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★発注内容とオプションについて:その2【三菱 DELICA MINI】

DELICA MINI

にゃんぱす~(^^♪

もちろん、まだ駐車場は見つかっていません

前回はラインオプション、つまり発注時に確定する必要があったオプションについて軽くライトに(?)語りましたが、こちらは納車日が決まってからでも充分間に合う(たぶん)、つまりは慌てずじっくりと検討できるディーラーオプションについて。

今回はそうは言いつつ発注書(契約書?)に記載した2つのディーラーオプションについてチョイスした理由をごくライトに語りたいと思います。

◎ディーラーオプションについて

これまではメーカー側で用意された選択肢、つまりラインオプションでした。
これについてはほとんど悩むことはありませんでした。
問題はディーラーオプションです。
何しろ選択肢が多いですからね。
アクセサリーカタログとか何ページあるんだよ、ってな感じです。
立派だし。
ちなみにDELICA MINIの本カタログは私が今までで知る限り、最高品質の紙でした。コート紙だもん、すごいよね。
DEFENDERなんて「欲しかったらwebサイトにPDFがあるのでそれをプリントアウトしろ」ですよ?
もっと頑張ろうよ、というかプライドを持ってほしいな、LAND ROVER販売店……。

○カーナビをどうするか

最初に、そして一番悩んだのはカーナビです。
我が家的なDELICA MINIの使い方を考えると、そもそもカーナビなんか不要なんですよ。
主とした目的は親たちの介護用にお決まりの場所を徘徊することですからね。

そうはいっても360°のアラウンドビューやリバースカメラを表示するディスプレイは欲しい。
センターディスプレイをレスするとルームミラーの端っこにそれらが表示されるんですが、さすがに小さいしそれを頼りに狭いところの車庫入れとかやりにくいですからね。

なのでオプションリストにある「ディスプレイオーディオ」にしようと考えました。
9インチなので用途としては十分な大きさですし、価格も純正NAVIより10万円も安い。
もちろんandroid autoやApple CarPlayにも対応しているのでNAVIが必要な場合はそちらでまかなえます。

同居人とも話し合いましたが「それで問題ない」という結論に。
と、いったん純正のディスプレイオーディオで決まり……となったのですが、その後私いったん決まったこの件に関して長考に入ることになりました。

悩んだポイントは「本当にカーナビはいらないのか?」「本当にNAVIはスマートフォンアプリで事足るのか?」から始まって「DELICA MINIの運用にあたって本当に大事なことは何だろう」というところまで。

手法は別にして、この時代のクルマにとってカーナビは必要だと思います。
そもそも私はホンダ・ビガーに搭載されたホンダ・エレクトロ・ジャイロケータという原始的なカーナビの時代からのユーザーです。「道は星に聞く」のカロッツェリアの初代カーナビもPanasonicが出した初代カーナビも使いました。つまりカーナビの歴史とともに歩んできた日本でも最古参のカーナビユーザーの一人だと自負しているくらいカーナビ好きです。

問題はそのホンダ・エレクトロ・ジャイロケータから始まったカーナビが進化しまくってスマートフォンアプリがその役目を担えるような状況になっていることです。
つまり「NAVIはアプリでいいんじゃね」という状況になっているということ。
私もずいぶん前からいろんなスマートフォンアプリのNAVIを使って試してきました。
スマートフォンの画面しか使えなかった時代は大きな画面が欲しかったらタブレットを利用するしかありませんでしたし、大きなタブレットを車内で常設するのはいろいろ面倒でしたから「使えるレベルにはあるけど本当の意味で実用的とは思えない」という評価でした。
まあ、遊びとして楽しんでいた感じですね。

誰しも同じ思いだったのでしょう、しばらくして「ディスプレイオーディオ」というモノが登場しました。
Appleが車載モニターで一部のアプリを使えるようにしたCarPlayというシステムを発表したのです。
androidもすぐに追従し、まずは外国メーカーから普及しだしました。
それがあっという間に国内メーカーにも普及して現在に至ります。
ユーザーとしては純正カーナビを選ぶかディスプレイオーディオをチョイスするかという選択肢ができたのです。

コストを抑えたいのであればディスプレイオーディオを選べばいいわけです。
カーナビの場合は地図の鮮度が問題ですし、その更新にもいろんな制限があるのに比べると随時更新しまくっているスマートフォンの地図アプリには圧倒的なアドバンテージがありますし、デジタルエイジにとっては「ディスプレイオーディオ一択」みたいな風潮ではないかと思えるほどです。

が、しかし。
地図アプリも純正NAVIも両方使ってみると、あながち「地図アプリ一択だよね」という意見には賛同しかねるところがあるんです。
純正のカーナビに比べた時、地図アプリが持つデメリットはいくつかありますが、私が気にしているのは2点。

・自車位置の精度(トンネル内などのGPS不感地帯のロスト含む)
・メーターパネルやヘッドアップディスプレイに非対応

DELICA MINIに関してはメーター内表示やHUDなどの機能がないので関係ありませんけどね。
地図アプリ、NAVIアプリなどのアプリ系はスマートフォンのGPSのみを使った経路案内なのでGPS不感地帯では反応しませんし、精度に関してもスマートフォン依存となります。

一方純正NAVIは車載のGPSアンテナやジャイロ信号を使った位置表示をもとにこなれたマップマッピングを使いますから長いトンネル内でも正確な自車位置を表示し続けますし、突然垂直な崖を登ったりすることはないわけです。
HUDやメーター内マップ表示がありがたいと感じている人は当然地図アプリの残念ポイントだと理解してもらえると思います。

そしてDELICA MINIの実際の運用状況を想像すると見えてくることがあるんです。
おそらく同居人が使うことが多くなるDELICA MINIです。
その運用パターンで重視することは何か?
それは「できるだけ面倒な操作が不要なこと」ではないかという考えに至りました。

どういうことかというと、必要に迫られてNAVIを使うことになったとしましょう。
同居人はiPhoneユーザーなのでディスプレイオーディオと接続してCarplayを使うことになるわけです。
ここで問題です。
必要に応じてNAVIで目的地を設定しようとした時、何のストレスもなくスマートフォンとディスプレイオーディオを接続できるのか?
無線対応であれば、一度ペアリングをおこなっておけば問題ない……と楽観的に考えると痛い目にあいます。それは自信をもって言えます。これは経験則です。
肝心な時に限って「あれ、なんかつながらない」的な状況に陥るんです。何しろ我々にはマーフィーの法則がありますからね。
無線でつながらないなら有線接続で、というわけでケーブルを探して接続……しようとしたんだけど肝心のiPhoneはカバンに入れてラゲッジにおいてある……みたいな感じで「面倒な操作」に直面してしまうわけです。
こんなシチュエーションは本当に簡単に想像できてしまいます。

でもカーナビならそんなことは一切ありません。
画面のNAVIボタンを押してすぐに目的地の入力を開始できます。

「だったらAI BOXがあるじゃないか」

そんな助言をくださる心優しいディスプレイオーディオ派の人がいらっしゃるかもしれません。
でもいくつかのAI BOXを使ってきた私は敢えてこういわせていただきましょう。
「AI Boxはやめとけ」と。
何の問題もなく使えている人もたくさんいるんでしょうけど、MacanとAI Boxの相性はあまりいいとは言えなかったんですよ。
最初は問題なく使えているんです。
でも購入した複数のAI BOXはしばらく使うと不安定になって結局使う気にならなくなってしまうんです。
「最新のファームウェアがー」という助言はごもっともですけどそんな問題ではなく、なんというか鼬ごっこというかカーナビ側で差分の新しい地図をインストールしたらそのあとはもうつながらなくなるなんていうのが日常なんです。
ああ、AI Boxにいったいいくら投資したことやら。(^^;
なのでAI Boxも「面倒の種」でしかありません。

つまり面倒事を解決する唯一の手段はカーナビを使うことなのです。
「適材適所」という言葉があります。
例えば私だけが使うクルマであればディスプレイオーディオを使って「面倒」を含めて楽しむという選択肢はアリです。
でも同居人ファーストで考えた時、ディスプレイオーディオではダメだろう……そう結論を出しました。

ディスプレイオーディオと純正カーナビの差額はざっと10万円。
10万円でクルマの寿命までストレスが解消できるのであれば、それは相当に安い投資だといえるのではないでしょうか。

地図アプリが車載カーナビを超えるにはまだもう少し時間が必要なのでしょうね。
将来的には車載カーナビはオワコンになるのは間違いないでしょう。
車載GPSやジャイロ信号をandoroid autoがインストールされたディスプレイオーディオ側で利用して地図アプリのNAVI機能が使えるようになったら……おっと輸入車ではアタリマエになりつつある車載SIMスロットというか携帯ネットワーク機能の搭載は必須ですね。

○純正カーナビの問題点

そういうわけで熟考の末にカーナビ導入を決めました。
そこで改めて純正カーナビをチェックしたのですが、これが微妙なんですよ。


9インチなので画面の大きさには不満はないのですが、問題はこの純正カーナビ、なんか「古いんじゃないか疑惑」があるんです。
たぶん……ですが、いまのROOXとかeKクロスが出た時に用意された時からハードウェア的なものは一切更新されていないんじゃないですかね。つまり3年以上前の機材です。地図だけは微妙に2023年版だったりします。


そもそもこれ、android autoやApple CarPlayがつかえないんじゃないですかね。同じ9インチのディスプレイオーディオの方は無線対応しているのに……?

DELICA MINIの純正NAVIは地雷臭がプンプンしますね。

そこで純正ではないけどディーラーがオプションとして用意している社外NAVIに目を向けました。
ALPINEのBIG Xというカーナビで、DELICA MINI専用仕様となっています。ウェルカム画面が泣かせますね。

純正のカーナビと比較しても機能に問題はありません。
アラウンドモニターやバックカメラ映像も純正と同じロジックでチェックできますし、純正同様、ステアリングにあるボタン類にちゃんと対応しているみたいです。
デメリットは……音声オペレーション用に外付けマイクを「取ってつける」必要があることでしょうか。ステアリングコラム上に付けるのが一番いい場所なんだそうですが……後付け感満載でけっこうカッコ悪い。(^^;

3種類ほど選択肢があって、そのうちの1つが「見た目純正」のインダッシュ仕上げ。しかも純正より1インチ広い10インチモニタです。
他の2種はフローティングといって本来あるナビの枠から画面が少し突き出していて「後付け感」漂う仕上げです。そちらはさらに大きな11インチが選べます。

ちなみにインダッシュタイプの10インチNAVIが一番高価で取り付け費込みで純正よりさらに10万円ほど高いんです。

私は社外NAVIは圧倒的にカロッツェリア派なのでALPINEのカーナビの実力は知りませんが、まあ何の問題もなく使えるでしょう。
そもそもALPINEといえばあのホンダ・エレクトロ・ジャイロケータを作った会社です(当時はアルプス電気)。つまり世界初のカーナビを作ったメーカー。なので私的にはある意味40年振りくらい再会した最初にカーナビメーカーで、これはまさに邂逅といっていいのかもしれません。

ちょっとだけ運命のようなものを感じたこともあって、このALPINEの10インチインダッシュタイプを付けることに決めました。
価格的な問題も、これらのALPINEのNAVIだとあらかじめ割引があって、結局純正NAVIと比べてもあまり変わらない値段で取り付けることが可能だったんです。

○ALPINE BIG X EX10NX2-DM-30-AMをチョイス

そんなわけで「純正カーナビの上位互換」と言っていいALPINEの10インチカーナビをチョイス。
純正9インチカーナビでできることはすべてできる上で性能・機能が上で価格もほとんど変わらないのですから選ばない理由を探す方が難しいかもしれません。アレクサも使えるしね。

ただし一つだけ懸念事項が。
それは前方の視界。
対角線の長さがたった1インチ長くなるだけ……と思っていたんですが、1インチどころの騒ぎじゃないことがわかってきました。
ALPINEの10インチNAVIは上下がかなり伸びるんです。
理由は物理スイッチの位置。
純正はドライバー側から操作しやすいように画面の右側にボタンを縦配列しているんですが、ALPINEは画面の下側に横配列としてるんです。
で、操作性を考えてかそのボタンがでかい。つまり画面サイズのアップ+縦方向にでっかいボタン分の余白という感じで純正9インチナビより5-7cmくらい上に出っ張るんです。
たぶん純正NAVIは視界も考えた上であの位置に設置していると思うのでメーカーの想定よりは間違いなく上に出っ張ってます。

DELICA MINIはスーパーハイトワゴンといいつつシートは思ったほど上に上げられません。
実際にこのNAVIを装着したデモカーがなかったので視界をチェックできていないのですが、同居人のシートポジションだとどうなるのかが不明です。

私も同居人もSUVに乗り始めてからは前方の見通しと死角をできるだけ少なくする為にシートポジションはメーター表示が視認可能な範囲で最も高い位置に合わせるようにしています。DELICA MINIでもステアリングの可動範囲と相談して一番上のポジションにすることになるでしょうから視界に干渉しない可能性もありますが……。
DELICA MINIのステアリングにテレスコピック機能あるとモアベターなんですがね。

これは注文した後に発覚したのでいまさら変更もアレなので「甘んじて受け入れよう」と覚悟をしています。

○メンテナンスパック

輸入車の多くは車両本体価格の中に3年分のいわゆる「メンテナンスパック」が含まれています。
ポルシェは別会計でしたけど……。
国産車全体がどうなっているのかはわかりませんが、トヨタとホンダとミツビシは車両本体には含まれず、オプション扱いのようです。

そのオプションパックをどうするかという話なのですが、私はこれについては「付ける派」です。
理由は「ストレスがない」からです。

点検をどうしようか?
今回オイル交換をするのかしないのか?
その際オイルフェイルターエレメントも交換するのか、今回はスキップするのか?
ワイパー交換は純正は高いし今回は社外品にしとくか。あーでもまだ問題なさそうなんだよな。

そんな人生にとっては割とどうでもいい(?)とはいえ多くの決断をいちいちしなければならいのはストレスじゃねースか?

メンテナンスパックに加入しておけばディーラー側からお知らせがあって必要に応じて、もしくは環境のことなどお構いなく(つまりまだまだ使えるのに)消耗品の取り換えやきれいなままのオイルを交換してくれます。
便利としか言いようがありません。
これは迷うオプションではないだろう、というのが私の持論です。

もちろん「対価」とのバランスは考慮しないといけませんけど、カネに換算できないメリットもあると思うんです。
一つはディーラーとの接点が増えるということ。
なんだかんだいってクルマを買った店との交流は濃い方がいろいろといいことがあると思うんですよ。
いろんな情報を得たり、ついでに気になるクルマを試乗してみたり、点検以外にも何か気づいたことをアドバイスしてくれる「かもしれない」じゃないですか。
そういうのはどうでもいいという人にとってはメリットではないかもしれませんが、クルマ好きにとってディーラーと付き合いが増えるのは楽しいことじゃないかと思うんですよね。
……トラブル続きでクレームの為に通っているのではない限り。
あとは、そう。
例えばオイル交換などはオートバックスやイエローハットみたいなところに頼って「コスパがいい」と考えるのもアリなのでしょうけど、昨今では一般的な消耗品であっても純正以外の正規ディーラーで点検をおこなっていないと何かあった時にいちゃもんを付けられる可能性もあります。
輸入車ディーラーの多くはまさにそれですし、そのあたりの寛容性はどんどん狭くなっているとおもうのです。
クルマがどんどんコンピュータ化というか電子デバイス化して行くに従って状況はそっちの方へどんどん加速していくと思いますしね。

さてこのメンテナンスパックですが、三菱では「ハーティメンテナンス」と呼んでいて、「Ⅰ」と「Ⅱ」、そしてそれぞれに「しっかりパック」と「お手軽パック」があります。
「Ⅰ」は3年、「Ⅱ」は5年、「しっかり」はオイル・エレメント・ワイパーゴムの交換込み、「お手軽」は老いる補充のみ、という違い。ちなみに差額は22,000円です。

DELICA MINIだとこの「ハーティプラスメンテナンスⅠ」の価格は55,600円です。
ホンダのN-BOXの見積書を見ると「まかせチャオ」は94,970円とありますが……価格差を考えるとホンダのは車検1回を含むパックなのでしょうね。ちなみにDELICA MINIだと車検一回込みだと84,700円なのでたぶんメンテナンスパックは三菱の方がちょっと安そうです。

DELICA MINIを何年乗るのか問題があるわけですが、3年後は色々と状況が変わっていてどうなっているかわかりません。3年以内に今度は福祉車両が必要になる可能性も捨てきれませんのでとりあえず今は車検の事は考えずにちょっとコストを抑えることにしました。
つまり「Ⅰ」をチョイス。

表を見るとわかりますけど「しっかり」だと車検までの3年間で6回オイル交換、2回エレメント交換をしてくれますしワイパーゴムも2回交換してくれて、かついろいろと純正のチェックとやらも55,600で全部やってもらえると考えると「コスパ」好きな人でも「OK」出せるんじゃないかと思うんですけど、どうでしょう?

○2つのオプションを注文書に記載した理由

このオプションも納車が決まった後にチョイス可能なのですが、敢えて注文書に記載したのには理由があります。
これらを車両と同時に注文書に記載することによってちょっとした値引きが得られるからです。

以上、今回は敢えて注文書に記載したディーラーオプションのご紹介でした。

次回は現時点で考えている「その他のオプション」について。

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