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★ホノルル/センチュリー・ライド(HCR)ツアーの最後に訪れた落とし穴

ホノルル・センチュリー・ライド
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これはJALPAKのツアーの闇の部分、あるいはダークサイド、知られざる欠陥というお話ではありません。(初出:2016/10/19)

グチの多い私の事ですから、その手の話題をネチネチ、ゴリゴリと掘り下げ腐すのだろうな、と楽しみにしていた方がもしいらっしゃったとするとあしからずとしか言いようがありません。
今回はパックツアーについてではなくて、私の旅程の最後の最後に待ち受けていた落とし穴に関するものです。
落とし穴というくらいですから予想もしていなかったような事柄ということになります。
しかもうれしいサプライズではなく足元を掬われ、何らかの意味で少なからずダメージを受けたというお話ですね、ハイ。
まずは写真をご覧下さい。
これはその落とし穴に落ちた瞬間の写真……ではなくて、すでに初期のショックから脱して冷静になった時の写真でございます。
まあ、写真撮っている時点でショック状態ではないですね。
ここは何を隠そうKIXこと関西国際空港の第一駐車場四階の一角でございます。
現場を説明する為の参考写真としては秀逸と言えるかもしれません。
この写真をみただけで「落とし穴」に気付かれた人は相当カンがいいか、想像力が豊かか、推理力が高いか、経験者か、でしょうか。

結論から先に書きましょう。
車のバッテリが切れていました。

気の遠くなるようなエコノミークラスという拷問に耐え、ようやく辿り付いた素晴らしき祖国日本。
さて、ではさっそく素晴らしい日本の、そのさらに素晴らしい我らがネスト(巣)へ帰らん! とばかり荷物を転がして辿り付いた我が家の愛車。
いつものように無造作にドアノブを引くと……。

あれれ? ドアが開きません。
キーレスエントリーなので、ポケットにキーがあれば開くはず。
おっと、キーはパンツのポケットじゃなくてデイパックのポケットでしたな。
ちょっと距離が遠くて反応しなかったようで。
ということで背負っていたデイパックを下ろしてキーが入っている背中のポケットをドアに近づけるようにしてサイドドアノブを引くと……。
「開かねー!(´д`)」

その時とっさに浮かんだ原因は二つ。
しかし、一つは考えにくいと一瞬で判断し、残るもう一つの原因であろうと推測しました。
「そっちで開けてみてくれない?」
そうです。
私のキーのバッテリがヘタって来ているのではないかという判断です。
新車購入後、二年間、キーのバッテリは交換していませんので、このタイミングで切れていてもおかしくありません。旅行中、保管状態がわるくてキーのボタンが押されたままになっていたりすると電波を発し続けますから例えバッテリの寿命じゃなくても、それが原因でバッテリ切れが起こる可能性もあると考えたのです。
もう一つの可能性、すなわちクルマ側のバッテリ上がりは瞬時に否定しました。
だって一週間程度でバッテリが上がるなんて考えられませんからね。
スモールランプが点いていないことはクルマを後にする時に指さし確認済みです。そもそも常にオートライトに設定しているので、エンジンが切れているのにランプ類が点いているなんて状況はありえませんけ。

で。
「空かないね」
うーむ。
認めたくなかったけど、この時点でクルマ側のバッテリが上がっている事が確定です。
しかし面妖です。
出発直前にチェックしたときには、キヨシローの言葉を借りると「バッテリはビンビンだぜ」でした。
タダでさえ日本ではムダとも思えるほどの大容量のバッテリを積んでる車です。あまつさえ、アイドリングストップでバッテリが酷使されることを見込んで、スタータ用の予備バッテリさえ積んでるクルマなんです。
それがあーた、たった一週間でバッテリ上がりとか。
しかも苛酷な屋外駐車場ではなく、屋内駐車場でっせ?

と、理不尽さを嘆いても仕方ありません。
バッテリが上がっているという事実を受け入れないと前に進めないのです。
私はため息をつくと、キーを取り出して殻を割り、中にあるキーブレードを取り出し、それを使ってドアノブの下側にある小さな穴に突っ込んでドアノブのカバーの一部をパージして、いわゆる「キーホール」を出現させるとそこにキーブレードを差し込み、機械的にドアを開きました。

バッテリ上がりではなくて、ドアの開閉機構だけが何らかのエラーでダメになっているのではないかという、一縷の望み? はここで絶たれました。
健全な状態であれば、ドアを開けると室内灯が点き、乗降しやすいようにシートが少し下がります。同時にインパネが全点灯し、キャリブレーションをおこない「ようこそ」という感じでドライバーを出迎えてくれるわけですが、真っ暗なままです。まさに「死んでいる」感がヒシヒシと漂います。
私はその状況を見て一縷の望みを絶ち、スマートフォンを取り出して「JAF会員証アプリ」を立ち上げました。
ええ、JAF呼んだんです。
JAFアプリ、便利ですね。(・∀・)
使う事になろうとは思いもしませんでしたけどね。

さて、JAFさんは大忙しだそうで、到着まで相当時間があります。
そうなると「待っている間に食事でもしておこうか」って思うのが人情です。
なので、まずは荷物(自転車二台、スーツケース二個)をクルマに積んで、身軽になってターミナルビルに戻ろうと思ったのですが……。
「ハッチバックが開かない」事に気付きました。
外側からはセンサスイッチでロック解除をするだけで、ボタンや隠しキーホールなどがあるわけではありません。かと言って車内側から開閉するレバーやボタンも存在しません。
念のためと思って、スマートフォンを取り出し、マニュアルアプリ(クルマのマニュアルが丸ごとスマートフォンに入ってるんですから、実に便利な世の中になりました)で検索するも、やはり強制的にリアハッチを開く方法はなさそうでした。
つまり荷物を持ってウロウロするか、JAFがクルマでその場に止まるかしかないという状況に陥りました。

まあ、結局一人が荷物番をして、一人が簡単に食べられるファストフード的なものでも買ってくるというアタリマエの方法をとる事になりました。

結局JAFさんは予定していた「1時間以上」より早く、電話してから30分たたずに現れました。
作業をしながら色々話を伺うと
「ここにはよく来ますよ」
ですと。
「スモールとか室内灯とか、電気系を付けっぱなしでバッテリ上がりする人は多いです」
だそうで。
そういうのが原因ではないと思っていた私ですが、チェックしていただいた結果、発電系には全くもんだいはなく、取りあえず単純なバッテリ上がり、それも過放電などはしておらずバッテリについても普通に充電すれば復活しますよということで一安心。

今回のバッテリ上がりについては、JAFさん、ジャンプスターターを使ってました。
今はあれが主流なのでしょうかね。
しかし、私のクルマをナメていたJAFさん、最初のジャンプスタータではウントもスンとも言わず「トラック用」とかいう巨大なものを使ってようやくエンジン始動。
いや、最初からバッテリ ー バッテリでやれば良かったんじゃ? とか思いますが、バッテリ同士を繋ぐ方法は色々事故もある様で、安全性を考えるとイマドキはジャンプスターターを使うのがベターなのでしょうね。ある意味バッテリ上がりだとわかっていれば、ジャンプスターターならスクーターでも駆けつければ時間短縮にもなりますしね。渋滞につよいですし。

エンジンがかかったことで当然全てのセンサスイッチが稼働。
リアハッチも無事に開き、荷物を積み込んで帰路につきました。

問題はバッテリあがりの「原因」がわからなかった事です。
つい先日ディーラーで法定十二ヶ月点検をしてもらったばかりですし、翌日にもディーラーに持ち込んで原因を究明してもらわなければ安心して乗れないな、という話をしながら帰路についたのでありました。

皆さんも、空港で一週間くらいの長期放置をされる場合は、しつこいほど電気系の付けっぱなしがないように指さし、声出し確認などを怠らぬよう強くおすすめします。
まあ、やってても私の様に違う原因で上がるときは上がるんですがね。

で、判明した原因については別投稿にて。