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★Canon PowerShot G11の広角側の歪曲について考える

カメラ

(初出:2010/04/29)


(G11)

28mm相当、つまり広角端のG11的歪曲はこう言う感じ。
これを見ると「改善している?」と思ったのは勘違いだったな、と言うことがよくわかります。
近接についてはたまたまあの角度・距離等がいい条件だったと言うだけなのでしょうね。

で。
S90はデジタル補正を入れている。
でも、G11には入れてない。

これから導き出される答えは……

さっぱりわかりません。
でも、開発のタイミングの問題なのかもしれませんね。
G11は開発が終わっていた。それより後で開発が進められたS90は「歪曲補正、入れよう」と言うことになったのかも。発売時期が同じでも、そういう事はありそう。
もう一つ考えられるのは、S90はパイロットモデルとして、補正入れてとりあえず出して市場の反応をみる役目を与えられた、という感じなのかもしれません。
G11の方はリピーター? もいるでしょうし、いわゆる「うるさがた」の存在もあって、いきなり変えにくかったのかもしれません。

ただ、解決策は設けられてます。
そう、DPPこと、Digital Photo Professionalという、純正のオマケ現像ソフトです。
久しぶりにこのソフトを使いましたが、けっこう使いやすいソフトですね。
SIGMAのSPPもシンプルでいいソフトですが、こちらもわかりやすくてこなれたソフトだと思いました。
これに歪曲補正があります。
なので、RAWで撮ってDPPつかってPhotoshopに橋渡し、というワークフローを作ればG11の歪曲については一定の解を得られるわけで、キヤノンとしては「そちらをどうぞ」ということなのでしょう。

上のと同じRAWファイルをDPPで歪曲補正したものが、これです。


(G11/DPP)

ええ、もはや文句はありません。
周辺の解像が甘くなるやらいろいろとネガはありますが、歪曲しているよりマシです。(画像の種類によりますが)
それより、比べておわかりの通りこの補正により「画角が狭くなる」事をどの程度許容するか、でしょうね。
個人的には換算25mm程度の画角を確保した上で「補正すると28mm相当」と謡ってくれると文句はありません。
でも多少周りが削られてもワンクリックでここまで補正されるとイザという時に便利なのは間違いないので、歪曲が気にならないならそのまま、気になったらDPPを使う、でいいと思います。

なので、G11、私的にはソフトで解決されているのでOK、と考えることにしました。
もちろん、次の機種では光学的にがんばってもらった上で、本体内デジタル処理を可能にしてくれると手間が減ります。その際修正後の画角がカタログデータを確保していることを臨みますし、ON/OFFを選べるようにしてもらえるのは当然という感じでお願いしたいと思います。