唐突に!(・∀・)(初出:2013/01/26)
そして写真は意味もなくArtFilterの「ラフモノクローム」だ!
いやまあ、ラフモノクロームはともかく、個人的には唐突ではないのですがね。
通勤鞄カメラって、ある意味で「いつも」考えているアイテムじゃないかな、と思っています。
毎日つきあうカメラなのでよけいに「思い入れ」や「要求」が強くなるカメラで、ある意味いわゆる「勝負カメラ」なんかよりよほど「怨念」が籠もった重要なポジションにあるガジェットだと言える気がします。
で。
最近の定番は結局この二台に落ち着いているなあ、ということでご報告。
一台はOLYMPUSの PEN Lite E-PL5。
そしてもう一台はPanasonicの LUMIX DMC-GX1。
この組み合わせはけっこう象徴的だと思うんですよ。
方や最新のEシリーズの中核を成すモデル。
方やギリギリ現行だけど、一年半も前のロートル機。
言い換えるとロートルのGX1が新進気鋭のE-PL5と同じ土俵で東西横綱として戦って(戦えて)いるのですから。
ここで私の(現時点での)通勤鞄カメラの「要件」を上げておきましょう。
1)レンズ交換式カメラである事
2)小型軽量であること
3)レスポンシブルであること
4)(操作系が)プログラマブルである事
5)使っていて「楽しい」要素がある事。もしくはそれに準じる魅力があること
6)「イイモノ感」がある事
とまあ、こんなところでしょうか。
レンズ交換式カメラ出なければならない理由は「その日の朝、使ってみたいと思うレンズが使える」から。
なのでそう思わなければフィクスドレンズのカメラでもいいのですが、私の中ではレンズ固定式カメラはやはり「通勤鞄カメラ」的には補欠です。
具体的にはRX1やXZ-2やRX100やGRD IVは「通勤鞄カメラ」ではないわけです。RX1は通勤鞄カメラとしては二軍ですし、XZ-2以下は「ポケットに入れておくカメラ」というポジションです。(XZ-2デカイんですがね)
通勤鞄に入れるという事を考えるとデザイン的にはE-M5はダメです。
サイズ等の問題ではなくてデザインがスクエアじゃないと私の通勤鞄事情的には収まりが悪いので。
その意味ではうすらデカイX-E1の方がE-M5より通勤鞄に適していると言えます。(ボディは、ですが)
レスポンスが良くてキビキビ撮れるのは要求項目としてはマストです。
つまりE-M5はOKですが、X-E1は全然ダメです。
さっと取り出して、数ショット、あるいはもう少し撮ってササっとしまう、なんていう使い方が多いので、一枚書き込みが終わるまで次のショットが撮れないX-E1などは箸にも棒にもかからないカメラなんですよ、ええい、まったくイライラする。ヽ(*`Д´)ノ
プログラマブルである事というのは漠然とした書き方ですが、要するに「自分の好みの最低限の操作性にできる」カスタマイズ性があればいいのです。
その意味でプログラマブルであってもNEX-7や6や5Rはハナシになりません。
NEX UIは本当に「うん○」だと思います。
カメラにユーザーが合わせればそれなりに使えますしつきあえますが、「NEXだけ」ならともかく、私の様に常時いろいろなカメラを使っている人間には「ムリ」だとしか言いようがありません。
人それぞれ許せるborderlineというものがあると思いますが、私が考えるそのボーダーには達していないのです。
RX1やRX100ならなんとかOKですし、X-E1なら余裕で付き合えますが、NEXはダメです、NEXは。
カメラ本体のポテンシャルはいいので、本当に惜しいと思います。
使っていて楽しい要素というのも極めてパーソナルな事情と好みの問題なのでアレですが、E-PL5には「ArtFilter ブラケット」があります。
ただのArtFilterではダメです。ArtFilterブラケットが私には必要です。
単機能なArtFilterなんてちまちま使ってられません。1ショットで十数種類を一変に楽しめるブラケットモードが使えないと意味はありません。と言い切っておきましょう。(・∀・)
そう言う意味でXZ-1はもう使う気にはなれませんがXZ-2は素晴らしいと思います。
実はGX1にはこの「使って楽しい」機能は取り立ててありません。
GX1を使うくらいならマルチショットでノイズリダクションをしたり手振れ補正をしたりするSONY系のカメラの方がよほど「使って楽しい」でしょう。
ArtFilter的なものとRAWが同時保存できないのはオリンパス以外はほとんどみんなそうなので仕方ないと言えますが、GX1には「とりあえずiA」ボタンがあります。
じっくり撮影パラメータをチェックするような時間や心の余裕がない時、iAボタンをとりあえず押して撮っておけば、大失敗はありませんですよの、オホホ……的な安心感があるのです。
ほとんどのMILCS(Mirrorless Interchangeable Lens Camera System) には「フルオートモード」的なものが必ず存在していると思うのですが、GX1のiAボタンモードはその中でも出色のデキだと個人的には思うので、GX1を持ち出す時には遊び心は湧いてきませんが何とも言えない鉄板的な安心感があるわけです。E-PL5にはない二軸水準器もありますしね。
イイモノ感、というのはほとんどの人にとって写真の要素にはならないのでしょうが、私はとっては「撮る気」に直結する重要な「性能」「スペック」なのです。
GX1とE-PL5だと圧倒的にGX1の方が品質感が高くて勝負にもならないほどですが、どうしてE-PL5は様々な機能が凝縮したある種の「すごみ」があります。これはE-M5にもない「雰囲気」で、ディテールがGX1レベルになるとE-M5より「イイモノ度」が上になってしまうんじゃないかと思える程です。
GX1は当初からその方向性には拍手を贈るものの、金のLのエンブレムとかLUMIXとかの文字をはじめとする「田舎者の虚飾感」が全体の雰囲気をかなり落としているのはご存じの通り。
ジャラジャラとガラクタを首や手首に巻いてドヤ顔をしているプロ野球選手のチンピラ感もかくや、な感じです。(いや、それほどひどくはないね。ごめん>GX1)
まあ、美人は三日で飽き、ブスは三日で慣れるという諺もあるように、さすがにもう慣れるというか諦めた目で見ているので「GX1はないな」的などす黒い怨念はほとんどなりを潜めてしまいました。
GX1のロゴよりE-PL5の再生ボタン等のチープさの方が残念に思えるほどですから。
とまあ、項目の詳細はそういう感じです。
ただし。
E-PL5とGX1が決定的に違うのはボディ内手ぶれ補正の有無による稼働率です。
つまり、GX1にはパンケーキ電動ズームをつけることがほとんどなのに対し、E-PL1はいろんな単焦点レンズをつけて楽しもうという気になる点です。
もっとも通勤鞄カメラとは別にXZ-2なりの手振れ補正付きズームレンズカメラを必ず別途持っているので、手振れが懸念されるときにはそっちを使う、という割り切りでGX1に小型単焦点レンズをくっつけて持っていく事もあるわけで。
まあ、そんなわけでこの二台を軸に、時にNEX-7やX-E1などを不便を承知で持ち出す事もあり、という今日この頃です。
でも、アレですね。X-E1を持ち出した時にはたいがい一度も取り出さずにXZ-2で全部済ませてしまうことが多いのも事実ですが。
今年もまた色々とカメラが発売されるでしょうし、私の通勤鞄カメラもそれに合わせてどんどん変わっていくものと思いますが、とりあえず二〇一三年の初期の通勤鞄カメラはこの二台だという備忘録として。