AppleWatchの話はちょっとおいといて、むしろ多くのMacユーザーが注目していたのはおととし辺りから「出る出る詐欺」と言われ続けていた12インチのMacBookAir。(初出:2015/03/10)
蓋を開けてみると名称はMacBookAirではなく、ただのMacBook。
「ただのMacBook」にしたのは、意味があると考えられます。
思い起こせば遙か昔。もちろん前世紀の話。
初代iMacというMacが出ました(iMac G3)。
これは実にエポックメーキングな「パソコン」だったと私は思っておりますし、たぶん私以外の大勢の人もそう思っているとは思います。
それは
1)フロッピーディスクドライブを廃したこと
2)CD-ROMドライブを標準装備にした事
3)IOをUSBポートにしたこと
でしょうか。
3.5インチフロッピーディスクドライブを初搭載したパソコンはMacだったと記憶しておりますが、iMacは自分が作り上げたスタンダードをディスったMacとして実にエポックメーキングだったんですよね。
実は私、iMacは予約していなかったんですが、発売日になって急に欲しくなって予約した人の分しかありません的な風評の中それでもショップに行き、当時懇意にしていた店長に挨拶すると店が確保していた数台の「もしもの時用」のモノを分けてもらって、一緒に買った荷物を縛り付けてコロコロするキャスターに文字通り縛り付けてもらって転がして帰りましたっけ。
いえ、お得意様だったからと言ってゴリ押ししたわけではなく
「やっぱり予約でいっぱい?」
と聞いたら、
「そうなんですよ。そうそう、ちょっとこちらへどうぞ……」
的に別フロアに案内され、
「もし宜しければ実は」
みたいな提案があって、「一個ちょうだい」という流れに。
八月の炎天下、汗だくで辿り着いたJRの最寄り駅からタクシーに乗せる時にトランクが閉まらなくて紐掛けした事も覚えてます。
必要なMacじゃなかったし、場所もなくて、ずっとリビングの床に置いてあぐらを掻いて使ってましたっけ。
何もないフローリングのリビングの床に、ちょんと置かれたあのかわいらしいデザインとトランスルーセントのボンダイブルーが超オシャレで、自分の家自体が「ちょっちオシャレ」になったような錯覚を味わいましたっけ。
キーボードもマウスもトータルデザインされていて、特に丸いマウスの使いにくかったこと。
メイン機は別にあったので、オンラインゲームのディアボロ2だかをクリアするためのゲーム専用機でしたね。
いやあ、懐かしいなあ。
で、今回のMacBook。
これもエポックメーキングと言えるでしょう。
主にIOの面で。
1)電源ポート
2)Thunderbolt
3)USBポート
これらが全部一つのUSB-Cポート一つだけに。
「やりすぎだろ!」
と私を含め多くの「普通の人々」は思ったに違いありません。
でも、振り返るとiMacも「やりすぎだ」と言われたものです。
でもそれは「既存のものを新しいものに置き換えた」やり過ぎ感であって、MacBookの場合は意味あいが違います。ある意味
「IOは全部なくしました」
ですから。
※beatを買収した関係で、ヘッドフォンを売りたいのでそれ用のジャックだけはあるもよう。
あのHP 200LXでさえ、ポートはあったんです。PCカードスロットとか!(・∀・)
今回のMacBookはiMac以上。
「全部ワイヤレスでいいじゃん?」
です。
電源だけは今の技術ではMacBookに使えるまでには出来なかったようですね。主にコストとサイズの問題で。
12インチのレティナDisplayを持つモバイルMacはずっと求められていたんですが、モノが実際に発表されて「うーむ」と腕組みをしている人は多いのではないかと。
私?
もちろん買いませんよ。
いえ、IOについては面白いとお御いますし実の所否定はしてません。
誰かがドラスティックな事をやらなければならない時期に来ているんだと思ってました。で、それをやらかすのはAppleしかないよね、と。
要するにiPadでポート一個でOKなんだったら、そろそろPCもそれで行こうということでしょうね。
なので肯定派。
無線とクラウドがあればたいていの事はできるでしょ、というAppleのハシゴ外しですね。
だから肯定派。
ただし、ノートのMacを使う必要性が今の私には全くないので買わない。それだけです。
Air系を買おうとおもいつつ3/9を待っていた人は本当に悩みどころでしょうねえ。
AppleWatch?
大人の妖怪ウォッチとでも呼べばいいのでしょうか。
面白いし使ってみたいけど、私はもう何年も腕時計を付けるという習慣を捨ててます。
なので数日使って売り飛ばす事は目に見えてますので、だったら最初から買わないでいいかな、と現時点では考えております。