(初出:2011/06/26)
(アイガーに空いた穴から見たグリンデルヴァルト。分厚い二重ガラス越しなので解像感はイマイチかなあ/SD1/8-16mm)
私はアルコールが体質的に全然合わない(分解酵素が非常に少ない)為に、全然飲めないのですが、なのにビールやワインや日本酒が大好きという卵好きのタマゴアレルギーのような人間なのですが、一応毎日ビールを飲んでます。2dlとか。
そう、スイスってデシリットル表示なんですよ、deciliter。
小学校時代を除くとヨーロッパくらいでしか使わないかなあ。
で、2dlのビールをグビっと飲んでプハっとやったら、意識がなくなって二時間くらい寝ている、というあんばいです。
その後のろのろ起き上がってシャワー浴びたり気が向いたらお湯を張って浸かったりして、それから寝るまでの間に推敲したり撮影した画像のチェック……と言っても多すぎてチェックなんてしきれてないので、とりあえずJpegをflickrにバックアップとったりしています。
明日も歩くんだよねぇ……。
もう今日なんか疲れがピークだったりして。
という前振りはこのくらいにして、
(SD1)
2)ネット環境の確保
について。
これもスイスだとあんまり問題はありません。
なんと言っても主な観光地のホテルにはほぼ間違いなくWiFiサービスがあります。
チューリッヒやジュネーブといった都市部のホテルだと部屋からのインターネットアクセスは有料で、結構高い(三時間一五〇〇円くらい)のですが、そんなホテルでもロビー周りだと無料で使えますし、滞在地のグリンデルヴァルトやツェルマットあたりでは宿泊客はネットアクセスは無料です。
このアクセスもその無料WiFiでやってます。
無料と言ってもアクセスパスワードなどをゲットする必要があるので、野良アクセスポイントがそこいら中に無数にあるわけではありません。
私はホテルのネットがダメだった場合の保険として、スイス入国後、すぐにsimカードを購入しました。
simフリーのスマートフォン、たとえばiPhone4とかandroid系を持っていれば、simカードを購入して挿せば、それをいわゆるモバイルWiFiルータとして使えるので、電車での移動中や、ハイキング途中などで役に立つと考えました。
まず端末ですが、ソフトバンクのiPhone4は当然ながらsimロックがかかっているのでダメです。
そこで1円で買った? 手持ちのソフトバンクのDesire HDを持って行きました。
こいつはゴニョゴニョしてというか、簡単にSIMフリー端末に変えられるので、現状もDocomoのSIMで運用しております。
あ、念のために言っておきますがDesireHDのSIMロック解除は私にはとっても簡単な作業ですが、他の人にとって簡単かどうかはわかりませんので信用してチャレンジして端末ダメにしても私は知りません。
抗議されてもどうしようもありませんので、そこのところはよろしくお願いします。
あとはキャリアですが、スイスのドコモ、つまりSwissComをチョイスしました。
その中でも、NATEL BeFreeというサービス用のSIMカードをチョイス。
SIMカードをゲットするのに20スイスフラン(2千円くらい)を払い、あとはクレジットカードを登録しておけば、使った分だけ差し引かれるというもの。
(P300)
400kb/s以下の制限になりますが、ネットアクセスはパケットフリーで4スイスフラン/一日というお得なプランです。
詳細はここ。
Desire HDはテザーソフトを入れてあるので、このSIMカードを使ってWiFiルータになるという寸法です。
ちなみにこのSIMカード、下の絵を見てもらえばわかる通り、普通のケータイでも、iPhone4のようなmicroSIMカードでも使えるように工夫されています。エライ。
(XZ-1)
SwissCOMは予想以上に優秀で、標高3800m超の富士山より高い場所でも使えましたし、各ハイキングの拠点となる場所ではほぼOK。
スフィンクスでも何の問題もなく、ピッコロ・チェルビーノでも余裕でした。
って、電波強度テストしてたみたいな感じ?
さて、お次はグリンデルヴァルトについて、ちょっとだけ。
(E-PL2/14-42mm2)
すでにご存じの方も多いでしょうし、行った事がある方は相当多いと思います。
スイスといえばグリンデルヴァルト。
そんな時期が私にもありました。
なので新婚旅行(二回目の、ですが)に選びました。
あ、誤解の無いように書いておきますと、一回目も二回目も同じ相手との新婚旅行です。
我が家は信州で結婚式を挙げ、その日は車で上高地入り。そして新居に帰るという一泊の新婚旅行を終えた後で、スイスに旅立ったという形なので二回目というわけでございます。
(XZ-1)
で、そのグリンデルヴァルトですが、まさに「絵はがきで見たスイス」そのもののシャレー風の家が谷間の緑の草原に点在している、という図式をそのまんまやってる場所と言えばほぼ間違いがないと思います。
最初に行った時は国策とは言えここまでやるんだ、と大いに感動しました。
もっともグリンデルヴァルトというよりはベルナーオーバーラント地方と言った方がいいかもしれません。
グリンデルヴァルトは別途ご紹介するツェルマットと違い、車で乗り入れガンガンOKみたいなところなので、人通りと車通りを気にしながら町中は散策という感じてちょっと落ち着きません。
日本人は異常に多いし、至る所で関西弁が聞こえてくるビミョウな空気が蔓延しております。
(E-PL2/14-42mm2)
もっともそういう場所だから、二回目はレンタカーでドライブしながらやってきた訳ですが。
ホテルには駐車場がありますし、町中にもパーキングメーターがあり、ドライブ旅行オッケーな場所です。
滞在型でない場合は車を借りてドライブするのがヨーロッパは一番いいのですが、滞在型だと意味はまったくないので今回はドライブ事情については割愛。
まあ、チューリッヒの空港で借りて、帰りにそこで返すだけなのでなんてことはないのですが。
そもそも日本より10000倍は走りやすいので、レンタカーはまったくもってオススメです。
閑話休題。
そういうわけでグリンデルヴァルトは中途半端な田舎町で、そこそこ喧噪がってせわしないのは確かですから、より落ち着いた雰囲気がいいなら、隣村のヴェンゲンなどがオススメです。
ここはツェルマットより徹底していて、町中から外に出る道路がないのです。
つまり、車なし。
電気自動車が働いております。
アクセスは電車です。
グリンデルヴァルトへはほんの一五分くらいでいけますし、宿泊はヴェンゲンというのはとってもアリではないかと思います。
宿の価格はさほど変わりませんが……。
私は次にこの地方にハイキングに来るとしたら、ヴェンゲンに泊まる予定です。
とはいえ、町の中心部を外れれば、そこはもう「アルプスの少女」的な田舎のスイスの風景があります。
(XZ-1)
小道が村はずれまで縦横無尽に走っています(ガイドブックには載ってません。スマートフォンのGoogleMapが役立ちます)ので、小一時間の散歩で素晴らしい光景がいくらでも手に入るのがこの村の魅力と言えるでしょう。
そう言うところにはツアー客はほとんどいませんから。
(XZ-1)