趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆真夏のロングライドに於ける服装について(自転車ネタ)

自転車

成功と失敗を経験した個人的な覚え書きです。(初出:2017/08)

異論は認めます。
できれば持論を持ち寄って議論したいテーマです。
それこそ真夏の日本におけるロングライドとか、人命に関わりますので理論の精度を上げられる意見交換は大歓迎であります。

・服装
上:インナーに薄手のUVロングスリーブ+薄手の半袖ジャージ(バックポケット3つ+ジッパータイプがベター)
→ 基本的に半袖ジャージだけで腕をむき出しにして走るのはおすすめしません。
理由はもちろん日焼けによる体力低下を防ぐ為。それにインナーを着用する方が素肌で走るよりも涼しいからです。
これは実際に比べないとわからないかもしれませんが、少なくとも私は肌に流れる汗に走行時の風が当たるよりも、汗をすぐに吸って面積を増やすことにより発汗速度が圧倒的に上がるインナー着用の方が断然涼しくて快適だと感じます。少なくとも肌がジリジリと焼かれる感覚はありませんし、風は涼しく心地良いのです。
素肌の方が快適。日焼けは日焼け止めクリームでOKと思う人もいるでしょうが、考えてみて下さい。
日焼け止めクリームを塗るより、インナーを着る方が断然早いんです。手間もありません。また日焼け止めクリームは塗り直しが必要です。ましてやビワイチなどのロングライドでは一度や二度では間に合いません。塗り直している時間がムダになります。
また腕の保護はインナーではなくUV素材のアームカバーにして、トルソー部分は素肌に薄手のジャージの方が快適……だと思っていた時代が私にもありました。これについては個人差がありますので否定はしませんが、アームカバーは私には×でした。
理由ですが、アームカバーはまず装着がけっこう面倒です。ヘンにストライプとか入っているタイプばかりを買った為にストライプをちゃんとした位置にしないと、なんて思って調整するのに手間がかかります。それからライド途中でけっこうズレてきます。ズレて肌が露出するとその部分が焼けますから走行中にかなり気になります。それ自体がストレスで疲労に繋がりますし、だいいち注意散漫になり非常に危険です。止まってなおすわけですが、これはただの時間のロスです。
アームカバーにはたいがいズレ防止のゴムプリントのようなモノが施されていますが、これが長時間の装着と汗などによりかぶれてきます。もちろんかぶれない人もいるでしょうが、私は5時間以上はめていると赤く跡がのこるタイプで、8時間くらいになるとその跡が痒くかぶれてきます。
購入した製品が腕に合わないのだろうと別のものも二種類ほど購入して試しましたが程度の差こそあれ同じ事でした。緩いとズレますし、キツイとかぶれる。アームカバーにいい事なんてありません。
なので個人的にアームカバーは真夏のロングライドでは地雷アイテムと認定していいとさえ考えています。
「でもインナーを着て、その上にジャージなんて、真夏のライドでは暑いのでは?」と思われるかも知れませんが、個人的には全然そうは思いません。むしろ白や薄い色のジャージから紫外線を防いでくれるので必須アイテムではないかと考えています。加えてこれは二次的な効果ですが、白ベースのジャージとかを素肌に着ている男性ライダーをお見受けすると、乳首が透けて見えていて、目のやり場に困ります。相手に「うげ」と思われないためのエチケットとしてもUV発汗用インナーはマストアイテムではないでしょうか。

・服装
下:ベストはロングタイプの夏用サイクルパンツです。もちろんUV加工ありのもの。ハーフタイプであってもロングタイプであっても、ビブタイプである事が必須なのは変わりません。
ロングタイプがベターなのは服装「上」でも記したように素肌を晒さない方が快適で時間のロスもなくて涼しいからです。
ですが、あんまりないんですよね、夏用のロングタイプのサイクルパンツ。
そこで登場するのがインナーパンツ。まあ、タイツとも言います。
これも上のインナーとまったく同じ理由で履いた方がベターではないかと思います。
特に脚は腕より表面積が大きいので効果も大きくなります。言い換えると脚を露出していると腕より様々なロスが大きくなるということです。
ただ、上用インナーと違って「ベターではないかと思います」などというちょっと自信なさげな表現をしているように、下は上とはちょっと事情がちがうので「絶対」なんて言葉が使えないのです。
理由はサイクルパンツについている「お尻Pad」の存在です。
タイツを履くと、素肌(お尻)にまず触れるのはPadではなくてインナーの記事になります。お尻Padは裸のお尻が接触する事を前提に設計されているものなので、間に繊維が入ると本来の性能を100%発揮する事ができません。まあ、物理的なクッション性能は変わらないくらいでしょうか。短時間のライドだと問題にならないと思いますが、丸一日走るようなロングライドだとその「摩擦」が問題になってくる「可能性があります」。まあ、人に依ると思いますが。
なのでサイクルパンツのPad性能を最大限に発揮させたい場合はタイツやインナーパンツを履かないという英断もアリなのかもしれません。その場合、どちらを重視するかという話になります。
実際問題としては短時間であればタイツを履くパターンでOKの人はそれでいきましょう。
長時間の場合はレッグカバーもしくは日焼け止めでの対応となるのでしょう。
午前中はタイツを履いておいて、昼食時に脱いで日焼け止めに切り替える、なんてパターンも考えられますが、まあ脱ぐのは面倒ですし、脱いだ跡のタイツを運ぶ事を考えたりするとやめた方がいいような気がします。
私の場合は別の問題があり、残念ながらタイツの着用は×ムリです。
それは「タイツには縫い目があるから」です。そう。縫い目がサドルとお尻の間にあると、だんだん痛くなってミミズバレになってくるんです。というか痛くてサドルに座れなくなります。
これは私が使っているサドルが特殊な形状だからこそ発生する問題で、普通のサドルを使用している人には参考にならないと思いますのでまあ、無視してください。私の同じサドルを愛用している方々にはたぶん賛同を得られるとは思いますが……。
というわけで私はタイツは履けません。
かぶれてるしズレるしのレッグカバーもムリ。
従って素肌に日焼け止めクリームを塗りたくるというムダ時間を過ごしております。
けっこうコテコテに、かつ頻繁に塗り直したりしておりますが、それでもお風呂場ではパンツとソックスとの境目は一目でわかる程度に日焼けしちゃいますね。

パールイズミさんに言いたい。
夏用のロングタイプの「クイック・ビブ」を出して下さい、お願いします。

「だったらサイクルパンツの上からタイツを履けば万事解決じゃね?」という天才的な提案をしてくる人には是非実戦していただきたく。

・服装
頭:汗止めバンド
私はHALOというブランドロゴのゴムっぽいやつを使っています。これは汗を吸収するというよりは、額にダムを作って汗を堰き止め左右に流すという目的のものですが、コレもいろいろ使って現状はベターな製品だと考えています。汗を吸収する系のヘアバンドも試しましたが、吸収し尽くすとそれで終わってしまい持続性がありません。HALOの左右振り分けタイプは持続性が高いのです。
また、この手の夏場のロングライド対策品としてサイクルキャップを推奨する人が一定以上いらっしゃるようですが、私の持論は×です。汗を吸収して、それを風で乾かすので涼しい、頭皮保護になるというのがその推奨理由のようですが、髪の毛フサフサで、量も多い人にとってはあまり関係ありません。むしろただ蒸れるだけです。
唯一、ツバの存在は認めます。前方からの太陽光を多少なりとも防ぎ、雨が降った場合も多少は視界確保に役立つからです。が、必要以上に大きなツバは空気抵抗になりますし、申し訳程度についているツバだとどちらの役目にも足りませんので微妙です。
なので私も以前はサイクルキャップをかぶっていたのですが、面倒なのもあって今は使っていません。
ハゲている人、髪の毛が薄い人はUV対策として必須だと思いますが、そっちの問題がない人は頭がムレるのでやめた方がいいと思います。蒸れてハゲるかもしれませんよ? そうそう、水をぶっかけて気化熱で頭が涼しくなるなんていう説もありますが、キャップじゃなくて直にぶっかけた方が冷たいですし蒸発も早くて涼しいです、ハイ。

・服装
グラブ:ベストはUV対策されたフルフィンガータイプ。
手首部分も長めのものを選びましょう。ここが短いと長袖インナーとグラブの間が無防備になり、日焼け止めを塗っていてもみっともなく日焼けあとになってしまいます。
最近は指先にチップがあってスマートフォン対応を謳っているものも増えてきて、ライド中の写真をスマートフォンで撮る人にも便利になってきています。
同居人がこのタイプを愛用していますのでその効果の程は劇的だと感じております。
私は手持ちの指切りグローブがたくさんあるので「もったいない」のでボロくなったらこのタイプのグラブに切り替えようと思います。
フルフィンガーだとちょっとした怪我防止にもなりますしね。
指切りタイプと比較してのデメリットは「外しにくい」事でしょうか。
そうそう、暑くて蒸れるかどうかはその人に依ると思います。同居人の意見としてはメッシュになっていて走行中は風があたって(素肌の指をむき出しの指切りタイプに比べても)むしろ涼しく「まったく問題ない」です。
もちろん指切りタイプのグラブのように日焼け止めを施す必要がないのも◎です。いろいろと時短になります。

・服装
足:ソックスは履きましょう。
以上。というかここにtipsはあまりないような気がします。
強いて言えば普通のソックスではなくてサイクリング用のソックスの方がベターだと思います。
ただの靴下でしょ、違いなんてあるの? と思った人は調べて下さい。
心臓のポンピングを補助する系の、要するに足裏をちょっと締め気味の設計がされていたりして3足1000円の普通の靴下とはまったく違うものなので。
ざっとですが一足2000円くらいからと決して安くはありませんが、ソックスもスポーツ用のギアの一つと捉えて良い物を揃える事をおすすめします。「末端系はケチるな」というのは、私の経験に裏打ちされた座右の銘です。グラブしかり、シューズしかり、ヘルメットしかりです。これは自転車だけでなく多くのスポーツ用品に共通していると思います。
で、ソックスはシューズとブランドなどを合わせる必要はありませんが、アイテムとしてはセットで考えるべきものだと思います。
それから私のように素肌で走らざるを得ない人にとっては切れ上がった小股を見せ付ける系の短いものではなく、ハイソックスタイプの方がモアベターです。