趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★自転車通勤をやってみた。(・∀・)

自転車

いいですよねー、自転車での通勤。いわゆる自転車通勤。(・∀・)(初出:2015/10/25)

本来なら基本的に自転車通勤をやりたいところなんですよ、私的には。
ただね。
ちょっとした問題があるんですよ。
片道46km。
これです。

往復90kmオーバー。
これね、毎日がロングライドなわけですよ。
平均速度が15km/h程度の脚力の私にとっては片道3時間以上。
一日24時間のうち、通勤に6時間以上かかるわけで。
いや、今でも毎日4つの公共交通機関を乗り継ぐ関係で、片道2時間近い通勤時間なのでたかが2時間ちょっと増えるだけ、と考えるとたいした事がないような……。

いやいやいや。(´д`)
この46km、獲得標高122mという経路がアワイチ的な道を走るだけなら、毎日自転車通勤をやっていくうちに嫌が応にも脚力付いちゃうと思うので、今の15km/hがたぶん数ヶ月で20km/hくらいにはなると思うんです。ま、問題は風ですけど。
でもね、ゲンジツはそうはいきません。
我が家から京都の職場までの経路は、間に淀川〜桂川のサイクリングロードを挟んだとしてもサイクリングロードが占める割合は半分強。
つまり22〜23kmは市街地走行になるんです。
それも最短距離を取ろうものなら、毎朝夕超渋滞区間で、それも昔の道路だったりして原付が信号待ちの自動車を抜くために路肩走行するスペースさえないような道が大半。
かと言ってそれなりに路肩が広い幹線を走るとなると距離がかなり伸びてしまうわけで。あと幹線は渋滞しているところはアレですが、そうでないところの速度がハンパじゃないので怖いのなんの。しかも通行量も淡路島とは比較にするのもバカバカしいような感じですからね。
つまり、平均速度を上げられるのはサイクリングロードのみ。市街地は私でもフルームでもサガンでも新城でも平均速度は殆ど変わりません。だって渋滞と信号だらけなので。(・∀・)
要するに片道2時間を切るのは脚力がついてもムリなわけですね。

あとは天候。
雨の中、往復90kmオーバーの通勤とか。(・∀・)
定期券ならアレですけど、ウチの会社は通勤方法は申請した経路じゃないと違反になりますから、自転車通勤を申請すると、雨の日の電車・バス代は全部持ち出し。
逆に交通機関で定期代申請をしているのに自転車で通勤しちゃうと定期代没収」ということになります。
要するに自転車通勤は現実的ではないって事ですね。

まあ、そういうわけで自転車通勤は基本的にやりませんけど、たまにやってみてもいいかな、という感じです。
そう、一月に一回くらい土曜日出勤する時くらいはまあ、お目こぼしというか土曜日なので私くらいしか出勤してない=誰も見てないというか。
ま、厳密にはイカンのですよ。
でも、BROMPTONでもけっこうやってるし、同じ事かな、と。

因みにBROMPTONの時は、

自宅〜JR最寄り駅 BROMPTON
JR京都〜会社 BROMPTON

という、JRだけ輪行してその前後をBROMPTONで走るという、往復18km程度の「なーんちゃって」自転車通勤でございます。
行ってみれば「キセル方式自転車通勤」ですな。BROMPTONみたいな折り畳み自転車らしい通勤方法ですよね。

そういうわけで、今回はロードレーサー、つまりORBEA AVANT OMPで「片道自転車通勤」をやってみました。

自宅〜JR 輪行状態で車載。クルマで送ってもらう。
JR〜会社〜自宅 自転車

とまあ、こんな感じ。
自宅〜JRまで走ってそこで輪行袋に詰めるなんていうやり方は考えるだけで萎えるのでパス。これはあくまでも家で輪行袋に入れて、その状態でJR駅まで送ってもらう事が前提で成り立つやり方です。
BROMPTONを持っているとロードレーサーの輪行とかマジでどうでもいい、というか面倒くさくて死にそうです。
実際、久しぶりに輪行袋に詰めて見ましたが、手順を間違ってやり直したりして20分以上かかりました。いや、やり始めてから完璧に終えるまでは実際にはほぼ30分かも。
リアのギアをトップにしておくとか、要するにそういう「ベテランならアタリマエの手順」をついつい忘れちゃうんですよね。
その辺をクリアできれば10分程度くらいには短縮できますが、それでもエンド金具取り付けたりとか面倒くさくてやってられません。

JR京都で組み上げるわけですが、これもけっこう時間がかかりました。輪行袋を肩から外して、実際に準備を整えて走り出すまでに18分もかかっちゃいましたね。慣れてないから。
輪行袋を畳んで附属のポーチに入れる作業で3分とかかかりますし。
脱いだ一般的なパンツ(超薄手のチノパン)を畳んだり、サイコン付けたりライト付けたりiPhone取り付けたりテールランプ取り付けたりとか、その辺のチェックとか。
これがBROMPTONならせいぜい5分ですね。自転車の組み立ては秒単位で出来ちゃうので、あとは輪行袋畳んだりヘルメット装着したり、iPhone取り付けたりする程度(ランプ類やサイコンは付けたまま折りたためる)ですもん。

ま、とはいえJR京都で組み上げたらあとは自宅までそのままという事で、何とかガマンでございます。

で、京都市街地。
信号多すぎ。
路駐多すぎ。
逆走自転車多すぎ。
かと言って歩道はカート引いてる老人が多すぎて実質通せんぼ状態で使えなさすぎ(もちろんそれが悪いと言っているわけではないです、歩道ですからね。念のため)
ま、老人の町、京都ですから仕方ない。(・∀・)
あと学生の街京都でもありますので、逆走はアタリマエですが、逆走してなかったとしても、ほぼ90%の学生が片手運転しつつ片手にスマートフォン持ってそれ見ながらフラフラ運転してますので追い抜くのは路駐の自動車以上に緊張しますね。後方確認して充分な余裕がある事を確認した上で、相当な感覚をあけて追い抜かないとダメですから。
もちろん声書けますけど、ヤツらの多くはイヤホン両耳に付けて音楽きいてますから聞こえてないんですよね。聞こえて他としても自分の事だとは夢にも思わない連中ですからね。

ま、そんなわけで走りにくいことこの上なし。
南北は、できれば川沿いの遊歩道を使って移動して、東西だけ一般道路を走るという回避方法しかありませんけど、まあ東西の移動距離の方が長いわけで。

今回の片道はほぼ帰路の自転車通勤だったので、当然夜間走行前提でした。
まあ、それがなくても桂川のサイクリングロードに出たとたん向かい風。それもほぼ真向かい、しかもけっこう強い、という状況でしたので、ずっと「しんどい」状況でありました。

で、走行中に私は一つの結論に達しました。
真理に辿り付いたと言っても過言ではないかもしれません。
それは
「向かい風より坂道の方がまし」理論です。
なぜなら坂道はいつか終わります。登り切ったら下りがあります。つまり辛いなりにも希望が、つまり飴があるんです。あと、それなりに達成感も発生するでしょう。
しかし向かい風は救いがありません。ただずっと抵抗が強い状態が続くだけで逃げ場が存在しません。向かい風から逃げるということはすなわち「走るのを止める」ということに他ならないのです。
つまり向かい風の中での走行は「終わりのない戦い」なのです。
登り坂が修行なら、向かい風は地獄です。
どちらがいいなんて比べる事自体が間違っています。

まあ、そういうわけで、片道自転車通勤をやってみて得たものはそんな「一つの真理」であった、というお話でございました。

ある程度時間に縛られない立場にある私は、日没時間から逆算して「サイクリングロードを日没までに抜ける」事を目標に仕事を切り上げて走り出しました。
向かい風のおかげで計算通りにいくにはかなりムリをしなければなりませんでしたが、家まで46km程度だと思うとそれなりにムリの配分がわかるようになってきましたので、ちょっと頑張ってなんとかギリでセーフな感じでした。

その途中、サイクリングロードから見た川向こうに沈み行く夕陽がなんとなく雰囲気があったのでパシャパシャと写真にとったり日没まで眺めていたりしたおかげで、結果としてサイクリングロードを抜ける前に日没になってしまったわけですが、まだあたりは充分明るいうちに抜ける事ができました。
メインのヘッドランプを普段のVOLT300から、この日はVOLT1200という強力なライトに換装してはいましたが、できれば街灯がないサイクリングロードを夜間に走るのは避けたかったのでちょっとこだわってみました。

市街地に入ると灯りは充分ですし、ヘッドランプは自分を目立たせる事が目的にかわりますので超強力なものは要らないんですけどね。もしもの時の場合を考えるのがチキンな私の性格であります。
結果としてはVOLT300で充分、というかサブのジェントス閃355Bで充分立ったわけですが。(・∀・)

途中で我が家にメールで連絡を入れ、途中で以前から気になっていたたこ焼き屋さんを発見して、そこでたこ焼きを購入。
これが出来たのは、リュックをいつものRACE XではなくRACE EXP Airにしていたからです。
仕事用の着替え等でそれなりに一杯だったのですが、EXP Airはジッパーで「マチを広げられる」んです。3リッター増えるそうで、しかも上部が広く空くという形状。その上部にできた空間にバッチリたこ焼きが収納できました。
まるでたこ焼きを入れる為にあるかのようなスペースに、その日のリュックにRACE XではなくEXP Airをチョイスした自分を褒めてあげたい気分になりましたよ。

まあ、輪行だったのでヘルメットホルダーが外付けのRACE Xより内蔵されているEXP Airの方が面倒がないだろうな、と思ってチョイスしただけなんですけどね。(・∀・)

グッドタイミングでお風呂を入れてもらっていたので、帰宅後そのまま湯船に浸かって片道ですけど、自転車通勤の疲れを癒やした私です。
あ、サイクリングロードから我が家までは上り基調。けっこう山手なので最後の方はずっと登りになるんですが、お風呂が待っていると思うと頑張れましたね。(・∀・)
住宅地に入ると部活帰りの中学生のグループがそれなりに走っていましたが、なんと登りでぶっちぎってやりましたよ、わっはっは。(・∀・)
ええ、単純に機材の差の勝利です。ヤツらはずっと立ち漕ぎしないと坂が上れないようなギア比の自転車だったみたいですしね。わっはっは。(・∀・)

という感じで最後は大人げないこともできちゃった? 自転車通勤です。
たまにならこういうのもいいかな、と思うのですが、コレくらいの距離(46km)で獲得標高がわずか122m、実際問題スピードは関係ないわけで、つまりはワザワザロードレーサーを輪行するよりBROMPTONの方がやっぱり使い勝手がいいな、と思いました。
なので次回、もしその気になったら、その時はBROMPTONでやろうと思います。