(初出:2012/06/23)
と言うか、その後のdrobo FS
増え続けるファイル。
世はクラウド花盛り。
されど、クラウドの容量には限りがあり、限りの無いクラウドは有料であり、とどのつまりは「金の切れ目はクラウドの切れ目」
要するに、クラウド時代であろうが無かろうが、正義の言葉はただ一つ。
「我がファイルはローカルに在り」
という事で、写真のJpegは全て容量無制限のクラウドであるflickerにアップロードしている私ですが、もちろんローカルにも保存しています。
理由の一つは上に書いた通りですが、flickerはRAWファイルには対応していないというのが大きな理由です。
写真画像以外には、私の場合はいわゆる自炊のpdfファイルが大量にあります。
さらに、容量の問題ではなくて、「うっかり消してしまったら悶絶死必至」な小説の原稿ファイル(本?原稿、メモ、設定集、設計図的エクセルファイル、手書きメモのpdf、InDesignファイル、加えて頂き物の膨大なイラスト画像ファイル等々)がありまして、これは同じく有料クラウドのdropbox(50GB)を使用しています。
とは言え!
ローカルにファイルがある事は必須です。
dropboxはローカルとのSyncなので当然ローカルは存在するのですが、flickerなどはindependent系ですからローカルと同期などとってはくれません。
そういうわけで、ローカルのストレージというのは死活?問題です。
私も長くPCとつきあってますから、ファイルのロストは色々経験しています。
今でもトラウマになっているのは、「合わせ月の夜(当時はFairy Talesというタイトルでした)」のオリジナル稿である1MBものテキストファイルを完全ロストした事です。
たった1MBなんですが、全てテキストファイルなので相当な文字数なんです。
300頁くらいの文庫本でざっと4冊分です。
ええ、四巻分ほどの小説を完全ロストしたわけで。
もっとも、いくらバックアップをとっていたからと言って私のような「迂闊」な人間はヒューマン・エラーによるロストの方が大きいわけです。
その1MBのテキストも、PCの入れ替えの際にバックアップをとった上で入れ替えたにもかかわらず、なぜかそのバックアップをフォーマットし、あまつさえゴミとして廃棄してしまった後に気付いた、というなんとも「勝手にすれば?」的、あまり同情の余地もないようなスカポンタンな事をやってのけるのが私なので。
だが!
しかし!
そうは言っても!
バックアップはしないと!
そんでもって、バックアップは二重化しないと!
なので!
大昔から外付けHDDとかNASとかを使ってバックアップをとっていたのですが、今現在行き着いているのが、このdroboのクローン態勢です。
droboについては詳しくは書きません。興味のある人は下記のWebサイトをご参照下さい。
要するにレイドboxです。
普通のレイドと違うのは、「適当に余った容量も回転数もばらばらのHDDを、とりあえず突っ込んでおけばレイド5っぽい振り(BeyondRAIDテクノロジ)をしてくれる」という点です。
そんでもって、空き容量が逼迫してきたらdroboの空きスロットにHDDを突っ込めばOK。
スロットが全部塞がったら、「これが容量が一番小さいので、これを大容量に換えたらいいと思うよ」って言ってくれる(いや、言ってはくれませんが)ので、それを変えたらOKです。
エラーが出たHDDがあった場合も同様に「コレが壊れているから換えるといいよ」って教えてくれるわけです。
ホットイジェクト対応なので電源を落とす必要も無く、そのまま抜いて、挿せばOK。
という手軽さが私の様なめんどくさがりに最適でして、絶賛愛用中です。
キャプチャ画像のdroboの場合、5スロットのうち3スロットに3TBのHDDを突っ込んでますが、実際に使えるのは5.3GB程度という感じです。
まだ2スロットあるのでこちらに3TBを突っ込めば余裕ですが、D800Eの1ファイル100MB超とかいう環境になってくると加速度的に容量はなくなりそうですね。
コンパクトカメラが2000万画素でRAWファイル対応の時代ですからねえ。
ちなみにNASとして運用しています。
わが家の有線LANは完全ギガビットなのですが、それでも転送速度はたいした事ありません。
droboの欠点はそこかなあ、と。
Thunderbolt直付け対応のものができると嬉しいんですが。