趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★極私的「サドルバッグをはじめとするロードレーサー・ライフ? におけるバッグ事情の変遷」その9

自転車

同居人がロードレーサーを購入したので(初出:2017/07)

第六期:同居人のロードレーサーに取り付けるサドルバックを素直な気持ちで選んでみた

そんな折りです。
スリックタイヤに履き替えただけのマウンテンバイクに乗って私と一緒に走っていた同居人に大きな事件が発生しました。

私はそれまで、さかんに同居人にアプローチをしておりました。
アプローチと言っても「結婚して下さい」ではありません。念のため。
この際だから同じロードレーサーに乗ってもらおうと思っていたわけです。
ロードレーサーに乗って二人でサイクリングしたら楽しいだろうな、と。
スリックを履いたMTBでもサイクリングは出来ますが、なんというかハンデがありすぎてかわいそうというか。
身長180cmくらいを想定したフレームサイズのMTBなので、私にもちょっと大柄なんですよね。
かなり重くて登りでは辛いし、平坦路で追い風なんていう、格好の条件になってもギア比が低すぎて相当ケイデンスを上げないとスピードが出ない。
前後サス付き、あまつさえ実用車並のぶっといタイヤを履いているので乗り心地はフカフカだけど、その分踏んでもダイレクト感というかスピードのノリが悪く、ゴーストップで私と同じペースで走ろうとすると相当体力を使う、等々。

「ロングライドはロードレーサーの方が断然楽ちんだよ」
「ホノルル・センチュリー・ライドに出るならマウンテンバイクを輪行するのはちょっとめんどくさいぜ」
「つか、そもそもそのマウンテンバイク、フレームサイズがデカ過ぎて体に合ってないと思うんですけど」

事あるごとにそんな感じで様々なネガティブ要素を口にしていたら、いい加減ウザイと思ったのか「わかったわかった。買う買う」ということに。
そういうわけで苦節○ヶ月? で無事に同居人がロードレーサーを購入する運びとなりました。

そして装備の一つとして、アタリマエのようにサドルバッグを取り付ける事にしました。
羨ましい事に? というか、アタリマエな事に、同居人のサドルはきわめて普通の一般的なサドルでした(ボントレガーのサドルが一般的か? という話はおいといて)。

普通。
それはすなわちクイック式のアタッチメントがきちんとつくという事です。
なので、当然のようにワンタッチ式を導入しました。
そしてその時には既に巻き上げ式サドルバッグのアンチと化していた私は、ジッパーで開閉するタイプを当然のようにチョイスしました。
バイク選びは本人にとことん悩んでもらいましたが、この手の小物選びは有無を言わさずセンパイである私が決定しました。というか同居人はあまりその辺の細かい部分には頓着しない鷹揚な性格なので「良きに計らえ」という状況でございました。

選んだのはTREKの純正とも言えるバイク周辺器機メーカー、Bontragerの「Pro Medium QC Seat Pack」という製品。
ちなみにQCとはQuick Cleatの略で、要するにアタッチメント方式ですよ、という意味。
で、これがですね、自分で選んでおいてなんですが、同居人が使っているのをみていると、実に便利そうなんですよ。
そりゃもう、使ってるのを見る度に同居人に対して妬ましさがこみ上げてくるくらい。
何が便利って、アタッチメント方式の本体脱着だけではなく、内部へのアクセス、つまりバッグの開閉がジッパーだって事ですよ。

「やっぱりコンパクトタイプのサドルバッグはジッパー式だよね」としみじみ理解した私です。

同居人のサドルバッグは、容量メインで適当に選んだわけなのですが、これもまたドンピシャ。
取り付けて実際に使ってみてからじっくり調べたような体たらくなのですが、実はその機能的にもよく出来てるんです。

 1)完全防水じゃないものの、ライドの途中で降られた時などでも、止水ジッパー仕様なので軽い雨ならしのげそう。
 2)バッグの下方には「今日は余分に一本チューブを持っていこう」なんて時にぶら下げられるようなループもある(本来はBontrager製の小型の空気入れを挟んでおく用途のものらしい)。
 3)これはTOPEAKにもついているのですが、後方にテールランプを刺しておけるようなスリットもあったりして。
 4)造りが実にしっかりしていて縫製もよく精度が高い。
 5)サドルに取り付けるアタッチメントについて、他メーカーの多くがプラスチックをネジで留める方式を採っている中で、Bontragerは金属を採用。疲労による割れなどが考えにくく耐久性が期待できる。

「面倒だからバイクと一緒のショップで純正品の中から選んだんだけど、実はこのBontragerのサドルバッグ、けっこうなスグレモノなのでは?」と私は大感心。
Bontragerのサドルバッグなんて今までまったくノーマークでしたからね。
だってネットサーフィン(死語?)というかネットショップで扱ってないブランドなんですもん(※Bontrager製品は、基本的にはプロショップでの対面販売のみとされているらしい。それによってブランドイメージと値崩れを防いでいるのでしょうかね)。

そんなわけで同居人はロードレーサー購入以来1年が経ちますが、ずっとこのBontrager Pro Medium QC Seat Packを気に入って使っております。