趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★その筋の人の常識は、一般人の非常識、のコーナー。(・∀・)

自転車

というか、Continental Grand Prix 4000S Ⅱのお話(初出:2016/06/06)

いや、ちょいとニュアンスは違うなあ。
中途半端な知識しかない人間の非常識は、業界では常識である。

かなあ。
いえね。
先日、ライドイベントに参加したんですが、その前日、バイク(自転車)のチェックをしていたんですよ。
ライドイベントじゃなくても走る前日はチェックを欠かさないんですが、その流れで当然ながらタイヤチェックをしたわけですよ。
先日履き替えたばかりのタイヤなのでほぼ新品なのですが、そんなの関係なくチェックするわけです。
で。
発見したわけですよ。妙なモノを。
傷じゃなくて穴です。
しかも二つ。
「穴??」

なんで?
そう。まるで吸血鬼に噛まれた跡のような? 穴が二カ所に。
吸血鬼ならぬゴム好きな妖怪「吸ゴム鬼」なるものがいて、寝ている間にやられたのかな、と一瞬だけど真面目に考えた私はアホですとも。(・∀・)

普通は最初に「不良品か?」とか考えますよね。
最初に妖怪って……。
これはもちろん、何でもかんでも妖怪のせいだと刷り込みをさせる、「あの番組」が悪いに違いありません。

次に浮かんだのが? 普通に「不良品かな」という疑いですが、念のためにもう一つのタイヤ、つまりフロントタイヤをチェックすると、同じような吸ゴム鬼の歯形があるじゃありませんか。
「ふむ」
吸ゴム鬼のせいじゃない事を前提にすると、つまりこれはこのタイヤに特有の「個性」である可能性が高いと判断せざるを得ないでしょう。

で。
穴をじっと観察します。
中心からはチトずれてはいますが、ご覧の通りで基本的にトレッド面に存在しているようです。
ある意味、中心線を挟んで対象の位置にあるみたいですな。

さらに観察していると……
「おや?」
穴のある場所付近。具体的にはタイヤのサイドに三角マークを見つけました。
それは見たことがあります。
というか、よく知っているサインではないでしょうかね。
「ああ、これはもしや?」
そう思った私はネットで検索。
「やっぱりか!」
まさに想像通りのものでした。

ええ「ウェア・インジケータ」だったんです。
クルマのタイヤにはアタリマエのようにあるものですが、ロードレーサーのスリックタイヤにまさかウェアインジケータがあるなんて思ってもいませんでした。
以前使っていたタイヤもスリックでしたがそんなものありませんでした。
念のためにMTBに履いているスリックタイヤもチェックしましたがンなもんはありません。
というか、ないからこそ「自転車用のタイヤにウェア・インジケータがある」なんて前提がすっ飛んでたわけです。
こういう無知が妖怪を生むわけですな。(・∀・)

とうわけで、このContinental Grand Prix 4000S Ⅱというタイヤ、ウェア・インジケータがあるので交換時期の判断がしやすいのでラッキーかな、と。
もちろん使い方(走り方とか走る場所とか)にも寄りますが、6000km弱のライフがあるそうですので、1シーズン1ペアで考えていた私にとっては「まだ走れるのに交換する」という無駄をせずに、ウェアインジケータを目安に長持させられます。
そこそこ高いタイヤでしたが、結果としてエコロジーでエコノミーなタイヤということが判明しました。

それから……。
このタイヤについてネットで調査した結果、私が知らない新たな事実、それも衝撃の事実が判明しました。
ウェア・インジケータとは別に、このタイヤに存在する機能、というか特徴です。
それは……
「回転方向が決まっている」んですよ!

「なんですとー!?」

タイヤ買った時に入っていた説明書読めよ! という話ですが、薄っっっすい紙キレを10回も20回も折り畳んでちっちゃくしたような説明書とか広げて読まないっすよ。
ええ、読まない私が悪いですけどね。でも各国語でかかれてて、その各国語の中にはどうせ日本語とかないんですよ。
ええ、読めない私が悪いんですけどね。
なのでパッケージとかその手の(私にとって)無意味なマニュアルなどは右から左という感じでゴミ箱直行なんですよね。

「自転車のくせに!」
そう、自転車のくせに!
「たかが自転車のタイヤ風情が!」
そう、自転車のタイヤのくせに!
「回転方向を指定するなど笑止千万!」
そう、笑止千b……

いやいやいやいや。
Macの画面を眺めていた私はその驚愕の事実から我に返ると、愛車のタイヤの状況をチェックいたしました。

ええ、何も考えずにサクっとパコっと填めていたタイヤですから、回転方向が逆だったら填め換えないといけません。
まあ、ディープリムでもないし、普通のアルミリムについた700cのタイヤなんてタイヤレバーすら必要ありません。手で脱着できますし、たぶんチャチャっとやれば5分程度で完了ですけど、それでも入れ替えるとかやっぱりめんどくさいじゃありませんか。(・∀・)
手も汚れるし。
脱着作業自体より、後輪外すのにバイクを逆さにしたり、作業スペースに新聞紙広げて汚れ対策したりとか、そっちの方がむしろめんどくさいわけで。

「ああ、めんどくさいなあ」
なんて思って後輪をチェックすると……。
「セーフ!」
ちゃんと(偶然ですが)正しい回転方向で填めていました。

でも前輪が逆でした。
まあ、前輪なんてどうでもいいんです。
前輪外して逆向きに付け替え、スキュア抜いて逆から挿せばいっちょ上がりですからね。
こっちの工期?はざっと15秒です。

いやあ、それにしてもたかが自転車のタイヤ風情が回転方向とか……(まだ言うか(・∀・))

まあせいぜい時速20km/h程度で走っている(というか、その速度くらいでないと走れない)私の場合だとどちら向きでもまったく影響ないと断言できますけど、このタイヤ、ハイエンド系なのでそれこそトレインくんで50km/hとかで走る人もチョイスしてますから、その速度域だと意味があるのでしょうね。

というわけで、ひょっとしてこのタイヤのユーザーの皆さんは私をのぞいてみんな知っている事なの?
実は常識なの?
的なお話でした。(・∀・)

※なお、サイドの柄で回転方向がわかるようになっています。
言われてみればなるほど、と。(・∀・)