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★貧脚MADONE SLRユーザーによる【TREK DOMANE SLR7】インプレッション(その3)

自転車

ちゃろー(^^)

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実は……DOMANE SLR7には隠された「×」がありました

それは……
「DOMANE、めっちゃうるさいねん!」
イヤ、マジで。

というか、それって全然隠されてへんやん。^^;

◎爆音ラチェット音

そう。うるさいのはラチェット音なんです。

DOMANE SLR7の標準ホイールはアイオロス Pro 3V TLR(チューブレス・レディ)。
これはグラベルロード用の超ワイドリム(内径25mm)を使ったホイールです。ちなみに「V」が付かないロード用のアイオロス Pro 3 TLR Discも「かなりのワイドリム」と言われていますが、その内径は19.5mmです。「3V」がいかにワイドなリムなのかがおわかりいただけるのではないでしょうか。

で、このアイオロス Pro 3V TLRの(ハブの)ラチェット音がいわゆる「爆音」なのですヨ。
そしてその音質が独特。
個人的には今までこんな音、聞いたこともありません。
淀川の河川敷を走っていた頃は、後ろから迫りくる爆音ホイールの音は結構耳にしました。
だいたいはカンパのホイールで、「ああ、カンパ(を履いた早い人)が来たな」とわかるほど(たまに違うメーカーで爆音もありましたが)。

が、同じ爆音でもアイオロスPro 3V TLRはカンパとは全く音質が違うのです。
なんというか、木目が細かいんです。
カンパ系が「ジャアアアアアアーーーーーーーン」だとすると、アイオロスPro 3Vの音は「ジジジジジジジジジジーーーーー」という感じでひたすら「ジ」がれんぞくするというかなんというか。
音の大きさはというと、DOMANE SLR7に乗った同居人(試乗してもらいました^^;)の後ろを走っていると、自分のバイクのラチェット音(MAVIC キリウムエリートUST)は無音。というか、周りの環境音も全く聞こえなくなるほどです。
夏になればDOMANE SLR7単騎で、あのクマ蝉大隊と充分戦えると思います。
迷惑千万な戦いですけどね。^^;

◎音の秘密はスペックを見るとわかる?

その独特の音が気になったので原因を探るべくTREKのwebサイトで詳細をチェックしてみました。
すると……驚くべき事実が判明したのです(大げさ)。
なんとアイオロス Pro 3Vのハブはラチェット、いわゆる爪が108もあって、極めて細かいピッチになっているのだとか。
同じミドルクラスのロード用フルカーボンホイール、例えば同じBONTRAGERのアイオロス Pro 3 Discだとラチェットの数は24。つまり3が3Vになるだけでラチェットの数がなんと4倍以上に増えるのです。

というわけで独特な音の原因判明です。ラチェットの数の多さがあの連続する細かい「ジ」の理由だったのです。
音質の理由は判明しましたが音量の原因は不明です。そういうハブ、といういことにしておきましょう。あ、ひょっとしたらグリスが少いのかもしれません。

さて、その細かい(数が多い)ラチェットですが、メリットは「遊び」が少ないこと。
静止状態からペダルを踏んだ時、パワーが実際にホイールに伝わる時間が、一般的なロードホイールの1/4以下になると考えていいでしょう。

どういうことかわからない方向けに、もう少し極端な例で説明しましょう。
ラチェットが2個しかないハブとラチェットが360個あるハブを想像してください。
2個のハブのラチェットは、時計で言えば12時と6時の位置にあります。
ペダルのパワーを引っ掛ける爪が一個しかないと仮定すると、1個ラチェットのハブの場合、最悪の場合は360度近くクランクを回さないと「駆動力が発生しない=引っかからない」のです。
翻ってラチェットが360個あるハブは、ペダルを最大でも1度踏み込めば駆動力が発生するということになります。
以上の説明でラチェットの多寡が駆動力伝達速度に影響を及ぼすのだという意味がおわかりいただければ幸いです。

だがしかし!
1個と360個はさすがに飛躍しすぎなのは確か。
現実的な話をすると、24個と108個です。
これくらいの差だと私のようなライドスタイルの場合は特に違いはありません。
1度が4度に広がろうとデメリットになるわけではないのです。つまりこういうのはもっとこう、「突き詰める系の人」に刺さるお話であろうと思います。

とはいえ、貧脚だろうがレース志向の人だろうが、マシンの反応が速くてダメなんてことはないので、ここはウェルカムな性能ではあると思います。
ただしハブの重さが同じなら、ですが……。

さてここまでの話読んだ後、鋭い人はこう突っ込むのではないでしょうか?
「でもそれって、DOMANEじゃなくてホイールの性能だよね?」
ですよね。(^^)
つまり同じDOMANEでもこのアイオロスPro 3Vを履くSLRグレードだから言えることで、最量販車となる(であろう)SLグレードだとあてはまらないということになります。
でもこの記事はタイトルの通りSLR7の記事なので「ま、それならいっか」ってことお許しいただければ幸いです。^^;


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