そもそもシーリングライトって「天井直付け照明」っていう意味だって知ってますか?
恥ずかしながら私は、オトナになってもしばらくの間、そうですね……25歳くらいまではシーリングライトって「シーリング(sealing)されたライト」つまり電球とか蛍光灯を中に入れ込んだタイプの照明だと思っておりました。まあ、シェードでフルカバーされたタイプの照明? くらいの理解でした。
しかし、シーリングライトってsealing lightじゃなくて、実はceiling lightだったと知った時の驚きと言ったら「月極モータープール」が月極というチェーン展開している駐車場会社じゃなくて「つきぎめ」だと知った時の驚き、あるいは「不要家族」って可愛そうだと思っていたのに実は「扶養家族」だったと知った時の感動、もしくは「そこを走れば自分も透明人間になれるんだ」だと思っていた「透明高速道路」がただの「東名高速道路」だと知った時のがっかり感、そんなに美味しいなら一度食べてみたいなあって思いながら歌っていた「ウサギ美味しかの山」の歌詞が実は「ウサギ追いし」だと知った時の絶望感、きっといろいろとものすごい家族のことなんだろうなと思っていた「台風一家」は単なる「台風一過」であった事を知った時のどうでもいい感、聞くたびに子供心に赤面していた「ボイン」が「母印」だと知った時の興ざめ感、東京ディズニーランドや東京国際空港が東京じゃなくて千葉県だったことを知った時の騙された感、名神高速道路が実は神戸まで届いていない事を知った時の愕然感などと同じくらいのショックでしたっけ。
まあ、最後の3つくらいは最初から知ってましたのでウソですけど……。
そういえば某有名国民的野球漫画の主題歌の「思い込んだら」というフレーズを同居人はずっと「重いコンダラ」だと思っていたらしい(コンダラとは地ならし用のグランドローラーのことだと思っていたらしい。度し難い)のですが、「それはないわ、アホちゃう?」と嘲っていた私に、シーリングライトでは完全に「アホちゃう?」って、してやられた事を思い出しました。くっ。(*_*)
引っ越しをして、数ヶ月も経ったある土曜日の昼下がりの事でした。
たい焼きをコーヒーでいただくという和風テイスト? のフィーカをしていたときの事です。
「そろそろちゃんとした照明をつけない?」
そんな話になりました。
説明しましょう。
実は引っ越してこっち、我が家のリビングの天井にある照明を取り付ける場所いわゆる「引掛埋込ローゼット(わかりますよね?)」のうち、3箇所が未定のまま放置状態だったのです。
「引掛埋込ローゼット」とはこういうヤツです、念の為。
キッチンや廊下、リビングの一部にあるダウンライトを別にすると、我が家の天井にあるシーリングライト用のローゼットは他の部屋も含めて6個とも全部これ。
我が家のリビングの話をさせていただきますと、実はもともと4LDKで設計されていたものを2LDKにプラン変更してとにかくリビングを広くとってあります。で、天井のローゼットの場所についてはいろんな制約があって変更がきかず。その弊害?で、天井の照明取り付け場所が本来のダイニング+リビングの2箇所ではなく、広げた部分がそのままプラスされて合計4箇所になってしまっていたのです。
以前のマンションのリビンクでは普通にダイニング用とリビング用の2箇所でしたので2つ増えたわけです。
ちょっと整理します。
新居に必要な天井用照明(というかローゼットの数)は6つ。
旧宅にあった天井用照明は合計5つ。
うち一つは結婚直後に購入したものの生き残りなのですが、さすがにいろいろ古くてデザインとかそういう部分でもちょっとアレ(どれ?)なので持ってきませんでした。
つまり旧宅からキャリーオーバーというか持ってきた天井用照明は4つ。
つまり単純計算で2つ足りません。
でも引っ越してからずっと、我が家はメインのリビング用の照明一つだけをつけて暮らしておりました。
そうそう。旧宅から持ってきた4つの証明のうち、ダイニング用の照明ですが、取り付ける段になってローゼットの形状が合わない事が判明。要するに使えるモノに変更すると電気工事が必要になるため、流用は諦めて引っ越し直後に廃棄しました。
いえいえ、それほど無駄というわけでもないのです。そもそもこの照明も古く、最初に買ったマンション用に揃えたもの。なので引っ越す時に「さすがにこれはもう捨てようか?」と言っていたくらいの経年劣化っぷりでございましたし。こちらは迷った上「迷ったら持っていこうか」というノリで持ってきただけでしたし、廃棄に悔いはありませんでした。
新居のダイニングにはちょっと似合わないよね、とは言っていたのです。
あとLEDじゃなかったですし……。
とういことで、足りない照明は3つということになっておりました。
で、4箇所のうち中央にあたる場所に取り付けたメイン照明ですが、コイツが本気を出すとかなりの光量で照らしてくれるため、暮らすのについては基本的に問題はなかったのです。
空いた3箇所のうち、一箇所は衝立的な構造物で区切られたいわば「書斎コーナー」的な場所用でして、そこはロードレーサー置き場兼ローラー台置き場となっていて普段は使用しませんので何も付けずに放置。
あとの二箇所は「まあ、とりあえず」ということで裸電球(普通の白熱電球)を文字通り裸でポツンと取り付けておりました。
結構シュールなんですが、慣れてくると風景になってしまってあまり違和感が……。
来客が来ると「あえてそういう趣味にしているのかと思った」と言われたりしてはいたので、まあ我々には風景でも他人には違和感がある状況とでもいいましょうか。
裸電球は、実は内覧会用というか作業用に予め取り付けられていたモノだったのですよね。
引っ越しが始まるとゴミ置き場に箱が設置され、「最初についていた電球はこちらに返してね」なんて書いてあったりしまして、要するにある意味借り物ですね。まあ、そのままいただいても文句はいわれないでしょうけど。
で、その裸電球のままこの先ずっと暮らすのか? という話になったわけですよ。たい焼き食べながらですけど。
そんな話を引っ越してかなり経ってから言い出すところが非常に我々っぽいなあ、と思いつつ。
メインの照明の性能が良すぎて、必要性をあまり感じないというのがかえってこういう状況を生んでいるですよね。
LEDのシーリングライトってハイエンドモデルは本気だすとヤバいですね。機能もそうだけど光量が。
旧宅では本気モードの30%くらいしか使っていなかったのですが、新居になっても50%くらいで充分という感じ。
本気モードであっても、蛍光灯4本みたいな古いシーリングライトより消費電力はずっと低いそうな。
ほんまかいな? と思っちゃいますよね。テクノロジーの進化ってすごいなあ。
閑話休題。
そういうわけで家族会議照明編です。
ソファ同様、今回もまずはコンセプトを決めました。
それは……
「とりあえず照明がなにかついていればなんでもいいんじゃね?」
です。
あと「カネないし、安くあげようぜ」。
世知辛いですな。(._.)
引っ越し代がぼったくり価格だったからに違いない。
倹約こそ美徳モードです。
まあ、実際問題として天井の穴がふさがっていればそれでいい、みたいなところはあります。
だって実際にメインの照明のみでまったく困らないんですから。
あえて使うとすれば、撮りためたアニメを集中的に視聴するなんて時に、間接照明的な落とした感じにするくらい?
それも実はメインの照明にシアターモードなんてのがあるのでカバーできちゃうんですよね。
常夜灯モードもあるし、メイン照明でフルカバーOKなんです。
そういうわけでモチベーションは低め。
そういうわけで「なにかついてないとさすがにかっこ悪い。でも白熱電球はないだろう」を合言葉に、まずはIKEAに行くことにしました。
いえ、ちょっと端折りました。
照明を買いにIKEAに行ったわけではないのです。
IKEAに行くメインの目的は、別の雑貨系をチェックしに久しぶりにIKEAにでも遊びに行く? フィーカもしようぜ。という感じでした。照明は別途家電量販店を冷やかす予定だったんです。だから「IKEAに行ったら照明も売ってた」みたいな感じです。
そういえば、冒頭の話じゃないですけど、実は私、結構長い間「IKEA」を「池屋」という店だと思ってました。いや、マジで。
近くになかったですからね。
ええ、同居人に「耳、腐ってんじゃないの?」などと思いっきりバカにされたのはいうまでもありません。
で、IKEAと言えばフィーカ。
なにしろフィーカの本場(本場???)ですからね、楽しみましたよ。
IKEAのカフェテリアはなんとなく最近のゲレ食(スキーゲレンデにある食堂=レストラン)を想起させますが、ゲレ食がIKEAを真似たのでしょうかね。知らんけど。
そんなわけでとりあえずケーキもコーヒーも美味しくて、というかいいコーヒーメーカーを使っているので120円で飲み放題(注:いわゆるドリンクバーである)だというのがまた素晴らしい。
IKEAが自宅から近かったらちょいちょいフィーカだけしに行くんですけど、残念ながら我が家の近くにはない。
近郊にいくつかあるのですが、どちらも車で(渋滞がなければ)1時間弱という感じ。
そういう地理的な障壁? もあって、思い起こせばIKEAに行くなんて、そもそも2年ぶりくらい? いや3年ぶりかなあ?
そういや、コストコも近くにないな。なくてよかったぜ(色んな意味で^_^)。
そんな感じでいろいろ見て回って、お昼食べてフィーカして、なんかIKEAと園周辺だけでほとんど一日遊んじゃいましたよ。
照明?
ああ、照明の話でしたっけね。忘れてました。
ええIKEAにも照明があったので、マーマレードやチョコレートを買うついでに買いました。
「シンプルだし、もうコレで良いんじゃね?」的なやつを。
シーリングライトでもいわゆるスポット照明に分類されるのではないかと思われます。
大分類がシーリングライトで中分類がスポットライト。小分類的には小分けライト?っていう感じでしょうか。
普通のカバータイプと違って配光的には不利な? スポットライトを選んだ理由は、メインの照明との見た目のコントラストを狙ったからです。という理由付けもあるんですが、正直に言うと軽いノリで決めました。
でも実際に取り付けてみたら、これが思った以上にしっくり来る感じで結構気に入りました。
何より安い。
本体3つにLED電球(LEDは電球というのだろうか?)を12個買っても合計で2万円出してお釣りが来るなんて(実際にはカード購入なのでお釣りはありませせんが)。
コントラストを狙ってスポットライトにした理由?
いや、考えてみてくださいよ。
我が家のメイン照明ってこういうヤツなんですよ。
シーリングライトが本格的なLED時代に入った現在では、もはや絶滅危惧種とも言えるプレーンな角型です。
我が家のメイン照明であるところのコイツは、多機能シーリングライトとしてはPanasonicではたぶん最後のモデルじゃないかなあ。
丸型だとまあなんとかなんですが、角型がどどんと中央に居座っている状況では、サブのシーリングライトに丸型だろうが角型だろうが、いわゆるこの手のヤツがリビングの天井に3つも4つもあるのって、見てくれがなんかおかしいというか、かっこ悪くないですかね?
少なくとも我が家的には想像してみて「ないわー」となったのです。ええ、完璧なる意見の一致でした。
というわけで、リビングのメインコンパートメントにある3箇所のローゼットのうち、見た目の連続性? を考慮して、メインを間に挟む格好で二箇所に同じデザインのものを取り付けました。
リビングの一角に壁で囲まれたロードレーサー置き場にしている書斎コーナーがあるんですが、そちらはデザインの連続性は全く考慮せず、ちょっとしたガレージ感を演出しようかな、ってことで同じスポットライトでもそういうノリ感がある(と私が思っている)ものを取り付けました。
扉の画像がソレですが、少し角度を変えて。
ちなみに電球?は電球色です(変な日本語)。
以上。照明についてはようやく完結を見ました。
あまり長考はせず、むしろ行き当たりばったりで決めた感じがしないでもありませんが、結果として満足が行くものになりました。特にお財布的に。
IKEAのおかげでございます。
で。
最後にアレですけど、書斎コーナーの照明はともかく、リビング用に購入したこのシリーズ、他の人にはあまりおすすめしません。
あまり主張しないシンプルなデザインが気に入って購入して、取り付けてみるとかなり気に入ったのですが、実はちょっとした暗黒面を持っているんです。
そのダークサイドですが、使う分には全く関係はないのです。
問題は電球(LEDは電球というのだろうか?)を本体に取り付ける作業です。
書き忘れましたが、これらの照明は本体販売。つまり電球は全部別売りです。
なので別売りの電球を買って取り付けるわけですが……。
書斎コーナーのものは普通に取り付けられました。
しかし、リビングの2つについてはつまずきました。
まあ、説明書を読みましょうって事ですけど。
何につまずいたかというと、電球が取り付けられないんです。いわゆる傘部分が小さすぎて電球を回せない。指が入る隙間すらないくらいですから。生まれたての赤ちゃんなら行けるかな? レベル。
ちなみに今回購入したIKEAの照明に取付可能な電球の口金の形はGU10といわれるもので、ネジ式ではなくツイストして装着するものでして、そのひねって装着する作業ができないんです。狭いから。
で、一体どうして取り付けるのかと言うと……。
説明書を読んで理解できました。
「吸盤」を使うんですよ。
うむ。調べてみると同梱品の中に確かに吸盤がありました。
じゃあこれで問題解決、と思うでしょ?
これが罠であり、ダークサイド。
「全部の電球に吸盤がつくと思うなよ!」ってヤツですよ。
IKEAで「コレ用にこの電球を買え」とリコメンドされているものであればつくんです。というか、付きました。
ただし、吸盤のクオリティ、かなり悪いのですぐ外れるんですよ。ひねるに至らない。なのでいろいろ格闘して結構無理やりの作業でした。
二度とやりたくないくらいで、「電球が切れたら照明そのものを買い換えよう」と同居人と確認したくらいです。
LEDなのでそうそう切れないでしょうけど。
素直にIKEAのライトを買えばいいんです。
買えばいいんですけど……IKEAのGU10LED電球には電球色しかありません。たぶん、です。私が見つけられなかったのかもしれませんが……。
昼白色とか昼光色にしたい場合、サードパーティ?製を買うわけですが、これがなかなかな吸盤がつくような表面(照射面)になってない。安いのは特にLED基盤むき出し系の物も多いので。コスト削ってますからね。
ま、リビングですし、素直にリラックスできる電球色のIKEA RYETを買っとけ、という話ですね。
ちなみにRYETは699円で2個入ってます。ま、私はいろいろ迷って結局RYETは買ってないんですが……。
というわけで、IKEAのスポットライトのうち、少なくともBASISKとTIDIGというモデルはそういう構造なので買うならIKEA漬けの覚悟をしておいてください、というお話でございました。
あ、電球をはめてくれる赤ん坊がいる家は問題ないと思います、ハイ。
というか、電球が切れたら、GU10の口金をはめられる赤ん坊のいる家に持ち込んでお願いしたらいいんですね。
いいことを思いつきましたよ。
なんという天才。(*´ω`*)