さて、結論を述べる前に、まずはPOMERAのハードウェアについて少々。(初出:2016/10/27)
肝心要のキーボードですが、これはもうPOMERA史上最上のできだと言っていいです。キートップ自体は小さいのですが、まあなれます。キータッチははっきり言って好みの問題ですが、しっかりしているという点についてはあまり異論はないように思います。
押下感は低め、つまりストローク感はあまりありませんが、一部の安物ノートpcよりは何倍もマシ。キーボード自体にたわみなどがないのでしっかりとタイピングできるという安心感があるのがいいですね。
音は静かで、この手のモバイル系ガジェットのキーボードとして正しいというか、KING JIMの人はわかっていると思います。
電車とか喫茶店とかでガチャガチャとキーボード打つ音が響くのって、気になり出すといらっとするものですからね。最後にターンッとエンターキー押したりするのを聞くとイライラっと……。
やっぱり周りに迷惑をかけずにタイピングしたいですよね。
ちなみにキータッチですが、私はあまり好きになれません。ペチャっとした感じで。
キートップの文字は残念ながらレーザー刻印ではないようで、たぶんすぐはがれてきますね。フォントも凡庸。まああまり突っ込むところじゃないのかもしれませんが。もともとキートップの文字とか見ないですしね。
筐体はマット系ブラック。それはもうすがすがしいほどブラックです。
何しろ天板にはマークも文字も全くなし。裏側にKING JIMとか中国製とか、こぢんまりと必要事項が書かれているのみ。
ちなみにpomeraの文字はヒンジ内側にグレーでひっそりとあるだけで、これも個人的には◎の処理だと思います。
要するにたたずまいは地味で、ガジェット感じゃなくて道具感にあふれている感じですね。それも「いい道具」的な雰囲気が漂っています。
もっとも税別で5万円に見えるか? というととてもじゃないけど3万円以下だろ? という感じですが、この辺の感覚も個人によって全く違うと思いますのであまり参考にはされないように。
表面処理はいわゆるプロテイン塗装系のシトっとしたもの。これも個人的にははげてくるとみっともないので嫌いなんですが、どうなんでしょうね。
液晶は見やすいです。
フォントがビットマップじゃなくてスケーラブルフォントになってきれいになりました。Windows系のあのみっともないフォントとも違って、いい感じではないでしょうか。私は好きです。あ、ゴチックと明朝が選べます。これも◎。
私は文字書きの時はゴチックが好きですが、そのゴチックがデフォルトのようです。
そうそう、液晶はグロスです。光沢系。
いやなら液晶保護フィルムで好みに仕上げてねということですね。コスト的に光沢系しか選択肢がないのでしょうね。
そうそう、ヒンジですけど、結構開きますのであぐらをかいたりしてもタイピングはしやすいです。またディスプレイ側が妙に重いというバランスの問題もないので倒れ込んだりもしにくいと思います。
この辺はちゃんと考えられているですね。
インタフェイスにSDカードスロットがあるのはDM100と同じですが、これはいいですね。なんというか、ファイルのやりとりはもう面倒だからSDカードでいいや、とか。
あとバッテリが乾電池からリチウムイオンの充電式にかわりました。
これが一番大きな方向転換かもしれません。
私はウェルカム。モバイルバッテリで充電できますし、PCにつないでおけばストレージとして認識されるようなのでファイルのやりとりは充電中にやる、とかもできそうです。
こうなるともはやWiFi使ってGメール送って、とかやる必要性が少なそう。
SDカードの中身もPCとUSB接続すれば見られるので、このあたりはコンテンポラリなデバイスに(ようやく)なったなと感じます。もっともこういう当たり前のことに感心しているところがちょっと違うんじゃないかと思いますが。
ディスプレイを閉じるとスリープ。開くとレジュームという至極当たり前の使い方です。
少し気になったのはディスプレイを開いてからONになるまでに少し間があること。
ぱっと開けばぱっと使える、というイメージではなく、ぱっと開けてちょっと待ったら使えますよ、みたいな?
もちろんノートPCの復帰よりは短いんです。たぶんほんの3秒くらい?
いや、その3秒がちょっと間抜けな感じだなと思った次第。
というわけで、とりあえず今日のところはハードウェア編。
好みもあるけど、おおむね満足がいく出来でした、というのが偽らざる感想です。
因みにこの文章はぽめらんで作成しました。
あ、写真の手前に見えているのがアウトのKindle漫画モデル