タイトルが長い。過去最長かも。
どちらも現時点ではまだ発売されていませんが、ほぼ同時期に発表された2018年春モデル。
しかも似たようなコンセプトでターゲットとするセグメントは同じ。
ということで、ただでさえ気になるのに、どちらもμ4/3マウントのカメラとくると、これはもうμ4/3ユーザーとしては気にならないわけがない。
ということで、カタログデータを眺めつつ比較してみました。
テーマは「どちらがお気軽なミルクスか?」
※ミルクス=MILCS(Mirrorless Interchangeable Lens Camera System)
まずは基本的な比較から。
PL9 | GF10 | |
全長(mm) | 117.1 | 106.5 |
高さ(mm) | 68.0 | 64.6 |
奥行き(mm) | 39.0 | 33.3 |
重さ(g/バッテリ・メディア込み) | 380 | 270 |
あれあれ?
似たようなモデルだと思っていたんですが、こうやって比較するとPL9はGF10より一回り大きく重いということがわかりますね。
もう少し補足すると、GF10はキットレンズの標準ズーム、LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.(H-FS12032)を装着しても337gで、PL9ボディ単体より43gも軽いんです。
これはもう比較するまでもないかなーなんて思いました。
ハイ終了。(・∀・)
と思ったのも束の間。
……あれ?
GF10の仕様表をつぶさに読んでみると、思わず「マジ?」とつぶやいてしまう項目を見つけてしまいました。
付属品 | バッテリーパック(7.2V)、ACアダプター、USB接続ケーブル、ショルダーストラップ、交換レンズ×2、レンズフード、レンズキャップ×2、レンズリアキャップ、デコレーションリング、取扱説明書 |
ボールド部分に注目。
で、但し書きがない。
これがどういう事かというと……。
確認の為にプレスリリースなどを調べました。
……やっぱり。
そうなんです。GF10はダブルレンズキットオンリーのモデルなんです。
ダブルレンズとは標準ズームの12-32mm、そして単焦点の25mm。
「どっちもいらんわ!(持ってるから)」という私にとって、GF10はハードルの高いモデルだということがこれで決定です。
対するPL9はボディのみの販売がもちろんあります。
どちらも触ったことがないのにこんな事を書くのは気が引けますが、初めてレンズ交換式カメラを買ってみようと思う人ならGF10のダブルレンズキットは悪くない、いやいい選択だと思います。
一眼レフのエントリーモデルにありがちな「ダブルズームキット」じゃないところがいいと思うからです。
運動会とか望遠域が必要な方ならダブルズームしかないのでしょうが、「ちょっとカメラで遊びたい」と思っているなら単焦点レンズの存在は望遠系ズームより断然上だと思うからです(個人的に意見です)。
あと、GF10の何がいいって、「L」バッジがなくなったのがいい。(・∀・)
おそらく、趣味の悪いエラさんが異動になったか辞めたかしたのでしょう。心から歓迎します。
これからは「LUMIX」で勝負ってところですね。個人的にはLUMIXもやめてPanasonicで勝負した方がすっきりすると思うんですけど、冷蔵庫や洗濯機を作っているメーカーというイメージとダブらせて欲しくないという気持ちもわかります。
Panasonicの文字を小さく目立たなくしていてLUMIXとのダブルネームっぽくなっていないのは○です。ようやくちゃんとした美意識がある人がこの辺をまとめてくれたのでしょう。
そう言えば、型番も「DMC」から「DC」にこっそり変わってますね。こっちも覚えやすくていいですぞ。
(いつもDMCだっけ?DSCだっけ? とか迷わなくて済むし。ちなみにDSCはソニー系の型番ッスね)
翻ってPL9はGF10よりワンランク上の機能・性能が欲しいと思っている人向きでしょうか。
いや、決してGF10がPL9よりランクが下のカメラだと言っているのではないのですが、ボディのサイズやデザインを考えると、よりしっかり構えられるし、キットじゃないレンズを手に入れたとき、ボディ内手ぶれ補正機能があるPL9の地力が勝るのは間違いありません。
あと、これも個人的な好みを言わせていただけるなら、PL9の方がデザインがカメラっぽくてかつ可愛いと思います。あと、色の趣味もいい。
つまり、趣味のカメラとしてより長く使えるのはPL9のような気がするからです。
私?
私はEVFが内蔵されていないカメラはちょっと……。
というところで最終結論。
LUMIX DMC-GX7MK2の安売りがあったら全員それを買うべし。
お後がよろしいようで。<(_ _)>