引き続き基本的に本人の備忘録として、先日のアワイチの時の装備をご紹介。(初出:2015/10/22)
「トップチューブ篇」に引き続き、今回は「サドルバッグ篇」です。
バッグはTOPEAKのWedge DryBag (L)です。
同じ名前のバッグにはQuickClickタイプと普通のstrapタイプがありますが、これは普通のストラップタイプ。
QuickClickタイプを使いたいのですが、私が使っているサドルのレール形状と親和性がよくないのでストレスがないようにstrapタイプにしております。
しょっちゅう着け外しはしないので特にstrapタイプで不満はありません。
サイズはLでこのシリーズ最大容量です。なので今のところ十分です。
サドルバッグにも色々ありますが、このWedge DryBagは開閉方法がよくある「巻き上げ式」になっています。止水ジッパーよりも防水性を高める事が可能だから、という理由でオルトリーブのサドルバッグをはじめ、そっち系のバッグでの採用は多いみたい。まあ、大容量系は「内容物に併せて巻き取り回数を変えて可変できる」事も理由というかウリになっているようですが、個人的にはあまりスマートな「容量調整法」だとは思いません。出来るけど、なんかイマイチ、というフィーリングです。
このWedge DryBagは容量は固定。つまり巻き上げ回数で調整とかはできないタイプですが、これくらいの容量のバアい、私はそれで充分だと思っています。形が整ってますしね。
ただ、個人的な好みでいうと「巻き上げタイプはウザい」と思います。
多少水漏れがあろうが無かろうが、止水ファスナーの方が使いやすいですよね。
理由はもちろん開閉の手間です。
正確に時間を計ったわけでも何でもありませんが、ファスナーだと1秒で開閉できるものが、このバッグは巻き上げ式&左右バックルの二重苦のせいで開けるのに早くても3秒くらい。締めるのはさらに倍以上かかります。
まあ、数秒の違いと要ってしまえばそれまでですが、手順の多さがどうにも煩わしいのですよね。
なので100%気に入っているわけではありません。
とは言え、ご覧のようにメインのテールランプを装着するスリットもありますし、容量はけっこう余裕もあり、かと言ってツーマッチな程でっかくもなく、普段装備として付けっぱなしでオッケーだと思ってますので気に入ってるのは間違いありません。
では内容物。
1)左上:予備チューブ
3本。
一本ずつサランラップでタイトに締め上げてあります。ばらけないようにクッションコードを輪っかにしたヤツでまとめてます。
通常装備は予備一本ですが、アワイチということで余裕を見越して3本持っていく事にしました。
こういうのはなんというか、過剰と知りつつもチキンな性格がついつい出ちゃうんですよね。
◆アワイチを終えての反省点:アワイチの場合はやっぱ3本も要らんな。(´д`)
2)予備チューブの右:タイヤレバー
3本。
こちらもショックコードでまとめてます。
タイヤレバーについては昔から2本派と3本派がおりまして、私はチキンなので3本派。
というか、パンク修理の経験なんて一度しかないのでどっち派とか名乗るのもおこがましいわけですが、チキンは本数多い方をチョイスするわけですよ。
ほら、実質的に2本でオッケーであっても「一本折れても予備があれば安心でしょ?」って思うわけですよ。
使い勝手? いや、使ったことないですからわかりませんがな。(´д`)
◆アワイチを終えての反省点:特にありません。タイヤレバーは3本派で生きていきます。
3)タイヤレバーの右:CO2ボンベとインフレーター
16gのCO2ボンベが3本。
だってタイヤ3本ならボンベも3本でしょ?
普段は1本ですけどね。
インフレーターは700cだとこういうストレートタイプで問題無しなので、T型じゃなくてI型にしています。少しでも小型軽量の方をチョイスした感じです。
◆アワイチを終えての反省点:3本もいらんっすね。(・∀・)
4)CO2ボンベの右:タイヤ補修パッチ
チューブじゃなくてタイヤ側が避けた場合の定番補修キット。
◆アワイチを終えての反省点:いらないんじゃないかなあ。(´д`)
5)タイヤ補修キットの右:空気入れ
いや、空気入れもインフレーターでいいわけですが、ボンベ用とわけるために敢えて日本語で。
ご覧の通り超小型軽量の空気入れです。
CO2インフレータがあればいらないんじゃね? つかそんな小型だと空気入れるの拷問でしょ? と思われるかも知れませんが、コレにはちゃんとわけがあります。
私はパンク修理の経験などほぼ無い(高校時代に一度だけ)と言っていい幸せなサイクリストですが、理論派なのでパンク修理の装備に関しても理論でせめるわけですよ。
サイクリストのパンク修理経験ブログなどを読んでいると、チューブを交換して空気を入れている途中でバーストとか、けっこうあるみたいなんですよね。
で、よく読むとチューブを入れて、タイヤをはめて、その後即CO2のボンベで一気にエアを入れている場合に発生しているようなんです。
今のようにCO2バルブをアタリマエに使うなんて考えられない時代のパンク修理の手順しか知りませんが、CO2バルブオンリーで対処している皆さんはその手順を一部すっ飛ばしてるんですよ。
この手動式の空気入れは手順をすっ飛ばさない為のものです。
具体的には
・チューブをリムにはめる
・バルブ位置を決めたら、少し空気を入れてタイヤとリムとの収まりを良くし、ねじれを防ぎ、同時にタイヤをリムにはめやすくする ← ここをすっ飛ばしている人が多い
この「ちょっと空気をいれてねじれなどがないようにしてタイヤの収まりをよくする」事によってチューブの捻れ部分に高圧がかかって破裂、という事がなくなるわけです。
以前はハンドタイプの空気入れで最後まで空気を入れていたのでこういう手順はアタリマエのものだと思いますが、CO2ボンベ時代に入ると
・チューブ入れた
・タイヤはめた
・CO2ボンベで一気に入れる
ですからね。
まあ、そういうわけで「ちょっとだけ」つまりねじれがとれてタイヤ内にちゃんと収まる程度の空気でいいので、その用途だとこれで充分なんです。
因みにまたしてもTOPEAKの製品のような気がしてなりません。(・∀・)
◆アワイチを終えての反省点:なし。パンク修理道具の一つとしては個人的に必須と思います。
6)空気入れの左下側:タイラップ
あれば何かと便利なタイラップ。
大した力を必要とせず、何かをギリギリと締め上げる事ができるタイラップは、オートバイでも自動車でも個人的に常備しておりました。
なので自転車でも常備です。
自転車ではBROMPTONでしまなみ海道を走っていた時、テールランプの蓋がバカになって段差ですぐに外れ落ちるようになってしまった時に重宝しました。
あとはサドルバッグのstrapが切れたりした場合の応急処置に使えますし、急遽ヘルメットにハンドライトなどを取り付ける場合なんかにも使えますね。もちろんバイクに「LEDライトをもう一本追加」なんて時にも活躍します。
何本か組み合わせると万能ぶりを発揮しますので、多めに入れてます。
◆アワイチを終えての反省点:なし。誰が何と言おうと常備品だし。(・∀・)
7)タイラップの左:チェーン切り(とチェーンフィキサー)
チェーンが切れるなんて事はほとんどないんじゃないかと思いますが、切れたら困りますよね。
で、チェーン切り付きのミニツールなんてのもあって、そっちの方がミニツール+チェーン切りより軽くて手軽でいいんじゃね? と思う人もいるかもしれませんが、チェーンを切るという行為はやった事がある人はおわかりかと思いますが、きちんとやらないといけない作業なんですよね。あとけっこうトルクが必要。
ツーリング途中での作業、しかも雨や夜の場合もあるでしょう。そんな時にミニツール附属のチェーンカッターってネジを使ってそのネジをスパナで締めるなんて方式のものもあったり、そもそもチェーンフィキサーはついてないのでチェーンを繋げるのにディレイラーを押したりペダルを支えたり、手が油まみれになっても上手くいかずにイライラして消耗、なんてことになりがちです。
なので私はこういう特殊な工具については単機能専用工具に限ると思っています。
もちろん使い勝手の悪くないチェーンカッターがついたミニ工具もあるのでしょうけど、その場は折り畳んだ針金なども一緒に持っておいてチェーンフィキサーの代用にするといいでしょうね。
写真のチェーン切りは表側? なので見えてませんが、チェーンフィキサーを収納できるようになっていますので「あれ? 針金どこだっけ?」的な事にはならず、イライラせずに落ち着いて、しかもしっかりと作業ができます。たったのプラス90gなので、個人的にはいいチョイスだと思っています。
まあ、問題は「そもそもチェーン切りまでいる?」という事なのですが……。
◆アワイチを終えての反省点:チェーンの洗浄・給油と伸びのチェックなどのメンテをちゃんとしていればまず切れる事はないのでコンナモノは不必要な気がしますな。
8)チェーン切りの左:予備のチェーン(コマ)とミッシングリンク
通常はチェーン切りさえあれば不必要ですね。もしくはミッシングリンクだけにするとか。
過剰装備です、はい。
チェーンが切れたとき、普通は1コマ短くして繋ぎますね。もちろん応急処置なので一番大きなギア同士の変速組み合わせができないようになる可能性が高いです。
具体的にはアウター・ローですね。
でも、そもそもアウター・ローなんて使わなければいいだけです。
インナーローは大丈夫なので、坂もオッケーです。
つまり予備のチェーンのコマなんて、日本一周とかするつもりでもないなら持っている必要なんかないんですよね。
でもなんかチキンな性格なので「どうせ繋ぐなら、最初から普通の長さにしておこう」なんて考えて入れちゃってるんですよね。大した重さでも容積でもないのでついつい、という感じ。
◆アワイチを終えての反省点:冷静に考えるならもちろん必要なし。
9)チェーンキリの左:予備電池(CR2032とAAA×5)
AAA(単四)はいわゆる二次バッテリ、つまり充電式のニッケル水素電池です。
サブのヘッドランプ、ジェントスの閃355BはAAA×3個。
メインのCATEYE オートリフレックスはAAA×2個
なので5個。念のためですね。
CR2032は、リュックや予備の小型テールランプ等に使われているもの。たいがい2個を重ねて直列で使うようになってますので2個セットを一つ入れております。
◆アワイチを終えての反省点:必要なし。アワイチのような日帰りライドだと、バッテリを新品の状態にしておけば切れる事はありません。
10)下部にある城っぽいヤツ:ゴム手袋
左右セット×3
つまり3セット。
ブツは手術の時にセンセが使っているようなあんな薄いゴムのヤツです。
私はいわゆる軍手を持たずに使い捨てのこれを使ってます。
理由は圧倒的に容積が小さいからです。あともちろん重さも。
3セットも要るのか? という話ですが、1セットも3セットも重さの差なんて誤差みたいなものなので複数入れてます。まあ、サドルバッグの空間を埋めるみたいな?
◆アワイチを終えての反省点:なし。
ということで、写真のもの全てが入って、まだ少々余裕あり、というのがWedge DryBag Lの容量です。普段はチューブ×1、CO2×1なので空間がかなりあるのでウエス(奇麗なモノ)を突っ込んで中でブツが暴れないようにしています。
普段はMサイズでも充分なのですが、手動式空気入れの長さの問題でLの方が都合がいいんです。
以上、サドルバッグ篇でした。
次回は一番の大物? 「リュック篇」でございます。