menuをほじくりながら、「自分が使いやすい」設定を模索する。(初出:2014/12/04)
新しいカメラを買ったあとのお楽しみの一つだと私は思っております。
で、LX100ですが、色々と設定を変えて使ってみて、一応固まってきたので、誰も望んではいないだろうけど、備忘録的に掲載。(・∀・)
そんなわけで、今回はAFモードについて。
LX100はカスタムモードを3つメモリー可能です。
なのであまり杓子定規に考えずに色々変えたらそれぞれメモリしておいて切り替えつつ精度? を高めるもよし、迷ったら迷った部分のみ変更して登録しておくもよし、私のように○○用、と突き詰めて、三種類のそれぞれ違うモードを登録するもよし、でございます。
今回はそんなモードの話ではなく、最後まで迷いに迷ったAFモードのお話。
AFモードの変更は何もカスタムモードを呼び出さなくてもAFモードボタンを押して変更してみる方がいいと思われます。
あ、ここで言うAFモードは、レンズ脇のこのレバーの変更だけの意味じゃないので。念のため。
さて、私が最後の最後まで迷ったのはメニューから辿るAFモードです。
AFターゲットって、個人的にはエリアとか全面とかは使いたくないわけです。
カメラのAIに任せたくない。中央固定でAFロック使って撮る方が断然いいわけです。コサイン誤差? ンなもん気にしている人ほどたいした写真は撮れてないんじゃね? と思う私でございました。
それこそAFロックして構図を変えてみて、ピンボケしてたらカメラをちょっと前後させればいいだけの話ですからね。ガタガタ言ってんじゃねえよ、って話です。そんな事よりAIにピント位置まかせる方がおかしいだろ、と。
とは言えコンパクトカメラでは既に自分でピント位置を固定することすらできないカメラも出てまして、そんな時はもう悟りの境地に入るしかありません。
というか、そんなカメラはたいていセンサが小さいカメラなので被写界深度がハンパじゃなく深いんでどこにピントポイントが来ててもたいした違いは無い、と言ってしまうとそれまでですが。
いや、無いものねだりはしませんよ、というお話です、ハイ。
翻ってLX100はその点ちゃんと自分で固定可能です。
で、問題はそのピント部分。
Panasonicの上級モデルの例に漏れず、LX100もピントターゲットをかなり小さくできます。
μ4/3の盟友であるオリンパスがでっかいフォーカスターゲットを延々使っている間に、Panasonicは小さなターゲットをユーザーに提供してくれていて、その点だけでもPanasonicのボディを使う意味がある、と考えていた人は少なくないはずです。
最近はオリンパスもようやくPanasonicになんとか肩を並べる所までやってきましたけれど。
しかしPanasonicも現状に満足してはいません。
「ピンポイントターゲット」
そう、Panasonicにはさらなる小ささにチャレンジしているのです。
LX100にはこのピンポイントターゲットなるものが搭載されています。
RICOHのGRを使っている人はお馴染みだと思いますがターゲットの形が「+」で、その中心だけにピントが合うんだあ、なんて思えるピンポイント振りです。
まあ実際にそんな事はあり得ないと思いますが、それでもその+の中心部分をできるだけターゲットにしているのだろうな、という精度に対する安心感が生まれるのは事実。
もはやいまだに位相差に頼っている一眼レフ系にはマネのできないレベルにまで達しているのですよ、コントラスト系は!
位相差なんてAFセンサが「だいたいこれくらい」ってな信号をレンズに出して、レンズはステッピングされているうちの一番近い部分で止めて「合焦しました」ってヤルだけですからそりゃスピードだけが取り柄ってもんです。
位相差の方が精度が高いと勘違いされてて、ヘンテコな論理を振りかざすお年寄りがいまだに多いんですが、何とかなりませんかね?
いやいや。私は位相差至上主義のカルト集団の話がしたいわけではなくて、このピンポイントAFを使うべきか、通常の一点AF(ただしターゲットは極少)を常用すべきかでしばらく迷っていた、という話です。
では、私が理解しているレベルで恐縮ですが、それぞれのメリットとデメリットを挙げてみましょう。
◆ピンポイントAF
・メリット
1)ピンポイントにフォーカスしてくれる(ような気がする)
2)マクロAFモードにしても通常のAFモードにしても速度が殆ど変わらない(というか私には違いがわからない)→常時マクロAFモードにしておける
・デメリット
1)AFが遅い
◆一点AF
・メリット
1)AFが異様に速い
2)ピンポイントAFに比べてAFのピンポイント性が低い(ような気がする)
・デメリット
1)速度を享受するには、マクロAFモードと通常AFモードをいちいちレバーで切り替える必要がある
とまあ、こんな感じです。
つまり主題としては
「速度を選ぶか、精度を選ぶか?」
っていう話なんですが、副題として
「面倒くさいか面倒くさくないか」
ってのも関係してくるわけです。
一点AFモードは確かに胸が空くようなAFの合焦速度をほこっていますが、近接撮影したいと思った時にはAFモードレバーをマクロAFモードに合わせる必要があるんです。
そうなると自慢のバカっ早な空間認識AFの速度がスポイルされます。
さあ、アナタならどうしますか?
というお話ですが、どうします?
私が出した結論は「一点AFモードを常用する」です。
AFの合焦速度はやっぱり速いと気持ちいいんです。というかピンポイントは遅すぎます。LEICAのXもかくや、な遅さなので(実際はピンポイントAFの方がまだナンボか速い)。
AFレバーの切替は実にやりにくいです。
レバー自体が小さく、しかもレンズの根元にあって指掛かりが悪いし、レバーの動きに高級感がなく、唐突なんです。
というか、AF、AF花、MFという並びがおかしいと思います。
AF、MF、AF花 という配列なら、何も考えずにレバーをガガーっと端から端に移せばいいのでビミョウな力加減など必要ないんですが、イライラっとしている時に限ってこの中間で止める為の指先のトルク配分が難しいんです。
MFなんて真ん中でいいんじゃないですかねえ。AF+MFモードもあるんですから。
結論
「マクロボタンを付けるべき」
コンパクトカメラなんだから、こういう場合はマクロボタンがあれば問題は解決なんですよ。わざわざこんな使いにくいレバー式にするからイラっとするんじゃないですか。
中途半端に一眼レフやμ4/3のようなレンズ交換式カメラっぽい雰囲気を持ち込むもんだから、かえって使いにくくなっているというのがわからんのかあああああ! > Panasonic開発陣
百歩譲って、プログラマブルなファンクションボタンにマクロAFモードを割り当てさせてくださいませんかね?
できれば必要性がまったくない、あの赤ポチボタンに割り振れれば言うことなしなんですが。
賛同者求む。(・∀・)