今まで使ってきたμ4/3で一番好きだあああああ!(初出:2014/03/27)
はっきり言おう。
好きだ-!
大好きだー!!
今まで使ってきたμ4/3で一番好きだあああああ!
ああ、言ってしまった。恥ずかしい。(´Д`)
通常、私は二台のカメラを通勤鞄に放り込んでいるのですが、二台のうち一台は必ずE-M10です。
だって、愛しいんですもの。
毎日使って思いました。
E-M10は日常使いができるシステムカメラの、一つの理想型じゃないか、と。
理由はいくつもありますが、中でも
1)μ4/3として本来的なサイズ、つまり小型軽量であーる。
2)でも、チープじゃなーい。マテリアルクオリティはE-M5と比べても遜色がないのであーる。
3)それでいて機能・性能はE-M5というよりE-M1に近いのであーる。
という感じ。
各社入門機は数あれど、意図的に相当性能・機能を下げています。中級機や上級機を持っていて入門機をサブカメラとして購入しても、そのあまりに違う性能・機能がどうしても入門機でガッツリ撮ろうという気にはならないんです。
いえ、皆さんはどうだか知りませんが入門機を使う時の私の精神状態はそんな感じです。
「まあ、小型だから持ち出したんだし」
という言い訳を唱えながら
「ああ、あの機能が欲しい。上級機だったらなあ」
的な呪詛を同時につぶやくわけで。
もちろんE-M10は防塵防滴ボディじゃない、1/8000のシャッタースピードは選べない等々完全に同等品ではないのですが、私の場合はそういう性能はエクストリーム・クラスだと捉えてます。
日常的に必要な人はそもそもE-M10を選んじゃ駄目で、E-M1でイケってことですよ。
私のようなフツーのカメラ好きにとってはスペック上はあった方がいいけど、実用上はなくてもガマンできる、そんなレベルの差でしかありません。
つまり、それ以外で求められる性能の方が大事なのです。
それを考えるとE-M10はほぼ入門機なのにほぼ全部入り。個々の機能を上級機と比べるとスペック上は劣っている部分もありますが、E-M10を使っていると、E-M1にあって、E-M10にはない、というものは本当に少ない事がわかります。
4/3レンズも「使えない」わけではないですしね。
もっともE-M10は「軽やかに使う」、いや使えるからこそ個性が輝くのであって、4/3の大艦巨砲主義を押しつけるべきボディではないと思います。
もちろん使って悪い、というわけではありませんよね。
E-M10を輝かせる名脇役として、同時にリリースされた新しい標準ズーム、いわゆるパンケーキズームの存在を忘れるわけにはいきません。
自動レンズシャッターを備えたレンズキャップも同じくオプションとして同時リリースされていて、私としても実に興味深いのですが主に見た目の好みでこのギミックはチョイスしませんでした。
私はフジツボフードで最低限のレンズ保護ができればOK、というのがここ数年のスタイルで、結構気に入ってます。
幸いな事に写真のフードだとズーム全域、最短~無限遠でケられませんのでこの組み合わせがE-M10のズームスタイルとしてはベストかなあ、と考えております。
これで135版換算で24mm相当~84mm相当までカバー(もちろんデジタルテレコン併用)できちゃいますし、オリンパスの標準ズームは(撮像素子が小さいという原理的な問題もありますが)伝統的に結構寄れますからシステムカメラの標準ズームとしては使い勝手はかなりいいと考えます。
これがE-M1をボディにチョイスしちゃうとパンケーキズームじゃなくてどうしてもProシリーズの12-40をチョイスしちゃいますのでまったく違う感じになってしまいます。
E-M10とフジツボフード漬けたパンケーキズームなら、冬場のパーカーのポケットあたりだと突っ込んでおけます(重いけど)が、さすがにE-M1とPro12-40はそういうわけにはいきませんから。
E-M10に合うレンズには、こちらも新しい25mm F1.8があります。
大きさが近い45mmF1.8でもいいのですが、その辺は画角の好みでしょう。
被写界深度やシャッター速度を稼ぎたい場合なんかはF1.8の明るさはありがたいです。
私は寄れる25mmの方が使い勝手のイイ画角なので45mmを持ち出す事はありませんが、この2518とこれまた同時発売の魚眼レンズ入りボディキャップは、オリンパスのキルティングポーチ(中仕切りがあって二個入れても傷つかない)に包んでこれまた鞄に常備しております。気が向いたら25mmとパンケーキズームとを付け替える感じです。
ちなみに25mmにもフジツボフードを装着してコンパクトさをスポイルしないようにしております。
そう言うわけでE-M10と一緒に運用したい2本プラスαのレンズのご紹介みたいな感じなのですが、実は今回の本題はそれらではなく、というか写真に写っているので既におわかりのように、純正の後付けグリップです。
個人的にはこういったエクステンションはせっかくのボディのコンパクトさや軽量さをスポイルするので好きではないのですが、E-M10一台で色々まかなおうと思っている人にはゆうようなアイテムだと思いますのでプッシュしたいな、と。
このE-M10のグリップは、いわゆるバッテリグリップではなくて、ただのグリップです。要するにバッテリなんて入れられません。
言ってみればE-M5用のバッテリグリップハズした状態のグリップみたいなものです。
でも、コイツは結構スグレモノなんですよ。
何が優れているかというと「クイックレリーズ」なところです。
E-M10はご存じの通りバッテリとメディアカードスロットが同じところにあります。
で、従来の方式のバッテリグリップを付けちゃうとどちらかを交換する度に面倒な事になるわけです。
ですが、コイツはレバーを指先でクイっと引っ張るだけでカチャっとハズレちゃんです。
もちろんベースはくっついてますが、バッテリやメディアへのアクセスに大した手間はいりません。
まあ、なんというかフタを二回開けるようなイメージでしょうか。
そしてグリップも見ての通り「モアイの腹」のようにスラントしていて視覚的にあまり主張がなく、E-M10の持っているコンパクトな佇まいをさほど崩していないと思います。
それでいてしっかりとしたグリップが装着され、150mmまでズーム系レンズやノクチクロンや7518と言ったμ4/3的な大きめのレンズを装着した際の取り回しが格段に楽になります。
位相差AFはありませんが、4/3系のレンズを装着しても楽に「遊べる」ベースがこれで出来上がります。
少なくとも素のE-M5より取り回しは断然上ですし、グリップ付けたE-M5と比べてもさほど遜色はありません。
私の場合は普段は使う事はないと思いますが、E-M1に12-40を付けてE-M10に75mmを付けて持ち出す、なんてことはあるかもしれません。その場合には是非装着したいと思いますし、さほど大きくならないのでE-M10一台で行くって言う人は付けっぱなしでもいいのかもしれませんね。
値段も純正ならばこそのフィッティングとそのギミックを考えると個人的には高くないと思いますし、E-M10を考えている人はこれも是非考慮して欲しいと思います。
以上、オリンパスの回し者的な文面ではございますが、そうではありませんので、念のため。