趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆【TREK MADONE SLR】私のお尻事情とポジション合わせ【INFINITY Bike Seat】

自転車

お尻、いたわってますか?

私のおしりは人一倍敏感…なのかどうかはわかりませんが、サドル偏食家なのは確かです。

◎せっかく(標準で)ついてくるサドルなんだから

「しばらくはそのまま乗ってみよう」
そう思ったわけです。
単品で購入すると13000円くらいするサドルみたいですし、私のおしりもかなり鍛えられているはず。
もしかすると、今なら「普通のサドル」でもダイジョウブ! になっているのではないだろうか?

そんな淡い期待を胸にした私は、「サドル変えておきますか?」という店長サンのアドバイスを制し、標準サドルのままで納車してもらうことにしました。

短距離……というか短時間であれば問題はありませんでしたが、やはりある程度の距離を走ると急激に痛みが発生しました。
「やっぱりダメだったか」
「MADONE SLRだったら、普通のサドルが使えるかも?」という淡い期待は脆くも潰えました。
やはり私は普通のサドルが使えないおしりの持ち主のようです。

くっ。(T_T)

◎結局、いつものサドルに戻す

INFINITY Bike Seat
それが私の「いつものサドル」の名前です。
クラウドファンディングで出資者を募って誕生したサドルですが、すったもんだあって結局一番重いスチールレールのモデルしか世に出ませんでした。
チタンレールが欲しかったんですがね(まだ言っている)。

このINFINITY Bike Seat、私は赤と黒の2つを持っています。
オレンジ色がベースのORBEAには赤を付けていたのですが、MADONE SLRだと浮きまくりなので、シンプルに黒の方を装着しました。
まあ、装着したのは私じゃなくてショップの店長サンなんですけど。^^;

とりあえず仮組みというか、現在を標準値として、少し乗り込んでから微調整しながらスイートスポットを探ろうということになりました。
ただし……私のMADONE SLRには少し問題があって……というか、オーダー時には店長さんも私もうっかりしていたというか、想定していなかったのですが、実は私の体格だと、シートポストがこれ以上出ない事が判明しております。


つまり、微調整時にサドルを高くは出来ない。
調整出来るのは角度と前後のみ。

TREKのProject 1はオプションで「ロングタイプのシートポスト」が選べたのですが……。
というわけで、MADONE SLRのシートポストは、標準だと少し短い可能性がありますので、これからオーダーされる方はきっちり相談されて必要ならロングタイプを選びましょう。
当然ですが、長くなるとその分重くなります。必要もないのに「大は小を兼ねる」的に選ぶのはどうかと思いますが、まあ、目くじらを立てるような重量差ではないかもしれませんね。
まあ、ヘヴィ級のMADONE SLRですから、多少重くなってもあんまり変わらないかもしれません。

◎INFINITY Bike Seatの欠点

上からの見通しがいいサドル。それがINFINITY Bike Seat。

私の足が写り込んじゃってますが、気にしないでください。

で、それって言いかえるとシートポストのいわゆる「櫓部分」のデザインが悪いとかなりかっこ悪くなっちゃうのですが、幸いなことにMADONE SLRのシートポストは全く問題なし。むしろ全面に塗装が施されていて見た目の満足感が高いくらいです。

さて普通のサドルに比べてINFINITY Bike Seatが持っている一番の特徴は「ポジションが固定される」事です。
この「特徴=普通のサドルとの違い」はイコール欠点ということになります。

具体的に説明すると、普通のサドルは、なんというか「おしりを置いておく」系なのに対し、INFINITY Bike Seatは、すっぽりとお尻が収まる系のサドルなんです。
※この場合の「普通のサドル」とは、ロードバイクに装着されているようなサドルです。いわゆる「シティサイクル」とか、「ロードバイク風の自転車」などについてくるサドルとは違う可能性が高いです

ポジション移動というのは、例えば上り坂では勾配の度合いにもよりますが、シッティング時でもサドルの少し前に乗りますよね?
そして下り坂でブレーキをかける時なんかは、後輪の抜重を防ぐために体重を後ろ寄りにするため、サドルの後方にお尻を持っていったりします。

普通のサドルの場合、上面がほぼフラットになっているため、おしりの移動がスムーズなのです。移動がスムーズというよりも、意識せずに体重移動が出来るイメージです。
でもINFINITY Bike Seatのようなお尻スッポリ型の場合、ちょっと意識してお尻を「動かす」必要があります。
また、フラットな上面の普通のサドルと違い、上面に高低差があるので「スイートスポット」以外にお尻を移動すると快適性が完璧に損なわれます。
つまり非正規ポジションで長時間過ごすのはかなり辛い、というかINFINITY Bike Seatだと痛いです。

その辺のネガに目をつぶれば、個人的にINFINITY Bike Seatほど快適なサドルはありません。

あと、サドル交換で13gも軽量化されました。\(^o^)/

◎もう一つのネガ

すみません、欠点というか、ネガがもう一つあります。
それは「ウェアを選ぶ」事です。
具体的にはパンツ系、もう少し詳しく説明すると、「サドルにと接触する部分に縫い目があるウェアは履けない」のです。

これは相当個人差が大きいのではないかと思います。全く問題のない人も居る、いやむしろそちらのほうが多いかもしれません。が、少なくとも私はダメです。
とはいえ、実際問題としていわゆる「サイクルパンツ」のようなパッド入りの専用ウェアであれば全く問題ありません。

問題になるのはアンダーパンツ(インナー)みたいなものを別に履く時。
涼しい季節はロングパンツの植えぁを着用しますから問題はないのですが、ロングタイプの夏用サイクルパンツっていうのがないのですよ。ビブタイプだと。
ソックスの長さが決められているくらいですから、ロングパンツはUCI規定でNGなのでしょうか?
冬はいい?

なにがいいたいのかと言うと、私は夏でもロングタイプのサイクルパンツが履きたいのです。
理由は暑さと日焼け対策の為です。
同じ目的で上はアンダーで長袖を着ています。
なので、下もアンダーパンツで対策をしたいところなのですが、薄手のロングアンダーパンツって、サイクリストのことは考慮されていないようで、縫製部分がどうしても股近くに存在しているのです。
たぶんランナー用として作っているのでしょうね。

なお、それを履いてはしるとどうなるかというと、縫い目とINFINITY Bike Seatが当たる部分がミミズ腫れのようになります。

INFINITY Bike Seat以外にもポジション固定型のサドルはありますので、アンダーパンツに関してはそういうのを試してみるのもいいかもしれませんが、でもサドルって高いんですよね。特に「お尻スッポリ型」系サドルは普通のサドルより選択肢が少なくて割高です。
おいそれと試しにくいんです。

というか、INFINITY Bike Seatにたどり着くまでにも私は結構サドルに投資しちゃいましたので、「もうこれでオッケー」でいいかと思っております。

だいたい「そういうものだ」ということを理解して使う分には問題はないのです。
夏場はめんどくさいですけど日焼け止めクリームをたっぷり塗り込んで対処するしかないですけどね。
特に私のようなレースなどしない「楽しいサイクリング」志向のライダーにとってはサドルでのポジショニングのしやすさよりも快適性の方が圧倒的にプライオリティが高いですし、ウェアについてもめんどくさいですけど毎回日焼け止めクリームをたっぷり塗り込んで対処すればいいかな、と。

◎INFINITY Bike Seatの今

記述の通り、私の持っているINFINITY Bike Seatはずいぶん前に購入しましたので、いわば初期モデルです。
そいうわけでサドルの話題を記事にしたついでに、久しぶりにwebサイトをチェックしてみました。
すると、私の持っている初期モデルはすでに終了している模様。

後継モデルはプラスチックむき出しのままだった初期モデルにパッドを貼り付けてレザーで覆ったもののようで、当然ながらパッドとレザー分が重くなっていますね。


もともと軽いサドルではないのですが、軽量化には注力せず、快適性の向上を図ったようです。
というか、初期モデルをそのまま使ってパッド付けただけ、じゃないかな。^^;
とはいえ、このサドルのコンセプトは競技性ではなく快適性ですから、その考え方は正しい気がします。

まあでも、カーボンレールの軽量モデルなんてのが出ていたら思い切って買い換えようかと思っていたんですが……。^^;
残念です。