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★ゲーミングモニターはデスクトップ4Kテレビの夢を見るか(続)【PHILIPS 328P6VUBREB/11】

FF14

タイトルに深い意味はありません

これはVA駆動の液晶モニター、PHILIPS 328P6VUBREB/11を淡々とレビューするだけの記事です。
過度な期待はしないで下さい?

◎隠れ機能の存在

実は購入の際に決め手の一つとなった項目があるのです。
でもそれは隠れ機能というか、メーカーが発表していない(カタログに書かれていない)機能です。
したがって「使えるけど、もしまともに機能しなくても誰も保証しない」という類のもの。
もしくは「今は使えているかも知れないけどドライバーやOSなどのアップデートでいつ使い物にならなくなっても文句が言えない」類の機能です。

○それは「FreeSync対応」

FreeSyncについて詳しい事が知りたい、ちょっと興味があるといった方はグーグル先生にお願いするといいでしょう。
AMDのFAQサイトなども参考になるかも。

https://www.amd.com/ja/technologies/free-sync-faq

でもPHILIPS 328P6VUBREB/11の仕様には「FreeSync」の文字は一切ありません。
が。
どうやら対応している「らしい」のです。
「だったらもう選ばない手はないね」という感じになったというお話でございます。

ちなみにこのFreeSyncという機能について、私は購入編からこうもくとして挙げているにもかかわらず、それについてほぼ何も説明していません。
でもゲームをやる人でこれからモニターの購入を考えている人は、「騙された」と思って後出するG-SYNCと併せてFreeSyncについてはチェックしておくことを強く推奨します。
基本的にはこの機能がついていて困ることはありませんし、この先長く使うつもりのディスプレイならならあったほうがいいと思います。

○FreeSyncとは?

サイトを見ろ、と行っておいてなんですが、ちょっとだけ説明しておきましょう。
FreeSyncとは基本的にRadeonブランドでお馴染みのAMDというGPUメーカーが提唱したテアリングとスタッタリングを解消する手法です。
用語について詳しくは説明しませんが、テアリング(ティアリングとかかれれているサイトが多いけど、テアリングが正しいと思われます=te(ə)riNG)は文字通り「引き裂く」で、左右にズレた表示がされること。

スタッタリングも文字通りというか……ざっくり言うと「カク付き」です。
原因はGPU(出力)側の信号タイミングとモニター(入力)側の画面のリフレッシュタイミングのズレです。

FreeSyncとはその辺の折り合いを点けましょう、というもの。
通常、モニターは固定リフレッシュレート(PC用はほぼ60Hz)ですが、対してGPU側は可変リフレッシュレートです(低い数値での固定は出来ますが……)。

なのでGPU側が可変していると、受け側のディスプレイとは表示のタイミングのズレが生じる=テアリングやスタッタリングが起きるという寸法です。
どちらかと言うとGPU側がモニタ側より遅くなった時の方が問題になるようです。

つまりSync系機能はGPUが「アイハブコントロール」と言えばモニターが「ユーハブコントロール」と答える仕組みですね。
「オレ(GPU)がお前(モニター)のリフレッシュレートをコントロールするぜ。なので同期ミスは怒らないんだぜ」
みたいな?

○標準はFreeSyncに

FreeSyncは現在ではVESAがDisplayPort 1.2a規格に内包する形で標準化、つまり業界標準機能になっています。
なので今後、テアリングとスタッタリングの解消はこのFreeSyncがデファクトスタンダードになるものと思われます。

○G-SYNC

だがしかし。
Windowsに対してMacが存在するように、この画面ズレを解消する仕組みは他にもあります。
それが、G-SYNC。
FreeSyncがAMD発とすると、G-SYNCはGeForceでお馴染みのNVIDIAという同じGPUメーカー発の技術。

NVIDIA G-SYNC - PC ゲームモニターテクノロジ | NVIDIA
NVIDIA の G-SYNC モニター テクノロジは、入力遅延、ティアリング、カク付きを除去します。実に滑らかで最速、そしてこれまでにない最高の応答性を備えたゲームをぜひご体験ください。

WindowsがMacのマネから生まれたように、FreeSyncはNVIDEAのG-SYNCに対抗する為にAMDが策定したたものです。これもパソコンのOSの戦いと同様、マネしてロビー活動を活発に行った方が覇権を握ることになりつつある点で似た感じになっていますね。

そもそもG-SYNCはモニター側にGPUと同期を取るために必要な専用のハードウェアを組み込まないといけないのに対し、FreeSyncはその必要がないという大きな違いがあります。
なのでどちらが普及するなんてのは火を見るより明らかって感じですね。

FreeSyncの方がコストが低くて同じ機能なんだったら、そりゃもう言うことないじゃん
そう思いますよね。
私も最初はそう思いました。
でも、「これはそんなに単純な話じゃなさそうだ」と考えて調べた結果、実はけっこう違うんだということがわかりました。

専用ハードウェアを要求するだけあって、どう考えても柔軟性が高くて使いやすそうなのはG-SYNCなんですよね。
これも例によって?詳しい説明は省きますけど、G-SYNCの劣化版がFreeSyncと考えて間違いないと思います(今現在では)。
つまり、ハードル(コスト)は高いけどその分高性能なのがG-SYNC。
値段が安くて取っ付き易いけど、実はいろいろ制限があるのがFreeSyncといったところ。
これもWindowsとMacの違いに似て……げふんげふん。

そんなわけで理想主義、ハイスペック主義のNVIDIAは圧倒的多数である庶民派(急に環境を変えられないし、なんつーかできる範囲でいいんじゃね? つか、安いならそっちで派)に見放されたわけですが、かといってG-SYNC陣営(というかNVIDIA)も指を加えて己の負け戦を眺めているわけにはいきません。
そこで「FreeSync対応のモニタも、G-SYNC対応GPUで制御しちゃうぜ」というトリック(手法)を使ってきたのです。

これはそう、MacがBootCampという技術を使って「Windowsマシンにもなりまっせ。しがらみ仕事はそっちでやれば?」とやった戦法と被りますね。
いえまあ、ちょっと違うけどそんな感じでしょ?

そのBootCamp的なびっくり機能がこれ。

「Adaptive-Sync対応モニタを独自に検証し、G-Syncと互換性のあるモニタとして認定するG-SYNC Compatible Monitorsプログラム」
※FreeSyncはAMDの名称。Adaptive-Syncは実質的にFreeSyncと同じものです。

さて。
私のゲーミングノートのOMEN 17のGPUはNVIDIA製で、つまりG-SYNC対応です。
ノートPCですからモニタ一体型。そしてそのIPS駆動の17インチ液晶モニタは当たり前のようにG-SYNC対応モニターです。
しかも最高リフレッシュレートは144Hzという高性能。

NVIDIAユーザーならもちろん外付けのモニターもG-SYNC対応が理想ですが、G-SYNC対応を前提とするとモニター選びの選択肢が狭くなってしまうのです。
ケーブル類を平気で真後ろに突き出すような設計をするメーカーとか嫌でしょ?

それに今までも古いリビングの2k液晶テレビやホテルのテレビにつないで映したりしてたけどFF14くらいならテアリングもスタッタリングも全然問題なかった(感じたことがない)ので必須条件とするのはやめました。

○PHILIPS 328P6VUBREB/11は実はFreeSync対応モニター?

そうこうしているうちにわかったのが、G-SYNC対応のビデオカードとPHILIPS 328P6VUBREB/11を接続すると、ドライバのG-SYNC設定からFreeSyncコントロールのチェックが付けられるということ。
それって、PHILIPS 328P6VUBREB/11は特に記載されていないけどFreeSync対応モニターだってこと? ってヤツです。

考えてみればこのモニター、最新モデルでいろいろ頑張ってるのにDisplayPortが1.2aに準拠してないとは考えにくい。
そして別にNVIDIAが認証していなくても、DisplayPort1.2a対応のDisplayPortを使って接続すれば、基本的にFreeSyncコンパチブルモニタとしてコントロール可能なのではないでしょうか。

○試してみた

そんなわけで実際に試してみました。
接続はDisplayPortの上位互換であるThunderbolt Ⅲ、つまりUSB-Cポート。
つないでNVIDIAのドライバーを開くと……確かにチェック可能でした。

そしてこの機能、画面を見ていただければ一目瞭然ですが、全画面モードだけでなく、どうやらウインドウモードでも同期が効くようです。
後述しますが、実はここ、私にとってはかなり重要なポイントなのです。

◎FF14用のゲーミングモニターとして

○想定外の事態

とりあえずFF14だよね。
ということで、接続して早速ソフトウェアを起動。
だってFF14をより快適に遊ぶために導入したPHILIPS 328P6VUBREB/11ですからね。
でも……。

実際に使って、すぐに「しまった」という事態が発生しました。
これについてはモニタ側が悪いわけではなく、私の問題。というか、スクエア・エニックスの問題?
ええ、モニターを購入して使い始めた直後に、ちょっとしたリサーチ不足が露呈したのです。

モニターのハードウェアのことばかり考えていて、うっかり肝心のFF14のソフトウェアの出力解像度、つまり対応力をチェックしていなかったのです。
ええ、ご想像どおりです。
実はFF14は、4K解像度には対応していないゲームでした。
さすがはPS3時代から続く古いゲームだけはあるというところでしょうか。

つまり設定可能な最大解像度をそのまま表示させるとモニタ側の画素数が余るのです。
ですから通常はスケーリング、つまり拡大して画面全体に表示して、大画面を満喫するべきなのでしょう。
ですが、なんともうしますか、せっかく熟考して購入した4Kモニタです。その解像度がスポイルされるのは納得いかんというか、業腹だと思いませんか?
「なんか負けた気がする」というか。

「こんな事だったらもっと解像度の低い、つまり大幅に安いモニターでも良かったんじゃね?」「私、何してんだろ?」という、ブラックな気分になってしまうわけで。

○だったらウインドウモードでやってみよう

そんな感じでしばらくFF14のシステム設定を眺めていた私は、とある決断をしました。
「決断」は言いすぎですが、つまりFF14で設定できる最大解像度である‎3440×1440をチョイスしたのです。
もちろんこの解像度を全画面にスケーリングすると妙に縦長の変テコな画面になりますので、ここはもちろんスケーリングなしで。
そう、FF14的には「ウインドウモード」というモードがあるので、Windows 10のアプリケーションの一つとして、いわゆる「ウインドウ」の中で動くのです。
ご覧のような感じですね。

なんのことはない、34型どころか、これは24インチクラスの小型ワイドモニター状態です。
しかし、です。むしろこれはセーフだったと考えるべきかもしれません。
ここで27インチなんて選んでたらこのサイズだとよほど近づかないとプレイできません。32型で良かった、と感じた瞬間でした。
怪我の功名? 違うか。
同時に「これなら43インチにしておけばよかった」とも思ってしまったのですが……。

要するにモニターのサイズだけで考えるなら、34インチウルトラワイドが大正解だったという事実が判明してガッカリした接続直後の私でございました。
34インチだと解像度ドンピシャ。だってサイズをスポイルせずフルスクリーン表示で使えるわけで。

とはいえ、いまさらないものねだりをしても仕方ありません。
だいたい、34インチモニターには私が今回キーワードとしたHDR機能が搭載されていなかったのですからね。なので悔いはありません。

さらに言えば、G-SYNC対応モニタだったことで、ドライバ設定に「ウインドウモード」でも同期が効く、という事も「セーフ」な感じでした。
そう思わないとやってられませんしね。^^;

○ものは考えよう

結局このモードで使っている限りでは、当初もくろんでいたような画面の拡大ははかれませんでした。
まあ、大きくしたければ16:9のスケーリングで全画面表示すればいいのですけど、それよりもこの21:9モードが、使ってみると実はとっても快適だったのです。
画面が視界が左右に広がったことで、周りを広く見渡せますので。あの独特の閉塞感が和らぎます。

加えて、FF14以外のアプリ、例えばブラウザなどを同時に立ち上げておけば、いわゆるパーティマッチングの待ち時間(FF14で言うシャキ待ち)などの空き時間にアマゾンでウインドウショッピング?したり、KINDLEのコミックスを(大画面で)読んだりできます。
ダンジョンなどのギミックを予習することも。
フルスクリーンであっても画面を切り替えれば同じことができるのですが、なんにせよ別の作業をする時に、ゲーム画面の一部が見えるのは何かと便利で安心なのです。

◎FF14(ゲーム)で使ってみて

ゲーム画面を立ち上げて他の作業をするのに快適でもゲーム自体がアレだとアレじゃん。
ですよね。
でも、ゲームもサイズの満足感こそありませんが、基本的に非常に快適になりました。
視界が広がってもうもとに戻れない、ということはすでに書きましたが、余白を利用することでゲームをする場合も便利になるのです。

例えばダンジョン攻略の時に、ギミックの説明やボス戦での立ち回りなどのヒントを表示して置けるのです。
例えばこんな感じで。

MAPも大いに役に立ちます。
画面内MAPもありますが、両方あると更に便利なんです。何なら画面のMAPを表示させる必要もなくなりますので視界を広くとれますしね。

というわけで、FF14はウルトラワイド解像度でプレイ中でございます。

長くなったので続きます。