趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆サイクルモードライド大阪2018に行ってまいりました

自転車

初参加です

以前からずっと行きたかったのですが日程が合わずに実現出来なかったのですが、3回目(たぶん)にして初めて行く事ができました。

目的は試乗です。
大阪のサイクルモードは「ライド」という名前がついているように試乗メインのイベントなのでしょうね。
試乗コースも軽いアップダウンがある2km超のもので、それなりに楽しめそうだという遠足気分でございました。

当日はなんというか、4月中旬並みの陽気で、オープンをまって並んでいるだけなのに汗が出るような暖かさでした。
地元の地の利を活かして早めに到着して開場前に並んでいたのですがけっこうみなさん出足が早くてびっくりです。

前売り券を購入(事前登録みたいなもの)し、QRコードを用意しておいたので受付は非常にスムーズでございました。
ちなみにスキャナはiPhoneを使っておりましたね。時代を感じます。(・∀・)

で、試乗。
私のお目当てはTREKのエモンダとドマーネの乗り比べ。
どちらかに乗り換える予定なのですが、軽さをとってエモンダにするのがいいのか、ドマーネがマジで快適だったら軽さよりそちらを撮る方がいいのか、などとけっこう決め切れていないので、両方を比べて結論を出しておこうというハラです。
なお、買い替えるのはいつになるのか不明です。
同居人は特に買い替える必要が無いので、今乗っているのとは劇的に違う何かに乗って違いを知っておきたいということでしたので、最初の一台はイタ車の雄、ピナレロのF10に乗ることにしました。
会場に入る際も列ができていたのですが、我々は出足が早かったのでけっこう前の方でした。なのですぐに試乗できるものと思っていたのですが、なんとゲートオープンとともにお目当てのメーカーの試乗受け付けめがけて皆さん全力疾走でございますよ。
我が家のようなウスノロ参加者は完全に出遅た格好です。
あと、ピナレロのF10の人気はハンパじゃなかったです。ざっとみたところ会場では一番人気だったんじゃないでしょうかね?
次がスペシャライズドかな。

ピナレロはF10とそれ以外(GANなど)で列自体が別立てになってました。
我々は気がつけばそのF10待ちの長蛇の列の最後尾に並ぶ羽目になっていましたとさ。

となりはGANの試乗列。私達がF10に並んだときには誰もいませんでしたが、F10の長蛇の列を見てこちらに人が流れてきつつある感じ

 

で、PINARELLO DOGMA F10。
なんでこれに乗ろうと思ったのかというと、要するに去年のツールの覇者、クリス・フルームが乗るバイクだからです。要するにある意味で頂点にあるロードレーサーなのですよ。
実にミーハーですな。(・∀・)

居並ぶ? DOGMA F10

 

あくまでもお目当てのバイクに乗る前のマイルストーンというか基準にしようと考えていたわけです。
ハイエンドロードレーサーに比べて私が乗ろうと思っているバイクはどこがどう違うのか、という違いを知りたかったからです。

とはいえたった2.2kmの、それも坂というよりはアンジュレーションのようなコースをチンタラ走ったくらいでいったいバイクの何がわかるのか? とも思っておりました。
結果ですが……。
「バイクって、モノが変わるとこんなに違うんだ」
というのが素直な感想です。
これには同居人も私と同じでビックリしていたというか、「面白い」「楽しい」と気分上がりまくりでご満悦のようでした。
いやあ、マジであんな2kmちょっとのコースであっても違いはわかるもんですね。

DOGMA F10に反射板付きフラットペダルというのが泣かせますね。(・∀・)

 

カンパのZONDAとMAVICのAKSIUMの違いなんて、数十キロ走り比べてもさっぱりわかりませんでしたが、自分のバイクとDOGMA F10との違いなんて、走り出して10mもすると「ああ、そうなんだ」というくらい違いました。
もっとも私が感じる違いのおもなものは、
1)極定速での取り回しやすさ
2)乗り心地
3)下りでの安定性
くらいのものです。
試乗コースではコーナリングというものがない(折り返し方式で極定速で回頭するかんじなのであれはなんというか、コーナリングではない為)のでそっちの安定性はわかりませんでしたが、上りでペダルを踏んだ時の反応とかアスファルトのけっこう荒れた部分を通過する際の乗り心地や狭いヘアピンカーブを歩くような速度でクルッとまわる際の取り回し性や、下りでちょっと速度を上げてコースティングする際の車体に対する安心感などは充分味わう事ができました。

で、F10は一言で言うと「硬いバイク」です。二言で言うと「軽くて硬いバイク」という事になります。
三言だと「軽くて硬くて乗り心地が悪いバイク」という事になります。
今乗っているエントリーカーボンのバイクと比べるとそんな感じ。
なんというか坂道は絶対楽だろうな、という予感がヒシヒシと伝わりましたが、いかんせん路面状態をダイレクトに何もかもライダーにフィードバックしているような律儀な反応、つまりひどい乗り心地には耐えられそうもありませんでした。

F10の感触を反芻しながら、次はTREKへ。
試乗受付というか、試乗待ちのシステムが各社まちまちで、TREKに行くとピナレロが実にシステマチックだったのだな、と感じました。

ピナレロは順番待ちで並んでいてもバイクを見て楽しめる感じですが、TREKはテントで全部隠れて見えませんでした。サービス精神がない。

ああ、これじゃグランツールでTREKが勝てないわけだよな、などと意味不昧な事を感じた次第。
試乗車すうもけっこう違っていた気がします。

ピナレロガワからTREKを見る感じ。カンパを挟んでお隣でした

 

とはいえ私の時期FXはTREKのバイクに決まっていますので試乗です。
それなりに待って、最初に乗ったのはドマーネのSLR。
で、これが……。
「素晴らしい!」の一言でございました。
DOGMA F10に乗った直後なのでコントラストがよけいに就いたというか、その違いが如実にわかってよかったなと思いました。
何が違うって「乗り心地が天国的」です。
タイヤの幅がかなり違うってのもありますが、それ以上にドマーネについている振動軽減ギミックがマジですごいというか……。
F10で路面が荒れたところを通過すると「ガタガタガタガタ」という感じでお尻が真上に突き上げられる感じですが、同じ場所を同じ速度でドマーネSLRで通過すると「ザラザラザラ」という感じで突き上げは皆無。そこに凸凹があるんだな、というインフォメーションはわかる程度の感触なんです。もちろんお尻はインフォメーションは受け取るけど、突き上げ、何ソレ? 状態です。
ちなみにドマーネSLRのISO Speedは一番柔らかい設定になっていました。
あと、下り坂でスピードを上げた際の挙動もけっこう感動的で「テコでも動きません」的な、いやもちろん動いているんですが、F10や今乗っている自分のバイクに比べても安定感というか安心感というかオンザレール感がハンパじゃないです。じゃあ曲がりにくいのかというとさに非ず、そこはまったく普通に自然に反応してくれます。
F10だとこれが私が期待するより敏感な反応をしてしまうので神経質に感じてしまうわけですね。
つまり私の様なスチャラカ系貧脚ライダーにはドマーネがぴったり、ということなのでしょう。
上りの軽さについては普通というか、振動軽減ギミックのせいでダイレクト感に欠けるのかな?と思っていたのですがまったくそんなことはなく、少なくとも今乗っている自分のバイクよりは断然クイックなレスポンスでございました。

いや、参りました。
実はロングライドでは乗り心地重視のドマーネのアドバンテージはあるものの、年に何回も100km超のロングライドをするわけでなく、普段はご近所の山を30-40km程度走るだけならエモンダのような軽いオールラウンダー系の方がいいんじゃないかな?って思っていたんですが、その考えが完全に変わりました。
「例え1kmでも2kmでも、乗るなら乗り心地はいい方がいいに決まっている」でございますよ。
そしてバイクが1kg軽かろうが、私のレベルだとそもそも上りは脚力の問題なのでバイクの性能とかほぼ関係ないと思われます(もちろん5kg変わるとさすがに関係あると思いますが)。
それよりも下りでの安定感には本当に感銘を受けました。

住んでいる地域の問題で、普段の朝練ライドは山しかあり得ません。
つまり下りが必ずあります。そこでの安定感、安心感はそれこそ長距離とか関係なくいつでもウェルカムですからね。

というわけで、エモンダを試すまでもなく私の時期FXはドマーネに決定してしまいました。
あと、フレームサイズも地味に迷っていたのです。その確認も出来たよい試乗でした。
具体的には今乗っている52cmにするか54cmにするか、です。
私の身長や股下だと54cmか56cmのサイズが妥当じゃないかと思うのですが、上体が硬くて、今乗っている53cmだとステムを短いものに変更しないとブレーキブラケットまでが遠くてしんどいのです(一応、ヘッドは一番上まで上げております)。
なのでできれば少し小さめのフレームサイズにしたいと考えていたのです。
それもあってTREKのドマーネの試乗は52cmのフレームを試してみました。
結果として私はドマーネ SLRの52cmのフレームには乗れない事が判明いたしました。
試乗程度なら何ら問題ありませんが、ロングライドだとまず無理だという判断です。
それは「サドルを安全限界まであげても、まだ低い」からです。
スタッフに尋ねると54以上じゃないとこれ以上はムリだということで、これでフレームサイズの悩みもなくなりました。すなおに54cmを選べというシンプルな話です。

シャア専用ロードレーサー。でもブースの係員の呼び込みは「ガンダムバイクあります」ちょっと違うような、違わないような?

 

同居人は昨年フルモデルチェンジをしたばかりのエモンダのSLRを選んで乗ってましたが、これが、DOGMAのF10より断然感触がよかったようで絶賛でございました。
「全てがしっくりくる感じ」だそうです。
「軽い、反応抜群、何よりなんか乗りやすい」だそうで。
同居人のバイクはドマーネ系なのですが、「同じ系統の感触で、最初から違和感なくしっくり乗れた」そうです。
彼女もF10は(エモンダに比べると)神経質で乗り心地もイマイチだそうな。

ブロンプトンは見せ方がいいですね。一応オーナーなのでこちらにも挨拶? を。

ちなみにTREKの試乗会場が面白かったのは、マドン、つまりピナレロのDOGMA F10に対応するTREKのエアロロードが超不人気だったことです。試乗待ちの列は長いのに、マドンは余り気味。誰にも相手にされずにサイクルロッカーにぶら下がっているマドンが哀れでした。
私がエアロロード買う場合は、ピナレロのF10よりマドンを選びますけどね。主に乗り心地が良いので。
もっとも上体が硬くて53cmのアップライトなディメンションのフレームでさえブラケット遠いなんて言っている間はあの手のエアロロードとかをチョイスする事は無いわけですが。

え、そもそもなんでTREKなのか?
だって地元関西の企業じゃないッスか(インポーターが)。
同じお金を払うなら、できれば地元に、というのが座右の銘ですから。
なので、ひいてはAmazonより楽天、AmazonよりYahoo Shopping、Amazonよりヨドバシ.comでございますよ。
とはいえ送料無料のプレミアム会員になっている関係で、送料込みで計算してみて価格にかなりの開きがある場合は素直にAmazonで買っちゃいますけどね。
あとAIスピーカーもEcho dotだし。

さて、その後はアパレルや用品系のエリアを冷やかしながら、午前中で会場を後にしましたが、けっこう楽しい半日でした。何と言っても天気がいいと快適ですよね。

そうそう、ブロンプトンの手拭いをいただきました。