「使い方による」(初出:2014/07/07)
当たり前じゃーん!
みたいな?
α6000は色々欠点だらけのカメラなのですが、最大の欠点は本体内に手振れ補正機能が無いことです。
これを重視する私の様なフォトグラファー(いっぺん言ってみたかった。(・∀・))はα6000ボディと組み合わせるレンズに手振れ補正機能がついていないと撮影していても不安で不安で構図とかピントとか露出とかそんな事を考えている余裕すらなくなってしまうわけです。
α6000には純正で明るい単焦点レンズがいくつもありますが、そのほとんどは手振れ補正機能がついていません。
なのでα6000にあえてそんな単焦点レンズを付けるなんて私に言わせれば「ドM」です。
私はかなりの「S」なので「ンなもんストレス溜まるばかりだからまっぴらごめん」なわけですよ。
いえ、α6000一台主義のユーザーであれば背に腹を変えられずにそういう使い方もアリだと思います。
が、私は「無いね」です。
もう、そういうのはμ4/3のボディに任せます。
α6000で使うのは、ご覧の18-200mm(135フルフレーム換算で27-300mm相当の画角)、しかもフードを含めてコンパクトでかつ仕上げのクオリティが高いタムロン製のソレとの組み合わせをデフォルトとして運用すべきだと考え中です。
このレンズ、手振れ補正機能がかなり強力で、シャッター半押しするとファインダーがスゥーと安定します。これはμ4/3、いやOLYMPUSU系の手振れ補正機能と比べても明らかに自然で、上質なフィーリングと言えるでしょう。
OLYMPUSのソレは知っている人は知っているあの「地球ゴマ」のジャイロ的な「テコでも動かない系」の強引さがあって、人によっては「酔いそう」なフィーリングなのです。
もちろんOLYMPUSの方が補正能力が強力なのは私の使った限りでは間違いありません。
あと、まだμ4/3に全周魚眼レンズがないので、それで遊ぶ場合には手振れ補正云々は忘れてこのα6000を使おうと思います。
次にタッチパネルの有無。というか、ありません。
これもメインでαを使う気になれない大きな要素です。
「タッチパネルなど必要ない」とおっしゃるストイックな方々がまだまだ多いのでしょう。この点についてSONYツッコミ入れているユーザーが少ないのでしょうかねえ。
個人的にはWiFiとかPlay Memoriesとかアプリとかに力入れるより前にとっととタッチパネルにしろや! と言いたくてたまりません。
タッチパネルも手振れ補正も、嫌な人は切ればいいんです。WiFiも正直にいってあんな面倒くさい設定とかいちいちやってられませんから私はまず使いませんし、アプリもいちいちIDやパスワード入れて、チマチマダウンロードして、とか面倒くさくてやってられません(やってますが)。
なのでつかいませんが、別についててもいいとおもいます。要らない人は使わなければいいだけで、個性の一つですから否定はしません。
まあITデバイドの人をあからさまにディスっている所はSONYらしくて個人的には「もっとやれ」と応援したくなりますが。SONYが嫌いって言っている人はこういう所で「ばかにされている」と勝手な被害妄想を抱いている人なのだろうな、などとこれも勝手に思っていますが、85%くらいは当たっている気がします。
いえ、単に私の周りのニコン単一マウントユーザーだけのデータかもしれませんが。
そんなわけで、とっととタッチパネル搭載しろや、SONYさん。であります。
そうそう、水準器がありませんね、α6000。
入門機だからと言ってアレを割愛するのはどうなのかな、と思いますよ、激マジで。
だって、バットを地面に垂直に立てて、グリップに額くっつけて10周くらいその周りをぐるぐる回った後で水平とれますかね?
いえ、水準器突いてても水平ムリかもしれませんが、まあそんな事はどうでも良いんです。
とにかく手振れ補正とタッチパネルと水準器表示はデジカメのレゾンデートルなのだと、かの実存主義とやらをでっちあげたキルケゴールのおっさんも言ってました(多分)。
とまあ、文句ばかり言ってますが、いいところもあるんですよ。
何しろ私が使っているくらいですから、そりゃもう要するに気に入っているって事ですよ。
で、その良いところとは
「EVFを付けてるのにコンパクト」なところです。
ボディ内手ぶれ補正がないからボディを薄くできるし小型軽量化が可能なのは確かでしょうが、μ4/3系のボディと比べてもより大きな撮像素子を内部に埋め込んでいるにもかかわらずそうとうスッキリとまとまっているのはNEX-5からの美点なのは確かです。
NEX-7という名機がありましたが、新しい文あれ以上の足腰を付けた上で入門機ながらEVFを手放さなかった事に対してはSONY偉いぞ、と上から目線的に褒めるしかありません。
EVFはSONYの悪い伝統で「スイートスポットが狭い」のを多少引きずってますが、NEX-7よりもα7系よりもマシじゃないかと思います。もっとも解像度や倍率、さらに見え味などではそれなりですが、個人的にはEVFの使用率がそれほど高くないこともあって、充分だと感じます。
E-M1は相変わらず現時点では総合力でトップだと思いますが、E-M10のEVFを「けしからん」とは思いませんし、同様にα6000のEVFを「うんこ」だとも思いません。
実用に足るEVFをここまでコンパクトなボディに内包したことが素晴らしいと思います。
最後に、TAMRONの18-200mmVCとのマッチングですが、これが相当良い感じです。
私は純正のあのデカイ初代18-200も使ってますが、官能評価的にはタムロンの2倍はありますよ、アレ。
描写については個体差以上の差を感じませんし、α6000の処理能力が高い事もあって、AFも充分実用速度です。
「旅行にはこれ! α6000にタムロンの18-200VC」
荷物をできるだけ少なくしたい場合、この組み合わせはいいチョイスだと私は思います。
以上、私的「α6000の生きる道」でした。
で。
便利ズームでいいなら、アレはどうなの?
と言うわけで、来週は
「α6000よりE-M10じゃね?」
的、TAMRON 14-150mm C001とE-M10の「運命の出会い」篇を……
だがしかし。
ツール・ド・フランスが始まっちゃったので毎日寝不足でモチベーションがどうなるかが問題です。(・ω・)
なお、撮影はGX7とLEICA DG15mm。
PENTAXのアニュアルはいつもけっこう面白い写真があって好きだなあ。
OLYMPUSもこういうアニュアルをプレミアム会員には発行すべき。