我が家の「初めてのホームベーカリー選び」の続きです
前回では「なぜホームベーカリーが欲しいのか?」みたいな話から始まり「ぼくがかんがえたさいきょうのほーむべーかりー」的な条件を羅列したに留まりました。
今回は「その後いろいろチェックして、一応候補を絞ったよ」というお話です。
※つまりまだ買ってはいない、という事です。
ホームベーカリー初心者としては、実際にいくつか使ってみて、その上で好みにマッチしたものを買いたいわけですが、ゲンジツ的にそんな環境が整っているわけでもなく、もしそれを実現しようとするならば相当アクティブな性格と強固な意思が必要なのではないかと考えます。
要するにいわゆるコミュニケーション能力が高くて友人という母数が多い人ならば、候補のホームベーカリーを使っている友人の家に押しかけて実際に実演してもらうなり自分でやってみるなりして使い勝手を確認できますし、満足点や不満点など、ユーザーの生の声なんかも聞けるわけで、これほど素晴らしい事はありません。
え?
そんなに都合良く候補機種を使っている友人が近所にいるか、ですって?
いや、だから「コミュニケーション能力がハンパじゃない人で、友人という母数が異様に多い人」なら充分いるんじゃないでしょうかね。
昔ならともかく、今はSNSなどでフォロアーが数万数十万とかいる人だと声をかければ簡単に可能なんじゃないかと「妄想」しているだけですけどね。
いや、よくよく考えるとネットなど存在しない昔の方が、むしろ見つけやすかったかもしれません。
だってホラ、昔って町にはメーカー系電気屋さんってのがあって、そこで相談すると店主が販売先、つまりお客さんを知っているわけで、かつ地元の商売ですから店とユーザーの結びつきは強い。
つまり実際に使っている人を紹介してもらえるわけですよ。
社交性の高い方を店主が選び、そして仲立ちになって体験させてくれる……のかもしれません。
いや、現実逃避が過ぎましたね。
私にはコミュニケーション能力などありませんし、SNSも好みが激しいせいで辺境と言われるG+しか利用しておりませんし、そもそもフォロアー様が多いわけでもございません。
今はネット時代で町の電気屋さんとかほとんど伝説と化しております。昔はいろいろあった家電量販店ですら、調べてみると統廃合が進んででっかい店舗がポツポツとあるだけです。
こう考えると様々な関電量販店が幹線沿いに軒を並べていた時代があったなんてウソのようですね。
よく考えると、そういうのってAmazon以前の時代だったんだな、と。
今の時代を嘆いていても機種選びが捗るわけではないので、ここは諦めて、アームチェア・ディテクティブとしゃれ込むことにしましょう。
というか、基本的に私のデジタルガジェット選びはアームチェア・ディテクティブがスタンダードでした。
ま、ホームベーカリーってガジェットなのか、という議論の余地はあるにせよ、今ある素材から推理・研究するしかない、というかそれが私にとってもっとも現時的なのは確かですしね。
実地調査は別途行うとして、それまでに頭の中を整理しておく必要もありますので暫定案は作成しておこうというお話でございます。
という事で、まずは前回の「要求項目」のおさらいです。
まずはハードウェア系の要求項目を吟味してみましょう
・把手が付いている(可搬性)
・電源コードが巻き取り可能(可搬性)
・できるだけコンパクトであること(設置性)
・手入れが簡単(メンテナンス性)
・フルオートで使える(イーストとかレーズンとかナッツを自動投入できる)
・焼き上がり時間をしていできる(タイマー機能)
・容量については不問(二人暮らしなので1斤できればOK)
・音については我が家の場合は不問(そもそも稼働音が問題になるような製品は売ってないでしょ? という判断)
うん。
見返してみてもゲンジツ的かつ初心者向けかつ我が家的に問題はない要求項目だと再確認しました。
中でも重要なのは可搬性です。
キッチンでの設置場所については特に問題はなさそうです。
実物を使ってみないとわからない事って多々ありますよね。
調べてみても正確な所は不明。つまり熱や湯気や外気の問題などなどで、実際に設置場所で稼働できるのか? 出来ても理想的な環境なのか? などが不明。
なので「設定時には設置場所から持ち出して移動。キッチンの上で準備した上で、稼働させる」なんてことを想定しています。つまり「可搬性」は譲れないところです。
把手が付いてなくても、巻き取り式コードじゃなくても、ちょっとした移動なら別に支障は無いでしょう。
でもそれが毎日の事になるとその「些細なストレス」がイライラに繋がるのは経験上間違いないと断言できます。
次に自動投入機能です。
これも「是非もなし」です。
我が家の場合は夜にタイマーセットして朝できあがりというサイクルで使用しますから、自動投入はむしろ必須。
これが無いものでもやり方次第でタイマー焼成はできるようですが、そんな「コツ」を要求されたくありません。
「オートだろオート」というのが我が座右の銘ですし。
同様に焼き上がりの時間を指定できる必要があります。
もっとも自動投入機能付きなのにタイマーはついていません、なんていうキテレツなモデルなど存在しないでしょう。
コンパクトネスや手入れのしやすさ、音などについては
「このご時世に、非常識なレベルのモデルは存在していない」だろう、という性善説が成り立つはずだと信じておりますので、ここもまあ特段チェックする必要はないかな、と考えております。
(この甘い考えが後に命取りになるのを私はまだ知らなかった……などという事態にならない事を祈っております)
というわけで、おそらく見直すべき、つまり絞り込むべき要求はメニュー系、つまり「普通の食パンを焼く機能以外に、何と何を求めるのか」という話になるわけです。
前回の要求はこんな感じでした。
◆メニュー(できること)系
・熟成系パンのメニューがある(基本的にこちら系のパンが好きだし)
・天然酵母とか使いたい
・ピザ生地とか作りたい(あれば楽しそう)
・お餅ができるといいかもしれない
・ご飯パンが作れる(気になっている)
・ゴパン的な機能がある(気になっている)
・ふすまパン的な機能がある
私にしては意外につましくてかつ、つつましい要求じゃないかな、などと思いましたが、調べてみると全てを満たすものはないようです。
なんで?
などと言っていても始まりません。あるものから買うしかないわけですしね。
ということで、まずは
「ふすまパン的な機能」
「ゴパン的な機能」
を取り下げることにしました。
中でも「ゴパン的な機能」を持っているのは「ゴパン」だけだという事実に衝撃を受けました。
特許ってすげえなって感じです。(・∀・)
つまり「ゴパン的な機能」を条件に入れると自動的に「Panasonicのゴパンに決定」となってしまうわけで。
その代わりに「ご飯パン」機能は必須とすればいいわけです。
ただし
「さあ、パンを焼くぞ!」
「おお。ホームベーカリー、買うたんやね」
「おうよ。なのでまずはお米投入!!」
「なんでやねん?」
「おっと炊飯器と間違うたわ」
「びっくりするやん」
「だがしかし、本当は間違ってなどいない。投入!」
「えええええ?」
というやりとりを一度はやってみたいので(関西人ですから)、Panasonicのゴパンをこの時点で候補から外すことはしておりません。
というわけで改めてランク分けをしてみたいと思います。
◆絶対欲しいメニュー
・熟成系パン(パン・ド・ミ)
・ご飯ぱん
・ケーキ
・ピザ生地
・お餅
・パスタ生地
・ジャム
前回から項目が増えておりますが、まあ「せっかくホームベーカリーを投入するのだから、コレくらいは作りたい、というのが初心者的な野望です。
熟成パンは是非もなし。目的みたいなものですし。
加えて特にパスタ生地とピザ生地は是非欲しいところ。
だって休日のランチが楽しくなりそうじゃないですか。(・∀・)
ということで、この項目を必須としたことで、Panasonicのゴパンが候補から落ちます。
なぜならGOPANには「熟成パン(パン・ド・ミ)」のメニューがないようなのです。
「パンを作るぞ! まずは米投入!」
「なんでやねん!」
というお約束の儀式としてのボケとツッコミを毎回やりたかったんですが……実に残念です。
(ちなみにトビラの写真がGOPANです)
◆あったらいいな、と思うメニュー
・あんこ
・中華まんの生地
・うどん生地
・大豆粉パン
・天然酵母メニュー
私はあんこもジャムも材料を把握して作りたいので自作が主です。とはいえジャムは「これなら許す」的なものをけっこう買っているんで市販品率もそれなり。ですが餡子はほぼ手づくり。
ではなぜあんこを「必須項目」ではなくて「準項目」にしたかというと、それはもう「作成頻度」の問題ですね。
単純にジャムの方が圧倒的に消費が多いということです。
その消費が多い方のジャムが少量ずつ作れるようになれば、市販品率が大幅に下がるに違いないという目論見なのでございます。
大豆粉についてはまあ、おいしくはないでしょうからいつも食べる常食にはしませんが、長い期間でトータルカロリー摂取などをコントロールする場合にバリエーションとして入れておきたいな、なんて考えているので作れたら嬉しいところ。
以上の項目を頭に入れて、アームチェア・ディテクティブを行った(要するにwebでメーカーサイトをチェックしただけですが)結果、候補を次の二機種に絞り込みました。
・Panasonic SD-MDX100-W
選考基準:何と言っても世界ではじめてホームベーカリーを売り出したパイオニア。他のメーカーが多く参入している現在でもその存在感は大きいようで、要求項目をどんと受け止めてくれる安心感はさすが。又、他のメーカーのホームベーカリーの多くが「細長い炊飯器」的なデザインであるのに対し、良くも悪くもホームベーカリーとしてのデザインの方向性を模索している姿勢がうかがえるのも個人的に◎。あとできれば地元企業の製品を買いたいという個人的な気持も大きい。
※因みにホームベーカリーはコインランドリー、オープンカーなどと同じようにチャキチャキの日本語(いわゆる和製英語)です。
・TIGER KBD-X100WF
選考基準:何と言ってもマグネットコーティングが施されたガンダムもかくや! という意味不明な思い込みにより、ホームベーカリー界(界?)唯一と思えるIH方式の採用をリスペクト。IHと言っても「ちょっと足りない旧社名石川島播磨重工業」ではありませんぞ、念の為。その上で「巨人Panasonic」に対して一歩も引かない内容で挑まんとするその意気や良し! ただし大阪の企業でかつ「タイガー」なんていうどうにもベタベタな名前であることと、デザインがどうにも「コレジャナイ」感に満ちているところが不安材料。ただし「魔法瓶」などという社員の何割かは実際に書けないかもしれない社名を未だに大事にしているところなどには好感が持てる。
ということで、この二機種を軸に最終選定を行う事にいたしました。
この後は家電量販店に出向いて、店員さんの話を参考にした上で、値段含めて最終決定をしたいと考えております。
さて、我が家のホームベーカリーはどっち?
※なお、写真はすべてメーカーのwebサイトから拝借しました
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[…] まず、おさらいです。 前回のエントリーに記載したとおり、機種選定会議@我が家に於いて最終選考に残った2台は次の通り。 ・Panasonic SD-MDX100-W ・TIGER KBD-X100WF […]