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★【獺祭 等外】を試してみました

食べ物

今回は下戸の私にあるまじき? お酒ネタです。

思いっきり下戸ですが、日本酒は好きです。
主に冷酒ファンです。
燗?
いや、燗酒が美味しいと思えるほど大人の味覚は残念ながらまだ持ち合わせておりません。
そんなヤツの話なので、それなりに読み飛ばしていただければ。

通常私が買う獺祭は「純米大吟醸50」というヤツなのですが、今回は以前から気になっていた「獺祭 等外」というものに手を出してみました。
獺祭ファンならご存じの通り、この「等外」という製品、中味は純米大吟醸、しかも精米率30%!というおハイスペックなお酒なのですが、酒税法? で純米酒を名乗れなず「普通種」扱いとなっているお酒です。

販売店では次のような説明があります。

「獺祭 等外(とうがい)は、農産物検査法による検査基準で等外米に格付けされた米(一般的には屑米、破米)で仕込んだ酒で、酒税法に規定する「特定名称酒」の要件(三等米以上を使用)を満たしていないことから、純米酒として認められず、普通酒扱いとなる「特定名称以外の酒」に分類されます」

要するに中味はハイスペックだけど「安いお米を使っているので安く売れる」お酒って事ですね。
正直に申し上げて獺祭は私にとっては高いお酒なので、買うとしても純米大吟醸50まで(というかそれしか買いませんが)。その上の39%ものとか「その先に」的なものには手が出ません。
言い換えるならば、1.8リットルあたり3000円を超える日本酒にはカネを払わない(払えない)程度のユーザーだということですね。

で、この「等外」ですが、精米率30%。純米大吟醸50を大幅に超える精米率を誇る「上位酒」なのに720mlあたり1500円弱という価格設定で、渡しとっては「ギリギリセーフ?」という価格なんです。
なので気になっていたのです。
で、今回縁があって購入できたというお話でした。
(等外には精米率23%ものもあるようですが、そちらは価格的に手が出ません)

いわゆるくず米を使った「等外」はちゃんとした? 山田錦を使ったお酒と比べると味の落ちが早いのが特徴なのだとか。
シロウトにはなんでそんな違いが出るのかさっぱりわかりませんが、形(大きさ?)が不揃いの米を原料にするとそういう不安定さみたいなものが出るのでしょうかね?

まあ、理屈はどうあれ要するにこの「等外」はストーリー付きの酒なのです。
「廃棄される米を有効活用する為に生まれたヒーロー」というのは言い過ぎかもしれませんが、「もったいない」を具現化したお酒と言ったところでしょうか。

で。
実際のところどうなのかというと……。
「悪くないけど、過度な期待は禁物」といったところでしょうか。
同時に飲み比べたわけではないのですが、少し前に飲んだいつもの獺祭 純米大吟醸50の方が好みかなぁ、という感じ。
一口目に鼻から抜ける香りは強くて「お?」って思うのですが、飲み進めると50よりも早めに「もういいかな」という気になる感じです。
凡百の舌しか持たない私に味の違いを的確に表現する事はかないませんが、なんというか50の方がクリアな味ですね。等外は微妙な引っかかりを感じるというかなんというか。

というわけで美味しいお酒ではありますし、話の種に1本行っとく? というノリで飲むには手を出しやすい価格も相俟っておすすめです。
ただし「過度な期待はしないように」というかんじでしょうか。
そもそもストーリーに共感して「一口乗った」感を味わうにはいいものだと思いました。

次?
次は50を買いますよ、普通に。(・∀・)