趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★TAMROM SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD (Model A007ただしNikon用)

カメラ

(初出:2012/06/05)

純正24-70買うくらいなら、断然A007。
コレが現時点での結論です。
残念ながら純正24-70Gは既に手元にないので直接比較ができないので、極めて曖昧な記憶との比較なので信憑性というか説得力ゼロですが。(・∀・)

で。
両者で迷っている人がもしいたら、私の優劣論法を参考にしていただければ。
あ。
参考にはしない方がいいと思います、うん。

・パターン1
Nikon信奉者の場合
こういう人はガタガタ言わずに純正を買うべきです。
というか、TAMRONなんか最初から買う気がない人ですね。
天下の(あるいは「世界の」などというような枕詞を適当に入れて下さい)Nikonの力作が、TAMRONごときに負けるはずがない……というまさに信者らしい揺るぎない論法が脳内で完成しているわけで、何を言っても、あるいはTAMRONに有利などんな比較データを証拠として提示しても「ねつ造」要するにウソ扱いされますのでそもそも議論が成り立つわけがありません。
それでもTAMRONが気になるのは、万が一Nikonより優れたレンズだったらどうしよう、という不安の表れなのです。
従って頭を打つなどして間違って購入したとしても、こういう人はNikonより優れている点には一切目もくれず、ひたすらNikon純正よりも劣ったところを探し出します。
そして一つでもそれを見つけると安心して手放し、「やっぱり純正じゃないとだめだね」と言って心の平静を得るわけです。

もっともこういう人は自腹でTAMRONなど買う事はまずないでしょう。
さらにプロファイリングするとこの手の人は友人がすくなそうなのでTAMRON A007を持っている人からちょっと借りる、なんて事はできないでしょう。したがってカメラを持参し、量販店に出向き、エラそうな態度で装着させてもらい、店内を数ショット撮って全てを理解するパターンが多いのではないかと思われます。

・パターン2
純正が高いので、同じスペックで安価なものが欲しいという場合
こういう人もA007を買うのはビミョーです。
少なくともDX機しか持ってない人は悩むこと自体が不毛です。
どっちも買わない方がいいと思います。
そもそも価格だけでお得感を得ようとしている点で、10万円のサードパーティレンズなんて「アリエナイ」はずです。

・パターン3
とにかく新しいものに興味が湧いてしまう、ネコなら既に死んでいるような人の場合
これはもう、実に単純です。
お金があれば買えば良いし、お金がなければ我慢するしかありません。
どちらにしろこのパターンの人は純正だとかTAMRONだとかではなく、A007、もしくは純正24-70との「差」に興味があるのであって、問題は経済力だけです。
経済力がある人は迷わず両方買うのでしょうが、どちらか一本しか買えないという場合は最初に純正を買うといいと思います。
純正に満足すればそれでよし。
満足できない場合はそれを売って、そのお金でA007を買い直せばいいのです。
逆はダメです。
なぜなら間違いなくA007の方が値落ちが激しいからです。
A007で満足できれば問題ありませんが、純正に買い直そうとした場合の金銭的損失はこちらの方が上だからです。

・パターン4
どちらか一本を買わなければならない状況に追い込まれている人の場合。
一世一代の旅行、つまり新婚旅行などでFXフォーマットの24-70mmf2.8という様式のレンズがどうしても欲しくて迷っているという場合などがそれに当たります。
この場合、迷うくらいなら純正の方が圧倒的に後悔が少ないと思われますし、海外でもし何かあった場合の対応はNikonの方がTAMRONより優れている可能性が高いと思われるからです。
ましてやA007は新製品ですから、未発見の落とし穴があるかもしれません。
発売されたばかりの電子機器(もはや今のレンズは電子機器です)をいきなり最前線に投入するのは愚かな人間がやる事です。ええ、私のような!(・∀・)

・パターン5
明るい標準ズームをとりあえず抑えておきたいな、と思っている純粋な?人
私です、私。
私は(一社を除いて)メーカーやマウントに偏見も好き嫌いもありませんので、Nikon命!とかキヤノンラヴ!なんて価値観からはねじれの位置に存在しています。
なので冷静に比較ができるわけです。それも相当冷静に。
で、今回私が脳内でどういう検討をしたかというと……

1)純正の方が何かと面倒がない(故障時、不具合判断など)
2)とはいえ、D700で純正を使っていたが、大して気に入らなかった。
3)そもそも純正に手振れ補正がないじゃん
4)どうせズームレンズなんだし、画質なんてそこそこだと考えると、手振れ補正>>>>>>>>>画質 という考え方
5)画質に妥協できるなら、手振れ補正機能の加点で圧倒的にA007では?

そういう感じで発売を待っていたわけです。
さっそく使ってみたところ、画質については純正よりいいかも、と思うところはあっても、純正より明らかに劣っている点はないように思いました。

ということは、手振れ補正機能が搭載されているという点でサードパーティであるネガを粉砕してお釣りがくるパワーが残るわけです。
しかも、純正より安い!

どうせほとんど使わないんだし、高いレンズはいらん。
時々使う時に手振れ補正があると楽ちんじゃん?
というか、手振れ補正がついてたら、結構使うかも?

ということでA007は合格と相成りました。

まあ、どうでも良い事をつらつら書き殴ってきましたが、要するに気に入ったということですね。
ただ、寄れない。
正確には、望遠端で寄っても、画角がかなり広い。(純正は最短撮影距離は同じでも、その時の画角が狭い=大きく写る)
これは結構なマイナス要因で、35mmや24mmの単焦点の方がブツが大きく写せるし、かつバックもぼかせるという体たらく? で、ちょっと想定していたテーブルフォトには使えない(使いにくい)レンズなんですよね。
せっかく手振れ補正がついてるのに……

この点にイライラが増したら手放すことになるのでしょうが、しばらくは堪えて楽しんでみたいと思っております。

D800E with TAMRON A007
ビネッティングのチェックの為に敢えて開放で撮りましたが、ボディ側のビネッティングを使えばさほど気にはなりませんね。
そもそも純正でも周辺光量オチはけっこうありますから。