自転車趣味リバイバル、というかロードレーサーを買ってそろそろ1年になるのですが、昔と今との機材のギャップに軽いカルチャーショックを受けながらも、ここへ来て自分なりに咀嚼出来てきたので、1年目の感想というか弱音というか備忘録を兼ねて考えている事などを書いておこうかなと思います。(初出:2016/06/01)
★最初からカーボンフレームのバイクにして良かったか?
アルミバイクと両方所有して乗り比べ続けたわけではないのですが、知人、ショップなどでアルミバイクを試乗させてもらった感覚からも、体力と堪え性のない私にとってちょっと奮発してフルカーボンのフレームは正解だったと思います。
もともとクロモリバイクのユーザーでしたからね。乗っていて何となく「速いけど硬い」みたいなフィーリングが付きまとうアルミは私のような使い方だと疲労するばかりだったに違いありません。
しなるクロモリもいいのですが圧倒的な軽さはもっといいわけで、カーボンバイクしかないな、と思います。
当初怖れていたカーボンの脆弱性ですが、落車せず、丁寧に扱っているので今では気にならなくなっています。気にならなくなった時が危ないかもしれませんので、ふんどしを締め直します。(・∀・)
★チョイスしたバイクは気に入っているか
これはどちらとも言えない、という感じです。
知識と選択眼? がまだまだだった時に購入したものなので、乗っていてわかってくる事がいろいろあるんですよね。それでフィルターをかけてみてしまうようになります。
機能の拡張性とカラーリング、もちろん予算のマッチングで決めた今のバイクですが、実はフレームデザインについては当初から○と×が同居していると感じてはいました。
具体的には
「リアにダイレクトマウントブレーキを採用した事により得られたすっきりしたシート下まわり」
「後ろから見ると一目でわかるORBEAの特徴ともいえるフォークとステーのデザイン」
「横から見るといかにも頑丈そうな太いフロントフォーク」
については超お気に入りなのですが
「トップチューブのデザインがどうにも垢抜けない」
と感じておりました。
それは今でも変わらず、次のバイクを買う時はカラーリングよりデザインを重視しようと決めているくらいです。
私のバイクフレームが持っている機能性というのは、
1)スルーアクスル対応の前後エンド
2)ディスクブレーキ対応のフォークとチェーンステー
3)バッテリ格納可能で電動コンポ対応
ですね。
電動コンポ対応あたりは普通ですが、キャリパーだけじゃなくてディスクブレーキにも対応しているというのはなかなかありません。
スルーアクスルはなんというか、これからのトレンドになるのでしょうけどクイックリリースを使う限りにおいてはストッパーなどの突起があってホイールの脱着がしにくいだけ、というネガの方が勝ります。これなんかも使ってみないとわからない点でしょうね。販売店ではそこまで突っ込んで教えてくれませんし(というかたぶんそこまで知らないかな)
もともとブルベに挑戦しようと思っていたものですから、「ディスクブレーキ」には憧れがあります。なので「その気になれば対応できるけど、今はキャリパーで」という機能性は本当に予算を考えるとドンピシャなバイクだったのだと思います。ディスクブレーキモデルもあったんですが予算オーバーなのと中途半端なケーブル式ディスクブレーキじゃなくて油圧式を付けたいと思っていたのでチョイスしませんでした。
でも、実際に走ってみて自分の実力を理解した今では、ブルベなんてとてもムリ。
結局悪天候、もしくは悪天候になりそうな場合は走ることがないスタイルですから、要するにディスクブレーキが必要なシチュエーションなんかないわけで、これも過剰装備だったと感じております。
家は3軒目、などとよく言いますが、バイクも二台目、三台目あたりでようやく自分にマッチしたモデルを手にする事ができるのかもしれません。
★コンポーネントについて
見栄や見た目の好みなどを除くと、コンポは105で必要にして充分以上だというのが結論です。
購入時に「自転車の場合、フロントブレーキは命綱なので、フロントブレーキだけはデュラエースにしておこう」と考えて納車前に交換してもらったのですが、まあ自己満足のレベルです。
その後105ブレーキのバイクにいろいろ載せてもらいましたがまったくもってDURA ACEと変わりません。というか違いが私にはわかりません。
そもそも平地はもちろん、下りでも速度なんて大して出さないので「限界値での差」などひつようないわけで、105で充分だったと思っております。
まあ、無駄な出費でしたっけ。
重量差もほとんどありませんしね。
それより乗り始めてすぐにわかったのが、標準のままだと私にはギア比が高すぎたという事。
一番軽いギアを選んでも、私には重すぎて坂が上れませんでした。
なのでここは32Tの導入に併せて、リアの変速機もワイドギア比対応のものに交換しました。
これについては「大当たり」でした。むしろもっと低いギア比が欲しいところですが、ロード用ってなんだかんだで限界ありますね。MTB用のコンポをロードにインストールしたいところなんですが、互換性などが謎なので、まだ手を出してません。(・∀・)
それから私にはフロントディレイラーが必要無い事が判明しました。
つまりフロントのアウターギアが不要です。
そうなんです。
私はインナーギアだけで事足るんですよ。
平地の巡航速度はせいぜい20km/h強。追い風参考でも25km/hくらいですからね。
「アウターギア? ああ、一応ついてますけど、これって盲腸みたいなもんですよね~」
みたいな感じで、最近は本当にインナーギアのみで走ってます。
たまにアウターにも入れますが、それはフロントディレイラーがきちんと作動するかどうかの機能チェックだったりしますので、すぐにインナーに「戻し」ます。
でも、アウター×11Tなどハイギアを選ぶと、いわゆるチェーンの「たすき掛け」状態になり、フリクションロスが生じます。コンポにも負担かかるしね。
チェーンラインなど考えてもアウターが小さければそれでいいわけですが、シマノの105やアルテグラにアウターに34Tとかないわけで(アルテグラに36Tはあった気がするけど、それでもデカイ)。
ということで、そろそろフロントシングルが主流になりつつあるMTBの最新コンポの方が私には合ってると思うんですよね。
フロントを30Tのシングルクランクに入れ替えるにするだけで250gほどの軽量化になります。
ンでもって11-32Tのスプロケットを11-28アタリにすると、これまた微妙に軽量化できます。
そうなるとリアディレイラーもGSから通常タイプに戻せますし、これも微妙ですがガイドプレート分は明らかに軽量化になります。
そしてフロントシングルですから、フロントディレイラーが要らないわけで、ケーブル含めてまるまる軽量化。
加えてSTIレバーも右だけでいいわけで、形状違いにこだわらなければ微妙に軽量化になります。
それからチェーンのコマ数も少なくて済みます(チェーンが短くてすむ)のでここもそこそこ軽量化できますね。
これだとギア比はトップは少し落ちるけどほとんど使わないので問題ないし、ローは現状とほぼトントンですから私にとっては走行フィーリングは変わらず、ざっと400g程度の軽量化が図れるムリのないダイエットにもなるというのが皮算用。
ライトやペダルやボトルケージなど含めた装備重量8kgジャストが見えてくるぜ。(・∀・)
かっこ悪い?
そうかなあ。
私はけっこうカッコいいと思うんですけどね。
むしろ「チェーンリングの大きさと知性の高さは反比例する」などと言いふらして流行らせようかと思ったり。(・∀・)
マジで貧脚の人はマジでムリしてフロント50Tとか付けておく必要無いと思うんですけどね。
普通の人や健脚の人はもちろんそれにあったギアでいいと思いますが、標準でついているギアって例えワイドなスプロケつけているモデルであっても貧脚の人の事は無視しているのは間違いありません。
でもね、実際問題は無りっぽいんでスよね。
MTBのコンポ、特に現在の11sとかになるとこの辺の駆動系の互換性はないと考えないとねえ。
いろいろ知恵を絞ってパーツを探せばマッチングさせられるのでしょうけど、そんな情熱もないし、ショップに丸投げしように安全性とかメーカーの保証外とか大人の事情で請け負ってはくれなさそうですしねえ。
チャレンジするなら長いシーズンオフである冬期~春期ですかな。結局ダメで買ったパーツが全部ムダになるというストーリーがチラチラ見えてますし、微妙。
一番いいのはロード用コンポにシングルアウター、しかも小さい歯数のものが出てきてくれることですね。30Tはムリでもコンパクトクランクのインナーにつけてる36Tくらいのは用意して欲しいです。
それが出たらDURA ACEオンリーだとしても即付け替えますぜ。
ということで、まとめ。
・ブルベはムリ。一般道を走る200kmコースの場合、危険すぎる。後半ヘロヘロになって集中力が途切れるとさらに事故る確率が高くなる。
なので「君子危うきに近寄らず」で、チャレンジはしない事に決定。
・ライドイベントもマイペースでは走れないことがよくわかったので「どうしても」というものだけに絞る。あと100km超はコースの参加は基本的に止めておく。
・次に買うモデルはデザイン重視。多機能の必要は無く、シンプルで軽量なフレームを選ぼう。
・リアが11速の時代に入ると、本当にフロントはシングルで充分。フロント二速にしても実質は22Sにはならず、重なるギア比があるのでムダが多い。フロントシングルなら変速時にチェーンが外れることもなくなるし、ホビーライダーにとってはメリットばかりではないかと。なのでドライブトレインの小型化について可能性を探り続ける。
あと、
・自転車に乗るのはとっても楽しい。ただし他の自転車や歩行者や自動車がいない道に限る。(・∀・)