んちゃ!(^o^)
突然ですが、あなたのロードバイク、綺麗ですか?
さて今回はバイクのお手入れについてです。
対象は主にディスクロード。
なぜなら……その理由は読んでいただければ理解できるはず……。
もっともディスロード以外でも使える? 内容なのでリムブレーキの方も是非お読みください。
というわけで本日のお題は……
◎チェーン周りの手入れと洗車
ベテランは人それぞれ。というかいろいろな作法?というかやり方があるようですネ。
私の場合、それほど距離を走らない事もあってクリーニングの頻度は基本的に低いです。
また我が家はマンションなので基本的に横着にコンパクトにやる方式です。
なので私の方法が参考になるかどうかはわかりませんが、読んでも損はしないかと。^^;
◎準備
○メンテナンススタンドを用意しよう
簡易でいいので、メンテナンススタンドがあると便利です。
というか、基本的に必須だと思います。
能率が全然ちがうので、ここは一つ財布の紐を緩めましょう。
簡易なメンテナンス台というのは、クランクを(手で)回してディレイラーを動かしながら変速なんかもできるようなものです。回るのは後輪側だけで充分です。
これがあればディレイラー調整やチェーン系のかんたんなメンテが可能です。
ちなみに私が使っているのはミノウラのRS-5000というトップチューブをクランプで鷲掴みするタイプですが、でかいし重いし、クランプねじねじしないといけないしで、作業を始めるまでの準備が面倒です。
・ミノウラ:RS-5000
http://www.minoura.jp/japan/work-j/rs5000-j.html
なのでいきなりこういう本格的なものを買うよりも、まずは簡易タイプのものをお勧めします。
選ぶ際の注意点は、アリチュさんのバイクが「ディスクブレーキ(スルーアクスル)」仕様であることを忘れない事でしょうか。
○リアハブ固定型とディスクロード特有の問題
一番ポピュラーなのは「リアハブ固定型」とよばれるスタンドです。
・ミノウラ:DS-30CFB
http://www.minoura.jp/japan/storage/single/ds-30cfb.html
これは文字通りリア側のハブ軸の両側をクイックレリーズごと挟み込んで固定するタイプのものなのですが、これはクイックリリース用なので基本的にスルーアクスルには使えません。
(リンク先はBONTRAGERなどのやや広めになるクイックレリーズ用)
リムブレーキからディスクブレーキに買い換えるとこの手のスタンドも新しくしないといけなくなるのが辛いところですが、そういうニッチ向け?に自社でも同じタイプのスタンドを販売しているフタバ商店が救済用にこういうアダプターを出しています。
これについては本家?のフタバ商店のwebサイトで見つけられませんでしたので、ワイズロードさんのサイトを紹介しておきます。
念のために書いておきますが、これはすでにリアハブ固定型のスタンドを持っている人用の情報です。
スルーアクスルのバイクを持っている人は最初からスルーアクスル対応のスタンドを買うほうがいいと思いますよ。^^;
それから、スルーアクスルはフレームメーカーごとにスルーアクスル(ボルト)のレバーや頭の形状がまちまちなのでこのアダプターがあっても使えるかどうかはわかりません。
同じ理由でアダプタ込みで売っているミノウラのハブ軸固定タイプもあるのですが、あれはMADONE SLR(のスルーアクスル)にはどうにも合わないので今回あえて紹介しません。
○乗せるだけ(個人的にあまりおすすめはしない)
で、そのスルーアクスル対応の簡易スタンドですが、まずは最も簡単なこういうヤツ。
これは左右のチェーンステーを「乗せる」だけというイージーさ。
・ミノウラ:DS-40CS
http://www.minoura.jp/japan/storage/single/ds-40cs.html
ただし載せているだけなので、高回転でクランクを回したりすると危ないのではないかと思われます。私も使っていたことがあるのでこれは実感してます。
ま、これはすぐ捨てました。^^;
○置くだけがダメなら引っ掛けてみる?
「置くだけ」の次は「引っ掛けるだけ」系。
こちらはミノウラなどの一流メーカーからも出ておりますが、今まで紹介してきた「左右両方に均等に引っ掛ける」系とは違い、ドライブ側と反対側のチェーンステーとシートステーに引っ掛けるタイプです。
実は私が使っているのもこのタイプで、同居人用と併せて2つ持っております。
が。
私が持っているのは従来型のリムブレーキ用で、ディスクブレーキ車では使えません。
少なくともMADONE SLRではチェーンステーのフックがディスクと干渉して使うのはムリです。
なので今回はミノウラでもディスクロード対応を謳っている新型をお勧めしておきます。
もちろん折りたたみ式です。
・ミノウラ:DS-550CS
http://www.fukaya-nagoya.co.jp/brand/minoura/products/?id=ds550cs
こちらも「乗せるだけ」系ほどではありませんが、あまり強い力をかけると不安定になりますので、あくまでも簡易メンテと捉えておくほうがベターです。
どちらにしろフレーム系を置いたり引っ掛けたりするタイプは「不安定」かつフレームに負担がかかる「かもしれない」という不安がつきまといますのでいわゆる「ディスプレイ台」としてパーマネントな保管用にはしないほうがいいと思います。
ハブ軸固定タイプは不安なく保管台としても使えると思います。
○個人的な(スルーアクスル用)お勧め作業台
とまあ、スルーアクスル、つまりディスクロード用のメンテナンススタンドって選択肢に制限があるのは間違いないところですね。
で、私のお勧めはどれかというと……。
これ。
・ミノウラ:HMS-10
http://www.minoura.jp/japan/tool/repairstand/hms-10.html
サドルを引っ掛けるだけ。
いわゆる「ひっ掛け系」ですが、私が実物をチェックした限り(実際に引っ掛けてためしてはいません)ではしっかりしていますのでイケるんじゃないかと思ってます。RS-5000があるのでこれを買うのはちょっとアレですが、こちらのほうが確実に楽に使えると思います。
脚部の展開もしかり、バイクを台に乗せるのもしかり。RS-5000の1/10以下の時間で可能です。
ハブ軸固定系よりは高価ですが、マジもののRS-5000などに比べるとお求めやすくて実用的ではないでしょうかね。
RS-5000のメリットは前輪も回せる事。
リムブレーキのクリアランス調整などはRS-5000を使うと前後ともにできるので便利でしたけど、ディスクブレーキ車はクリアランス調整などは基本的に不要ですから。
ま、頻度を考えても前輪のことは余り考慮しなくてもOK。
なので現時点での「ディスクロード用メンテナンス台」としてはHMS-10がイチオシです。
うーん、やっぱ私も買っちゃうか。^^;
◎チェーンの清掃
フォームを吹き付けながらブラシ(金属ブラシもありますが、使用済み歯ブラシで充分)でゴシゴシやって綺麗にするのが一般的かもしれませんが、記述の通り我が家はマンションなので、ベランダに油の飛沫が飛ぶのはいただけません。
あと、自分も飛沫で油だらけになります。
なので私はウエス(パイルじゃなくてTシャツ生地がお勧め)にチェーンクリーナーをたっぷり染み込ませて、チェーンを鷲掴みにしてクランクを回しながら手でゴシゴシします。
チェーンクリーナーを吹き付ける時は大きめのダンボールなどを使って飛散を防ぎましょう。
これはある程度ウエスに黒い汚れがつかなくなるまで何度か繰り返します。
それでもチェーンのコマに固形状態の汚れがこびりついているようであれば観念してダンボールなどで囲い、飛沫の飛散をおさえつつブラシで擦るというテもありますが、そこまで汚さないようにしましょう。
もしくは頑固な汚れの場合は思い切ってチェーンカッターで一旦チェーンを切って、空のペットボトルに入れ、そこにチェーンクリナーをたっぷり吹き付けて浸し、蓋をして何度もシェイクすると綺麗になります。
これだと飛沫が飛び散りませんのでベランダメンテ向きです。
ただ、チェーンのコマをいったん切って繋ぎ直すという行為が必要なので、接合部分の強度が不安ですし、再接合部分をなじませる(ちゃんと動くようにする)コツなどもあり、これはややベテラン向きではないかと思いますのでお勧めはしません。
なお、チェーンやスプロケの洗浄につかう「チェーンクリーナー」「パーツクリーナー」と呼ばれるケミカルは特にブランド品である必要はなく安いバーゲン品で充分ではないかと思います。もちろんブランドにこだわりたい方はご自由に。
◎スプロケットの清掃
こちらはチェーンよりも簡単です。
基本的に後輪を外し、大きめのポリ袋などでホイール側をマスキングしたら、あとはもうチェーンクリーナーを吹き付ければOKです。
あとはウェス(こちらもタオル系はNG。薄手のTシャツ生地などがお勧め)で隙間などもフキフキしまくれば銀色の光が蘇ることでしょう。
大きめのダンボールなどで飛散を防ぐのはチェーンのときと同じです(マンションの場合。広大な庭がある方は思う存分フリーで吹きかけてもいいかもしれませんが、後の責任はもちません)。
◎リアディレイラーの清掃
見逃しがちですが、いっしょにリアディレイラーにもチェーンクリーナーをざっと吹き付けて拭き上げておきましょう。
特に汚れがたまるのは2つのプーリー(歯車)で、こちらもウエスでこすって綺麗にしておきます。
ついでなので、チェーンリング(クランク側の歯車)も拭いておきましょう。
◎給油
洗浄が済んだらチェーンに給油します。
で、その時使ういわゆるチェーンオイルですが、これがもう、いろんな宗教と宗派に分かれていますので、なんというかもう、好きなのを選べとしか言いようがありません。
粘土と「保ち」は反比例するってことだけ基本原理として覚えておけばいいのではないかと思います。
私はずっとこれを使っています。
特に問題ありません。
こういうのはどれを使っても特に問題はないと思います。チェーンオイルの種類によってタイムに影響するとかいうのは都市伝説かと。^^;
・ワコーズ:CHL チェーンルブ
https://www.wako-chemical.co.jp/products/recommendation/CHL.html
ポイントは、あんまりブシューっと使うのではなく、一コマ一コマに「ほんのちょっとずつ」吹き付けること。
吹き付けたらしばらく放置。
数時間か、一晩か、結構長めに放置。
これで「浸透」します。
その後、ウエスを使ってゴシゴシと拭き上げます。
ええ、拭き上げる感じでOKです。
油、なくなっちゃうんじゃ? と思うくらいでOKです。
私は給油は1ヶ月に1回やるかどうか、です。
走行距離が短いので問題ありません。雨の中を走った場合はすぐにやりますけど、まずそういうことはないので。
雨中走行なしで、4~500kmに一回くらいで充分なのではないでしょうか。
その辺も人それぞれってことで調整していただければ。
以上。
◎洗車
実は私、白状しますとバイクの丸洗い洗車って過去に一度しかやったことがありません。
今年の初夏にMADONE SLRを買ってからは一度もありません。
それはなぜか?
全然汚れていないから(いつも綺麗だから)。
汚れてないのにあえて丸洗いとかする必要ないですからね。
では私の、というか我が家のバイクはなぜ汚れていないのか?
それは……。
ええ、皆様のご想像どおりで「あんまり(距離を)走っていないから」「雨の日は走らないから」「基本的に舗装路しか走らないから」など、バイクが汚れる機会が少ないのです。
加えて「毎回、ライド後はクリーンナップしているから」です。
もちろん距離は短いながらも一度走るとそれなりに汚れます。
主にホコリ。
あとは走り出す時に雨は降っていなくても、前日や夜に降った雨が乾ききっていない路面を走ることはよくあります。
北摂ライドは山あい。日陰もおおく路面の乾きが遅い部分が多々あるからです。
結構な雨が降った後は道路を横断する川ができていたりすることもザラです。
というわけで、毎回それなりに汚れるのですよ。
○こまめにクリーニングする
なのでライド後は必ず水で濡らした絞ったボロタオルでタイヤを綺麗に拭い、その後は同じく水で濡らしたあと固く絞ったウエスでフレームを拭き上げます。
水分がある布で落ちない油汚れやブレーキダストなどは、いわゆるキッチン用ウェットティシューを使います。「油汚れクリーナー」的な名前で袋に入ったアレです。
北摂の道はパリ・ルーベみたいな状態のところも多く、下りでうっかりフロントインナーに入れたままだったりするとチェーンがチェーンステーを打ってどうしても汚れますから、クリーナーは必須です。
油汚れ用のクリーナーというのは洗剤成分がたっぷり含んでますから、それで拭えばスッキリ綺麗。
あとは固く絞ったウエス系で洗剤をきちんと拭って拭き上げています。
フレームだけでなく、リムブレーキやディレイラーも同じく油汚れ用のクリーナーで毎回拭いてます。
うっかり指などについたチェーンの油汚れもさっとひと拭きで一発で綺麗になります(手荒れするので後でハンドクリームなどでケアをちゃんとしましょう)。
という感じ。
つまり毎回ライド後に簡易洗車をしているようなもの。なのでいつも車体はピカピカ。
故に改めてまるごと洗車とかの必要なし、というわけ。
週末サイクリストならまるごと洗車とかはまず不要ではないでしょうか。
なお、私が愛用していた(過去形)「ロードバイクメンテ用として最強(個人の感想です)」の油拭きティシューはこれ。
・生協:キッチン油拭きティシュ80枚入り
https://direct.co-opdeli.jp/products/detail.php?product_id=126278553
いまだにこれ以上のものに出会ったことがありません。
以前は生協会員だったので戸配サービスを頼んでいたので購入していたのですが、引っ越し後は戸配でまとめ買いする必要がなくなってしまったので生協さんとはお別れ。
「同じような製品があるだろう」と思っていたらさにあらず。
で、ストックが無くなったあとは結構困りました。
なぜって?
油落ち能力が段違いなんですよ、これ。
coop神戸系の市民生協会員の人は、機会があれば是非お試しを。
というわけで、生活圏の百均ショップやスーパー、ホームセンターなどで10種類くらい購入して試した結果、現在暫定1位なのがこれ。
・キャンドゥ:油よごれクリーナー
https://ec.cando-web.co.jp/item/4906327035915/
百均ショップで売ってます。
汚れ落ち能力は生協版の半分もあるかな、という感じなのですが、試した中では一番マシという感じです。
一度封を開けると水分がすぐ飛ぶし、クオリティは百均だな、という感じで「満足」というわけではないのですが、値段を考えると「充分あり」だと思います。
なので「コレがいいぜ」という製品があったら教えて下さい。m(_ _)m
○丸洗いするなら……
通勤に使っているから毎回はムリ、なんていう人や、やむを得ず雨中ライドをしてしまった、なんて言う人は丸洗いの必要あり、かもしれませんね。
ただ、昔は「雨の中を走る=とにかく丸洗い洗車してよく乾かす」みたいな感じでしたが、バイクがフルカーボン時代に入ると「サビ」の心配はないのであんまり焦る必要もないかな、とは思いますがどちらにしろ水は全部乾かしたほうがいいでしょう。油と一緒に流れちゃいますからね。
そんな「丸洗いをしなければならない」場合、私がお勧めするのはとりあえずこれ。
・ワコーズ:フォーミングマルチクリーナー
https://www.wako-chemical.co.jp/corporate/news/press150206.html
推薦理由は「マンション住みのサイクリストにぴったり」だから。
だってとりあえずフォームを吹き付けて、しばらく置いてあとは拭き上げるだけだから。
「洗車」というより「拭車」?
ベランダで水をかけたりなんだかんだするのはちょっと面倒。
でもこれだとベランダの床に新聞紙をざっと広げておくくらいで済むので後始末も楽。
ベランダの床汚れも最小限。
水抜きとかも基本不要。
カネはかかるけど楽ちんです。
戸建てサイクリストは洗車場スペースが確保できるでしょうから、カネはかけなくてすみます。
だって自動車と同じようにスポンジに洗車用の洗剤含ませて、ホースで水をかけながら洗って、あとは乾いたウエスで拭き上げる、という方法でいいでしょうし。
あ、水抜きはしっかりしましょう。
今回はここまで。
お後がよろしいようで。
コメント
早い!ありがとうございます!
偶然にも室内保管用にHMS-20というラックを使っているので、こいつで洗ってみようと思います。(HMS-20、ミノウラのサイトから消えてる…すでに流通在庫のみ?)
水が使えるなら、
パーツクリーナー → 洗剤でゴシゴシ → 乾燥 → 注油
でいいのかな?洗剤が先?
アマゾンで漁ってみます(^^)/
給油が必要な駆動系は、基本的に洗剤というか水は使わない方がいいと思います。
パーツクリーナーのみで綺麗になりますし、未字や洗剤を使わずに済ませるためのクリーナーなので。
サビの要因は避けましょう。
車体にはもちろん洗剤や水は大丈夫ですが同じ理由でワイヤー経路に入らないようにしましょう。
やはり無線変速装置最強ですね。
早く普及して安価になって欲しいものです。
追記。
TMS-20TSというモデルは確かにカタログ落ちしていますね。
でも現行モデルのTMS-10の後から発売されたモデルなのにねえ。
調べてみると両者の違いはサドルを引っ掛ける部分のバーの間隔。20の方が広いです。
ここからは勝手な妄想ですが、こんな感じ?
・10が思ったより売れなかった
・販売店にリサーチしてみると、10だと間隔が狭すぎて最近のサドル(シートポストのヤグラ部分)だと使いにくいと言われた
・クランプ部分を広げた新型を作り、追加モデルとして併売した
・20TSばかり売れたが、基本的に数が出るモデルではなく、追加生産はしなかった
・一方10は、いまだに売れ残っている
・20TSは流通在庫なら買える
ちょっと悲しいお話ですな。^^;