ちゃろ~(^o^)
ホノルルセンチュリーライド2019で同居人がタイヤバースト(パンク)した話の後日談です
パンク直後の応急修理したエピソードが入っている記事はこれ。
「そのままだとヤバイじゃん」ということで再修理した内容が書かれている記事はこれ。
◎帰国最初の休日はショップへ
行きました。
もちろん同居人のタイヤ交換の為ですが、凹んだリムが使えるかどうかのチェックが主目的です。
○交換理由は走行距離ではなく、経年劣化
バーストしてチューブドになり、1ドル札で補強された前輪は当然として、ついでに後輪も交換することにしました。
理由は経年劣化です。
走行距離はウェア的にまだ充分イケるのですが、購入して3年目に入っていることもあり、経年劣化が進んでいると判断しました。
ハワイイへ発つ前にはなかったはずのヒビが現地では気になっていたのです。
日本では気にならなかったものがハワイイに着いてから気になったというのも変な話ですが、これについては推理は可能です。
それは「空気圧を下げずにそのまま飛行機に載せた」からではないかと。
日本では同居人のリアタイアは高くても5.5barまでです。
飛行機に載せた場合は圧が高まりますので、普段より高い内圧がかかっていたのは間違いないところでしょう。
そこそこ劣化が進んでいたタイヤが、普段以上の内圧がかかった事により一気に顕在化したのではないかと言うのが私の推論です。
毎回ライド後は固く絞った雑巾でタイヤを拭いて状態をチェックしているのでひび割れを見逃すはずはないと思うのです。
それがハワイイでタイヤを掃除している時に「あれ?」と思ったわけですから、いきなり劣化が進んだというよりも何らかの要因があったと考えるのが自然ですよね?
まあ、真実は闇の中? で単に普段の私の目が節穴だっただけというオチかもしれませんが、それは認めたくない私は、自分の推理を信じることにします。
というわけで、
「タイヤの劣化をチェックするのに、飛行機輪行は最適。ただしエア圧下げずに預けた場合」
という新たなタイヤチェックメソッドが誕生した瞬間……なのか?^^;
そういうわけで、皆さんもタイヤのひび割れなどの経年劣化には注意しておきましょうね、というお話でした。
○25cか28cか
持ち込んだ同居人のタイヤの状態を見たショップのスタッフは
「ああ、コレハ駄目ですね」
と私の診断に完全同意。
というか、よく考えたら、そもそも渡航直前にこのショップに点検してもらったわけで、その時には顕在化していなかったということになります。
つまり私の推理が正しかった……のではないでしょうか。
もっとも、ショップに点検してもらった時、実はタイヤの状態をチェックし忘れていたというオチがある可能性は0ではないでしょうけど。
そういうわけで前後とも交換することは決定事項。
ではどのタイヤにするか、ですが、これももう、今まで履いていたのと同じMAVICのYKSION(イクシオン) PRO UST以外にするつもりはありません。
理由は
・ホイール、MAVIC KSYRIUM(キシリウム)ELITE USTにセットでもともと着いていた純正品? だから
・そもそもYKSION PRO USTには不満はなく、むしろ気に入っていたから
という感じ。
問題は、サイズです。
純正?の25cにするか、ここは一つ好奇心に棹させて28cを試してみるか。
なお、このタイヤチョイスには同居人の意思は全く入っていません。
もちろん「気に入っている」という意見というか感想は参考にしています。
無難なのは何も考えずに以前と同じ25cを装着することです。
だがしかし。
それじゃ面白くないじゃないスか。
なんというか、こう、せっかくだからなにか変化を楽しみたいじゃないですか。
いや、私のバイクじゃないんですけど!^^;
だから同居人に変化を楽しんでもらいたい、と考えたわけですよ。
なので、ある意味私の中では「同じタイヤにするなら、28cにしよう」ということはある程度決まっていたというわけです。
ちなみに28cにしたいのは快適性をアップさせたいからです。
同居人のTREK SILQUE S6は、第1世代ですがTREKが誇る振動吸収ギミック、ISO Speedが装着されていますので、もともと快適性が高いバイクです。
ですが、もう一段進めてもいいのではないか、と。
私も同居人も、そもそも「その辺を自転車で走ってエクササイズ」的な楽しみ方ですから、レースに出るわけでもセグメントタイムの更新に命をかけているわけでもありません。
「より速く」よりむしろ「より楽ちんに」ロードバイクを楽しみたい系のすちゃらかサイクリストですから、さらなる快適性を求めるのは理にかなっている……じゃなくて当然ではないかと。
もちろん「だったらもっと太い42cとかにしろや」ってな極端な話ではなく、あくまでもローードバイクが持つ軽やかさも楽しみつつ、という、インディビデュアルなウェルバランスを探ろうという話です。
○旧型アルテグラは25cまで
「タイヤは同じYKSION PROでいいんですが、実は28cを履いてみたいんですけど」
私がそう言うと、スタッフのお兄さんは「うーん」と唸った後にこういいました。
「このブレーキ、25cまでなんですよ」
そうなんです。
同居人のSILQUE S6はリムブレーキ。
ブレーキを始めコンポはシマノのアルテグラですが、8000系ではなく旧型の6800系なのです。当然ながらブレーキもアルテグラの6800。
つまり、カタログデータ的な許容範囲は25cまで。
これはもちろんSILQUE S6を購入したときにはまだ8000系は影も形もなかったので当然の事。
ちなみに新型の8000系はコンテンポラリな規格ですから、当然上限は28cまでに拡大しています。
「じゃあ25cか。でもクリアランス的には余裕ありますよねえ」
ショップのメカ担当のお兄ちゃん的には保証されていない28cをすすめるわけにはいかないでしょう。当然です。
でも、結局は「現物合わせ」の世界ですからね。
というのも「700×25c」なんていう規格、あってないようなものですから。
だって、メーカーや銘柄によって実際のタイヤ幅なんてバラッバラですから。
そして空気圧によってもタイヤの太さは変わります。
でもシマノ的に「25c」ならOKって言っているということは、つまり「かなり余裕を見ている」のは間違いないのです。
つまり「仕様はともかく、使用については現物合わせ」がホンネのところ。
「じゃあ、とりあえず28cを嵌めてみて、ダメだったら25cにしましょう」という事になりました。
お互い「多分大丈夫でしょう」と思っているのは間違いないところですしね。
想定される問題は、タイヤを脱着する際にブレーキの開放レバーを使っても、引っかかるであろうことです。
で、当然グイっと引き抜いたり挿し込んだりするとキャリパーは動きますから、脱着のたびにブレーキの左右クリアランスのチェックと調整をしないといけない事。
これについてはさほど頻繁に行うことでもありませんし、簡単にできます。というか、問題というにはあまりに些細なことです。
○実は……問題は凹んだリム
そう、タイヤの脱着の際、引っかかるとかどうとかいう話より、問題は穴に突っ込んだ時に凹んだ前輪のリム。
盛大に凹んだ、という感じではないものの、周りとは明らかに違って、その部分は平滑ではない、というくらいの凹みです。
ここはプロの見立てに従うしかありません。
ダメならホイール交換も覚悟しておりました。
「うーん」
しばらく指でその部分をなぞっていたスタッフ氏、
「エアもれは嵌めてみないとわかりませんね」
「ですよね」
「リムのブレーキ面は修正できるかもしれません」
「おお」
どちらにしろショップではYKSIONの28cの在庫が切れていたので、そのままバイクごと預けることにしました。
「(28c装着が)ダメなら連絡します」
◎YKSION PRO UST 28cは現物合わせで問題なし
ということで週末の土曜日に引き取りにいってきました。
結果としてシマノの保証外ではありますが、28c、問題ありませんでした。
フレームクリアランス的にはそもそも問題なし。
懸案のキャリパーブレーキ本体とのクリアランスも予想通り全然余裕。
ダンシングなどで相当な負荷をかけても干渉する心配は全くなさそうです。
というのも、YKSION PRO USTの28cの実物は一見すると「意外に細かった」からかな、と。
通常「25c」なんて表記があっても、実際には28mmあったなんてよくある話です。
コンチネンタルのGP4000S2なんて25mmは28mmあって「サイズ詐欺」となんて言われていましたしね(GP5000はどうなんでしょうかね)。
また、同じタイヤでも、使う人によってサイズは変わります。なぜならタイヤ内に入れる空気の量を増やす、つまり空気圧を高くすると当然ながら太くなるからです。
「体重が重いと実測タイヤサイズは大きくなる」
もしくは
「パンクを恐れて空気をパンパンに入れるアホの実測タイヤサイズは大きくなる」
の法則ってやつですね。
いちおう測ってみました。
同居人の場合、28cで適正と思われる空気圧は、フロントが4.2bar(60psi)、リアが4.5bar(65psi)くらいです。
空気を入れて、ノギスをあてると……。
28.65mm。
おお、けっこう誤差が少ないぞ、MAVIC!(^^)
ただし、ホイール脱着時は(ブレーキのシューブロックに)引っかかります。
でも実はこれ、25cのときから引っかかってましたので今更なんです。
というのも同居人の好みの問題で、レバーの遊びが極力少ない設定にしているからです。
レバーの遊びが少ない=つまりシューブロックとリムとのクリアランスが非常に狭いので、キャリパーのリリースレバーを上げてもタイヤ部分が干渉しちゃうので。
もっとも、普段はホイールの脱着などめったにしません。
車載での遠征くらいですが、去年の春に今のマンションに引っ越して「玄関出たらそこがサイクリングコース」になってからは遠征はほとんどなし。
つまり年に数回あるかないかの遠征時と、あとは徹底的にフレーム掃除をする時とか、パンクしたときくらい。
実質的に問題はないと言えます。
◎回収された1ドル紙幣の真実
同居人の今回のタイヤリプレイスの原因は、ホノルルセンチュリーライド2019の往路でのパンクです。
で、HCRの翌日に参加したノースショアライドの途中で再修理された、という記事は以前書きました(上でも紹介済み)。
で、その時タイヤブート代わりに使われた1ドル紙幣ですが、これはタイヤ交換時に捨てずに回収してもらうことにしていました。
で。
これが回収された1ドル紙幣なんですけど……。
2枚!^^;
上の記事にも書いてますが、あの時、1ドル紙幣を使って再修理してくれたツアー帯同メカニック氏はドヤ顔でこう言ってたんですよね。
「タイヤブートは1ドルじゃ買えないでしょ?」
そうなんです。
タイヤブートは日本だと1枚が約200円ちょっと。1ドルでは買えません。
だがしかし!
2ドル使ってますやん。^^;
というオチが付いてきました。
で、です。
私達は回収された2ドルを見てまずは異口同音に「1ドルとちゃうやん!」とツッコミを入れました。
そしてすぐに「これはマズいな」と言うことに気づきました。
それはなぜか?
その理由は……。
「1ドルしかお返ししていない!」
^^;
メカニックさん、ごめん。
来年会ったらもう1ドル返すからね。てへ。(*´∀`*)
◎同居人の28c感想
さ、ともかく走ってみましょう。
同じタイヤでワンサイズ変わると、乗り味はどう変わるのか? あるいは変わらないのか?
実は同居人、タイヤのインフォメーションには結構センシティブで、黙ってタイヤプレッシャーを少しいじると、走り出してすぐにその違いを指摘するほど。
タイヤのフィーリングに関しては私より相当上。私からすれば「神のおしり」の持ち主と言えるでしょう。^^;
で、走り出してすぐに「おお!」と声が上がりました。
変化があったことは間違いありません。それもかなり違うのでしょう。
そこでどう変わったのか?と問うと「ムチムチになった」という返答がありました。
これは上り坂、つまり踏み込んだ際のフィーリングです。
続いて戸建てエリアの広い歩道に敷き詰められているタイル舗装を走った時の感想は「前よりポヨンとしている」とのこと。
これを一般的な単語に当てはめると、こういう事になります。
「上りではグリップが増した感じがする」
「少し荒れた道での乗り心地が増した」
これはまさに28cに変えようとた私の目論見どおり。
ネガティブな部分は基本的にはなさそうです。特に「重い」と感じることもないそうなので、28cへの換装は大成功ではないかと。
25cから28cに替えると、物理に重量が数十グラム増えますが、その程度の差は体感不能ということでしょうね。
◎私も乗ってみた
28cのフィーリングがたいそう気に入ったようで、るんるん気分(死語?)で走る同居人の様子を見ていた私は、好奇心を抑えきれなくなりました。
なので試乗させてもらいました。
試乗コースは勝尾寺ヒルクライム。^^;
せっかくなのでお互いのバイクを交換しました。
同居人もMADONE SLRを試乗する形です。
同居人と私の身長差は8cmほど。
幸い私のMADONEはTREK推奨リストから1サイズ小さいフレームなので、サドル高を下げれば同居人でも「少し大きいかな」くらいで問題なく乗れちゃうのです。
私の方はサイズが小さいフレームですから、手足が届かないということはありません。つまり乗るだけなら基本的に問題なし。
ましてや主にタイヤのフィーリングを試すだけですしね。
で。
「こ、これは」
私でも走り出してすぐに違いがわかりました。
いや「違う」ということがわかりました。
いやもう、「むちむち」で「ポヨン」でした。^^;
以上、「私も次は絶対28cにするぞ」と心に決めた瞬間でありました。
ディスクブレーキだと気にするのはホイールクリアランスだけですからね。
MADONEは32cでもOKそうなクリアランスがありますから。
※カタログデータではMADONE SLR Discは28cまで
◎追加情報
YKSION PRO USTですが、デザインが変わってました。
聞けば今年変わったそうです。
イエロー成分が激減?し、かなりシンプルになりましたね。
ちなみに相変わらずMAVIC YKSION PRO USTって、相対的に「空気抜け」が多めだと感じます。これは特性なのでしょうね。
空気圧が違うので一概には言えませんが、絶対量としては25cの時よりはやや少なめではあります。
でも、MADONE SLRが履いている同じチューブレス・レディのBONTRAGER R3 TLRは本当に空気抜けが少ないので比較しちゃうと「YKSION PROってちょっと残念な子」な感じ?
◎おまけ:同居人のMADONE SLRインプレ^^;
・「なんか下りが楽しい」
・「踏み出しがちょっと重い気がする」
・「Di2はズルい」
・「上りはなんか硬い踏み心地がする」
という感じ。
一部MADONE SLRじゃなくてシマノのインプレになってますが、スピードが上がるに従ってビシっと安定する感じが「一番の違い」だそうで、そのフィーリングをけっこう気に入ったようです。