趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆お迎えの準備を整えてみる【TREK MADONE SLR】(その3)ボトルケージ編

自転車

2019年ツール・ド・フランス開催を週末に控え、我が家のお迎え(?)準備も万端です

 

しかし……。
G20の影響もあるのかないのか、我がMADONE SLRの納車日はいまだに決まらない7月初旬ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?

私のMADONEはまだ来ませんが、MADONEを巡る状況には最近大きな変化がありました。
TREKは突然「各車種のトップグレードには、もうリムブレーキモデルはラインナップしないからね」と発表したのです。

後に「リムブレーキの終わりの始まり」と言われた「TREK宣言」がこれである。
みたいな?(^^)

つまりMADONE SLRも今後発売するのはディスクブレーキモデルのみ、という事になりました。
すなわちこれからは【TREK MADONE SLR Disc】などとわざわざ書く必要はなく、ただ【TREK MADONE SLR】でいいわけです。
デフォルトがディスクモデルですからね。

むしろリムブレーキモデルを持っている人は、これから【TREK MADONE SLR(ただしリムブレーキ)】と記載する必要があるということに……?

まあ、そんな話はおいといて、いつになるともしれぬ納車を待ちながらも、地味に細かい物を集めている私です。

◎BONTRAGER BATCAGE

今回のお題は車体とは直接関係ないながらも、単体ではその存在意義がないもの。まず車体ありきのバイク周辺機器の代表とも言えるボトルケージについてです。

○これまで(ボトルケージに)追い求めていたのは「軽さ」でした

走行性能にはまったく関係しないにもかかわらず、「実質的なバイクの重さ(装備重量)」を計測する時には「込み」でないと意味をなさない必須パーツでもあるボトルケージ。
走行性能に関与しつつ「実質的なバイクの重さ」を計測する時には「込み」でないと意味をなさない必須パーツであるペダルに似たものがあります。

強いて違いを言うなら、ボトルケージがなくても走れますが、さすがにペダルがないと走れなくなります。
なのでプライオリティというか「本当に本当、絶対に絶対必用なのか?」度については低いかもしれません。
でも、ボトルは必要です。
というか、人間の大部分は水分でできているので、カッパじゃなくても水は極めて重要です。
なんだかんだ言って自転車に乗って走る行為は「運動」ですからね。文字通りボトルの水は命の水なのです。

話はちょっと逸れますが、いわゆるロードバイクのカタログデータ上の「重量」というのは「あくまでも目安」です。
そもそもペダルのない状態での重量です。
バーテープすらも入っていません場合がほとんどです。
※TREKは明確にバーテープ込みの重量となっています。バーテープ止めのビニールテープやバーエンドのプラグ(ハンドルエンドの穴を塞ぐオーナメント)の重さももちろん込みです。MADONE SLRの「ホワイトペーパー」を見るとそのあたりが克明に、具体的には0.1g単位で計測した個別重量が記載されていて「だから○.○kg」とされているのですが、ここまでやっているとちょっと呆れるというか、ビビりますね。^^;
ちなみにバーテープを止めるビニールテープは1.3gだそうで。

http://trek.scene7.com/is/content/TrekBicycleProducts/TK18_Madone_Whitepaper_JA-JP.pdf

話をもとに戻しましょう。
つまりボトルケージはアクセサリというよりは、ロードバイクのパーツの一つとして考えるべきものであって、だったら軽いほうがいいよね? というお話です。
何しろロードバイク界(界?)において正義とはまず「軽さ」ですからね。
そういうわけで私が今まで使っていたボトルケージも、その「軽さ第一主義」に則って1個あたり16~18gのものを使っていました。
マテリアルはカーボンで、ストレート(上方)出し入れタイプです。
そのボトルケージに関する記事がありました。
今読み返すと「アホやな」という感想しかでてきませんが、とはいえその時の気持ちもよくわかります。
なにしろこの頃の私は「趣味はバイクの軽量化です」状態でしたから。
趣味ならしかたないですよね?^^;

★地味な計量化を断行の巻 もしくは「乾いた雑巾を絞る」その肆
四回目はこれぞ「乾いた雑巾を絞る」的な計量化。(初出:2017/07)それはボトルケージ。いや、今使っているのもかなり計量のカーボンボトルケージなんですが……。別件でボントレガーのwebサイトをチェックしていたらこれを発見。19g……。今使

なお、現在はこのボトルケージは1つのみ。ダウンチューブ用として利用しています。
ロードバイクには一部を除き、通常はダウンチューブとシートチューブの二箇所にボトルケージを付けられます。
しかしながら我が家のバイクはシートチューブにはボトルケージを付けていません。ボトルホルダーというか、主に脱着の利便性を重視したちょっと特殊な物を使っています。
導入したのは去年ですが、極めて快適で、もう普通のボトルケージには戻れません。
その辺も導入の経緯を記事にまとめています。

★小サイズフレームに朗報? 【Fidlock BOTTLE TWISTボトルセット】
たかがサイクルボトル。だがしかし…… というわけで、少し前に発表されたにもかかわらず、なかなか入手できなかった便利なサイクルボトルをご紹介します。 ◎最近のロードレーサーはシートチューブが短くなっている? 身長が低いサイクリストは自分...

つまり今回はシートチューブ側ではなく、ダウンチューブ側の「ボトルケージ」を変更した、という話です。
これは「軽量化教徒」としては明らかな背信行為、いや冒涜といっていい変更です。
つまりこの記事は私が「軽量化教」から足を洗った事を宣言する行為でもある……のですかね?^^;

○BONTRAGER BATCAGEとは?

ボントレガーのボトルケージはいろいろありますが、BATCAGEはその中でも廉価モデルです。
まあ、廉価モデルと言っても税込み1500円なので「ボトルケージなんてオマケでくれるでしょ?」なんて価値観の人にとっては「高っ!」と思われる値段かもしれませんね。

見ての通り、「特に何の変哲もないストレート出し入れ型ボトルケージ」です。
外観的な特徴を強いて挙げるとすれば、写真でおわかりになるかと思いますが、取り付け位置の自由度がかなり高い、という点でしょうか。


これ、地味ですがポイント高いと思います。
後述しますが、これなんかもレースシーンで培われた「機能性」ではないかと考えます。

材質はカーボン……じゃなくて硬めのナイロン。ま、ぶっちゃけ「ぷらっちっく」です(ナイロンはプラスチックの一種。ちなみにデュポン社の登録商標だったはず。なお「デジカメ」はサンヨーの登録商標です……って今はパナソニックかな)。
かなり質実剛健系のプロダクトで、カラーバリエーションなどは一切なし。きっぱりと「黒」一色のみの商品展開です。

ちなみにこのBATCAGEですが、パッケージ?に重量が記載されています。
それによると48g。


測ってみましょう。

49gでした。
この辺は個体差とスケール側のアロウワンスがあるので48gと49gは誤差の範囲。カタログデータに偽りなし、と言っていいでしょう。
どうせ誤差だったら47gなら良かったのに、と思ったのはナイショです。

というか、こういうパッケージに重量まで記載しているのってちょっとめずらしいですよね。

○BATCAGEを選んだわけ

なぜ18gのカーボンボトルケージから、48gもあるプラスチックケージに変えたのか?
一番大きな理由は「堅牢性」ですが、それだけではありません。
このBONTRAGER BATCAGEにはストーリーがあるのです。それはいわゆるひとつの「ロマン」でもあります。
そしてつい最近、もともとストーリーがあったBATCAGEに、新たなストーリーが加わったのです。

もともと私は漠然とではありますが「今年は堅牢性重視でボトルケージを変えよう」と決めていました。
ただ、その漠然とした計画がまだ具体化していませんでした。
行動を起こすに至ったきっかけは、MADONE SLRを買った事、つまり「新しいバイクには新しいボトルケージを」という行動原理といいますか……。
そんなタイミングと時を同じくしてバイク系情報サイトに「TREKのBATCAGEがリニューアルしたよ」という記事が掲載されました。
いわゆるメーカー(インポーター)が発信する「ニューモデル情報」の紹介記事ですが、今まさに新しいボトルケージを物色しようとしていた私にとっては極めて注目すべき記事だったのです。
リニュアルする前のBATCAGEについて、私が背景にあるストーリーを知っていた事も、その記事に大いに興味をいだいた一因です。

早速その記事を読みました(複数のサイトに掲載されていたのですが全部読んだ。内容は同じだった^^;)。
そして読み終わった時には「我がMADONE SLRにふさわしいのボトルケージは世界中探してもBATCAGEしかない」と心に決めていました。

○BATCAGEのストーリー(これまで)

ボントレガーのBATCAGEは、地味ではありますが実はブランド商品……というか「知る人ぞ知るちょっとカッコいい(かもしれない)ボトルケージ」なのです。
形がカッコいいとかそういうのではなく、その露出が、です。
具体的に言うと、「ツール・ド・フランスのテレビ放送に出ている」んです。
もう少し詳しく説明しますと、トレック・セガフレードというロードバイクの頂点を戦うチームのバイクが、ボトルケージにBATCAGEを採用しているのです。

これは言ってみれば「F1マシンに使われているパーツ」的なイメージです。
F1の場合はほぼ全てが一品もので市販品が使われることなどありませんので正しいたとえとはいえませんが、自転車レースの場合、レギュレーションではトップカテゴリーであっても許可された市販品を使う必要があります。少なくともフレームに一品物など使えないのです。
なので「トップレーサーと全く同じもの」が買えるのです。
「テレビに写っているスター選手のマシンは私のと同じ」なのです。
私のMADONE SLRなどはTREKチームの標準マシンそのものです。
自動車やオートバイのトップカテゴリーのレースでこんなものは存在しません。
ツーリングカーレースだって「見た目がなんか似ている」だけで別物です。
ロードレースの場合「見た目が似ている」ではなく「まんま私のバイクと同じもの」がレースをしているんです。

つまりそういうことです。
地味な存在ですが、BATCAGEはレースシーンでTREKの選手をサポートしているのです。

じゃあ、なぜBATCAGEなのか?
TREKの選手だから、好むと好まざるとにかかわらず自社ブランドであるBONTRAGERのボトルケージを使わざるを得ないという大前提の事情はあります。
しかしBONTRAGERのラインナップには、それこそ16gしかないカーボン製のxxxボトルケージを始め、他にもいろいろあるのです。
なのになぜ選手はBATCAGEばかり使うのか?
それこそがBATCAGEが持つ「ストーリー」となるのです。

○発射されない?

BATCAGEがトップレーサーに選ばれる理由。
それは「発射されない」から。
発射……。
長くロードバイクに載っている人はこの言葉にピンと来る人もいるハズ。
そうなんです。
路面が悪いところをちょっと速めの速度で走ったりすると、その突き上げでボトルがケージから飛び出す事があるのです。

ええ、私はなんども経験があります。
段差を乗り越えた瞬間にボトルが宙を舞う、なんて光景は日常茶飯事です(ウソです。さすがに日常茶飯事ではありません)。

BATCAGEは荒い路面に突入しても「ボトルケージからカタパルトにジョブチェンジする」可能性が極めて低い、という評価が固まっているのです。
ロードレースはヨーロッパの古い町並みや、場合によっては畑の脇道なんかを走ります。
上りはともかく、平坦や下りの場合はそれこそ車並みの速度で走っちゃいます。
そんな場合でもBATCAGEならしっかり掴んで離さないよね、という実績があるからこそ採用されつづけているのです。
というストーリーを、私は知っておりました。
正確な記憶はないのですが、損化感じのBATCAGE礼賛記事を何度か目にしたことがあったのです。

○BATCAGEに加わった新しいストーリーとは?

正しくは「新しいBATCAGEは新しいストーリーの中から生まれた」と表現すべきでしょうか。
で、そのストーリーとはズバリ「マテリアルに廃プラを使っている」というものです。
この手の廃プラ活用話はまさに「よくある話」です。
しかし「どうせ買うなら微力ながら応援しよう」と思うのもまたよくある話ですよね。

リニュアルされたBATCAGEは「廃棄された漁業用の網」でできています。
最近問題としてよく取り上げられるマイクロプラスチックによる海洋汚染。
なんでも「海に漂うプラスチックごみの約10%は漁網」なんだそうです。

Bontrager Bat Cage Water Bottle Cage | Trek Bikes (JP)
Bontrager Bat Cage Water Bottle Cageに乗って記憶に残るサイクリングを今すぐ探す

これ、個人的にはけっこう意外な事実でした。
チリの漁師っていらなくなった網は海に捨ててるんですね。だとしたらとんでもない話だなって思いますが、たくさんの漁網が海に漂っているってことは事実なのでしょう。

そんな廃漁網だらけのチリの海岸にある漁網を、再生可能なペレットにして製品を作ろう、と思い立ったアメリカ人が立ち上げたBureo社の活動にTREKが賛同して出来上がったのがBATCAGEというわけです。
ちなみにこのBureo社、その廃漁網でスケボーを作ろうと思ったのがそもそもの始まりだそうです(売ってます)。

これはこれでいい話なんですが、私などは性格が悪いので素直に「えらい。よくやった」なんて言えません。
「環境に寄与するっていうのなら、なんで全部のボトルケージをその素材に置き換えないの?」って思っちゃいますけど、まあそこはそれ。ナイロンペレットからは基本的にナイロン製品しか作れませんし、BONTRAGER的にナイロン素材のボトルケージはBATCAGEだけだったのかもしれません。

○リニュアルしたBATCAGE。されど何も変わらない。

ひねくれ者の私にとって「環境に優しい」なんていう耳障りのいいストーリーを使っている時点「ああ、この企業は環境をイメージアップのツールに使ってるんだな」なんて思ってしまうわけで、素直に歓迎はしないのが常です。
しかし「ここに全く同じ性能・機能のBATCAGEが2つあります。一つは原油から作ったBATCAGEで、もう一つは漁網ペレットからできたBATCAGEです。あなたはどちらを買いますか?」なんて言われたら漁網ペレットを選ぶ私です。それも迷うことなく喜んで。

というわけで、リニューアルしたとは言えBATCAGEはBATCAGEのまま何も変わらず。ただその素材だけが変わったのでした。

◎軽さより堅牢性

16gや18gといった、超軽量のカーボン製ボトルケージ。
それを48gもあるナイロン製ボトルケージになぜ変えようと思ったのか?
「トップカテゴリーのプロも実践で使っている=かっこいい」ではありません。
それはBATCAGEが持っている「ストーリー」であって、私が買い換える主たる理由にはなりません。
主たる理由は「ボトルケージが破損しては困る」からです。

この超軽量カーボン製ボトルケージですが、今までロングライド途中で2度破損しています。
一度はバイクを木というか藪に立てかけて置いた時、突き出た枝がボトルに当たって、その衝撃で根本部分が破損。
もう一度はボトル出し入れのストレスに耐えきれずにアームの一部が破断したのです。

直接走行に関係するものではないのですが、ボトルを保持できなくなるのが問題です。
サイクルジャージの背中のポケットに無理やりボトルを入れて凌ぐ事は可能ですが、一度はホールドできない状態になってボトルが落下しました。つまり下手をするとボトル自体を失うことにもなります。

「朝練」と称するご近所ライドだったらまだしも、ホノルル・センチュリー・ライドの本番とかだとけっこうきつい状況になります。
事実、二回のうち一回は「ビワイチ」つまり琵琶湖一周時に発生しました。
幸いライドも終盤だったので不幸中の幸いではありましたが。

そう、一般的に「軽さ」は「強さ」とのトレードオフです。
そして「1秒でもタイムを縮めたい」なんて全く考えていない私のような「すちゃらかサイクリスト」にとって「軽量化」はただの趣味であって、必要な措置ではないのです。

18gと48g。
こう書くとざっと3倍近い差があって「うわ、重っ!」なんて思っちゃうわけですが、それはもう「ロードバイク脳」の考え方です。
冷静に考えましょう。
30gってそんな大きな差ですかね?
バイクが単体で走るんなら、30g/8000gですから、0.375%。そこそこの重さと考えていいかもしれません。
でも、そのボトルケージにはボトルが入ります。
使っているボトルは世界最軽量のもの?
そしてそのボトルは空でつかうの?

30gってざっと30ccですよ?
さらに言えば、バイクを走らせるというこは、バイク+人間+服とか荷物の合計の重さになるのです。
例えば軽めの例として、ヘルメットや靴を含む服を着た人間を60kg、ボトルに入れた水は2本で1.5kgとしましょう。
8kgのバイクを含む総重量は69.5kg。
分母がここまで大きくなると30gなんてないに等しい重さです。
つまりボトルケージの30gの差なんて、誤差なんです。

駆動用ですが、これは私の考え方です。
ヒルクライムで上位を目指すような、ゴリゴリの競技脳からするとバイクの30gなんて私の視点の1kgに相当するくらいの「おもり」になるのかもしれませんしね。
まあ、そもそもそんな人は8kgもある重量級のバイクなんて使いませんよね。

「30gなど誤差」
4年経って、私はようやくこの境地にたどり着いたのです。
ええ、少し視点を帰るだけで、なんか人生バラ色です。\(^o^)/

MADONE SLRを選んだ瞬間から、私はどうやらいろんな「思い込み」から解脱しつつあるような気がしています。

というわけでBATCAGEを買って待ってますよ、MADONEちゃん。

◎余談:ではTREK以外のトップチームはどんなボトルケージを使っているのか?

これはもう、たぶん皆んな知ってます。
TVを見てたらわかります。
というか、自分の持っているバイクと同じメーカーのバイクを使っているチームはなんだかんだいって気になっちゃいますから、その辺も目に止まりますよね。
答えは「エリート社のどれかを使っている」ですね。

エリート社、圧倒的なシェアです。
BATCAGEとエリート社のボトルケージとの決定的な差、それは「トップチームに使われているのは高級(高額)品」ということでしょう。
ちなみにエリート社はボトルも供給しています。