にゃんぱす~( `ー´)ノ
皆さん、【愚か】って言葉を知ってますか?
知っている人は他人事だと思ってませんか?
私は思ってました。
今回はそんな話です。
大きなものを変えると、合わせてそれに関連するものも変えてしまうのは人間のサガってやつでして……。
また私の座右の銘……じゃないけど好きな格言に「毒を食らわば皿まで」がありまして、なんだかんだで買いましたよ、ハンドヘルドPC。
つか、ゲーミングPCって言ったほうがいいんスかね?
間が悪かったのもあります。
マザーボードとかグラフィックボードとかノートPCとかPC周辺機器で有名なMSIが初めて売り出しちゃったんですよ、私がハンドヘルドPCを物色しだしたそのタイミングで。
「ほうほう、MSI以外にもいろいろ出ていて選択肢があるのは楽しいな。どれどれ?」
的なノリで始まった今回のハンドヘルドゲーミングPC選びの旅でございます。
◎VALVE Steam Deck OLED
まず目に留まったのがVALVEのSteam Deck。新型は有機ELになっている(OLED)。
ゲームするなら王道かもしれません。
とはいえSteam Deckはあまりにもゲーム機すぎるのでは?
いやまあゲーム機として売ってますからそれは仕方ない。
ハイテンション状態で突入してしまったわけですが、ここはちょと冷静になるべきでしょう。
私が欲するのはあくまでもハンドヘルドPC、持ち出せるPC。
ゲームパッド的なコントローラー機能はマウス的なポインティングデバイスとして使えればいいくらいの考えなのでPCとして使うためにデスクトップ画面を出すのにいちいちひと手間がかかりそうなSteam Deckはいかがなものか?
いやこれ、そもそもOSがWindowsじゃないよね(Linux系)?
却下。
◎ASUS ROG Ally
やはりWindows機から選ぼう。
ならばASUSのROG Allyが人気のよう。
む。
なんだと?
これ「ログ アリー」じゃなくて「アールオージー エーライ」と発音するんかい。
ASUSってなんかそういうところがありますよね。
昔は「エイサス」っていってたのに「わが社のことはアスースって呼んでください」って言った舌の根も乾かぬうちに「エイスースでよろしく。テヘ」みたいな感じで現在に至ってるんじゃなかったっけ。
「アールオージー エーライ」
うーん。
微妙に変な感じに響く。
「アリーなら人の名前っぽいけどエーライってまさか『偉い』って意味じゃないよね?」
無知な私が調べてみるとallyって「味方」という意味があって、なるほど対戦型ゲームをする人に向けた名前っぽい。
えーらい(偉い)。
というか購入ページに行ったけど、これって筐体は白しかないじゃん。
ゲーム機らしいっちゃらしいかもしれませんが、ゲーム機を選んでいるわけじゃないし、すぐにいろいろ汚れる未来が想像できちゃうのでちょっとアレ。
却下。
◎Lenovo Legion Go
Lenovo Legion Go。
これは「レノボ レギオン ゴー」でOK?
「レノヴォ レジーオン グゥ」とかじゃないよね?
でもこれ、ちょっと面白そうだぞ。
コントローラー部が取り外されるギミックにはソソるものがありんす。
画面もライバルたちと比べると一回りでかいし何より他がせいぜいフルHDのところこれはWQXGAで解像度も高い。
Lenovoというブランドは個人的にあまり信用してはいない……なんていいつつも過去に3台くらい買ってて問題はございませんでしたしね。
いいかもしれない……と思っていろいろ調べると保証部分にチト難がありそう。
というのも脱着可能なコントローラーは保証対象外だそうで。
いや、それはないでしょ。
却下。
◎MSI Claw A1M
MSI Claw A1M
「えむえすあい くろう えーわんえむ」という発音。
「虫食らうアイム」ではない。
結局戻って来たのはMSIの初ハンドヘルド ゲーミングPC。
満を持してMSIが出したんだから本気で検討してみようじゃありませんか。
思えばアレです。
一連の自作PC騒ぎ(騒ぎ?)の原因はこのMSIのノートPCの不調でした。
ちなみに私のノートPCはいわゆる「ゲーミングノートPC」のジャンルに入ります。
具体的にはノートPCなのに独立したグラフィックボードが搭載されているというジャンルでございます。
パフォーマンス的には十分でしたし特に問題なく使ってましたっけ。
ならばここはMSIの顔を立てて(意味不明)Claw A1Mは「アリ」判定でいいでしょう。
いやまて、もう一度冷静になれ、私。
そもそも持ち出し用PCは不要と言って本気を出すとファンの音がうるさいパフォーマンス系ノートPCから静穏性で有利なデスクトップPCに置き換えたんじゃなかったのか?
そもそも「ゲーミングノートをメインにすると、旅行とかでもそのメインPCを持ち出せるしね」なんていって購入したのに「でかい、重い、ディスプレイとかつながっている周辺機器を外したりつけたりがめんどくさい」「やっぱモバイルノートは別途必要」なんて言って持ち出し用に買ったMicrosoftのSurface Goがあるじゃん。
あ。
「PCなんて持ち出さないよね」で始まった自作PC選びの旅の途中でSurface Goは手放したんだった……。
ならば仕方ない。
旅行に持っていくかどうかは問題ではないのだ。
持っていけるPCがあるのとないのとでは根本的に違う。
災害が多い日本。イザというときAndroidのタブレットだけでは心もとない。
転ばぬ先の杖。
私のようなライフスタイルを送っている人間にとってはむしろ頼れるツールというか必須アイテム。
それを持ち出せるハンドヘルドPCはやはり一台手元に置いておきたいなあ……。
と思う私がいたりいなかったり(いるんだけど)。
すなわちSurface GOを手放したのは失態に他ならないのではないか?
うむ。
そういうことならば仕方あるまい。
ポチ。
ということで自作PCが完成したタイミングで予約。
正しく販売初日に届きました。
◎Claw A1Mの実力は?
ここまで来てナンですが、MSI Claw A1Mの簡単なスペックをご紹介しておきます。
なおA1MはCPUやストレージの違いにより2つのモデルがあります。
型番末尾が002JPと003JPです。
最後のJPは日本向けパッケージという意味です(ですよね?JPモルガン向けとかじゃないよね?)。
つまり日本向けには001というモデルは導入されていないということのようです。
私が購入したのは日本向けでは上位モデルになるClaw A1M 002JP。
002JPの内容は次の通り
・CPU:Intel Core Ultra 7 155H
・メモリ:16GB(DDR5)
・ストレージ:1TB(M.2 NVMe)
・OS:Windows 11 Home
・ディスプレイ:解像度1920×1080 タッチパネル
Core UltraというのはCore iシリーズの「次」の世代のCPUの名称で、iシリーズと比べて一番の違いはグラフィックス機能が爆上がりしていることでしょう。
Ultra 7はi7系の後継ということでしょう。
我慢できないのでここで敢えて言おう。
「Core iをUltraに変えたのって Ultra 7を使いたいからだよね?」
さて、届いたMSI初のポータブルゲーミングPC、Claw A1Mのお話。
クローはそのまま【爪】の意味なのでポータブルゲーミングPC界に爪痕を残すプロダクトだぜ、てきな意気込みを表しているのでしょう。
ビッテンフェルト……じゃなくてMSIの意気やよし。
見せてもらおうか、Claw A1Wの実力とやらを……。
毎度おなじみ? FF14「END WALKER」のベンチマークソフト(※)。
設定としては【高品質(デスクトップPC)】、そして解像度は1280×720。
フルHDの1920×1080にしなかったのは画面サイズが7インチなので細かすぎるから。
走らせた結果がこれ。
これ。
スコア9820。
【快適】
惜しい。10000に少し届かない。
とはいえ【快適】判定だとダンジョンとか討伐戦でもなんら問題なく遊べるレベルじゃね?
つまりモバイルPCとしてはかなーりパワフルということになりますね。
ちなみに【快適】の上にはもう2段階あります。【とても快適】と【非常に快適】です。
ちなみに今まで使っていたMSIのゲーミングノートPCのスコアは同じ【高品質(デスクトップPC)】、解像度は15.6インチあるので1920×1080にして12017【とても快適】なので、Claw A1WもCPU内蔵グラフィックチップにしては侮れない性能だといえるでしょう。
※この記事を書いている時点ではより高負荷になった新作「DAWNTRAIL」のベンチマークはリリースされていなかった。ちなみに「DAWNTRAIL」は2024年4月14日16時頃にリリースされた。
◎その時、人類(というか私だけど)は思い出した
FF14 ENDWALKERベンチが思いのほかいいスコアだったので興が乗ってしまい、ちょっと遊んでみました、FF14。
今ならフリートライアル版があって、レベル70まで無料だそうで。
3年ぶりの新しいシナリオ【DAWNTRAIL(黄金のレガシー)】がこの夏にリリースされるので「それまでにレベルあげて新シナリオも買ってね」的なキャンペーンなのでしょう。
いやあ、久しぶりだなあ。
HONDA F1的にいうと【第3期】ですね、私。
2018年に始めたのでシナリオ的には3番目の【STORMBLOOD】から。一度やめて出戻って(第二期)結局4番目の【SHADOWBRINGERS】まで遊んだのでした。
そして現在は5番目の【ENDWALKER】になっていると。
ふむ。
以前はキャラデザにかなりこだわっていたというかじっくり時間をかけましたけど今回はホレ、「Claw A1Mのゲーミング機能を知りたくてちょっと遊んでみるだけ」なのでテキトーです。というかすぐにプレイしてみたかったのでキャラデザとかどうでもいいわけ。種族を選んだら後はほぼデフォルトのままなので3分もかかってないかも。
早速プレイしました。
長い長いオープニングを見て……ん?あれ?ちょっと変わってる?
はっきり覚えているわけではありませんがなんかちょっとだけかわっているようないないような……。
いや、そこはまあいいでしょう。
オープニングムービーを見て理解しました。
Claw A1Mの画面は美麗です。1280×720に落とした解像度でも予想通り画面が小さいなのでアラはあまりわかりません。ヌルヌル動いているように見えます。
そして音がいい。
もちろんピュアオーディオ的な見地であーだこーだ評価しているのではなくなんというかライブ感がちょっと想像できないくらいいい感じです。
何台か使ったことがあるGPD WIN系のハンドヘルドゲーミングPCとはレベルが全く違います。
音がいいと画面がよりきれいに見えてきます。不思議ですね。
長い長いオープニングを終え、ついにゲームスタート。
適当にジョブを選んで冒険の始まり始まり。
懐かしいな、エオルゼア。
いぇーい!
……数分後。
「やってられるか!!」
ペシっ。
私はClaw A1Mを放り投げると頭を抱え、そのままうなだれました。
「そうだった……」
そう、私は思い出したんです。かつての悪夢を。
すっかり忘れていました。というか全然過去に学びを得ない自分のマヌケさを呪いました。
「Xboxタイプのコントローラーはクソだったぁぁぁぁぁぁ!!」
そうなんです、プレイステーションタイプのコントローラーで長くゲームをやっていた私にとって、Xbox型配置のコントローラーはまさにクソ。普通に言うとうんこ。上品に言うと糞。
MicrosoftはSONYのマネをするのがイヤだったのか、開発者がヘンタイであの形になったのかはなぞですが、少なくとも私はXboxタイプは本当に無理なんです。
タイプライターを早打ちしすぎると文字ハンマーがジャムるので、それを回避するためにわざと【打ちにくい】キー配列にしたのが現在のQWERTY配列のキーボードの「ことはじめ」なのは有名な話ですが、そっち系の話だったり……はしませんよね?
以前FF14をやっていた時に「最近コントローラーの反応が悪くて、言いコントローラー知らない」的な話をするとXboxのコントローラーが使いやすいという声が複数あったのでXboxコントローラーを買ったんですよ、エレコムのコントローラー使ってた私には結構お高かったけど(3-4倍した)。
で、まったくダメだったんです。
いや、わかってます。
皆さんが言いたいことはわかってます。
Xboxタイプのほうが使いやすいっていう人が多いのは当然知ってます。
なぜならASUSのROG AllyもLenovoのLegion GOも、ついでに言うとGPD WIN4もみんなXbox配列で、つまりSONY以外はXboxがスタンダードなわけですよ。
私が何が言いたいかというと、世界はヘンタイばかりだということです。
「このヘンタイ連中がっ!!」
というわけで私はClaw A1Mでゲームをすることはきっぱり諦めたのでした。
◎まとめ
その後、PS5のコントローラーを接続してプレイ続行。
しかしClaw A1Mのインタフェイスって電源供給用のType-Cが一つあるだけ。
PS5のコントローラーとFF14の相性って悪いようでワイヤレスでつながらない……。
で、コントローラーをUSB接続するとClaw A1Mのバッテリが切れると何もできなくなるという罠が発生。
わなから逃れるべく調べてみるとハンドヘルドPCスタンドなる市場が活況を呈していて、これだ!と。
複数の候補から個人的に過去のプロダクトで信頼を培っているUGREEN製のコレをポチる私。
これで給電しつつコントローラーも優先接続しつつFF14のプレイが続行できる環境が整いました。
しかし。
ここで私はまたしても気づいてしまったのです。
「いやいやいや。これってデスクトップPCで遊んだほうが快適なんじゃ……」
以上、愚かを絵にかいたような私のモバイルPC購入記でございました。
これを読んでるいい子の皆さんはマネせず賢く生きてください。
以上。