私がX-E3を買わなかった理由
購入報告みたいなものなのに買わなかった理由を最初に書く私って……。
まあいい。(・∀・)
さて、FUJIFILMのミルクス(MILCS=Mirrorless Interchangeable Lens Camera System)X-E3が発売されたのは2017年9月末。
一応FUJIFILMのXマウントユーザーでもある私はX-E3が発売される事を知っておりました。メーカーのwebサイトもチェックしたので、X-E3の概略も知っておりました。
でも、発売と同時には買いませんでした。
というか、発売日には既にX-E3の事は忘れておりました。
だってその発売時期が(私にとっては)悪かったんです。
毎年9月最終日曜に開催されるバイク(自転車)イベントであるホノルル・センチュリー・ライドの事で頭がいっぱいだったからです。出発前はその準備とかで手一杯ですし、9月末って実際に行って走ってますし。帰ってきても(主に写真データを)いろいろ整理したりとか。
なので「新しいカメラ?、こんな時にバカ言ってんじゃねーよ、いつ触るんだよ」的なノリでスルーしていたわけでございます。
というか、白状するとその頃(X-E3が発表された頃)って、ほとんどFUJIFILMのカメラの出番がなくて、興味はあったけど、買いたいな、というモチベーションが生じなかったんです。
FUJIFILMのXマウント系ミルクス(MILCS=Mirrorless Interchangeable Lens Camera System)のボディは、それまでの私はけっこう持ってました。
X-Pro2を二台。
X-T1を一台(X-T2には手を出さなかった)。
X-T10を一台。
X-E2を一台。
改めてこうやって書き並べると、私のメインシステムってXマウントじゃね? みたいな感じですね。
でも2017年の夏頃までにはボディはX-T10とX-E2の2台、レンズもキットズーム2本とXF35mm F1.4Rの3本を残して全て売却しておりました。
理由は実に明確。
「いくら気に入っていても、でっかいボディやレンズはやっぱり持ち出さない」というアタリマエの事を再確認したからに他なりません。
X-Pro2なんて、例のジョイスティック……じゃなくてFUJIFILMが言うトコロの「フォーカスレバー」が本当に使いやすくて大のお気に入りだったんですけどね。だから2台も買っちゃったわけで。レンズもいろいろ揃えましたっけ。
でも、その後はいつもの通りです。ハネムーンの興奮が終わったら憑き物が落ちたように冷静に? なってしまうわけで。
「あれ? なんで私、こんな弁当箱みたいなカメラ使ってるんだろう?」
「おいおい、明るくて描写がいいかもしれないけど、なんでこんな重くてかさばるレンズばっかり揃えてんだ??」
的なアレです。
私の場合、定期的に訪れるヤツですね。
そもそも普段使いのカメラって結局限られてしまうわけです。
特に去年の春頃から普段使いのカメラはほぼLEICA Q。補完はOLYMPUSのTG-5(TG-4)Tough。同居人をポートレート風に撮りたいと思った時は、中望遠系レンズをつけたμ4/3って感じで事足りているわけです。
特にLEICA Qは守備範囲が異様に広くて、別途エントリで絶賛? しているように私の場合は普段の撮影はこの一台でほぼカバー出来てしまうんです。
もちろん万人の撮影スタイルをカバーするわけじゃなくて、私に限った話です。
でも考えてみて下さい。
1)28mm/35mm/50mmの画角をカバー(Qは28mmの単焦点固定カメラなので、もちろん35mmと50mmはクロップです)。
2)レンズ先端11cmくらいまで寄れちゃう近接力
3)光学手振れ補正機能付き
4)そもそもフルフレームセンサで高ISO耐性が異様に高い
という、柔軟性というか性能というか、つまり使い途が広いんですよ。
ボディの大きさにさえ目をつぶれば、望遠えをほぼ使わない私の様なスタイルの人にとってはまさに万能カメラと言ってもいいくらいです。というか、135判フルフレームのセンサを持つカメラとしては唯一無二の性能でしょう。というか、ライバル不在なので唯一無二もない話ですが。
さて、話が脱線しちゃいましたが、要するに「冷静になったら必要なかった」「必要ないなら防湿庫を圧迫する機材は悪」という感じで売却しちゃったのでした。
とはいえFUJIFILMのXマウントは全廃ではなく基本的に(色はともかく)その画質はけっこう気に入ってはいますから、それぞれのラインの軽いボディと安いレンズ、そして小型軽量の気に入った単焦点1本は残しておくことにしました。
その残したボディというのがX-T10とX-E2という、エントリー系の二台です。
実はいわゆる一眼レフスタイルがあまり好きじゃ無い私は、「X-E2一台のみでOK。X-T10は手放そう」とも考えたのですが、お気に入りで便利に使っているとある機能がX-T10にしかなく、X-E2だけではダメだなと判断して両方残す事にしたんです。2台を比べながら使って、どちらかに絞ろうとしたんですね。今考えると、そのままだとたぶんX-E2を手放す事になったと思います。
X-E2はおろかX-Pro2にもX-T1にもないその機能とは、「AUTO」ポジションってやつです。
X-T10(そして新型のX-T20にも)にあって他のモデルにないその「AUTO」ポジションというのは、アレです、レバーをパチンと動かすだけで、フルオートモードになるという魔法の? レバー。
これ、よく使うんですよ、私。というかX-T10以外のXマウント系ボディを使っているとき、「ああ、ここでAUTOレバーがあったら便利なのになあ」と思うくらいAUTOレバーというかAUTOモードの大ファンなんです。
「そんなもの、何に使うんだ?」なんて思う人は一生使わなくていいと思うので幸せです。X-T10に拘泥する必要ありませんからね。
撮影モードというか、各パラメーターをけっこうカリカリにお好みチューニングしていると、けっこう決めた意外の他のモードで撮るのがおっくうになるんですよね。
もちろん複数のカスタムモードが登録出来るモデルが多いので、その機能の一つに擬似的にフルオートモード的なものを割り当てる事は可能ですし、現に他のボディではそういう感じで運用しておりましたが、実の所FUJIFILMのフルオートモードってけっこう「侮れない」んですよ。
侮れない度ではPanasonicのiAモードとライバル関係にあるかもしれません。というか私はその二社のフルオートモードを評価しているというだけの話なのですが。
なので「あ、ここはもうフルオートモードで撮っとこ」というイージーな撮影がしたい時とかにレバーをパチンと弾くだけでそのモードに移行するのは本当に便利なんです。
これがPanasonicだとモードダイヤルでiAモードを選ぶわけですが、ダイヤルを回すよりレバーをパチンの方が断然簡単です。元のモードに戻すのも同じレバーを反対側にパチンと弾くだけです。
たぶんこのロジックは全てのメーカーでFUJIFILMのエントリー系のコレが最良じゃないかと「私は」思います。
そんなわけで普段は小型軽量ボディのX-T10を使い、X-T10ボディのデザインにイラっとした時、X-E2を防湿庫からとりだしてそのシンプルさにホッとしておりました。なので特段新しいモデルが欲しいという欲求がなかったわけですね。ま、最初から私にはX-Pro2など必要なかったというお話です。
さて、そんなこんなでブランニューのはずのX-E3にもう一つ興味が湧かず、というかむしろ頭の片隅にもない私でしたが、実はFUJIFILMのXマウント用レンズには、頭の片隅あたりで気になっているものが一つありました。
レベル的には「欲しいぜ欲しいぜ、欲しくて死ぬぜ!」ではなく「まあ、そのうち欲しいかな?」レベルです。これがX-Pro2発売直後であれば間違いなく買っていたレンズですが、その時にはまだ発売されておらず、実際に発売されることにはXマウント系ボディへの興味がほとんどなくなっていたという状況で、気になってはいるけど、買うという行動に移るだけのモチベーションはない、という微妙な存在。
そのレンズとは、
XF23mm F2 R WP。
X-E3の話なのになぜレンズの話をするかというと、X-E3とこのレンズをセットにした「私ホイホイ」的なキットが発売されたからです。
さてこの先は次回、「私がX-E3を買う気になった理由」編に続きます。