（初出：2011/09/03）
PENTAX Q。
最小のミルクスの最大の魅力はズバリ、「フォントがいい」 事。
いやふぉんと。
もうね、画質とかどうでもいいんですよ、この手のカメラは。
フォントが問題です、フォントが。
そんでもって最小のミルクス（MILCS＝Mirrorless Interchangeable Lens Camera System）の最大の欠点は「縦位置情報なし」な点。
いやあ、コレには萎えました。
まさかここまで気合いが入ってるQに、縦位置情報ないなんて。
というか、水準器機能もないですねえ。
もはやK-5の持っている機能を余すところなくつぎ込んで欲しかった！ あのサイズに！
ムリか！
ひょっとして上位機種が控えていて、ヒエラルキー的な問題で「フツーの人は気にしないけど、なんか変な人はこだわる」みたいな機能は敢えて省いたのかも知れません。
(α900/Tamron 90mm Macro)
そんなわけでざっと感想を箇条書きで。
★ヤな点
×再生ボタンが軍幹部にあること。背面のスペースがなさ過ぎてどうしようもなかったんだと思うけど。
×ストロボポップアップレバーが軍幹部にあること。イカ、同上
×十字ボタンがさすがに小さい。意外に問題なく使える（私の場合）ケド、ジョイスティックのようなレバーものにした方が操作感がいいと思う。ボタンスペースも増えるしぃ。
×レンズの脱着の時のフィーリングがゴリガリしていてなんか壊れそうで安っぽくて嫌。
×三脚穴はちゃんとあるけど、ホールド用のゴム部分が皆無なので密着感がなくズレやすい。XZ-1みたいに出っ張ってない点はまあ良かったけど。
★グッドなところ
○メディアスロットとバッテリ室が分離している
○その両方がサイドにあり、小型三脚とか超小型三脚/四脚（マンフロットのアレですよ、奥さん）を付けっぱなしにしていても付け外しの回数が少なくていい
○メインダイアルの回し心地がけっこういい。ダラダラ回るタイプではなく、クリック感がある。
◎シンプルで可愛いデザイン。もう、このデザインだけで買って悔い無し。というか、Qを買わずしてカメラ好きを標榜するなかれ！ 画質でカメラを選ぶなんて最低！ と誰はばからず言える希有な存在。
◎デザインに関して、前面ロゴがPENTAXだけというシンプルさにPanasonicに「お前も見習ったらどうだ？」と涙顔で抗議してしまうほど感動した。いえ、隣にGF2置いたから余計なんですけどね。
◎アクセサリシューを出っ張らせて、それを一眼レフのペンタプリズム風に仕立てあげたデザイン手腕に感動。
◎ストロボのギミック。一発芸として長く合コン史に記されるに違いない。また、悲しい事があった時、辛い事があった時、アンニュイな気分の時、告って撃沈した時、彼氏の浮気に気付いた時、彼女が知らないおじさんとホテルから出てくるのを見てしまった時、夏の夕暮れに窓から飛び込んできた虫を捕まえて「やったあ！カブトムシ捕まえた」なんて思って手のひらを広げてみたら「G」だった時など、このストロボをポップアップさせれば心がちょっと温かくなる。絶対なる。
◎嫌に飛び出しているシャッターボタン。でも使ってみればわかる。コレはここまで高い位置にないとナチュラルに押せない。だってQが小さいから！ というか、意外にいい押し心地
◎全体的にボタンやレバー、ダイアル類のフィーリングがいい！
◎PENTAXの良心、wirelessリモコンは前面、背面対応！
このQはアレです。
量販店の店先でちょっと触ってきました～ 的ブログに最も似合わないカメラ・オブ・ザ・ワールドです。
だってそうでしょ？
「お店でざっとアメショー触ってきたので、インプレ書きまーす」
とか、「は？」でしょ？
そう、これはネコみたいなものです。ネコカメありますけど、アレとは違いますぜ、ダンナ。
もうね、ネコが好きだから飼う、でいいんです。
Qが可愛いから、買う。
これです、コレ。
いやあ、もう、メロメロです、私。
しかも、けっこうちゃんと写るんですヨ
猫なのに買い物かごクビから下げてお使いに行ける、みたいな？
犬じゃないのか？
チッチッチ。
縦横センサーがない時点で、猫決定なんです！！
(α900/Tamron 90mm Macro)
ということで、今回は単焦点のキットだったのですが、歪曲っぽさが気になります。
でも私的にはほぼ完璧だと思います（ちなみに補正後のものに対する評価）。
RAWファイルは魚眼チックになってます、ハイ。
解像感ですが、等倍にしてチェックしみたところ、開放のF1.9でも充分というか、あんまりf2.0とかF2.2とかF2.5とかとの差が私にはわかりませんでした。
F2.8もしくはF3.2になるとすでに回折現象でぼやっとしてきます。
ということで、ファーストインプレを殴り書きモードでお送りしました。
