趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★VOLVO XC60 T5 SE ファーストインプレッション 《Ⅲ》

クルマ

(初出:2014/10/06)

さてファーストインプレシリーズでは、シートの次が外観という、順番的には逆じゃね? パターンで責めて見ましたが、当然ながら意図はなく思いつくまま書いたらそうなっていた、というだけでございます、ハイ。

そんなわけでそろそろ「走り」について書いちゃおうと思うんですが、正直に言っちゃうとEVOQUEとあまりに違うので同じ評価軸で語るのはどうなのかな、と思いながらいい表現方法を模索している段階です。
もちろん単純に比べればいいのですが、あんまり違うので○と×みたいなデジタルな評価をしちゃいそうで、そうなるとEVOQUEオーナーの皆さんにおかれましては「面白くない」「けしからん」という負の感情を私に向けられそうでビビってなかなか書けません。
だって、EVOQUEより相当いいんですもん。 って、書いちゃった。(・∀・)
あ、ウソですからね、いい意味で相当いい、と。いや、ちがう。EVOQUEの方が色々イマイチ、いい意味で! という感じでどうでしょう?

まず、動力性能的な話で恐縮ですが、これは明らかにXC60の方が一枚上手です。
私が唯一、自分の車のフルパワーを使う、高速道路の加速レーンで、それがもろに体感できます。たぶん誰でも「あ、こっちの方が速いわ」と思えるだけの差があります。0-100km/hの比較では結構差があるんじゃないでしょうか(データは知りませんが……)。
「あ、これはEVOQUEはかなわないな」
これは停止状態からアクセルに足を乗せてゆっくり発進するその時点でもう体感可能です。冷静な視点で愛車を眺める事ができる多くのEVOQUEオーナーの皆さんは、EVOQUEの発進時の「もう一声!」的なモタっとした感覚に多少なりとも不満を持たれているのでは無いかと思いますが、XC60はEVOQUEにその「もう少し」以上を足した感覚、と言えばおわかりいただけるかと。これはエンジンの特性と、面倒くさいのでちゃんと数値比較してませんけど、おそらくはトランスミッションのギア比、そしてアクセル・バイ・ワイヤのプログラミングの三つが渾然一体となって醸し出す差であろうと思われます。
なので、こんな事を言っちゃうとアレですが、無責任を承知で敢えて書いておきますと、EVOQUEのオーナーで、出足をもう少し何とかしたいと思っている人は、スロットルコントローラーの導入を真剣に考えてみてはいかがでしょう?いわゆるスロコンですが、EVOQUE用にちゃんと出ています。あれを付けるとEVOQUEが3リッターターボにでもなったかのような「出足」が味わえます。
いろんな機会で書いてますが、普通の性格の人が日常の用途で最高出力など関係ありません。いかに低回転からトルクが出るエンジンなのかの方が100倍重要です。そういう側面でいくとEVOQUEのエコブーストエンジンも優秀だと思いますが、EVOQUEの場合、アクセル・バイ・ワイヤのスロットルマッピングがかなり「安全」寄りになっているのではないかと。

スロットルコントローラーをインストール(装着)したEVOQUEと素のXC60ではモチの論、XC60は歯が立ちません。とは言え、XC60の素の出足で不満が出ることはないので、VOLVOはいいチューニングをしていると思います。もちろんスロットルコントローラーの効果を体感するとドーパミン出まくりますので、長く使うと中毒になります。ジャンキーな私はXC60のソレを探しましたが、現時点では対応したものはないようです。
まあ、まだ発売されて間もないブランニュー・エンジンとATの組み合わせなので、対応パーツが揃うのはもう少しかかりそうです。

そう言うわけで、地味子ことXC60、出足から実に軽やかです。見た目のマスの大きさだけでなく、カタログデータ上もEVOQUEと同等以上の重さがあるにも関わらず、XC60はまるでゴルフのような軽やかさでスルスルっと走り出すのです。
EVOQUEのエコブーストより10%近く高い最大トルクが、EVOQUEの1750rmpより低い回転、1500rpmから5000rmpまでフラットにつづくエンジンですから、カタログのエンジン特性的にも納得の差、と言っていいのでしょう。
加えてその優秀な実用エンジンを陰で支える8ATのマナーの良さは特筆しておくべきでしょう。
EVOQUEの9ATと同じで、新型のようです。さらに既存の枯れたエンジンと組み合わせた9ATと違って、こちらはエンジンもブランニューですから多少の不安があるのは事実ですが、結論としては私が過去に乗ったATでは最良のマナーを誇ると言っていい出来映えです。
変速時のショックがほとんど無く、いや、そのつもりでセンサを研ぎ澄ましておかないと体感出来ない場合の方が多いほど。これはシフトアップでもダウンでも同様です。電光石火を誇ったEOSの湿式DSGのシフト速度にはさすがに敵いませんが、強制的にギアを弄っても反応が充分早くて、今のところはイラっとすることはありません。

2014年の9AT搭載EVOQUEの出来映えが悪夢とするなら、こちらはもちろん桃源郷でハンモックに揺られているような気分です。それくらいの差があります。9ATがひどすぎるので比較対象が悪いというのは否めません。
ならば2013年モデルまでの6ATと比べてどうかというと、2皮以上剥けている、と言っておきましょう。
8ATがEVOQUEの6ATに唯一負けているのは、比較して、エンブレが弱い事です。アクセルを戻したら、それに応じてちゃんとエンブレがかかってくれるのが私は好きなのですが、8ATという多速化のネガでもあるのでしょうけど、このミッションのエンブレのかかりは明らかに弱くて、EVOQUEの感覚でいると「減速しない」→慌ててブレーキを踏む、という事が最初の数分間ありました。
もちろん今では8ATの特性に慣れたので慌てることなどありませんが、「ここはもう少し効いて欲しい」と思う事がまだまだ多いです。EVOQUE時代が懐かしく思える、数少ない項目です。

ん。
ちょっと長くなりましたので、このエントリはいったん終了します。
お次もエンジンがらみですが、動力性能云々ではなく、エンジンSTOP/START機能、いわゆるアイドリングストップ機能についての感想などを。