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★問い:GX7 mk2は果たしてGX7の「後継機」なのか?

カメラ

答え:ビミョー(初出:2017/02)

さて、まずは外観です。
GX7からの劣化項目として、メタルから樹脂への外装チェンジがあり、マテリアルに起因する満足感を得ることは基本的に諦めておりました。
で。
最初から期待していなかったのが良かったのかどうなのか、実物を手にした時に感じたのは「あれ? GX7より(質感が)いいんじゃね?」です。
GX7は発売直後に購入し、使ったとたんに気に入ったのでブラックとシルバーの2台を購入したのですが、結局二台も使わないのでブラックを手放してシルバーのみを長く使っておりました。
GX7 Mk2についてはブラックをチョイス。
なので色の違いによる質感の評価がかなり違うのかもしれませんが、少なくともGX7のシルバーよりmk2のブラックの方が、質感がいいように思いました。
サイズはもう、ほぼ同じと思っていいでしょう。
チルトEVFじゃなくなったのでむしろコンパクトに思える程です。

それから外観的な特徴としては、全体にスッキリしたという印象がありました。
理由について最初は気付かなかったんですが、二台のボディを比較しているうちに「あれ?」って気付いたんです。
何を?
それはロゴの少なさ。
GX7には前面にLUMIXとGX7、そして例の恥ずかしい「L」バッジ。
mk2にはGX7というロゴがあった部分にLUMIX。Lバッジはありますが、それだけです。
そうなんです。「GX7 MarkⅡ」というモデル名がない。
もちろん裏面にもありません。というか、そもそもボディ側にモデル名がないという事実に愕然です。
あ、底面のシールにはDMC-GX7MK2ってモデル名が入ってますよ。中国製という文字と一緒にね。
それにしても「L」バッジ。はやくなくして欲しい。

さて、いちおうデジタル系の後継機というからには「基本的に前の機種を機能としては全て上回っている」事が前提ではないかと思うんですが、mk2の場合はそうでもありません。
めぼしいところではGX7では存在していた
・チルト式EVF
・機械式1/8000sec.シャッター
・ストロボ同調が1/250sec.から1/160sec.へ
・ストロボのコマンダー機能
などが割愛されています。
この状況を見てもわかりますが、GX7 mk2はGX7の「正統な」後継機ではなく、GX8の「廉価版」というスタンスのモデルなのでしょう。
つまり商売上の都合。無理矢理スペックダウンされたモデルに思えます。
なのでGX7の後継機はあくまでGX8であって、mk2は「亜種」なのだと考えた方が腑に落ちますし、そう思う方が精神衛生上いいのかもしれません。

さて、ではその割愛された機能が私にとって残念なものだったかというと、そうでもあり、そうでもなし。
まずチルトEVF。
これ、悪くはないギミックなのですが、実際問題として私の場合はうれしがった使っていたのは極々初期の頃だけ。
実際にはチルトディスプレイがあるので必要ありませんでした。
どうしても地面に寝そべって上からEVFを覗き、通報されたいM系の人が使う機能だと思います。

1/8000sec.の高速シャッターもほぼ出番はありません。1/4000sec.以上は自動的に電子シャッターを使うモードがありますので、それがあれば私的には別に問題ありません。
電子シャッターだと1/16000sec.まで上がりますので、個人的には充分です。
どうしてもウゴキモノを撮りたい人は機械式1/8000sec.にこだわればいいだけで、お気軽スナップシューターたるmk2は選択肢からはずすべきでしょう。そんな人はそもそも悩む必要なし、目的がはっきりしているのだから、合目的的なモデル、すなわちGX8に行くかGH系をチョイスすべきだとおもいます。

ストロボ同調速度は少しガッカリですね。
コマンダー機能の割愛はもう少しガッカリ。
もっとも私の場合、スナップシューターたるmk2ではその同調速度が問題になるような撮影は皆無。
外部ストロボとかを使ってじっくり撮影する場合はフォーマットの大きい別のカメラを使いますし、mk2の内蔵ストロボはデイライトシンクロなどでチョコっと使うのに超便利ですから、存在してくれている事自体が性能みたいなものでしょう。

つまり実際に運用する分には(私の場合は)ほぼ問題ない「機能劣化」だと思います。
言い換えると「(使わない)スペックなどないも同然」というヤツでしょうか。
チルトEVFより、内蔵ストロボをキャリーオーバーしてくれた事に感謝します。
このあたり、E-P5→PEN FとGX7→GX8の流れに似た感じがします。
GX7 Mk2が出たように、E-P5にmk2が出ると嬉しいんですが。
(ちなみにPEN Fには外付けのストロボが標準添付されています)

というわけで、見た目もサイズも大して変わらず、モノが変わったのかどうかもわからないほどするっとリプレイスが完了したGX7ですが、新型としてウリも当然あります。

まずは追加された機能
・4Kフォト・フォーカスセレクト
動画はどうでもいいのですが、これはトンチを利かせてその動画の性質を使った機能です。
「秒間30コマ連写の中から静止画を切り出す4Kフォトモード」
「撮影後にフォーカスの位置を変更できるフォーカスセレクト」
「複数の写真を合成して1枚を仕上げる比較明合成」
の3機能。

・Dual I.S.
GX8にも搭載された機能だと思いますが、それをmk2にも搭載。
ようするにボディ内手ブレ補正とレンズ内手ブレ補正のタッグでより強力な手振れ補正を実現ってやつですな。
なんでもmk2はこの部分のチェックを1台1台についてきちんとやっているのだとか。
OLYMPUSでもやってますが、アチラはまだ300mmのプロレンズでのみ実現するモードであって、たぶん使っている人は殆どいません(300mmを持っている人が少ないでしょうし)。
しかしもともとレンズ内手ぶれ補正機能を主としていたPanasonicには庶民でも買える、あるいは持っているレンズが対応しているという点で、オリンパスより身近。さすが庶民派のPanasonicって感じ?
なを組み合わせる「Dual I.S.」に対応しています。ボディ(B.I.S.)5軸とレンズ(O.I.S.)2軸を合わせることでより強力にブレを補正できます。

・L.モノクローム
Lは「LEICA」のLじゃなくて、LuxuryのLだそうですが、中の人によるとLEICAのモノクロ専用モデルをお手本に作ったそうなので、LEICAのLとしか思えませんな。
要するに最近流行のひと味違う質感にこだわったモノクロモードと言うヤツですかね。オリンパスにもありますし、FUJIFILMがはしゃいでいるシミュレーションモードのACROSなんていうのもそっち系です。
私はモノクロに興味がないのと、どうしてもモノクロを作る場合はPhotoshopで色々弄りますので正直に言うとどうでもいい機能です。たぶん一生使わないでしょう。
ただ、PanasonicのL.モノクロームが他社のリッチ系モノクロームモードと違うのは「Panasonicの標準モノクロームにする」という点ですかね。個人的にはそうあるべきだと思います。Panasonicよく言った、と。
だってそんなにドヤ顔で自慢するモードなんだったらなんで標準のモノクロにしないの? って思ってましたもん。

・回折補正
これも各社流行の画質改善機能。新しいモデルには搭載してしかるべきでしょう。なので順当な搭載機能。

・空間認識AF
mk2は位相差素子を持たないコントラストAFだけのコンベンショナルな? イメージセンサを使っています。
なので位相差AFの持つ「速度」の部分を、ボケ量を認識して被写体との距離を推測(つまり「空間認識」)し、一気にフォーカスさせる機能を使い、実現しているとのこと。
これには過去のレンズデータを保有している必要があります。調べて見るとμ4/3規格の全てのレンズについてこのレンズデータを利用したアルゴリズムが使えるわけではなくて、自社つまりPanasonicのレンズでのみフル機能が働くそうな。とはいえレンズデータを持たない場合でも推測アルゴリズムは働くそうで、従来のコントラストAFオンリーより全体として速度は上がっているのだとか。
実はこれ、気になってたんですよね。
でもGX7でも充分AFは速かったと思うんですが、まあ広角系の単焦点ばっかり使っているとそりゃそうか、という感じですかね。望遠、しかも明るいレンズを使った時にその威力が火を吹くのでしょう。
むしろ追尾AFなどが改善されている気がしますね。私は使わない機能だけど。

・絞りブラケット
ボケ量が違う写真をセレクトできるモードですな。
単純な露出ブラケットと違い、こちらはいわゆるプログラムシフトによる露出量一定のブラケット。
地味ですが、意外にこういうのが望まれていた気もします。

次は、ブラッシュアップされた機能について
・4K動画
GX7はフルHD(1920×1080) 60pまでの動画でしたが、mk2では4K(3840×2160) 30pの撮影が可能に。
フォーマットはMP4(フルHDはAVCHD Progressive、AVCHD、MP4)。
まあ、私は全く動画は撮らないので本当にどうでもいい機能ですが、この手のカメラで動画を撮るひとにとって、mk2はリーズナブルな価格でかなり強力なビデオカメラになるかもしれませんね。
あと、20分とかの「縛り」もないそうです。

・4.0段分の手ブレ補正
GX7は「まあ、ないよりマシ? よくわかんないけど」というレベルのボディ内手振れ補正機能でしたが、mk2はけっこう中の人が自信をもった発言をしていますので期待してます。まだちゃんと試してないので。

・画像処理エンジン
前提として、mk2はPanasonicとしては初めてローパスフィルターを取り除いた機種になります。
なのて当然画像処理エンジンもブラッシュアップされています。

・拡張低感度ISO
これも地味なブラッシュアップ。
GX7はISO 125
mk2はISO 100まで下がりました。

・連写速度
これも地味。というか連写もあんまり使わないんですよね。
でも5コマ/秒から8コマ/秒にスピードアップしたのはいい事じゃないかと(メカシャッター時)。

以上、こんな所ですかね。
個人的に期待しているのは
・ボディ内手振れ補正の改善
・AFの速さと正確さ
・4Kフォトによるお遊び
くらいですかね。4Kフォトについては専用ボタン(Fnボタンで実際はプログラマブル)にプリントまでして「使え」とアピールしていますので試してみたいと思います。

最後に相変わらず「アホか、お前。オリンパスを見習え!」な点を。

・RAWとJpegを同時保存する場合、各種機能がフルに使えない(デジタルテレコンとかエフェクトとか)。
・ファイル名がお仕着せで、カスタマイズできない
・EXテレコンモードは実質的に使えない(RAWモードでは×、記録サイズがMかSじゃないと×)
・録画ボタン(赤ポチボタン)がオン/オフのみでプログラマブルでない

以上、PEN Fでは全て実現できているベーシックな機能だと思うんですが。
因みにもう何年も前から機会があるごとに要望は出してますが全くスルーですな。(・∀・)
SONYもそうですが、Panasonicなどの家電メーカーはビデオも売りですし、
「死んでも赤ポチボタンを動画以外に割り当てられてたまるか!」
って思っているんでしょうなあ、きっと。

以上、無駄にながい、そして今さらながらのGX7 MarkⅡのファーストインプレッションでした。

そうそう、EVFですが、GX7と違ってフィクスするために光学系が大幅に犠牲になっているようで、かなり劣化してますね。これについてはPEN Fの方がワンランクもツーランクも上質です。