趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆TREK MADONE SLR Discに決めた理由:最終回

自転車

MADONEは、フランスにある坂バカ羨望の? 峠の名前でっす

ご存知でしたか?
って、TREKオーナーやファン(トレッカーというらしい^^;)じゃないと知りませんし興味ありませんよね。あとフランス語的発音としては「マドン」ではなく「マドゥーンヌ」みたいな?
でもそれは峠の名前であって、アメ車のMADONEを日本人が発音する場合は「マドン」でいいと思います。
真鈍」。
なお「愚鈍」とは古代怪獣の名前で、みんな大好き?「(金髪ではない)ツインテール」を捕食する事で有名ですね。

閑話休題。
TREKのレース系ロードレーサー3種のうち、MADONE以降に登場した2車種の名前は、このMADONEが由来です。
DOMANE、そしてEMONDA。
TREKはそれぞれの名前の由来をもっともらしく「でっちあげ」ていますが、どう見てもMADONEのモノグラムですよね。
ええ、もちろん異論は認めますがスルーでしょう。(^^)

前回、前々回と、MADONEに決めた私の複雑な心中? を書きなぐってきたわけですが、要するに自分で自分を納得させるためにいろいろと理屈を付けているだけなんですよね。
基本はシンプルなんですよ。
「あのMADONEが欲しい! でも(値段が)高い! いや、高すぎる!」
これに尽きますね。
貧脚だからとか遅いからとかレースしないとかは単なる「買わないことの言い訳探し」の親戚みたいなものでしょう。

お金持ちなら「よい、一番いいのをこれに持て」とか言ってなんのストレスもなしに、井村屋の水ようかんを買うような感じで注文しちゃうのでしょうが、そこはそれ。フツーの庶民にとっては異常な高値。
「自転車に100万円超とか、頭おかしいんじゃないの?
これです。
他人に言われるまでもなく、自分でもちょっとそう思っています。
ただし。
ロードレーサー趣味に足を踏み入れると、このあたりの感覚がおかしくなっている人が多いのです。
私も「やや」その兆候が現れている気がします……。
だって「それでも欲しい」と思ってしまっているのですから。^^;

しかし不思議なものですね。
本当にこれっぽっちも欲しいなんて思っていなかったMADONEなのに、いったん「うわ」ってなるともう「MADONEじゃないとダメみたい」な感じで、まさに「病膏肓に入る」って感じです。
治す薬はないものか……(あってものまないと思うけど)

というわけで、今回はMADONEの値段にどう立ち向かうべきか? というお話です。

前々回の記事はこちら

☆マジで貧脚なんですけど、ポタリング用にMADONE SLR Discを買っちゃいました
いや、ポタリング用じゃないから! 他人から見ると私はポタリングしてるようにしか見えないるかもしれません。 なのでそれを批難するつもりはありません でもね、本人はかなりマジで走っているんですよ? というか、それ以上スピードは出ないんで...

そんでもって前回の記事はこちら

☆マドンへつづくlong and winding road
間違ってもレースなどやらない「貧脚のんびり系サイクリスト」がエアロロードを選ぶということ もしくは「なぜTREK MADONE SLRなのか?」 前回の記事に書いたとおり、ずっとTREK専売店にお世話になっていたので、「そこはもう人...

◎MADONEにもいろいろある

TREKのwebサイトを何度も何度も見ていた私は、当然ながらあることに気づくことができました。
そしてそれはその時の私にとっては実に画期的な発見に思えたのです。
「別に税込み140万円とか150万円のMADONEを買う必要はないんじゃないの?」

そうなんですヨ。
私がクラっときたのはMADONEのフレームデザインとカラーリングであって、SRAM社のe-TAPのリア12段の無線変速コンポーネント仕様の「最高値MADONE」が欲しいわけではないのです。
MADONE SLRはどのMADONE SLRを選んでもフレームだけは同じMADONE SLRです。であればカラーリングさえ「アレ」なら私は満足なわけですよ。
そう、コンポなんて飾りです。^^;

目からウロコが落ちた瞬間です。

◎SLとSLR

現在MADONEにはSLRとSLという2つのモデルラインがあります。
わかりやすく例えるなら、SLRが上、SLが並です。
このうち並のSLは旧型MADONEをそのままに、カーボン素材のグレードを落としたモデル。
SL Discは2020年モデルということになっていて、Discブレーキ対応にはなっていますが、基本設計はまんま旧モデルです。
その証拠に、モデル名を示すプレートには「MADONE 5」と記されています(MADONE SLRは「MADONE 6」と記されている)。

つまりSLとSLRは全く違うものです。
なのでお求めやすかったからという理由だけでSLを買うと、私の場合はSLRがずっと気になってしまうに違いありません。
つまり私は安いからと言ってSLを選択すべきではありません。
これは「私に限っては」の話なので、別にMADONE SLをディスっているわけではありません、念の為。^^;
※あとでわかったことですが、SLだと私の望むカラーリングはチョイスできないので、そもそも選択肢には挙がらないモデルでした

◎MADONE SLRのラインナップ

フレームはMADONE SLRに決定。
あとはSLRの中でどのグレードを選ぶか、です。

SLRのグレードはわかりやすく数字で表現されています。
6がボトムで9まであり、数字が大きいほうが値段が高くなります。

すでに書いたとおり、数字による違いは構成パーツの違いによるものです。
フレームはSLRであれば同一です。
すなわち構成するパーツのグレードによって価格が変わるという、ある意味自転車っていうのは実にわかりやすい展開になっています。
そして私にとっての朗報は、ベースモデルであるSLR 6を選べば、当然ながら150万円もしないという事実。
というか、SLR 6 Discだとほぼ半額です。

「半額!」
なんという甘美な響き。
「あのMADONEが半額」
半額ですよ、半額。
「アレが半額で買えるのか!(正確には「アレ」ではありませんが」
まあ、半額でも約75万円(税込)なんですが、「半額=超お買得」という、なんというかもはや煩悩にとりつかれた頭脳による「壊れた理論」が展開されていくのです。

◎よし、やっぱりMADONEにしよう

先日の話です。

「あれって幾らくらいするの?」
例の我々の目を釘付けにしたMADONEに対して同居人が興味を持ったのは間違いありません。値段を聞いてくるなんて珍しい。
「正確な値段はわからないけど、あれは軽く100万は行くねー。多分150万円くらいじゃない?」
「すげー、わっはっは」
まあ、笑うしかない値段ですよね。

そんな話をしたのです。
でも、実際はその半額で手に入るとなるとどうだ?
あれこれ考えるより、ここはもう素直に聞くのが吉。なので早速お伺いを立てることにしました。
そう思い立ったのが出勤直前のこと。そのまま通勤の道すがら切り出すことにしました。

「実は朗報があります、閣下」
「突然、何?」
「あのMADONEが実はこのお値段で手に入ることが判明しました」
「ほほう……」
「で、私のバイクはこれにしようかな、と思うんですけど」
「ほほう……」
そして訪れる沈黙。
重力を増す空気。

ええ、わかってます。
半額とか言っちゃってますけど、そもそも完全に予算オーバーですよね。

「いいんじゃない?」
「ですよねー……って、え?」
「え、予算オーバーでは?」
「予算とか言ったっけ?」
(あれ? そういえば予算40万っていうのは私がかってに設定した金額だった……)

「MADONEかー。早く乗れるといいね」
「あ、あの、私……もう死んでもいいです」
「いやいや、死んだら乗れないだろ。買う意味ないよね?」

というわけで意外にあっさりと、というか予想に反して補正予算案は可決されました。
私、ひょっとしたら明日死ぬかもしれない……。
そう思った駅へ向かう通勤路でございました。

◎6か7か、それが問題だ

もしくは「ケーブルかワイヤーか」

「ケーブルもワイヤーも同じじゃね? どういう意味?」
そんな疑問をお持ちのあなたに、不詳ワイヤー&ケーブル評論家(なんだそれ?)の私がお答えしましょう。

・ケーブルとは?
ここでは主に金属製の紐のようなものを撚った曲がるけど硬い例のヤツを指します。

・ではワイヤーとは?
ここでは同じ金属製ながら、よりフレキシブルで力ではなく電気信号を伝えるもの、つまり電線的なものを意味します。

OK?

さて、MADONE。
最上級モデルの「半額」のモデル、つまりMADONE SLR 6(Discブレーキモデル)に決めた私です。
だってこれが一番お求めやすいMADONE SLRですからね。
SLと違い、SLRはベースグレードの6であっても私がクラっときた「あのカラーリング」を選べるのです。
そもそもあのカラーリングのMADONEが欲しい、というのがスタートですからもはや是非もなし。
ただし。
「あの」カラーリングはいわゆる「吊るし」すなわちカタログモデルには設定がなく、つまりオーダーすることになります。
つまり私はSLR 6 DiscをベースにしたProjectOneというオーダーシステムをチョイスすることが決定しているわけです。

そう、SLR 6 Diskで十分幸せ。そう思っていたのです。
が……。
ここに来てまたもや「あの声」が聞こえてきたのです。

「ちょっと待て」
「はい?」
「それでいいのか?」
「は?」

聞けば「それ」とは変速機の事らしい。
SLR 6 DiscのコンポーネントはシマノのULTEGRAのセットがアッセンブリされています。
ええ、つまり全然オッケーです。
問題はディレイラーの変速方法です。
SLR 6は普通の方式。つまりケーブルとバネによって稼働するいわゆる「機械式」の変速装置です。
これが一つ上のSLR 7になると同じULTEGRAセットでもDi2と呼ばれるワイヤー(電気信号線)とモーターを使ったいわゆる「電動式」の変速装置、いわゆるひとつの「フライ・バイ・ワイヤ」ってヤツにグレードアップします。

「いや、私は別にフライ・バイ・ワイヤじゃなくてケーブル式で充分」
そう思っていましたし、今でも理性はそう言ってます。
でももうひとりの私がこんな事をささやくのです。
「ブレーキだって実際はリムブレーキで充分なのに、結局前から興味を持っていたディスクにするんだろ? だったらこの際だから変速も電動を使ってみたらどうなんだ? というか、電動興味あるでしょ? 使ってみたいでしょ?」

更に畳み掛けてきます。
「【せっかく】MADONE SLRを買うんだから、この際Di2行っちゃいなよ。ホラ、よく言うじゃないか『一人殺すも二人殺すも一緒』って」

いや、断じて違うから。それを言うなら「毒を食らわば皿まで」だから。
「じゃあ、喰らえよ、皿」
「いやいやいやいや……」
「つまらない抵抗はするな。素直になれ」
「うーーーん!」

当然ながら好奇心に竿させると、答えは断然Di2です。
物欲の手綱を緩めれば、「フライ・バイ・ワイヤ」に飛びつくのは間違いないところ。
そもそも指摘されたように「いつかは電動使ってみたいな」なんて漠然と思ってました。

「でもなあ。電動式はすぐに電線方式じゃなくてワイヤレス(無線)になるのは目に見えているので、今のDi2はすぐに過去のものになるに違いない。なので結論。この件は無線が出てから改めて考えよう」と自分にブレーキをかけていたのです。
そもそもSLR 6とSLR 7の価格差はけっこうあるんです。7を選ぶと税込み金額が大台に近くなっちゃうので。

なので予算を更に上方補正するには相応の覚悟、すなわち理論武装が必要です。
主に私自身に対する。^^;
たとえ他人から見たらそれはただのこじつけであっても、私が「だったら仕方ないよね」と思える理由があれば、それでいい……のか?

そして「それ」はありました。

◎MADONE SLRは、そもそもDi2を前提に設計されている

更に言えば、Discブレーキ前提です(リムモデルもありますが、たぶんすぐになくなる?)

MADONE SLRは「一応」エアロにもこだわっているモデルなので、ご覧のように外からケーブル類が見えないようになっています。

ケーブルやワイヤーといった美観を損ねる(というか空気抵抗になるから)紐類はすべて内蔵されているわけです。
ということは、あとはもうシロウトでも簡単に想像できますよね。

どういうことかというと……。
「めっちゃ無理やりな内蔵処理」をしているわけです。
いわゆるケーブルのルーティング(どこをどう通すか)が複雑で、つまりは「メンテナンスが超めんどくさい」ということです。

今のORBEA AVANTもそうですが、ケーブル類の一部がフレームの中を通るだけでもけっこうめんどくさいのに「全く外に出ていない」なんてことになったらメンテナンス性がいいわけがありません。

そしてただメンテナンス性が悪いというだけでなく、無理やりなルーティングだと「操作フィーリングがいい訳がない」んです。少しでも操作フィーリングを改善しようとすると、当然ながら追加で相応のコストもかかります(とある人気のケーブルに替えるとかね)。

なので私なんかはケーブル類のルーティングの面だけを考えても、エアロ系のバイクのブレーキは「油圧方式の」Discブレーキ前提じゃないとダメなんじゃないかと思ってます。
リムブレーキにするならブレーキケーブルは内蔵するな、と。

百歩譲ってメンテはもう、100%ショップ任せにすることにしましょう(というかどちらにしろ私はそうしますけど……)。そうなるとめんどくさくなるのはショップ側ということになります。
ならいいじゃん、なんて思うべからず。
いや、そうでもないでしょう?

メンテしてくださるショップの人の作業が楽な方がいいに決まってます。
「いつもクソ面倒な事を頼んで、ホントすみません」と思うより「いつもいつもすみません」くらいのほうが文字数も申し訳無さも少なくて済むわけで、ストレス量がかなり変わるはず。

そんな気持ち的な問題は別にしても、メンテがややこしい=時間がかかる、ですから、それは明らかにこちらにとってデメリットになります。
デメリットはない、あるいは少ないほうがいいに決まってますよね?
しかし、そこにまたもや立ちはだかる「コスト」という現実。

とはいけ、これでもう吹っ切れました、私。
家計から出してもらう金額は私の予算まで。
オーバー分は手持ちのガジェットを売り払ってまかないましょう、というわけです。
使っていないカメラやレンズ、ノートPCなどを処分すればなんとかなるんじゃないだろうか……。納車まではずいぶんあるしね……。
つまり「オーバー分など無きに等しい」という考え方です。

「よし、じゃあDi2で行こう」

私の新しいバイクはそんな感じで紆余曲折の後、ようやくMADONE SLR 7 Discに決定いたしました。
オーダーした時点で、TREKのファクトリーが示した納期は「20日から35日」
MADONE SLRの受注開始直後は3ヶ月とか4ヶ月待ちもあったそうなので、ずいぶん短くなりました。
遅くとも6月下旬にはMADONEに乗れそうです。
納期を信じるならば、ですが。

というか、その頃の日本は雨季の真っ最中で「届いたけど乗れない」という状態が容易に想像できます。

梅雨明けにはMADONEをロングライドに連れ出して、お互い理解し合いたいと思っています。
手頃なところでビワイチですが、聞こえはいいけどあれって道路状況が悪いところが多すぎて、実はもう二度と走りたくないというのがホンネです。
細い道路が多いながらも、交通量自体が少ないので(ビワイチに比べると)安全度が高いアワイチか、もしくはしまなみ海道が候補ですかね。

MADONEに限らず、TREKのグレード(数字)は装着されるコンポーネントを表しています。
具体的には次の通り(すべてシマノ。2019年)。

5:105(機械式。MADONEや各SLRグレードには設定なし))
6:ULTEGRA(機械式)
7:ULTEGRA(電動式)
8:DURAACE(機械式)
9:DURAACE(電動式)

シマノ以外に、SRAMのコンポーネントも選べますが、それはカタログモデルにはなく、ProjectOneというオーダーシステムでのみ可能となります。
なお正確にはコンポーネントだけの違いではなく、グレードによりデフォルト装着のホイールも変わります。
また7と8の値段はほぼ同額。つまり電動ULTEGRAと機械式DURAACEが同額ということになります。
個人的には「だったら迷わず電動ULTEGRAを選ぶでしょう、人として!」とか強く思ってしまいますが、そこはもちろん好みです。