でも実はカリフラワー
◎フラクタルなベジタブル!
「なにこれ、キモち悪っ」
 第一印象はそんな感じ。
 何が気持ち悪いって、フラクタルなんですよ、コイツ。
 まさにフラクタル・ベジタブル。フラベジと呼んでいいでしょう。
 じっと見ているとザワザワとしてきてポツポツと蕁麻疹が出てくるような、そんな感じ?
名前を見ると「ロマネスコ」とあります。
 ロマネスコって……。
 「おいおい」
 とりあえず私はツッコミを入れると手に取りました。
 ロマネスコって「ローマの」って意味でっせ?
 「ローマの」って書かれても「だから何なの?」って突っ込むしか無いじゃんね。
 イタリアの野菜だってことはわかりましたけど。
日本ってこういうパターンがたまにありますよね。
 「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を日本では「ダ・ヴィンチ」って呼んでますよね。
 あれ、名前じゃないですからね。
 あの人はレオナルドさんであって、ダ・ヴィンチさんじゃないはず。
 ダ・ヴィンチというのは「ヴィンチ村の」という意味。
 「ヴィンチ村の何?」って感じですよ。
 ロマネスコもその路線ですね。
で、ロマネスコなる野菜をいつもの食品館で見かけた私は、そうツッコミつつも買うつもりで手に取りました。
 何しろその野菜、私は初見ですからね。
 初見は基本的に食べる(試す)、ございますから。
◎ブロッコリーという名のカリフラワー
で、帰ってからまずは調べました。
 イタリア名、ブロッコロ・ロマネスコ。
 ブロッコロならまだしもそこからロマネスコを取るのか。^^;
 ブロッコロでいいじゃん、と思いつつも、ブロッコロはブロッコリー。
 確かに余計混乱しますね。
 というか、これ、ブロッコリーじゃなくてカリフラワーの仲間だそうで。
 まあ、どちらもアブラナ科アブラナ属の一年生植物でキャベツ由来ですから似たようなものかもしれませんね。
そういえば私も最初にブロッコリーに出会った時は「なんだ、緑色のカリフラワーか」と思ったものです。
カリフラワーの一種でブロッコリーの仲間なら、食べ方はそれらに準じた感じでいいのだろうと思います。
◎切り分け方
切り分けなどもだいたいカリフラワーやブロッコリーと同じ感じです。
 周りの葉をおとして、下側から株ごとに毟る感じ。
 ブロッコリーはむしりにくいので包丁でとっていきますが、カリフラワーはむしりやすい事が多いと感じております。
 このロマネスコはカリフラワーの仲間だからなのかわかりませんが、ポキポキと折れるので、株ごとに毟る方が速いです。
 残った上の方は適当に包丁で切り分けます。
◎茹でてみた
で、とりあえずはシンプルに茹でて食べることに。
 茹でると言っても野菜の場合、我が家の場合は「蒸す」事が多いです。
 そして「蒸す」と言っても蒸し器を使ったいわゆる「蒸す」ではなくて、フランパンに少量の水と野菜を打ち込んで蓋をして熱するだけの極めて簡易な「蒸す」でございます。
1.野菜をフライパンに入れ、
 2.水60cc~80cc(適当)を入れ、
 3.蓋をして
 4.IHで言うところの中火(スイッチオンのデフォルト状態)にし、
 5.3分茹でる(アレクサに頼む)
 6.3分立ったらIHのスイッチを切り、そのまま蒸します(2分30秒から3分)
で、出来上がりです。
 気温やIHの機種、フライパンなどパンの材質や種類などによって変動がありますので、その辺か各自アレンジして下さい。
 ポイントは野菜が多いからと言って水を増やさないこと。ムダに沸騰に時間がかかりますし、下手すると茹で上がりません。
 理想は3分たったときに水(お湯)がまだ少し残っているくらい(空焚きにしない)。
◎食べてみた
茹で上がったロマネスコですが、
 1.マヨネーズ
 2.塩(岩塩をミルしたもの)
 3.お酢
 で試してみましたが、なんというか、ブロッコリーとカリフラワーの中間のような、ややブロッコリー寄りかな、という味でした。
ということは……。
 チョイスはけっこう難しい感じですね。
 個人的にはブロッコリーとカリフラワーなら断然ブロッコリーを選びます。
 味というより色味で。カリフラワーは生で食べられるのですが、白い野菜ってなんか食卓的に華やかさが足りない感じがしませんか?
 大根の漬物と白菜の煮物、ブロッコリーのサラダにササミなんていうメニューが面白いかもしれませんね。
珍しいので出ていたら買うけど、ブロッコリーより高いと買わないよ、みたいな感じでしょうか。
 なお、その店では断然ブロッコリーより安かったです。

 






