(初出:2010/11/15)
(GF1/LEICA DG45)
フリーズ現象とは、
1)AF枠が消失する。
2)シャッター半押しにしてもAFが無反応
3)ズームレバーを動かしても、ズームされない
4)シャッターボタンを押し込んでもレリーズされない
という症状。
しばらく(5秒〜15秒の間)すると元に戻るのですが…
で、その原因がわかった!かもしれない、というお話。
S90をS95に変えて、海外旅行のスーパーサブの真打ち!と決めていたところ、コイツが不具合品で、じゃあ他のカメラを持っていこう……
それがこの秋のコンパクトカメラ探訪の旅の始まりでした。
で。
その後いろいろと考えたところ、ふと思い当たるフシを見つけてS95を防湿庫から引っ張り出してみました。
結論から書きましょう。
S95のメニューにあるEye-Fi設定を「する」にしておくと、フリーズ現象が顕著になります。
「しない」だと、ほぼ発生しません。
「顕著」とか「ほぼ」という曖昧な表現で恐縮ですが、まあ大まかに(曖昧だなあ)上記の通りです。
S90ではフリーズ現象などは経験していなかったので私のS95は個体不良だと思っていました。そこでキヤノンに相談すると
「ンな症状聞いたこたねえよ。ガタガタ言わずにとりあえずサービスセンターに持って来いや」(意訳)
との事。
でもね。
サービスセンターとかめんどくさいんですよ。
町内にあれば行きますよ。
もしくは通勤途上にあればなんとかいける可能性があります(営業時間の問題があるので、あくまでも可能性)。
でもねえ、大阪市内に2ヵ所あるっていっても、私の職場は京都なんですが。
生活経路とはかすりもしてませんから。
せめて関連のある神戸の三宮界隈にあればまだなんとか……。
要するに。
「持って行くの、めんどくせーよ!」
です。
そこで私はひらめきました。
「販売店のオヤジさんに相談してみよう」
ぴんぽーん!
でございます。
これがAmazonとか楽天登録の店などから買っていると、初期不良ならまだしも購入後しばらくずるずるひきのばしていたりするともうダメですからね。
販売店に行くのも面倒なのですが、キヤノンのサービスセンターよりはかなりマシなので早速向かいました。
窓口でそこそこかわいらしいお嬢さんに事情を話すと、稼働中のS95を持ってきてくれましたので、それと比べてチェックです。
私のS95は綺麗に? フリーズ現象を再現したものの、お嬢さんが持ってきた展示品S95は特に問題なし。
こうしてめでたく? 私の個体は不良品扱いとなり、しかも購入後二週間以上経っているにもかかわらず初期不良品として交換していただく運びとなりました。
つづく。
で、つづきです。
初期不良のベテランの私は当然のようにパッケージ一式を持参しておりました。
店にとっては実に面倒のない客だったわけです。
もっとも一式渡して修理に出すつもりだっただけで交換を求めていたわけではありません。
実のところ少し使い込んだ個体の故障の場合、私は交換より修理が好みなのです。
だって新品交換だったら違う不良がある個体かもしれないじゃないですか。
とはいえ、最近はメーカーに送っても丸ごと交換で「修理」と称して戻ってくる事も多いですし、あまり意味のある事じゃないかもしれませんが。
まあ、そんなわけでありがたく新品をちょうだいして家に帰り、開梱。
早速試し撮りをしてみました。
あれ?
そうです。同じ症状なんです。
そこで私はハタと思い至りました。
S90とS95の決定的な違い。
それは、Eye-Fiメニューの有無。
S90はメニューがないので常時通信機能がONになっているわけですが、S95はそれを制御できる仕様になっています。
試しに「しない」で操作してみると……
フリーズしないじゃん!
もちろん数時間いじりまくったわけではありませんが、ほぼ解消です。
ほぼ、というのはたまに引っかかる事があったからです。
ですが、そんなものは事故? と思えるくらい快適になりました。
いや、ようやくS90並につかえるようになった、というだけなんですが……。
ちなみにそのEye-Fiメニューですが、Eye-Fiカードを挿入しないと出現しません。
つまり普通のSDカードを入れていくら探してもメニューは出ませんので、念のため。
Eye-Fi、便利なんです。
もう普通のSDHCカードには戻れません。
なのでいちいちON/OFFにしないといけないS95はますますビミョーな存在に……。
つまり!
解決したけど、解決してない。
でも、ま、いっか? みたいな?
(GF1/LEICA DG45)