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★【OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO】その1

カメラ
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

μ4/3のレンズなのに、どんだけ重厚長大なのか?

なんていうことは当然ながらわかっていて購入したので、そんなのはネガにはなりませんね、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO。

画角的にこのレンズ、135版換算で24-200mm相当になるので、言ってみれば「便利ズーム」です。
なのにオリンパスはこのレンズに「Pro」とか付けちゃってますね。
ちなみにオリンパスにはレンズの格付けが3つあって、それぞれ松、竹、梅ってな感じでグレード分けされているんですが、Proというのは一応「松」グレード、つまりこの便利ズーム、トップグレードのカテゴリに位置づけられているという、わかったようなわからないような、でも別にそういうレンズがあっても全然オッケーじゃないの? なんていう気持ちで使っております。

まあ、キヤノンのトップグレードレンズに28-300mmなんていう超便利ズームがラインナップされています(した?)し、アリといえばアリ、いやむしろ実は画質重視の便利ズームには一定のマーケットがあるのでは? と誰しも考えているのではないかと思われます。

ということで、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROはまさにその「アリなのでは?」と思えるマーケット狙いのレンズということになります。

ちなみにメーカーのwebサイトはここ

「プロフェッショナル高倍率ズーム」だそうです。
これだけだと何が「プロフェッショナル」なのかが不明ですね。
「高倍率ズーム」はまあ、わかります。
確かに伝わるのは「コイツはええで!」というメーカーの自信ですかね。

「画質頑張りました」という点を除くと、大きな特徴は「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応という部分ではないかと思います。
これはオリンパスのボディと組み合わせることで、本体とレンズのそれぞれに内蔵されている「手ブレ補正機能」がタッグを組んで、さらなる手ぶれ補正機能の高みへ登ってくれる、というもの。
「世界最強6.5段」の手ぶれ補正機能だそうで(E-M1 Mark IIで使用した時)。
ちなみに5軸シンクロ手ぶれ補正対応ボディーは限られていまして、

1. E-M1 Firmware ver.4.0
2. E-M5 Mark II Firmware ver.2.0以降
3. PEN-F

の3機種だそうです(2016年9月現在)。
webサイトのリストになぜかE-M1 Mark IIが入ってませんね。まあいいけど。(^_^;

なお、レンズ側の手ぶれ補正効果は「5段」だそうで、これだけでも相当なものだと思います。

レンズとボディにタッグを組ませてレブレ補正効果を高めようという考え方は他のメーカーもやっています。
Panasonicも同様の仕組みを持っています。
ただ、残念ながら同じμ4/3規格同士なのにそれぞれ純正メーカー品同士の組み合わせでないとこの機能は働かないのです。
仕方がないと言えば仕方がないのでしょうが、なんかもうちょっと頑張ってほしいかなあ、なんて思うのがユーザーの気持ちでしょうね。

とまあ、前振りが長くなりましたが、購入以来、結構使っています。
まさに便利ズームですね。
ボディとのバランスの問題で、ほぼE-M1 MarkⅡで使っていますが、その際の手ぶれ補正効果は本当に「マジで?」とびっくりするレベルです。
静物撮影に関しては本当に地上最強ではないかと思われますが、地上すべてのカメラとレンズの組み合わせを試したわけではないので保証はしかねます。

このレンズ、描写も結構良くて、さすがProレンズ、とエバるだけはあると思います。
何しろ同じ焦点距離の単焦点レンズと比べても、同じF値だとこの12-100mmの方がいいんじゃね? と思えるほどです。
もちろん単焦点レンズによりますが、同じオリンパスの12mm F2.0とかだとこのレンズに太刀打ちできなんじゃないでしょうかね。
もちろんこのレンズは逆立ちしてもF2.0の明るさにはならないわけで、完全に置換できるレンズではありません。大きさ、重さもしかり、です。

私の場合、ご近所の散歩に持ち出すのはアリなんですが、「お出かけ」に持ち出す事はありません。
お出かけ用はやっぱり重い、でかい、鬱陶しい、という三重苦のセットは選びにくいですから、いきおいPEN-Fと15mm F1.とか、X100Fとか、GR Ⅱとかになります。
もっと面倒だとTG-5一台とか。

今の所一番気に入っているのは、最短撮影距離の短さ、でしょうか。
広角端だとレンズ前1.5cm。
望遠端でもレンズ前27cmまで寄れるので、まずまずストレスを感じずに「なんでも」撮れるイメージです。
望遠端は換算200mmですが、「もう一声」ってな時はデジタルテレコンで400mmっぽくも使えますので、デジタルテレコン容認派の方でしたら、24-400mm換算の超便利ズームになりますね。

そんなこんなで、今の所E-M1 MarkⅡにはこのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROをつけっぱなしという体たらくでございます。

私のようなユーザーは結構多いのではないでしょうかね。