趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★ようこそ、SIGMA SD15

カメラ

(初出:2010/06/25)


(GF1/LEICA DG45mm)

いろいろあって、それでもSD15はやってきました。
ようこそ。
願わくば、この時代が君にとって幸せなものでありますように。


(GF1/LEICA DG45mm)

これほどまでに予想と想像と実物が一致したカメラも少ないのではないかと思います。
SD14をいろいろと改善。
それ以上でも以下でもなくて、そしてその改善も万全ではない。
SD15はそんなカメラ。


(SD15/50mmF1.4 EXDG HSM/RAW)

★たとえばアフタービュー。
直接拡大ができないまま。
チェックするときはいちいち再生ボタンを押すしかない。
くたばれ、シグマ。(・∀・)

★たとえばQSメニュー。
値の調整は一方通行。
行き過ぎても一方通行。
ぐるぐる回らないと戻らない。
くたばれ、シグマ。(・∀・)


(GF1/LEICA DG45mm)

★たとえば純正クリップオンストロボの調光。
「お話にならない」という修飾語がこれほど似合うモノもない。
二回死ね、シグマ。(・∀・)

★たとえばAFターゲット。
たったの五つ。
そして的外れな位置。
あまつさえターゲットチョイスがダイヤルボタン押してからのメインダイアル操作。
中央以外使なよ! という強いメッセージに他ならない。
くたばれ、シグマ。(・∀・)


(SD15/70mm DG MACRO/RAW)

まだまだ言いたいことは山ほどあります。
視度調整レバーはガキゴキと動きが渋いし、ボタン類は一眼レフとしては世界で一二を争うほど安っぽい。
シャッター周りのダイヤルは醜悪だし、何よりうすらでかくて重っちい。

今時、動画……はどうでもいいけど、ライブビューモードでの撮影機能がないのはいかがなモノか?
ただでさえ怪しいAF精度なんです。
せめて三脚据え付けてじっくり撮るときは正確なコントラストAFを使わせてはくれないものか?

だから、くたばれ……
いや。
むしろくたばらないでくれていてありがとうと言っておきましょう。


(SD15/70mm DG MACRO/RAW)

何だかんだ言っても、このカメラを世に出てくれた事がファンとして素直にうれしいんです。
SD14でイライラしていたところはすべてじゃないけど一応は手は入れてくれている。SD15を触ればそれがわかるんです。
書き込みバッファ。
液晶のグレードアップ。
SDカード対応。
コニカミノルタのα-7 Digitalから連綿と続く同型バッテリを継承しているところは何かとありがたいし、SDカードスロットはアタリマエだけれどEye-Fi Pro X2でX3ファイルをサクサク転送してくれるし。

そして何より、SD15は、私にとっては唯一の「寄れるFOVEON」
マクロが使えるFOVEON。
ズームが使えるFOVEON。

それだけで価値があるってもんです。

たぶん、一眼レフとしてのSDはコレが最後のモデルになると勝手に思ってます。
SD16が三年後に出たとしても、SIGMAの技術力、開発力ではそれこそ失笑モノの時代遅れなモデルになるだけだろうし、であればもうそんなモノを売る事は大人の事情が許さないだろう、と。
時代は大きく変わり始めていて、SIGMAもそれに乗り遅れることはないはずだと思いたいというだけですが。

あ、シグマさん、次期モデルじゃなくてSD15の改良型(S15のイヤーモデル)なら毎年出してもらってもかまいませんよ?
でも、もう無理をしないで、むしろFOVEONセンサをもっと普及させるようなプロダクトを作ることに腐心して欲しいと思っています。

というわけで、グチはあるけど、歓迎です。
週末はもっとわかり合いたい。
じっくりと。
どうせ「次」はないんだから、きっといつまでも「新型」だし? そこは安心して? のんびりつきあっていこうじゃないか、と思う今日この頃です。


(GF1/LEICA DG45mm)