趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★【GPD Pocket】1st. impression

PC IT系

まずは何がなくともキーボードについて

GPD Pocketを使って既に丸一日経ったので、そろそろ? 初見の所見を。
正直に言えば、まだまだ設定で遊んでいる段階で原稿の執筆とか推敲作業には全くたどり着いておりません。
もっとも私のようなユーザーって、この手のデバイスはその設定こそが最大の楽しみだったりしますので、なんの問題もありません。というか、長く楽しめそうで買った甲斐があったというものです。「既にモトを取ったぜ」なんてこれっぽっちも思ってませんが、一日遊んでみて「いい買い物をしたな」、とは思っております。
そう、初見的には気に入りました。しかも「大いに」です。
これなんかも全く素の状態で使い始めてこれですから、付き合うにあたってそもそもいろいろと妥協を覚悟しながら使い始めたPORTABOOKとはえらい違いでございます。
PORTABOOKの場合、諸々と「まあ、しょうがない」とか「まあ、仕方ないな」とか「まあ、こんなものだろうな」という諦めと二人連れの付き合いでしたが、ことGPD Pocketに関してはそのサイズに起因する物理的な「仕方無さ」を除くと特に「諦めさん」にご登場願うことはなさそうなのがすごい。

という感じで、細かい事は後回しにして、とりあえずの1st. impressionはキーボードの使い心地について。
項目的には大きく分けて2つ。
1 タッチタイピングは可能か? 可能であれば、ダイヤモンドカーソルは使い物になるか?
2 両手持ちの親指タイピングの操作感はどうか?

まずは1番のタッチタイピング関連。
結論から書きますと、タッチタイピングはOKです。ただし、快適ではありません。
理由は、記号系のキー配列が変態だから。
変態について言及する前に、先にダイヤモンドカーソルについて。
こちらは杞憂でした。
届いたGPD Pocketを開梱して液晶を開いてキーボードをつぶさに見た時「しまった!」って思った私。
なのでプレリュード的なゲット報告のタイトルに「途方に暮れる」なんて大げさな表現を入れてしまったわけです。

実際にAキーの左にあるcaps lockキーを左ctrlキーと入れ替えてダイヤモンドカーソルがストレスなく使えるかどうかを試したところ、意外にもストレスなく使えることが判明しました。
「案ずるより産むが易し」という故人の言葉を思い出した次第でございます。

つまり私が最初にGPD Pocketに施したカスタマイズが「caps lockキーと左ctrlキーのレジストリ入れ替え(書き換え)」です。
ダイヤモンドカーソルが使えるかどうかで渡しの場合はエディタでの執筆作業に雲泥の差が出ます。というか、今だから言いますが、ダイヤモンドカーソルが使えないとわかった場合、実はGPD Pocketはすぐに里子に出すつもりでした。親指タイピング専用マシンでもいいかな、とか最初は考えていたのですが、持ち歩いて使う場合はテーブルやデスクの上で使うことも多々ありますから、そのときは我慢出来ないだろうな、と。だったら下手に時間をかけていろいろ設定すること自体が時間の無駄。人生の損失だろうと考え直しました。

キーを入れ替えて触ってみて、結果としてダイヤモンドカーソルが使い物になることを確認したあと、エディタをインストール。
唯一、私がストレスを感じずに使えるエディタ・ソフト、WZW2ことWZ writing Editor 2でございます。
キーアサインをカリカリにカスタマイズしたWZW2がないと執筆に没入できない体になってしまっているため、andoroidやMac OSベースで動くエディタに乗り換えができないんですよね。
WZW2の機能、カスタマイズ性を上回るエディタソフトがもし存在するなら使ってみたいものですが、多分そんなものはないと思われます。
基本的にMacユーザーの私がどうしてもWindows「も」使わなければならない理由はWZW2が唯一使えるOSだからです。
Mac上の仮想環境で使ってみたりもしましたが、結構イライラする事も多くて結局長続きしませんでした。Windowsソフトはやっぱり素直にWindowsのPCで使ってこそですね。

閑話休題。
ダイヤモンドカーソル問題? は解決しました。
しかし、WZW2でいろいろと練習をしていると……いや練習し始めてすぐに、想定していなかった問題が発覚しました。
それはキー配列の変態っぷりです。
キー配列といっても、私の場合は英語キーボード、つまりASCII的な配列であろうが日本語キーボード、つまOADG的な配列であろうが全く問題にしません。普段から両方使っているのでどちらでもあっという間にキャリブレーションが可能なのです。
ただし、それはフルキーボードであればの話です。
この手のシュリンクされたキーボードの場合、アルファベットは問題がないのですが、それ以外の記号がカスタマイズされちゃってるわけです。
もっとも私個人で頻繁に使う記号は限られています。
句点 。
読点 、
括弧類 【】「」『』《》
エクスクラメーションマーク !
クエスチョンマーク ?
そして長音記号類 ー
これくらいです。
他の記号ももちろん使いますが、さほど頻繁ではないので都度確認してタイプしても特にリズムが止まる、みたいなストレスはありません(二回もタイプすれば覚えますから)。

この場合、問題なのは場所ではなくてタッチタイプがしやすいかどうかです。
場所は慣れで解決できるのですが、キートップの小ささや独立性などの違いで場所は覚えていてもミスタイプしちゃう、みたいなことは私の場合は多々あるのです。

そんなこんなで習熟作業を行った結果、なんとかある程度は慣れてきましたが、どうしてもカンに触るのが長音記号。感覚的にはフルキーボードでいうところのファンクションキーに指を伸ばすような遠距離感があって、タイプミスはあまりしなくなりましたが、長音を使うたびに意識が「長音だぞ」って構えるんです。
キーボードなんていう単語だと長音を2つも使いますから緊張感が漂うわけです。
ええ、大げさですけど。

それから私の場合はデリートキーは普段からほとんど使いません。ログオンするときくらいでしょうか。
反対にバックスペースキーは頻繁に使います。
GPD Pocketのキーボードを見ると、バックスペースキーが場所的にもサイズ的にも押しにくい。一方でデリートキーは押しやすい場所と大きさです。設計者は多分私とキーの使用頻度が逆なのでしょうね。
というわけで、こちらもレジストリを入れ替え、以降快適に使えるようになりました。

そういうわけでこの辺はまあ、思っていたよりも手強いけど慣れればなんとか、という評価になります。
ちなみにキータッチですが、これは望外にいいと思いました。具体的にはやや硬いというか、押下に力がいるといいますか。
シンセサイザーやオルガンじゃなくてピアノみたいな?
オルガンとピアノまでの差はありませんけど、やや重めなのは確かではないでしょうか。でも個人的には重いほうが好きなのと、そもそもこの手の小さいコンピューターのキータッチって、軽いといいことはないという持論をもっていますので、GPD Pocketのキータッチは我が意を得たりでドンピシャな気がします。
ということで、タッチタイピングのしやすさについての私の総合評価は70点と言ったところです。

次に両手持ちの親指タイピング。
これはもう、タッチタイピングよりも手の大きさ、指の長さによるところが大きいので人によって感想が大きく異なるのではないかと思います。
私の場合はなんの問題もありません。十分快適です。
やや固め(重め?)にしていると思われるキータッチは、親指タイピングも想定しているんだろうな、ということを感じました。