趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★NEXUS 7 2013モデルのカバー(ケース)を真剣に考えてみた。

PC IT系

Noreve Saint-Tropezレザーケースの世界レベルでも長文レビュー(たぶん)(初出:2014/03/11)

私はタブレット端末を4台使っています。

Windows 8タブレット
iOS タブレット×2
Android タブレット

というラインナップ。
Windows 8タブレットはノートPCとして使用
iPadの二台のうち、大(128GB Air WiFi)はリビング用社会の窓もしくは雑誌閲覧用。小はモバイル用読書端末。
AndroidはiPad miniと被るのですが、実のところ同居人と一台ずつ使うので丁度良い感じです。
要するにNEXUS 7(32GB 2013LTE)とiPad mini(128GB Retina LTE)の二台の中から、どちらかがどちらかを持ち出している、という感じです。
とは言えほとんど同居人はiPad miniで、私がNEXUS 7といった感じです。


容量の問題でiPad miniの方が中に入っている本の数が圧倒的に多いのでそちらを持っていれば膨大な図書館もかくや、的な読書三昧がおくれるわけです(かなり言い過ぎ。コミックスが90%だし、良くて漫画喫茶? (・∀・))。


で、だ。
ノートPC代わりのWindows 8タブレットを除くと、基本的に裸で使う感じではありません。
鬼籍に入ったスティーブが何と言おうと、タブレット端末にはカバーをするのが私の流儀なわけです。
で、もちろんiPadにもカバーをしているのですが、iPad用はどちらも同じモノをつけています。
使ってみたら気に入ったので両方同じメーカーの同じ系統のものにした、というわけです。
本革を使った薄手のシンプルなフルカバータイプでマグネットスイッチ対応ということもあって非常に気に入ってます。
で、Andoroid端末であるところのNEXUS 7ですが、これが気に入ったカバーがなかなか無い。


iPad用のカバーのメーカーがNEXUS 7用に同じ体裁のものを作ってくれるといいのですが、ないんです。
そのうち出るだろうと、妥協案的なカバーを使いながら待っていたのですが出る気配無し。
メーカーに直接問い合わせて見ると
1)NEXUS 7ユーザーは高いカバーを買ってくれないから商売にならない
2)NEXUS 7は一年で筐体デザインを変えてきたので、商品展開に向かないと判断している
ので作る予定は(今のところ)ない、というもの。

そう言うわけで今回はNEXUS 7 2013年モデルのカバーを買ったというお話。


以前調べたときもそう思ったんですが、まさにNEXUS 7用のカバーってシンプルで上質なものがないんですよね。
もちろんこういうのはカバーを付ける付けない含めデザインや材質、色を始めまったくもって好みの問題なのですが、確かにいわゆる高額品は本当に少ないです。
だいたいが1000円台までのビニールのもの。
今まで腰掛け的に使っていたのも同じく合成皮革というか、皮に似せた安っぽいビニール素材のカバーでした。
私が好む条件は
・マテリアルが天然皮革
・マグネットスイッチ対応のフルカバータイプ
・できるだけシンプルで薄く軽量
です。敢えて追加すると(文中に書いていて重複している部分もあります)
・ボタンやスナップやホックやマグネットなどで止める方式は×(その部分をプッシュする事によるストレスを想像するのがイヤ)
・カードスリットやポケットがあるのは絶対に×(ダサイし太るからンなもん使わない)
・フチの部分(ベゼル)まで覆ういわゆるスーツタイプは×(画面のフチにアクセスしにくいでしょ?)
など。

画面の割れや傷つきなどがなく、かつ素手で持って滑りにくければ本当はカバーなど要らないのですが、バッグにそのまんま放り込んでカジュアルに持ち歩きたい&できればいつまでもきれいなままで居て欲しい、などと考えるとカバーという必要悪に手を染めるしかない訳なのです。

で、メーカーの「NEXUS 7? 勘弁してくれよ、そんな安物用のカバーなんて作らねえよ」回答を受け、真剣にカバーを探す事にしました。
と言ってもアマゾンで検索する程度なのですが……。
やってみました。
というか、以前から状況はほとんど変わっている気がしません。
安物の合成皮革ばかりです。
シンプルなものも少なくて、カード用スリットやら要らんっちゅーんじゃ! 的な付加価値狙って滑ってるモノばかり(個人の感想です)。
で、今度はアマゾンを出て世間に目を向けてみました。
が。
やっぱアレですね。
iPadのカバーにはこだわってる人が多いけどAndroid系って百均とかの袋を自慢するような文化みたいでアマゾン以上にみすぼらしい……じゃなくてチープシックで私が欲しい情報がなかなか見つかりません。
心が折れそうになった私は手元にNEXUS 7を引き寄せました。
「これでもいいか。これでべつに機能には不満はない訳だし」
などと悪魔の誘惑に乗りそうになりましたが、我に返って大小iPadを手元に引き寄せ、NEXUS 7の醜態と比較してモチベーションの確保に成功したのです。
そしてフト思いついたのが、
「日本がダメなら外国だよね?」
という国際的な見地。
私は日本語以外チンプンカンプンなのでブラウザで何かを検索する場合、必ず「日本語のサイトのみ」的なオプションをチェックしています。
その禁断の扉を開くときがやってきたのです。

そして七つの海ならぬWebの海を揉まれること数十分。
「コレかも!」
的なプロダクトを発見しました。
結局日本のブロガーの記事を見て見つけた感じです。
灯台もと暗し?

とは言えブツは日本では売っていない模様。
そんなわけで直接メーカーのWebサイトへ。
フランスのメーカーらしいです。

Noreve Saint-Tropez

なんか南仏はサントロペに会社(工房?)はあるようです。
当然というか、NEXUS 7用以外にも、いやNEXUS 7用ではないものの方がメインっぽいですね。
NEXUS 7の2013年モデル用はこれ

ここがすごいのはフランス語も英語も(ほとんど)使わずに買い物が出来るという点。
いや、ほとんどは言いすぎかなあ。モデルなどはほとんどアチャラの言葉です。
でも、中途半端ながら日本語対応をしているのが素晴らしいと思いました。
あのフランス人が!
って、フランス人って基本「上から目線的マインド」ではありますが、日本好きなんですけどね。

で、ここでいろんなモデル、ポケット付きとかステッチ入りとか選べるのですが、当然ながら一番シンプルなものをチョイス。
色もたくさんあります。
私は迷わずオレンジをチョイス。
ちょっと可愛いじゃん? みたいな?
ちなみに在庫としてはオレンジは最後の一つだったようで、即受注発注カラー(十四日かかる)になりました。
現在はブラックのみがレギュラーカラーのようですが、待てる人は好みの色にした方がいいかも。
もっともWebの色見本なんて実物とは相当違いますのでその辺緩く考える人向きですけれど。

ここで私のWeb海外通販のポリシーを。
「PayPalで支払えるサイトでしか買い物はしない」
これです。
これがどれだけアレかはアレですが、まあ見境なくカード番号入力するよりはマシかな、と思い込んでおります。
もちろんPayPalダメな例外もありますが、本当にマレです。

オーダーして、PayPalで支払ったのが三月五日。
(在庫があれば)24時間以内に発送するぜ、といううたい文句がサイトにありましたが、、フランス人の言うこと、話1/10位に思っていたのでまあ3月中に届けばいいや、なんて軽い気持ちでいたところ、シンシアから即メールが。
「送ったわよ」
マジ?

もちろんトラッキングナンバー付きだったので調べましたがな。
「今どの辺かなー?」的時々チェックでんがな。(・∀・)
結果。
三月七日の14時過ぎに到着しました。
ええっと、時差かんがえると二日と半日程度?
三日かかってないンすけど?????
早っ(゚Д゚)
フランス人のクセに(おいおい)!(゚Д゚)
いや、シンシアがフランス人かどうかは知りませんが。
あ、代金はユーロ建て。なんとありがたい事に送料込みだそうです。
ちなみにdhlのトラッキング見てみると、
サントロペ(仏) → マルセイユ(仏) → ライプツィヒ(独) → 香港(中) → 大阪という流れ。
これだけ経由して注文から三日かからず到着って……
世界、狭っ!

なお、3/7からスキーに出かけていた私がシンシアオバサン(お嬢さんかもしれませんが、妄想はしないタイプなので)から送られたケースを宅配ボックスからゲットしたのは月曜日の夜(要するに昨夜)でした。

で、ようやくここからがケースのレビューです。

1)クオリティはどうか?

つか、箱含めて高級感バリバリです。


赤と黒のカラーはまさにスタンダール! つまり本来のフランス・カラー!!


安易にトリコロールじゃないところに好感を持てます。

余談ですが、箱と本体にはマーク付きです。
これ、月のマークのようでして、私のクレスト(家紋)も月。ということで、この時点で妙なシンパシィをかんじてしまいました。

箱をあけるとこれまた真っ赤なファブリックの袋が。


袋自体がそこはかとなくよさげな雰囲気で、「もう、コレに入れとけばいいんじゃね?」的な気になりますが、そこはそれ。その中の本体を取り出してみると……
やっぱりかい!
オレンジを選んだわけですが、届いたのを見るとどちらかというと肌色ががった濃いイエローみたいな?


いや、オレンジにも色々ありますからね。
でも嫌いな色じゃありません。思ったより白っぽかった程度です。

肝心の本体の出来ですが、値段を考えると相当に頑張っているなと思いました。個人的にはこれ以上のクオリティは必要ないと思えるほどです。
見た目の縫製部分はしっかり丁寧な感じですし、耐久性はまだわかりませんが、エッジ部分の処理も綺麗です。
皮の手触りは柔らかくてPUレザーなんかとは(アタリマエですが)全く違うものです。

2)ユニフォーミティはどうか?

さて、では実際に本体を装着してみましょう。


ご覧の通りプラスチックの「型」を皮で覆ったタイプで、パカっとはめ込んでホールドするタイプのケースです。


ここの整形がわるかったりレザーを巻く部分の遊びなどを想定した型どりがいい加減だと填めるのにものすごくイラっとしたりスカスカだったり、そもそも歪んでて装着したらまともに見える? みたいな製品がみうけられるのですが、これは完璧と言っていいと思います。


それまで使っていたPUレザーの安物は表側はPUレザー張りでしたが、内側はプラ丸出しでこれがまたガチガチにかたいシロモノで取り外すのに苦労しましたが、こちらは「ス……コトン」という感じではまります。


「ああ、これはフランス人が作ってるけど、相当にきちんとした製品だ」と、私はこの時点で確信しました。
本体をはめ込み、蓋をします。


フタは本体のフチをRがついたフックで引っ掛けて止めるタイプ。ここの精度がわるいとまたぞろユルユルになったり固くて運用しにくかったりするのですが、私の個体は少しかたいかな、という程度。経験的に使っていると丁度良くなっていくパターンだと感じました。

3)イイモノ感はあるか?

いやあ、マジでイイモノ感あります。


というか、価格以上の満足感がありまくりです。
写真でわかるかと思いますが、本体に当たる部分、つまり裏側にもクッションを設けていて、しかもロゴを入れるという自信の現れ。個人的にはウザイ仕様ですが、それだけブランドをほこりにしているのだな、と考えてここはまあ許しましょう。

4)使い勝手はどうか?

基本は横向き限定ですが、立てかけて見る事も可能な構造です。スリットに引っ掛けるシンプルなメソッドですが、二段階の角度が選べます。


問題は本体ケース側が折れ曲がる方式なので、立てかける場合はカバーの一部をパコっと外す手間が必要ですが、ユニフォーミティが良いためコツさえ掴めばサクっと外れますのでまあ、使いにくいとまでいいますまい。
もっとも私はNEXUS 7をこうやって使用したことが今までないので個人的には無用な機能ではあります。

5)では、欠点はないのか?

いえいえ。フランス人が作ったものですから(しつこい)。
実は想定していなかった欠点が二つほど発覚しました。
一つ目は「思っていたより重くて分厚い」というもの。
PUレザーの安物ケースはもっともシンプルなものをチョイスした関係で実に薄くて軽い(そして安っぽい)カバーでしたが、これは高級感分分厚くなってしまいました。感覚的には2倍の厚さ。実測5mm程度分厚くなりました。
重さも増してますが、まあこの程度はOKかな、と思います。
でも、ちょっと困ったな、と私が思ったのは二番目のものです。
【qiが使えない】
思わず叫びましたよ。「チーッ!」
ケースが分厚くなった分Qiのセンサで見つけてくれなくなりました。


Qiのチャージャープレートにポンと置いときゃ知らないうちにフル充電してくれるのが2013年版NEXUS 7のアドバンテージだったのに……
残念ですが、このケースを止めるか、Qiを諦めるかの二者選択になりました。
ええ、Qiを諦めましたとも。

こういうのはWebサイトに記載しておいて欲しいところです。
いえ、あるのかもしれませんが、しょせん日本語しか読めない私にはわかりません。
なので文句を言う筋合いではないのでしょう。
でも、もう少し薄くしてくれれば反応するんじゃないかなあ、なんて思うと「惜しい」としか言いようがありません。

つう事で、本日からこのケースに入ったNEXUS 7が移動図書館として私の通勤鞄に放り込まれることになりました。
色も明るくて鞄の中で「ここだよん」と自己主張するのも◎。
今までは黒だったので時々行方不明になってましたしね。

つうワケで、NEXUS 7 2013モデルに「ちょっとオシャレな服」を着せて自己満足度を高めたいとお考えの方には、このケースオススメです。