべきではないだろうなと思いました。
あと、年老いた両親は間違いなく乗り降りしにくいでしょう。
残念ながら今回は(も)パスしたほうが良さそうです。
・TOYOTA RAV4
日本ブランドのコンパクトSUVで売れに売れまくっている新型RAV4。
CHRがカッコいいという人と私は感性レベルで全く相容れませんが、新型になったRAV4はデザインがクロカン寄り、つまり汗臭い系に変わったことで個人的にも「けっこういいじゃん」と思えます。
同じ時期に発売されたSUBARUのFORESTERがあまりに田舎臭い(すみません、個人の感想です)デザインのままだったのでRAV4が引き立ったのかもしれませんが……。
荷室容量もこのクラスでも最大級で、実用性も高い。
ADASやいわゆる快適装備類はほぼXC60を凌駕(カタログ的には、ですが)。
装備対価格を考えるとかなりお得感があるのも◎です。
「RAV4を選ぶならハイブリッドとかプラグインハイブリッドとかじゃなく、潔くガソリンのタイプを買って、3年くらいコットンスニーカー的にガンガン使い倒すのもアリじゃないかな」と思ってかなり勉強しました。
これだと300万円台で買えるし、レギュラーガソリンなのでランニングコストもXC60よりかなり安く上がるでしょう。
ターボエンジンがないのでエンジンの非力さには目をつぶる必要がありますが、普段使いに支障が出るほど非力でもないでしょう。
なので「うん、これはいいかも」と思ったのです。が。
✕:多分このクルマのシートは体に合わない気がする(TOYOTA車のシートを良いと思った試しがないので)
✕:メーター内にナビの地図が表示できない
✕:そもそも同居人はこのクルマを良しとはしないだろう
というわけで最終選考に残しても同居人から「これを買うくらいならベルランゴの方が100倍いい」と却下されるのが火を見るより明らかなので諦めました。
・Mercedes-Benz GLB 2.0d
今年導入された新型車。
パッと見て「あ、これはXC60の後継機としてはド直球で本命かも」と思わせてくれるモデルです。
特にディーゼルが選べるのが素晴らしい。
問題は「何の感情も湧いてこない見た目」です。
車好きとしては愛車って見るとそれなりに気分が上がるデザインであってほしいじゃないですか。
そうなるとこのGLB、「上がり度」があまりに低い、いやむしろ下がる(個人の感想です)。^^;
そう、見た目でGLBは最終選考に漏れました。
・Volkswagen TIGAN 4 MOTION TDi
初代のTIGUANは見た目がアレで箸にも棒にも掛りませんでしたが(個人的な好みのもんだいです)、現行型は端正なハンサム顔になりました。
体型もブヨっとした先代とは違い、いかにも筋肉質で好ましいものに。
問題は値段が高いことです。
ディーゼルを選ぶと四躯(AWD)しか選べず、そして高いのです。
なんというか、これが同じ内容でBMWやMercedes-Benzのモデルだったらそう思わないのですが、VWだと「なんか高い」と思ってしまうのは私もブランド志向に毒されているのかもしれません。
が、そうであろうとなかろうと、内容と価格のバランスに納得できないと思っているのに買っちゃったら後悔するような気がするんですよね。
あとはいい車だとは思うのに今ひとつ「絶対欲しい」と思うポイント、言い換えると「コレ!」という特徴がないのも残念なところ。
全方位80点の優等生に文句をつけるところはないけど、積極的に選ぶべき理由も見当たらないという感じ。
というわけで、我が家としては3台目のVW車になる可能性は潰えました。
・Volkswagen PASSAT ALLTRACK 4 MOTION TDi
PASSATじゃなくて、ここはまずGOLF ALLTRACK 4 MOTION TDiでしょ? というところなんですが、実は友人がまんまこのクルマに乗っているんですよね。
友人とお揃いでゲレンデまでつるんで走るなんていうのも悪くはないのですが、そうなると今度はGOLFについてはモデル末期、というか来年に新型が出ることがわかっているのに今買うの? という話になってきます。
結構なお値段ですし、GOLF ALLTRACKを選ぶなら新型が出たあとにすべきでしょう。
なのでPASSATです。
これはワゴンですから、ロードバイクを立てたまま2台載せるのは諦めるパターンです。
ワゴンボディの場合は横にして2台重ねる積載方で対処予定です。
で、PASSATが選から漏れた理由はTIGANと同じで「値段が高い(と思ってしまう)」からです。VWにこの値段を出すならDセグメント車を選びたくなるよね、と。
この「お値打ち」感はクルマを買う際には実は一番大事何じゃないかと思います。
◎最終候補車に乗ってみよう
というわけでPEUGEOT 5008に試乗させてもらうことにしました。
今回、何気なくフランス車が多い事(2/3がフランス車ですからね)にお気づきかもしれませんが、実は理由があります。
それは「一度フランス車かイタリア車には乗ってみたい」とかねてより思っていたからです。
だったら乗れよ、っていう話ですが、それがなかなか。
今までのフランス車って、デザインみて「いいな、欲しいな」って思ってスペックを調べるとがっかりするわけですよ。
ドイツ車などに比べると外装の仕上げがアレ過ぎましたし、なによりも装備が圧倒的にプアすぎること。
特につい最近までATは4段ですよ、4段。
さすがに「恋は盲目」レベルまで惚れ込まないと買おうという気にならなかったのです。
だがしかし。
変えるとなるとあっという間に変わっちゃうのがフランス車のすごいところ。
ATなんていきなり8速ですよ。
いまだに6ATなんてのが主流の日本車をいきなり超えちゃってます。
日本車で8AT以上の多段ATを導入しているモデルって一部の高級車に限られますからね。メーカーに依っては設定自体が存在しないばあいもあります。
そもそもCVTの方が多いですしね。
で、PEUGEOT 5008です。
もうここで書いちゃいますが、私の中ではこのクルマが実は本命なのです。
なんというか、正しくXC60の買い替えって感じの内容なのですよ。というか私の要求にほぼドンピシャなのです。
まず、クリーンディーゼルエンジンであること。
ターボディーゼルは申し分ないパワーとトルクですし、XC60より普段使いとしての体感動力性能は上でしょう。
軽油ですからランニングコストもかなり下がります(多分XC60の半額くらいになる)。
ボディサイズは長さは同じくらいで横幅が少し狭くなります。つまり取り回しは良くなる。
さらにリアゲート部分の傾斜がXC60よりかなり立ち気味なので、ロードバイクの縦積みは今より余裕が生じるはず。
リアゲートの開口部も上下ともに広い。
ヘッドランプは欲しいと思っているフルLEDですし、
メーターパネルはナビのマップ表示機能付きの大型フル液晶ディスプレイ。
私が選んだオプションPackage付きのモデルだと革シートとパノラミックガラスサンルーフが付いてきます。
加えて足入れ式のノータッチパワーテールゲートも搭載されています。
問題は同居人に気に入ってもらえるかどうかですが、実はこれも勝算がありました。
同じシャーシを使ったPEUGEOTの3008というSUVを、我が家の生活圏でよく見かけるのです。
朝はほぼ毎日、私達が通勤するのと同じ電車に合わせたタイミングで白い3008が駅前ロータリー止まり、女子高生を降ろしてさっていくのです。
また、私のマンションから徒歩3分くらいのところにあるスーパーマーケットの駐車場では黒い3008を白黒3台ほど見かけます。
で、同居人は「あ、3008だ」と言っちゃうほどで、つまりデザインをけっこう気に入っているのです。
個人的に私も3008を見る度に絶妙な塊感があってカッコいいな、と思っています。
翻って5008というクルマは、実は7人乗りの3008なのです。
3008の全長(ホイールベースも)を伸ばした、いわばストレッチ3008、それが5008の正体なのです。
もっとも3008よりさらにリアゲートが垂直に近いので特にリア部分は3008ほどのオシャレ感はありませんが、同じデザイン手法で仕立てられたクルマですから、気に入ってもらえる可能性が高いのです。
つまり、
デザイン=OK。
ランニングコスト=◎
レス装備=なし
快適装備=むしろ増える
荷室=広くなる
サンルーフ=◎
お値段=XC60より安い!
とまあ、5008はほぼ死角がないようにみえるのです。
となると気になるのは室内のクオリティです。
XC60はイヴォークのように革張りのダッシュボードなんていう贅沢路線とは比べるべくもない、ただの黒い樹脂のダッシュボードです。
でも、黒い樹脂のダッシュボードにも「クラス」があります。高級じゃないけど安っぽくはないのです。しっかりした作りですし、肘周りから下には本当の木のウッドパネルが張り巡らされています。
今どきウッドパネルかよ、と思う人も多いでしょうけど、これがけっこう癒やしになるのですよ。
別に次のクルマにウッドパネルが欲しいなんてこれっぽっちも思っていませんが、内装を見る度にがっかりするのは避けたいじゃないですか。
なので、そこがちょっと問題なのです。
とはいえ、実は私には切り札があります。
いや、正確には私ではなく「PEUGEOT」にはあるのです。
それは「金利ゼロの残価設定ローン」です。
残価設定ローンなんて金利おばけのローンは使う気になれませんが、金利がゼロなら借りない手はないでしょう?
我が家はそもそもクルマは現金一括払いをする主義ですが、金利ゼロの残価設定ローンとか、ある意味我が家のような現金支払い主義者の為にあるようなものじゃありませんか。
だって、もともと最初に払うつもりで用意したお金の一部を3年もしくは5年間、運用に回せるのですから。
つまり運用益がでればその分値引きが行われることと同義なのです(損する可能性もありますので運用は計画的に^^;)。
というわけで、近くのPEUGEOT点を探して5008を試乗させてもらいました。
荷室サイズをチェックする為にロードバイクも積んでいきましたよ。^^;
◎素晴らしいじゃないか、5008!
ディーラーには予約してから行ったので、すぐに対応してもらえました。
5008も試乗車種として指定していましたので、すぐに乗れる状態にしておいてもらえました。
さらにいえば、試乗コースは結構な距離を走らせてもらえました。
私的には、最近は試乗とか言っても、ディーラーの近くを数キロ走るくらいのコースが多いので、今回のようなロングコースは本当にありがたい。
しかも、乗り心地やエンジンのパワー感をXC60と比較しやすい北摂の荒れた山道コースです。
さて、試乗の感想も結論から書きます。
「素晴らしいじゃないか、PEUGEOT 5008 SUV!」
いや、気に入りました。
ディーゼルターボは想像以上に静か。
もりもりと湧き上がる低速トルクのおかげで坂を登るのが快感です。
ひび割れたアスファルトを通過する際の乗り心地もXC60より1ランク上。
フル液晶のメーターは、i-CockpitというPEUGEOT独特の「ステアリングの上から見る」方式ですが、これが個人的にはドンピシャで、最初こそ違和感があったものの、慣れてくると「クルマのメーターって本来こうあるべきじゃないの?」って思えてきました。
なぜステアリングの隙間からメーター類を覗かなければならないのか? などと哲学的な?思索に耽ってしまうくらい。
違和感があるとすれば、ステアリング径が極端に短い事。ようするにステアリングが小さいのです。
XC60のステアリングの内側の円が5008のステアリングくらいです。計ったわけではありませんが、最低でも5cm以上直系が小さいのではないでしょうか。
危惧していた内装のクオリティですが、確かにXC60と比べると、インパネ周り、ドア周り、荷室と、全体に1ランクは落ちます。
が、「思っていたより悪くない」と思えるレベルにはあります。いわゆる「ギリセーフ」ってヤツですかね。
たっぷりと堪能して試乗を終えた私は、用意したロードバイクを実際に5008の荷室に積み込んでみました。
テールゲートを開けた時からわかってましたが、やっぱりXC60より余裕でした。
そもそも全長はほぼ同じ。なのにフロントオーバーハングは(目視した限りでは)XC60の方が長いです。
さらにテールゲートは5008の方が立っている。
要するに荷室は5008の方が広いのです。
つまり……PEUGEOT 5008、堂々の合格です!\(^o^)/
◎チョイスしたグレード
チョイスしたのはPEUGEOT 5008 GT 2.0L Blue HDi
※ファーストクラスパッケージ&ナッパレザーシート
です(画層はイメージです^^;)。
少し悩んだのですが約26万円でつけられるオプションのナビはチョイスしないことにしました。
純正ナビのほうが便利なのでしょうが、多少アレでもApple CarPlay/Android Autoで最新MAPを利用するほうがいいだろうと判断したためです。
とうわけで、納期や条件もろもろ、つまり商談です。
今回は色については絶対的な希望はありません。なので問題は在庫車の有無、というところでしょうか。
長くなったので続きます。